2020.02.15
  • インタビュー
nuance「横浜の懐の深さとJ-POPが重なるのかなって思ってるんですよね」
このグループの本質を掴むことは容易ではなかった。 その楽曲を聴くにつけ、そのパフォーマンスを観るにつけ、その風貌や佇まいを目にするにつけ。 AI美空ひばり「あれから」の作曲者として一躍脚光を浴びた佐藤嘉風がサウンドプロデュースを手掛けるその楽曲は、多くの“楽曲派”から圧倒的な支持を得つつも、“スタイリッシュ”へと全面的に傾くことはなく、どこか歌謡曲の持つ“野暮ったさ”のようなものを纏っている。あたかも「カッコつけることはカッコ悪い」という永遠の命題を改めて我々に突きつける—-といった安易な忠告などではなく、その裏に何かまた別の仕掛けがあるかのような…。 その歌唱は聴き手を捻じ伏せるような圧倒的なパワーを有するものではないが、その内省的な語り口はそれゆえにじわじわと聴き手を引き込んでいくような不思議な魅力に満ちている。そして、浅野康之(劇団鹿殺し / TOYMEN)が振付けを施すそのパフォーマンスは、いわゆる“ダンスグループ”の熱量を一気に発散するものではなく、そのアーティスティックな表現によってじわじわと高揚感を掻き立てるもの。 そしてメンバーに対しては、衣装や佇まいから「地元に愛される育ちの良いお嬢様」のような印象を抱いたのだが、その言動を見聞きすると、どうやら一筋縄ではいかないようで…。 だが、楽曲を聴き込み、現場に幾度か足を運ぶことで、少しずつ見えてきたような気がした。 nuanceとは「話し手が言外に示す意図」あるいは「色や音の微妙な差異」ということ。それはすなわち「そのもの」ではなく、そこからわずかに「異なるもの」ということだ。 そのものを提示するのではなく、それから少しズラすことで受け手のイマジネーションが膨らむ余地を設け、そのことによりその本質以上に魅力的な幻想世界を生じさせる。我々が目にする“現実”は、視覚を通して受け取る情報をもとに我々の意識が紡ぎ上げた“幻想”に過ぎない。そういう意味では、“幻想世界”を提示することは、“現実”を炙り出すことと同義なのかもしれない。そしてそれこそが、nuanceに漂う不思議な魅力の正体なのかもしれない。 だが、このたび取材をする機会を得たことで、ますますわからなくなってしまった。気配りと優しさに満ちた言動ながら、時に辛辣さや頑固さを覗かせるmisaki。おっとりとした受け答えの裏に芯の強さをわずかに覗かせ、その場を穏やかに落ち着かせる、わか。問い掛けに対する答えのほとんどが“沈黙”というなかなか手強い取材対象ながら、時に繰り出す言葉が実に鋭く味わい深い、みお。そして、何かが憑依したかのごとく声色を変え、身振り手振りも交えながら受け答えしつつも、それは決して「どうにか気持ちを伝えよう」と試行錯誤しているのではなく、むしろ「簡単には気持ちを悟られないようにしよう」と撹乱しているかのような珠理。いずれもなかなか手強い相手だ。 横浜の商店街が企画するイベントのテーマ曲を歌うアイドルユニットとして2017年3月に結成。これまで3枚のシングルと4枚のミニアルバムをリリースしてきたnuance。ワンマンライブや定期公演、主催ライブなども数多く行い、その優れた楽曲やパフォーマンス、そして独特の世界観がじわじわと評価を得てきた。 5枚目のミニアルバムとなる最新作『botän』では、グループそのもの、あるいは各メンバーそのものが“nuance”(すなわち差異やズレ)を確立したためか、楽曲自体は(多彩な音楽要素を内包するものの)どこかストレートな筆致で描かれている印象だ。 ア・サーティン・レイシオやザ・ポップ・グループあたりの英国ニューウェイヴ・バンドがエスニック・ファンクをやっているかのような「I know power」。ダイナミックな落差を有するドラマティックJ-POPロック「雨粒」。ジャジーなギターのループの上で、いつになく攻撃的なラップと叙情的な歌とが味わい深いコントラストを描く「ハーバームーン」。おっと、またメンバーに怒られそうなので、ウンチクを傾けるのはこれぐらいにしておこう。 3月10日には昨年4月に引き続き、再び渋谷O-EASTにてワンマンライヴが行われる。2つのバンドが1つにステージに立ち、色彩豊かなアンサンブルを奏でていくとのこと。そうした豪華な演奏陣を従え、nuanceの4人がどのような音楽絵巻を繰り広げていくのか。今一度彼女たちの本質を見極めに行くとしよう。 ワンマンライブを翌月に控えたmisaki、わか、みお、珠理の4人にお話を伺った。           わからないままずっとやっている感じです(珠理)     ーーいきなり直球で行きますが、nuanceってどんなグループなんですか?   わか:えー、なんだろう…。自分の中ではどんなグループか定まってないんですけど、よく言われるのが「曲がいい」とか「フリがいい」とか「衣装が可愛い」とかですね。