2020.10.18
  • インタビュー
伊勢実恩(Star☆T)|皆さんにえくぼができるような笑顔を届ける神様になりたいです!
Speak emoにてスタートした、愛知県豊田市のご当地アイドル、Star☆T(スタート)のメンバー全員インタビュー。第10回は伊勢実恩(いせみおん)をお迎えした。   誤解を恐れずに言えば、彼女の魅力は画像や動画だけでは伝わり切らないかもしれない。   柔らかな笑顔にえくぼ。心地好い声。人の良さそうなオーラ。落ち着いた雰囲気。しっかりとした言動に当意即妙な受け答え。そして、礼儀正しさ。かといって、変に距離を感じることはなく、時に親しげに懐に入ってくることもある。といっても、決して馴れ馴れしいわけではなく、その距離の取り方が絶妙なのだ。ZOOMの画面越しの取材ながら、筆者もメロメロになりそうだった…いや、なってしまった。   そんな彼女は"音楽"が大好きだ。ピアノは10年近く習い、小中学校で計6年間吹奏楽部でパーカッションを担当し、高校では音楽を学んでいるという。いわゆるアイドルが言う「音楽が好き」とは少々ニュアンスの異なる、本格的な「好き」であり、音大レベルとまでは言わないが、アカデミックに音楽を修得しているようなのだ。“パーカッション”といえば、#歌うすたーとver.の「2021」では、冒頭から自前の電子ドラムでステディなリズムを刻む彼女の勇姿が印象的である。   そして彼女は、team luaのサブリーダーを務めており、いわゆる“7名の選抜メンバー”ではない“Bチーム”でも、リーダー的役割を担う浜川一愛をサポートしているらしい。ちなみに、吹奏楽部では副部長も務めたそうで…。決して自分が前へ前へ出るようなタイプではなく、状況を大局的に捉えながら必要なところをサポートするタイプのようだ。まさに、堅実なリズムによって音楽全体を支えるドラマーならでは、である。   さらに彼女は、和久田朱里総リーダー曰く「めちゃくちゃ努力家」とのこと。突然ポジションの変更を言い渡されながらも一晩で覚えたエピソードが語られているが、ダンス経験者ではなく、「あまり得意ではない」という彼女がそれだけの対応力を発揮しているのは、やはり彼女が努力家である証左だ。ちなみに、インタビュー内でも述べられているが、「負けず嫌い」で「心配性」とのこと。そうした性格が“努力”の原動力となっているのも、彼女の優れたところであろう。   そんな、Star☆Tが誇る“負けず嫌いで心配性のリズムマシーン”伊勢実恩にたっぷりと語っていただいた。音楽のこと、パーカッションのこと、Star☆T内での役割やメンバーとの関係性、そして将来のこと、などなど…。彼女の奥深い魅力が伝わるものとなっていれば幸いである。いや、ここに書き記しただけではまだまだ充分ではなく、実物の彼女に会って話してみないとその全貌は見えてこないかもしれない…。まずはインタビューをご一読いただき、ぜひ彼女に会いに行っていただきたい。             小学校から中学校まで吹奏楽部に入ってて、ずっとパーカッションをやってました     ――まだ17歳なんですね。   伊勢実恩(以下:伊勢):はい。17歳です。   ――大人っぽく見られますよね?   伊勢:そうですね。ファンの方からも「大人っぽいね」って言っていただくことが多いかもしれないです。   ――お顔立ちとか佇まいとか発言とか、大人っぽいです。   伊勢:本当ですか?   ――そう言われていかがですか?   伊勢:どうだろう…。年齢的には、大人っぽいって言われても幼いって言われても、どっちもうれしいというか。でも、幼いって言われることは少ないですね。   ――「幼い」って言われることもあるんですか???   伊勢:ちらほらはあります。でも「大人っぽい」って言われる方が断然多いですね。   ――受け答えもすごくしっかりしていて、すごく聴きやすいというか、心地好い声をされていますよね?   伊勢:そうですか?   ――はい。