自分的には、なんだろう、他のグループとは結構違うというのは感じます。曲もそうですし、なんか雰囲気が…。結構珍しいかなって思います。   ーーツッコミたいところもあるんですが、まずは皆さんにお聞きします。   珠理:nuance …。どんなグループ…。どんなグループ???   misaki:珠理のファンからはどんな風に言われるの?   珠理:ないよ、ないない。   misaki:言われない?   珠理:そういうことあんまり訊かないから。   misaki:他と似ているところでもいいんじゃない?   珠理:nuanceというジャンルではあるよね。他のアイドル、楽曲派アイドルとも何か違うし、でも「ウェーイ」みたいな盛り上がる系でもないし…。なんか、よくわからないなって思う。   misaki:掴めない、みたいな?   珠理:ちょっとわかんない。   misaki:「わかんない」もアリだよね。未だ掴めず、みたいな。   珠理:わからないままずっとやっている感じです。うん。   ーーあの~、今日misakiさんに“仕切り”を全てお任せしていいですか…?   misaki:えぇ~!何でですか?   ーー見事な仕切りなので(笑)。   misaki:(笑)。人の話に頷くのが好きなんですよ。   ーーぜひお願いします。   misaki:はい。じゃあ、続いてみおちゃんお願いします。   一同:(笑)。   みお:みおです。質問なんでしたっけ?   misaki:nuanceとは? 自分にとって。   みお:え…。う~ん……。……。え…。……。え……。………。   ーーこれ文字にしますから。今の沈黙を(笑)。   みお:う~ん…。わかんないです。   misaki:曲は?   みお:曲? 沸けるけど沸けない、みたいな。   一同:(沈黙)   みお:えっ?わかる???   わか:わかる、わかる。   ーーでは、次に参ります。misakiさん。   misaki:え~、結構わかが言っていたことと同意する部分が多いんですけど…。でも曲は、メジャーで活動しているアイドルさんたちのものに全然負けないぐらいいいなと思っていて。nuanceを私が続けたいと思う動機を挙げるなら「佐藤嘉風さんの作る曲がいいから」っていうのが一番に来るぐらい、曲に対する思い入れはすごく強いですね。   ーー俗にいう”楽曲派アイドル”という感じなんですかね。   misaki:なんですかねぇ。   わか:よく言われる。   ーーそもそもなんですが、”アイドルグループ”ですよね?   misaki:最初のころは「グループではなくてユニットって言え」みたいに言われてなかったっけ。   わか:そうだっけ…。   ーーグループとユニットってどう違うんですか?   misaki:“ユニット”はシュッとした感じだよね。   一同:(爆笑)。   misaki:初期の頃ラジオに出させていただいた時に、先方のスタッフさんが用意した自己紹介の文言に「アイドルグループ」って書いてあったんですけど、フジサキさん(nuanceのプロデューサー)がぴっぴって二重線を引いて「ユニット」に直していたのを覚えてます。   わか:そうだっけ。初めて知った。   misaki:なので、そこら辺のこだわりはあの頃はあったのかなって。今はわかんないですけど。   ーーなるほど。僕がお訊きしたかったのは「アイドルかどうか」っていう部分なんですが…。   misaki:あぁ。アイドルではあると思います。アイドルをやりたいって宣言していましたから。   わか:うん。もともとアイドルを募集していたので「アイドルをやるんだろうな」という気持ちでみんな入ってきてると思います。          
2020.02.04
  • インタビュー
染脳ミーム|とにかく2月8日までは駆け抜けます
昨年12月26日ツイッター上で染脳ミームは解散を発表した。2月8日青山月ミル君想フでの最終公演『感染後期』をもって、その活動に終止符を打つというのだ。 人生には抗えないこともあるのだろう。どうにもならないこともあるのだろう。あらゆる人の想いを咀嚼した上で最良の選択を導き出したとしても、それがあらゆる人にとっての最良の選択とは必ずしもならない。 Speak emoも力不足を痛感している。これまで3度インタビューさせていただいたが、果たしてその魅力を少しでも広められたのだろうか。筆者としては、テクノロジーを人力演奏の補完と位置付けるのではなく、イマジネーションを拡張するための媒介として捉えている(あるいは、時にイマジネーションがテクノロジーを煽っているとさえ感じられる)という点で、オーウェン・パレットやアンナ・メレディス、長谷川白紙あるいは崎山蒼志などの系譜へのアイドル側からのアプローチとさえ捉えていた。そうした面々が紡ぎ出すウネリの中に、染脳ミームも入っていく資格が十分にあると感じていたのだ。アイドルとしては先鋭的すぎたのだろうか…。 だが、こんな素晴らしいグループが存在したという記録はこの先もずっと残る。CDに、サブスクに、YouTubeに、そしてほんのわずかな“痕跡”に過ぎないがSpeak emoの記事に、そして何より染脳ミームを体感した人々の心に。 「まだ体感したことがない」という向きにも、まだ最後の瞬間に立ち会うチャンスはある。2月8日のラストワンマンライブ。それは、アイドル界を語る上で、日本の音楽シーンを語る上で、目撃しておかなければならないライブであろう。 +あむ+、夏目鳳石、おきんとん、乃依ねお、書庫りり子、糸飴キセの6人に、染脳ミームとしての最後の想いを語っていただいた。             もっとリリイベしたかったって思いました(あむ)   ーー残すところ2月8日のラストワンマンを控えるのみとなりました。きっとそれが一番思い出に残るものになるのかもしれないですが、では、今のところで一番思い出に残っていることは何ですか?   夏目:今のところで…。そうですね。ライブは毎回毎回違っていて、ライブごとに進化しているので、過去のライブよりも今のライブの方が好きで…。もちろんYouTubeにも上がってるのでたまに見返してたりもするんですが、やはり最近のライブの方が印象に残っています。最近のリリイベ期間のものとか。まあ、敢えて挙げるなら、昨年9月の1周年ワンマンですかね。一番お客さんもいましたし、この6人の結束が固まってからのワンマンライブだったので。でも、ホントに最近のライブの1回1回が楽しいって思っています。   ーー一回一回更新していって、思い描いているようなパフォーマンスができている、と。   夏目:はい、そうです。   ーーあむさんは?   あむ:私も一番思い出に残ってるのは、最近のリリイベですね。これまでで一番楽しかったと思っていて、6人の声が入ったCDも出るし、入っている曲も全部思い入れが強めです。もっとリリイベしたかったって思いました。   ーーやはり最近のことが思い出深いというか、心に深く刻まれてるという感じですね。おきんとんさんはいかがですか?   おきんとん:この質問絶対来る、って昨日の夜から考えてたんですけど…。   ーーおぉ、読まれました。   おきんとん:「何が良かったんだろう」って思ったんですけど、解散が決まってから一つ一つのライブを大事に…。また泣きそうに…なった…。   書庫:おきんとんさん泣かないで。   おきんとん:一つ一つ楽しもうって思っていたので、全部楽しいっていうか、お客さんも一体となって楽しんでいるのが嬉しくて…。   ーー最近のライブ一つ一つが、ということですね。ねおさんは?   ねお:選べないです。   ーー選べないですか。   ねお:でも全部楽しかったですね。やはり仲が良くなってきてからより楽しくなって、みんなで意見も言い合えるようになって、もっと良くしようって毎回更新していったので、全部好きです。   ーーいろいろ話し合ったりした結果、どんどん進化していったって感じなんですね?   ねお:はい。ライブって生モノだと思うので。   ーーなるほど。その集大成としてラストライブに一番いいものが出てくる、と。   ねお:はい。   ーー書庫さんは?   書庫:私も昔のライブも今のライブも全部大切で楽しかったって思うんですが、特に選ぶとしたらやはり1周年ワンマンとリリイベですね。1周年ワンマンには沢山のファンの方が来てくださって、本当に素敵な景色を見せていただいて、絶対染脳ミームのこの6人と感染者のみんなならもっと大きなところに行ける、って私の中では結構明確なビジョンが見えていたので…。なんかこういう結果になってしまったのは残念ですけど、その時は本当に人生で一番ってぐらい楽しかったです。ワンマンは「もう、終わんないで」ってぐらい楽しかった思い出ですね。リリイベも、アイドルとしての夢の一つがリリイベで、各地のCDショップをたくさん回りたいと思っていたので、夢が叶いました。初めて自分の声が入ったCDを出させていただき、そのリリイベもできてってすごい幸せでした。普通じゃできないことなので、もう、今もリリイベ中ですけど、すごい楽しいです。一つ一つが幸せな思い出です。   ーー最近はいろんな衣装を着てますし。   書庫:そうです。そう。それも楽しいです。いろんな衣装着てライブをやって…。もうできなくなるのが寂しいです…。   ーーキセさん、いかがですか?   キセ:私も楽しいって思うのは最近のリリイベで、いろんな衣装着てるのもそうですし、解散発表してから、やはり一回一回のライブを大事に、噛みしめながらやってるので…。私たちも楽しいですし、お客さんも残り少ないのでコールも熱心にやってくれているので本当に楽しいです。               新メンバー2人が入った初期曲の音源が、こうして形になってCDとして世に出せるのはとても嬉しいです(おきんとん)   ーーそんな中アルバム『Pandemic』がリリースされます。