で、「頭良さそうって言われるのが嫌だ」っていう発言をどこかで聞いたことがあるんですが…。   伊勢:よくご存じで(笑)。ちょっと恥ずかしいですね。   ――頭“良さそう”じゃなくて、“良い”でしょ?   伊勢:それが良くないんですよね(笑)。   ――そうなんですか?   伊勢:そうなんです、そんな良くないんですけど。   ――謙遜されてるとは思うんですが。   伊勢:いやいやいや。   ――こうやってすごくしっかり喋られるし、とても聡明なイメージです。   伊勢:本当ですか?   ――まあ、謙遜されてそうおっしゃっているるとは思うんですが…。得意な科目は何ですか?   伊勢:科目。やっぱり音楽が好きです。今行ってる高校も、保育コースに入ったんですが、そこにソルフェージュっていう音楽の基礎を学ぶ授業があるんですよ。その授業で音楽のことを学ぶのが大好きですね。   ――昔から音楽がお好きだったんですか?   伊勢:音楽はずっと好きですね。とにかく歌うことが好きで、合唱とかも好きです。   ――楽器をやられたりとかは?   伊勢:楽器は、小学校から中学校まで吹奏楽部に入ってて、ずっとパーカッションをやってました。   ――#歌うすたーとの「2021」でドラムを叩かれていましたよね。あれはすごい印象深くて。実恩さんのイントロから始まるわけですから。カッコいいですね。   伊勢:えぇ、本当ですか? ありがとうございます。   ――あれは練習用のドラムですか?   伊勢:電子ドラムですね。   ――あぁ、電子ドラムなんですね。   伊勢:そうですね。ゴムのやつ。   ――なるほど。家で練習用に使えますし、音源に繋げばライブでも使えるわけですね。   伊勢:そうですね。   ――吹奏楽の時は、それを使ってたんですか?   伊勢:いや、これは家での練習用です。学校の物は持ち帰ることができなかったので、自分でお家で練習したいなと思って親に買ってもらいました。   ――吹奏楽の時は生のドラムだったんですか?   伊勢:そうですね。生のドラムでした。   ―ー普通のドラムキットを叩いていたんですね。すごいですね。でも吹奏楽部に入るっていうと、普通は管楽器をやりたいからだと思うんですが、ドラムス/パーカッション担当になったのはなぜなんですか?   伊勢:最初は私も管楽器がやりたかったんです。吹奏楽を始めたのは小学校4年生の頃からで、入る時はトランペットに憧れていたんですが、なかなかうまく吹けなくて、他の楽器も試してみたんですが「吹けない」ってなっちゃって…。で、これはもうパーカッションしかないと思ったんです。音楽というか楽器はやりたかったので、それでパーカッションをやることになって、やっていくうちに楽しくなっていって…。パーカッションっていろんな種類があって、曲によって変わるから、いろんな打楽器に触れられて、それがまた楽しくて。なので中学校からもパーカッションやりたいと思って、計6年間やりました。   ――そうだったんですか。   伊勢:そう。吹けなかったんですよ。   ――吹奏楽、楽しかったですか?   伊勢:めっちゃ楽しかったです。毎日音楽に触れることができたので、それはすごく楽しかったですね。   ――吹奏楽部って、僕の学生時代とかっていうと正直ちょっとマイナーなイメージだったんですが、2004年の映画『スウィングガールズ』がヒットした影響などで吹奏楽ブームが起こって、今やメジャーな部活になってますよね。どうですか? “青春”でしたか?   伊勢:そうですね。もうずっと部活やってましたね。部活一筋でした。   ――何か大会に出て優勝したりとか?   伊勢:私が1年生の時、1年生は運搬とかやってて出てはいないんですけど、2、3年生が東海地区大会に行って、銀賞を獲りました。私たちが2、3年の時は全然ダメでしたけど…。   ーー銀賞を獲るぐらいですから、かなりの強豪校だったわけですね。   伊勢:強豪なのかなぁ。どうなんだろう…。   ――練習は厳しかったですか?   