フルアルバムとしては最初で最後ということですか?   夏目:そうなります。これまでリリースした2枚はミニアルバムだったので。   ーー最初で最後のフルアルバムということで、皆さんにとっても特別なものになったと思います。いかがですか? キセさんからいきましょうか。   キセ:このアルバムには、私が加入する前の初期の曲も入っていて…。私、ミームに加入した時にマネージャーさんから私の声が入ってない初期のアルバムをいただいて、それをずっと聴いていたので、やっと自分の声が入った初期曲が出て、ちゃんとみんなに聴いてもらえるのが嬉しいですね。初期曲すごい好きですし、「パンデミックジェネレーション」や「薔薇の刺、スカート破れた」の落ちサビも歌わせてもらっているので、それを聴いていただけるのは本当に嬉しいです。   ーーやはり声が変わると曲の雰囲気もかなり変わってきますよね。   書庫:私も加入前にリリイベとかで普通にCD買っていたので、その曲を私が歌っているのはとても嬉しいんですが、同時に緊張もあって…。いろんな感情がありますね。もちろん嬉しさが勝ってるんですけど、同時に緊張もありみたいな…。やはり以前のミームを知ってる人もいるので…。でも(ガッツポーズをして)こんな感じに出来上がっていると思います(笑)。   ーーこんな感じで(笑)。ねおさん、いかがですか?   ねお:そうですね。新加入のキセと書庫の声が入った初期曲の音源が「やっと出た」という感じで嬉しいです。   書庫:確かに。   ねお:いろんな人に聴いてもらえて、全然知らない人とかの耳にも止まるので。ラストライブの2月8日以降にサブスク配信されて、解散以降も残るのでいっぱい聴いて欲しいです。パッケージも可愛くて、CDのデザインもすごくいいので、もちろんCDも手に入れて欲しいです。みんなの個性が詰まってると思います。   ーーでは、おきんとんさん。   おきんとん:新メンバー2人が入った初期曲の音源が、こうして形になってCDとして世に出せるのはとても嬉しいです。   ーーしっかり言えましたね。あむさんは?   あむ:最初のミニアルバム『Epidemic』は今のメンバーじゃないので、聴くと「ああっ」ってなっちゃう。やっとこのメンバーでリリースできたのが本当に嬉しいって思います。   ーーでは夏目さん。十分考える時間があったと思います(笑)。   夏目:いや(笑)。でも、最近は以前より自分の気持ちを言葉にするのが難しくなってきて…。   ーーそうですか??? 一番しっかり話していただける方だと今も頼りにしてるんですが。   夏目:いや…。以前は多分「自分がやらなきゃ」「自分が喋らなきゃ」「自分が考えなきゃ」みたいなのが強くて、みんなに頼ることをしなかったと思うんですけど、でも今は、そんなに自分で突っ走らなくてもみんながアイコンタクトとかで臨機応変に色々とやってくれるので…。それが実感できるので、前ほどガーって喋ることがなくなったって思います。   ーー皆さんのバランスが取れ、なおかつそれぞれが個性を出してくれるので、夏目さんが頑張んなくてもよくなってきたってことですね。   夏目:そうです。   ーーで、アルバムです。   夏目:そうですね。アルバムですね。初期曲が収録されてることで、それに新曲もプラスされていて…。初期SE「千のmeme1」にはメンバーの名前を言うところがあるんですが、新メン2人の声が入ったこの6人のヴァージョンがやっとリリースできました。染脳ミーム登場時に流れるインパクトの強いSEなので、それを更新できたのが嬉しいですね。初期曲も今のメンバーでの声が入っているので、以前のヴァージョンももちろんいいですけど、やはり今のメンバーが一番なので、ようやくリリースできたっていう気持ちです。   ーーオケは一緒ですか?   一同:オケは一緒です。             乙女プログレ、乙女なプログレ(書庫)   ーーでは、アルバムの中からそれぞれ皆さんの最も思い入れのある曲を一つずつ挙げていただきたいと思います。夏目さんから。   夏目:はい。アルバムの中から、ちょっと2つになっちゃうんですが、「ばぶるがむシンドローム」と「リガチャ。」が好きです。「リガチャ。」は今までのミームにありそうでなかった曲で、なんだか異世界に来たような雰囲気があって、何度聴いても飽きないスルメ曲だと思います。ファンの方にも好評のようですし。「ばぶるがむシンドローム」は“青春パンク”的な勢いがあって、ミームの今の代表曲にもなりつつあります。明るいだけじゃなくて、なんか切ないものもちょっと詰まっているというか…。明るく聴こえるけどそうではない感じもするので、そこが好きなところですね。最近の曲ではこの2曲が大好きです。めちゃめちゃリピートしてます。   あむ:私も「ばぶるがむシンドローム」が一番好きです。