伊勢:厳しい時もありました。人数も多かったので、団結するために結構厳しく指導されました。先生も厳しかったですね。   ――team luaのサブリーダーである伊勢さんは、吹奏楽部でも部長とかやられてたんですか?   伊勢:3年生の時にパートリーダーと副部長をやってました。   ――そこでもサブリーダーだったんですね。   伊勢:部長を支えるという立場で(笑)。   ――ところで、一番最初に音楽に触れたのっていつどんな形でですか?   伊勢:最初に音楽に触れたのはピアノです。小学校1年生からピアノをやってたんですよ。   ――それまで、例えば保育園や幼稚園の時は、アイドルを見て歌って踊ってたとか、何か音楽に興味を示していたとかありましたか?   伊勢:発表会で踊ったりしていたので、やっぱり歌って踊るのが好きだったと思います。なので、一番最初の音楽っていうのは発表会でやったダンスですかね。楽器ではないですけど。   ――じゃあ、本格的に音楽を意識したのっていうのは、小学校から習ったピアノから、と。   伊勢:そうですね。ピアノを始めたのが本格的な音楽との出会いだと思います。   ――それは自分で「やりたい」っておっしゃったんですか?   伊勢:最初は、おじいちゃんに「ピアノとかどう?」って言われて。私のおじいちゃんは音楽が好きで、ギターとか弾いていたので、「実恩、どう?ピアノやってみない?」って何年間か言われ続けてたんですよ。私は「いいよ、やらない」って言ってやらなかったんですけど、ある時突然「あ、やってみたい」ってなって始めました。   ――それが小学校1年生の頃、と。   伊勢:そうですね。   ――お祖父様はプロの音楽家だったんですか?   伊勢:そうではないですけど、音楽好きですね。   ――で、ピアノを始められて、楽しかったですか?   伊勢:楽しかったですね。年1回発表会があって。大きなホールとかで。それに向けて練習するのがすごく楽しかったなっていう思い出があります。   ――ピアノはどれぐらいまで続けていたんですか?   伊勢:Star☆T入る前までやってました。   ――入られたのが2017年ですよね。   伊勢:そうです。中3ですね。   ――じゃあ結構長いですね。10年近く?   伊勢:そうですね。   ――かなり本格的にやられてたわけですね。   伊勢:そうですね。習い事は9年~10年続けていたものが多いかもしれないです。   ――というと、他にも何か?   伊勢:英会話とか塾とか水泳とかやってました。   ――Star☆Tのメンバーって習い事する人多いですね。   伊勢:本当ですか。結構います?   ――いますいます。皆さん3つや4つやっていて、しかも結構長いことやられてる方も多くて。瑠果さんが空手と書道とか。misolaさんを始め、ダンスをやられてたメンバーはいっぱいいますし、和久田さんはすごい沢山やってたようで。でも、実恩さんもすごいですね。水泳も長く続けてたんですか?   伊勢:そうですね。水泳は幼稚園の年中からですかね。   ――Star☆Tに入るまで?   伊勢:水泳は小学校の最後ぐらいまで。   ――なるほど。じゃあその中でもピアノが一番続いたわけですね。   伊勢:そうですね。ピアノと英語ですね。   ――おぉ、英会話も続いてたんですね。   伊勢:はい。年中組から中3まで。   ――じゃあ、英語はもうばっちり喋れるわけですね。   伊勢:いや、もう全然(笑)。全然身に付いてない…。   ――結構長いじゃないですか。それこそ10年近くになります。   伊勢:そうですね。10年になりますね。   ――せっかく10年続けたんですから、何かに生かしましょうよ。   伊勢:身に付いてないんですよ、本当に。   ――Star☆Tもコロナが終息したら積極的に海外進出を目指すといいと思いますが、その際に役に立ちますよ。   伊勢:頑張ります(笑)。    
2020.09.28
  • インタビュー