盛り上がる曲ですし、ライブ中ドタバタ動くので(笑)。振りを自分で考えていい部分が多いので、誰かが歌ってて、後ろで誰かと遊んだりできるのがすごく楽しいです。   夏目:遊んでるもんね。   あむ:そこが一番なんか“自由”って感じがするので好きですね。   ーーあむさんはダンスも色々とご自身で工夫されて作ったりしてますもんね。さすが“ダンス番長”です。   一同:ダンス番長!   ーー続いて、おきんとんさんはいかがですか?   おきんとん:2つあるんですけど…   ーー3つでも、4つでもいいですよ。   おきんとん:「リガチャ。」と「ばぶるがむシンドローム」。「リガチャ。」はなんかカッコ良くて、今までない、ちょっと気持ちも違う感じ。ハハハ。   ーーどう違うんですか?   おきんとん:「あ、今日リガチャだ」みたいな(笑)。なんだろ? 「今日リガチャあるんだ」みたいな。   ーーえ~っと…。   夏目:ちょっと高まるんだよね、なんか。   ーーあぁ。   ねお:ビシッとしちゃうんでしょ?   おきんとん:そう、なんかカッコよくて、ちょっと色っぽく…。   ーーおぉ、色っぽく。   おきんとん:ないんですけど(笑)、気持ちはそういうつもりで。あと歌詞がカッコいいです。   ーー面白い言葉がいっぱい入ってますよね。   おきんとん:ちょっと攻撃的な感じ。で、「ばぶるがむシンドローム」はすごく可愛い世界みたいな感じです。   ーー可愛くて、なおかつアゲ曲でもありますよね。   おきんとん:お客さんとの掛け合いとかもあって楽しいです。   ーーはい。ねおさんはいかがですか?   ねお:「リガチャ。」ですかね。自分は、落ち着いた感じでカッコいい、そして大人っぽい曲が好きなので、「リガチャ。」はすごく刺さりました。ダンスもすごくカッコよくて…。沸き曲も好きなんですけど、「雨傘ヴォーグ」とか「リガチャ。」みたいな聴かせる感じの曲がすごく好きですね。あと「ばぶるがむシンドローム」も大好きです。自分たちが歌ってる曲ですけど、私自身もいっぱい聴いてるので、皆さんもいっぱい聴いて欲しいです。   ーーでは、書庫さん。   書庫:私は「薔薇の棘、スカート破れた」ですね。最初聴いた時から「染脳ミームこれ持ってるのヤバ」みたいな(笑)。「この曲で戦える」「強すぎでしょ」って感動してました。   一同:アハハハ。   書庫:「マジで?」みたいな「あんたらこれ歌ってんの?強いよ」みたいな。   一同:(爆笑)。   書庫:だって、アイドルなのにこんなプログレみたいな。乙女プログレ?何?って感じで。振り付けもすごいし、「天才じゃん」って。   ーー今なんておっしゃいました? 乙女プログレ?   書庫:乙女プログレ、乙女なプログレ。   ーー“乙女プログレ”。確かにそんな感じです。   書庫:ライブで見て「ヤッベー!」って叫びそうになりましたもん、サビの時。   ーー“乙女プログレ”。いい表現ですね。   あむ:プログレって何?   おきんとん:なんて言うの?   夏目:ここの初期メン、分かってないです。マジでホントに。   ーーいや、そもそも染脳ミームってプログレの要素がすごいありますよね。   夏目:よく言われるんですけど、わかんないでやってるので(笑)。   あむ:(書庫やねおを指して)ここはすごいわかったような感じで言ってますけど。   書庫:わかんねーでやってんだ、みんな、わかんねーんだ。   あむ:わかんないままやってる。プログレ…。   書庫:乙女プログレ。「薔薇の棘、スカート破れた」はすごい好きです。   ねお:今スマホ見るんだ(笑)。   書庫:今調べてる。   ーー何を調べてるんですか?   あむ:プログレです。   ねお:プログレッシヴ。   あむ:これが出て来た。   ーー“プログレ”って非常に定義しにくいものなので、読んでもきっと分からないと思います。   夏目:確かに。   ねお:多分ミームの意味も未だに分かってない。ミームって何?   書庫:あと、「リガチャ。」「君染ミームティクス」とかも好きです。作詞家の方が、私が中学の時に図書室でマジ読んでたラノベの作者ハセガワケイスケさんなんです。   ねお:はい。私もアニメ観てた。   書庫:「しにがみのバラッド。」、アニメもやってたよね。   ねお:観てた。大好きだった。   書庫:詞を書いていただいた時は「うそ!?マジで?」みたいな。感じでした。その方がまさか作詞をしてくださるとはと思ってなくて、中学の頃の自分じゃ考えられない出来事が起きたので。それもあって大好きです。   ーーなるほど。では、キセさん。   キセ:私も「薔薇の棘、スカート破れた」です。私が歌ってるサビに「弱い者が理解できることがあるわ」っていう歌詞があるんですが、その部分がミームの歌詞の中で一番好きで…。ミームの曲には「弱い者を助ける」っていうところがあって、私自身も元気がもらえるんですよ。