宇野友恵(RYUTist)|「もっとああしたいこうしたい」っていう欲が今もうバーッて出てきています
RYUTistメンバー個別インタビュー。ラストとなる第4弾は宇野友恵をお迎えした。   筆者は彼女の歌声と歌いっぷりが大好きである。日本で最も好きな女性ヴォーカリストの一人に数えるほどだ。ひっくり返ったり、よじれたり、力んだり、といった“危うさ”を感じさせつつも、それらが実に豊かな表情や色彩を生み、さらには波打つような“うねり”を生じさせながら、聴き手を心地好く翻弄する。その快感は、歌い手としてのタイプは全く異なるが、カエターノ・ヴェローゾやジョイスらに比するものと言ってしまいたい。まぁ、このブラジルの大御所たちは聴き手を掌で転がすような熟練の技を誇るのだが、宇野友恵はまだその域には達してはいないだろう。だが、その独特の“危うさ”や“儚さ”によって聴き手の心を掴み、その歌声の“うねり”の中に引き込み、そして翻弄するのだ。ある意味これも“掌で転がしている”ということなのかもしれない…。    RYUTistではヴォーカルリーダーを務め、その仕事ぶりはインタビューでも語ってくれているが、グループにおける歌の支柱となっている。そして、自身にも高いハードルを課し、真摯な態度で研鑽を積み、高い表現力を獲得している。   その感性もなかなかユニークだ。好きな歌手に土岐麻子、カネコアヤノ、柴田聡子といった面々を挙げるセンスの良さ。また、読書家でもある彼女は、伊坂幸太郎の「殺し屋」シリーズや堂場瞬一の『垂れ込み 警視庁追跡捜査係』といった小説を好む。そして「めだまを潰すのが好き」という謎の嗜好もあり…(かつては不思議ちゃんキャラだったようだ)。   さらには、純朴で温厚な性格のRYUTistメンバーの中にあって、わずかに陰を感じさせるような部分もあり、時にハッとするような鋭いことを言い放つ一面もある。   一筋縄ではいかない側面が幾重にも重なり、重層的な魅力を形成している。それが声に滲み出ているからこそ、彼女の歌に耳を、そして心を奪われるのだろう。   そんな彼女にお話を伺った。歌についてはたっぷりと、そして幼少期のことや読書についても、さらにはメンバーについてや、自身の「これから」についてなども…。   最後にひとつ付け加えておきたい。彼女は、グループ内では比較的「物言う」タイプではあるのだが、同時にとても心優しい人である。このインタビューでも、言葉の端々にそれを感じ取ることができた。そして、それは歌にも表れている。   『ファルセット』での彼女の歌いっぷりに改めて耳を傾けながら、ぜひご一読いただきたい。         歌うことが怖くなくなりました     ーー友さんとはシリアスなお話をしたいなと思ってるんです。   宇野友恵(以下:宇野):大丈夫かなぁ。   ーー最初から難しい質問をしようかなと。   宇野:頑張ります!   ーーで、最初の質問はこれなんですが、友さん、歌うの楽しいですか?    宇野:楽しいです。今は。   ーー“今は”楽しいですか。    宇野:はい。   ーー楽しくない時期もありました?    宇野:全然楽しくない時もありました。   ーーキツい時もありましたか。   宇野:結構いろんなところで言ってる気がするんですが、一度声が出づらくなっちゃって、歌いづらくなった時期があったんですよ。裏返っちゃったりとか、飛び出しちゃったりとか、そういうことが多くなって、辛かったことはあります。2016年の夏ぐらいですかね。   ーーその話はどこかで読んだことがあります。で、今いろんな映像が残っていますから、それらを観てちょっと検証してみたんですよ。2011年、13年、14年、15年ぐらいの映像では結構ストレートに歌われてて、2016年10月の古町どんどんの映像を見ると、変わってきたなっていう感じがして…。   宇野:そうですね。そこらへんから考えて歌うようになってしまって…。