変になんか「頑張れよ」っていうんじゃなくて、「弱くてもいいよ」って言ってるのが好きで。私はそんな曲でサビを歌わせてもらっているのが嬉しくて、皆さんにも聴いて欲しいなって思います。             泣き顔よりも笑った顔を見せろよ、と(ねお)   ーーまだ決まっていなかったり、言えなかったりすることもあるかもしれませんが、解散後はどうする予定ですか?   夏目:今はホントに何も考えてないです。   あむ:私はカフェイベント的なものをやる予定はあるんですけど、それ以外、アイドル活動は今のところ一切考えてなくて…。行くあても、入りたいところも特にないので…。   ーーカフェに勤められてて、そこでイベント的なことがあったりするわけですね。   あむ:そうです。「会える」機会があるっていうぐらいです。   ーーおきんとんさんどうされるんですか?   おきんとん:飼ってる猫をひたすら育てるしか思い浮かびません。   一同:ハハハ(笑)。   ーーまたキックボクシングか何かやりましょう!   おきんとん:もうやらないです。   ーーやらないですか。はい。   おきんとん:やらないです。   ーーねおさんは何か決まっていますか?   ねお:そうですね。もし、お誘いがあったりとか、「うわ、入ってみたい」みたいなグループがあったとしても、今以上に楽しめる自信は今のところないです。だからやる予定も目処も立ってないです。   書庫:私も何もないです。もうアイドルはやらないかなって思ってて…。なので、2月8日でアイドルとしてはもう終わっちゃうのかもとも思っていて…。やはりこのメンバーと染脳ミームの楽曲たちが大好きなので、今後のことはあまり考えてないです。この染脳ミーム以外では。   キセ:私も考えてないです。アイドルはもういいかなと思っています…。   ーー皆さん何も決まっていない、というか、考えていないって感じでなんですね。今はとにかく2月8日ラストライブに向けて、ってことですよね。で、2月8日のライブ。この日は新曲「染脳ミーム」を初めて発表するわけですよね?   夏目:一応、YouTubeにワンコーラスだけ上げてます。   ーー仮歌ですよね? (作曲の)マモルさんの声で。   夏目:はい。   ーーでは最後に、2月8日のライブに向けてひと言、お一人ずつおっしゃっていただけますか?   キセ:はい。新曲「染脳ミーム」は2月8日にしか発表しないので、その1回でホントにいい曲だってみんなに思ってもらえるようにパフォーマンスしなきゃなって思っています。2月8日は私にとっての最後のライブとなるかもしれないので、悔いだけは残さないように、みんなに「どうもありがとう」っていう感謝の気持ちを全力で伝えられるよう頑張ります。   書庫:そうですね、2月8日。私も最後のライブになると思うので、ホント悔いのないようにライブをしたいのと、さっきも言ったんですが、今までは自分寄りに考えてた部分があったので、最後はもうファンの方に今までの感謝の気持ちと幸せを届けられたらいいなって。染脳ミームとしての最後の気持ちを届けたいって本当に思います。あとはもう、最後はみんなで盛り上がりたいです。悲しいですけど、最後は「楽しかったね、ホント染脳ミーム良かったよね」で終われるようにしたいです。   ねお:全部全力出し切ってバカ盛り上げたいです。ファンの方で泣いちゃう人もいるかもしれませんが、泣き顔よりも笑った顔を見せろよ、と。   ーー見せろよと(笑)。   ねお:もう「見せろよ!」みたいな感じで、盛り上げていくので盛り上がって欲しいです。なんか小泉進次郎みたい。   一同:(爆笑)   ねお:盛り上がって欲しいので盛り上がって欲しいです(笑)。   おきんとん:え?   ねお:知らないの? 同じこと2回言う人。   書庫:知ってるけど。   あむ:わかんない。   ーー中身のないことを言う人っていうか(笑)。では、おきんとんさん。   おきんとん:最後まで元気と笑顔を届けて終われたらいいなって思います。あと感謝。今まで応援してくれたみんなにちゃんと返せるよう全部出し切って、泣かないように笑顔で終わりたいです。   ーーなるほど、笑顔で。あむさんいかがですか?   あむ:2月8日に発表する曲「染脳ミーム」がすごく好きなので、聴いて気に入って欲しいと思います。そして、ラストライブもいつまでも余韻に浸っていられるぐらい楽しんで欲しいですし、その日はみんなを幸せにしたいと思います。   ーーでは、最後に夏目さん。   夏目:最近涙もろいので…。ホントにもうダメ。ちょっと考えちゃうとやっぱりすぐ泣いてしまうんですが、絶対ラストは泣かないように、笑顔でやり切るっていうのをまず目標にして…。ダメだ。泣いちゃいそうです…。   書庫:泣かないで。   夏目:今は大丈夫。とにかく本番はメソメソしないよう笑顔でやり切ります!            
2019.12.26
  • インタビュー
4枚の中でも最もポップでキャッチーな、そして一番明るいアルバムだなって思います
kolmeがまたまたスゴい作品を届けてくれた。 『Do you know kolme?』と題されたその作品は、前作『Hello kolme』より約10ヶ月という短いインターバルでリリースされ、今年(2019年)kolmeが発表した2枚目のアルバムとなった。”年にアルバム2枚”とは少々意表を突かれた感があり、一見唐突なリリースのようにも思えるが、4月より配信シングルを毎月のようにリリースしてきた彼女たちからすれば、ごく自然な流れなのかもしれない。溢れる創造性を次々と作品にしていき、出来上がればすぐさま配信。そして、それでも捌き切れなくなると、アルバムという形で一気に吐き出す。まるで“息を吐く”かのごとく作品を発表していく姿には、アーティストとしての凄みのようなものが感じられる。   もちろんその内容も、特筆すべきクオリティだ。前作『Hello kolme』では様々な新機軸が示されたが、対して今作『Do you know kolme?』では、前作で示した新たな試みが完全に彼女たちの表現となり、kolme流ポップミュージックへと鮮やかに落とし込まれている印象だ。自ら「これまでで最もポップでキャッチーなアルバム」と称するように、音楽的な“企み”があちこちに配されつつも、幅広い層へとアピールする“普遍性”を帯びたものとなっている。   また今作では、Da-iCEの工藤大輝、DECO*27とコライト(共作)した楽曲が収録されているが、こうしたコラボレーションは、クリエイターたちの力を借りたというよりも、自らの創造性を掻き立てるための触媒を求めたものであるかのよう。彼らの個性は存分に生かしつつも、最終的にはkolme印のサウンドを結実させており、それもまた彼女たちの驚嘆すべきクリエイティヴィティを示していると言えよう。傑作『Hello kolme』とはまた毛色の違う作品だが、『Do you know kolme?』もまた負けず劣らず極めて高品質な作品である。   まもなく結成5周年を迎える彼女たちは、優れた最新アルバムを引っさげ、結成記念日となる12月30日より全国5都市を回るライブツアーを敢行する。   KOUMI、RUUNA、MIMORIの3人にお話を伺った。       今聴いてくれてる人が多いのなら今出したほうがいいな、って(RUUNA)   ――ニューアルバム『Do you know kolme?』ですが、前作から10か月しか経っていません。早いですよね。   RUUNA:早いですね。まぁ、今年は「制作の年にしよう」と決めていたので…。配信を強化したくて毎月新曲を配信していたので、本当にもうずっと制作していました。で、そろそろフィジカル作品を出そうっていうことになった時に、作品として形に残すとなるとやはりアルバムがいいとなったので、今年もう1枚アルバムを出しました。   ――前々作『This is callme』から前作『Hello kolme』までのインターバルが約2年4ヶ月。そして前作『Hello kolme』から今作までが約10ヶ月。今作はかなりのスピード感をもってリリースされました。この2作の間に考え方やスタンスなど変わりましたか?   RUUNA:「ライブよりも制作」って思いながらずっと曲を作っていましたね。   KOUMI:曲調は前作よりもポップ寄りにしようとはしました。歌詞は本当に自分が今書きたいものをそれぞれ出しあって、って感じです。   MIMORI:作品一つ一つを丁寧に作りたいという気持ちが大きくなりました。それまではライブと並行して制作するケースが多かったんですが、それだとやはり自分たちの負担も多くなり…。今年はもう制作に絞ろうということになったんです。イベント関連はちょこちょこ出てはいたんですが、自分たちで主催するようなワンマンライブはちょっと減らして、バランスを取ってました。   ――アルバムを出すことは計画通りだったんですか?   KOUMI:2018年の終わり頃には決まってました。   RUUNA:今年2枚出せたらいいなって感じで話してましたね。   ――「今年2枚」という計画だったんですね。   MIMORI:ぼやっとですけどね。まずは1月にリリースしたアルバム『Hello kolme』があって、それをメインに作ってはいたんですが、「今年もう1枚できたらいいよね」という風にはその頃から話してました。「秋ぐらいには出したいね」って。大まかなプランだったんですけど。   ――制作をメインにしようと思い立ったのは、曲がドンドン溢れてるからって感じですか?   RUUNA:そうですね。あとは配信で聴いてくださる方がどんどん増えていることもあって、やはりそこを強化しようと思ったのもあります。SpotifyやApple musicなどでも再生回数が格段に増えていて…。ちょうどプレイリスト・アルバムをリリースしたタイミングでそうなったんですよ。ならば、聴いてもらえるものを増やしたほうがいいなということになって、「じゃあ制作をしよう」と。曲を沢山リリースして、それで興味を持ってくれてライブに来てくれればいいなということで、今年をその“準備の一年”にできたらいいなと思ったんです。   ――こういう言い方はできるでしょうか。皆さん海外でも3度ほどライブをやられていますが、例えば世界市場を見据えるならば、東京で限られた人に向けてライブをやって集客を増やしていくより、音源で全世界に聴いてもら方がいいんじゃないか、と。今はそちらに軸足を置こうというような…。   RUUNA:あぁ…そうですね。まぁ、そこまで振り切った考え方はしてないですが、でもやはり配信って、皆さんが手軽に聴けるアイテムだなと思っていて。きっと日常で聴いてくれることが多いと思います。