それまでは歌うことに対して何も抵抗なく、何も考えないで感覚で歌えちゃってたところがあったんですが、2015年の「神話」のレコーディングの頃から優しい歌い方、ふんわりした歌い方が多くなってきて…。それまでの自分はストレートなハッキリした歌い方が得意で、それ以外の歌い方を知らなかったんですが、一回そこで考えて歌うようになったらだんだん歌えなくなっちゃって、「もう歌うの怖い」って思うようになって…。2016年夏あたりがどん底でした。   ーー結構考えちゃう性格ですか?    宇野:そういう印象を持たれやすいんですけど、意外とそんなことはなくて…。でも、嫌なことは引きずるタイプではあります。切り替えるのが苦手で…。   ーー(佐藤)乃々子さんは「次の日になったらもう忘れる」ということをおっしゃってました。「悩みはない」って。かなりしつこく訊いたんですが、全然出てこなくて(笑)。   宇野:「今が楽しければいい」って言ってましたね。すごくいい言葉だなと思いました。   ーーでも、友さんは結構考えちゃって、それが悪い方向に行く場合もあったりするわけですか?    宇野:そうですね。その頃は嫌なことがあるとずっと頭の中でぐるぐるしちゃって、どんどん悪循環になっていって、それも歌に影響してたんじゃないかなって思います。今は「あんまり考えないようにする」「寝たら忘れる」っていうのを徹底してます。   ーー今はそういう風になれたわけですね。   宇野:そうです。その頃に比べるとだいぶ自分の考え方も変わった気がします。   ーーその辺がどう変わってきたのかを探ろうと思っているんですが、まず言っておきたいのが、僕、友さんの歌が大好きなんですよ。   宇野:本当ですか?    ーーちょいちょいTwitterなどで呟いてるんですけど、日本で一番好きな女性ヴォーカリストの一人です。   宇野:本当ですか? どれぐらいいる中でですか?    ーー5~6人ぐらいですかね。例えば、矢野顕子さんとか、PSY・SのCHAKAさんとか、ACOさんとか、トルネード竜巻の名嘉真祈子さんとかすごく好きなんですが…。   宇野:その中に入れていただいてるんですか?   ーー入れてます。   宇野:うれしい!   ーーどこが好きかっていうと、まだいい言葉が見つかってないんですが、歌が“波打つ”というか、メビウスの輪のように“よじれる”というか。それによって色彩感とか質感が流れるように変わっていくというか…。それって、ある意味声がひっくり返ることから生まれたもののような気がするんです。なので、子供の頃のストレートな唱法から、柔らかいものを求められて思い悩んで、いろいろやろうとして声がひっくり返っちゃった、というところから出来上がった唱法じゃないか、と。それがすごくいい形になってきたんだなと思ってるんですが…。   宇野:うれしいな。ありがとうございます!   ーーそうなんです。でも、その“唱法”は、あまり考えないようにしたらそういう風になってきたってことですか? それともいろいろ試行錯誤されたんですか?    宇野:いろいろやりました。普通に歌うこともままならないっていう時は、本当に歌うのが怖くなって、ライブで歌うのが怖くて、どうしよう、ってなってたんですが…。(プロデューサーの)安部さんのアドバイスだったんですが「なんでもいいから出せ」「ぶっ壊して出しちゃえ」って言われて、それで一段階気持ち的に抜け出せた感覚があって…。全部で5段階ぐらいあるんですけど(笑)。   ーーぜひ聞きたいです。その5段階。まずは「なんでもいいから出せ」ってことで、とにかく歌えることにはなったと。   宇野:はい。で、2段階目は、その頃、永井ルイさんにヴォーカルトレーニングをしていただいたんですが、「いっぱい息を吸ってから歌おう」ってアドバイスをいただいて。それまでは、本当に何も考えなくても歌えてたので、息を吸うとか考えなくてもできてたんですが、息を吸うことを意識してをやるようにしたら、ちょっと歌いやすくなったんです。   ーー息を沢山吸うと声が出しやすくなるんですか?    