今聴いてくれてる人が多いのなら今出したほうがいいな、って感覚ですね。   ――世界云々までは言わずとも、必ずしもライブを観に来る人だけを対象にしているわけではなく、そうじゃない人にも沢山いるということを、ある意味Spotifyなどの再生回数を見て分かってきた、と。   RUUNA ;そうですね。   ――制作のペースも、ライブやって制作やって締め切りに追われて、みたいなのではなく、もう少し落ち着いでできたわけですか?   MIMORI:そうですね。落ち着いたことは落ち着いたんですが…。1曲仕上げるのも前よりペースが上がったので慌ただしいです。例えば歌詞なんかも「1週間で2曲ね」とか、あ、2週間だっけ???   RUUNA:1週間。   MIMORI:「1週間で2曲ね」っていうふうに割り振って、「もうこの日までには絶対出す」って自分たちで意識を変えました。それまでは、だいたい締め切りを過ぎちゃってたんですけど(笑)、今年からは、意識を変えてちゃんと締め切りは守っていって、「ここまでに1曲、ここまでに1曲」っていうふうにちゃんと計画を立てることが大事だなと思いました。その分今回の作品は一つ一つ丁寧に作れたと思っています。   KOUMI:「Brand new days」を作った時、ちょうどフランスに行ってたんですが、私が提出期限を守らなかったんですよ…。たぶんそれでそうなったんたと思います(笑)。   一同:アハハ(爆笑)   MIMORI:確かに、それもありますね(笑)。   KOUMI:アルバムリリースの結構前だったので、まあそれは許さたのかなとは思ったんですけど(笑)。そこからドンドンと後ろにずれ込んできちゃったので、ちょっと反省しています。   ――創作って、まあ言えば終わりのない作業なので、締め切りを設けた方がかえって良いものができるかも知れないですよね。   RUUNA:「Brand new days」の時はスタジオを押さえていただいていたので、周りの方に迷惑をかけたくなかった、というのが大きかったです。レコーディングスタッフや制作チームも待ってるのにそれに応えることができないっていうのは、やはり「実力がない」ということだと思うんですよね。信頼を失うじゃないですけど、みんな同じ気持ちで制作に取り組めなくなってしまうというか、お互いの気持ちが寄り添わないと良いものができない…。やはりそういうコミュニケーションっていうものも大事だな、と今年はすごく思いました。今までは、スタジオ入りするまでに歌詞を提出していたんですが、それでレコーディングに行って歌うと歌詞のハマり具合があまり良くないことも多くて、その場で直したりしてたんですよ。でも、今回のアルバムでは、1週間前ぐらいに歌詞を一度出して仮歌録りをして、言葉のハマり方や意味も確認して、全部仕上がってから本番レコーディングに臨む、という形で全てやれたので、歌詞もより研ぎ澄まされたたというか、前作よりも細部までこだわることができたと思います。   ――いわばプリプロダクションというか、それをしっかりやって、皆さんの意思確認をして、と。   RUUNA:そうですね。   ――そうしたプリプロダクションといいますか、それを作る時もスタジオに入るんですか?   MIMORI:アレンジャーさんのハウススタジオでやります。   ――皆さんが住んでいるところで歌ったりはしないんですか?   KOUMI:仮歌はやりますね。   ――それだといろいろ融通が利きますね。徹夜でやったりとか?   MIMORI:それこそ夜にちょっとリビングでレコーディングをしたりとか。それをアレンジャーさんに送って、「こうしたほうがいいんじゃない?」とアドバイスをいただいたり…。それを受けて「じゃあもうちょっと歌詞を練ってみようか」っていうこともできたので、それは本当に良かったです。   RUUNA:自分たちの家でできることはやろう、という感じですが、本番レコーディングは必ずスタジオに入るっていうのは決めていて、それで自分たちの中のスイッチが入るというか…。アレンジャーさんもスタジオにはこだわってくださっていて、本当に音が良いところで録らせていただいてるんですよね。なので、レコーディングに今までよりも高い水準で歌詞を持ってこられたのはすごく大きかったです。もちろんその場で直したりもしましたが…。歌に関してもそれぞれのプランを持ち寄ってレコーディングに臨めましたね。「どういう風に歌いたいか」をそれぞれが明確にして…。   MIMORI:それに今回は、スケジュールに余裕があったので、レコーディングしたものを聴いて直したりもしましたね。今回のリード曲「Remind me...」は、一度レコーディングを済ませたんですが、実際に聴いてみて「これちょっとキーを変えたほうが良い曲になりそうだね」となって、キーを半音下げて新たにレコーディングし直したんですよ。ちゃんと1曲1曲に向き合えたっていう感覚がありますね。   ――アルバムに先駆けて5曲配信リリースしています。もう”録って出し”みたいな感じでしたか?   RUUNA:に近いですね。   MIMORI:「今できたからもう配信しちゃおう」って言う感じです。それまでは、配信するまでに結構時間を空けてしまって、「今出せたらよかったのにもったいない」と思うことが結構ありました。でも、今回それはもうやめよう、と。「その月に録ったものはその月に出す」という形は、今の自分たちを感じてもらえる、ということだと思うんですよね。今回は何よりも“今”ということに命を賭けて制作しました。   ――そういった制作の仕方って本当に”今っぽい”ですよね。今はすぐに出せちゃいますもんね。   MIMORI:すぐに出せちゃうのはすごいなと思いましたね。   RUUNA:今はやはりスピード感がすごいですよね。   KOUMI:良い時代だなと思います。