宇野:緊張して声が出にくくなってるので、1回深呼吸をするような感じで息を吸ってから歌うっていう、本当に基本的なことなんですけどね。   ーー喉とか気道とかに一度空気を通しておいて柔らかくする、みたいなそんな感じなんですかね?    宇野:そうですね。それが2段階目でした。あ、5段階もなかったかもしれない。それが確か2017年ぐらいだったかな。「口笛吹いて」のサビ前の「変わらないから」のところとか全然出なくて…。レコーディングで「ここは友恵さんに歌って欲しい」って(作曲した)KOJI obaさんに言っていただいて、そこの歌割りをいただいたんですが、レコーディングの時にすごく頑張ってなんとか録れたんです。ライブで「口笛吹いて」を披露してからも「ライブでやるごとにちょっとずつでいいから直していこう」みたいな感じで、私の歌に関してスタッフさんも結構気にかけてくださってたんですけど、それでレッスンの時に「息を吸ってやるようにしたらどう?」みたいな教えていただいたんです。それをやったら「口笛吹いて」の自分の一番気にしてたパートでがツンって歌えるようになって、それが2段階目の成長です。   ーーその後は?    宇野:その後は、良くなったり下がっちゃったりと波があったんですが、すごい最近なんですけど、『ファルセット』のレコーディング期間中に、自分で10分ぐらいの発声練習を作ったんです。今までやってきた発声練習をいろいろと組み込んで。それを毎日やって、歌い方を矯正したんです。基礎が大事だと思ったので。『ファルセット』のレコーディングをやってくたびに、どんどん歌うことに抵抗がなくなって楽しくなっているのを感じて、最後にレコーディングしたのが「春にゆびきり」なんですけど、この曲は一番いいテイクが録れました。一番納得して、しかも歌を楽しむことができたレコーディングだったと思います。   ーー僕の認識では、高校を卒業するぐらいに何かスランプといいますか、思い悩んだ時期があったとのことですが…。それって『日本海夕日ライン』が出るぐらいの頃ですか?    宇野:その前後ぐらいです。   ーーで、その後は歌い方を変えて、新しい技を修得して、そこから絶好調になってきたかなって印象だったんですけど、本当に納得したのは『ファルセット』で、ってことですか?    宇野:すごい最近です。メンバーも含めていろんな人を参考にして歌のまねをしたりとかして、やっと自分の歌いやすい方法を見つけたというか…。いろいろネットで調べたりとかもしました。   ーーネットで調べたりとかしたんですか?    宇野:ネットに上がってるんです。発声の仕方とか。   ーーあぁ、動画とかご覧になったわけですね。そういった情報を集めて、ご自分のオリジナルの基礎練習法というか発声練習法を作って、その成果が『ファルセット』で遺憾なく発揮されていると。   宇野:そうです。でもまだまだです。   ーー友さんの目標や理想は高いですから、ご自分ではまだまだだと思われてると思うんですが、でも、ある一つの到達点には達したみたいな感覚はありますか?    宇野:そうですね。歌うことが怖くなくなりました。    
2020.09.18
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横山実郁(RYUTist)|常にRYUTistのために何かできることをしようって考えてます
RYUTistメンバー個別インタビュー。第3弾は横山実郁をお迎えした。   RYUTistの"可愛い"担当である。いや、言うまでもないが、もちろんそれだけではない。極めてレベルの高いパフォーマンス・スキルを誇るRYUTistの中では、決して突出しているわけではないが、歌においてもダンスにおいても、彼女がRYUTist楽曲の魅力的な再現に大きく貢献していることは明らかだ。   さらに加えて、トーク力。例えば、前回の五十嵐夢羽の個別インタビューで話題となったあの“赤羽MC”も、横山実郁の的確なツッコミがなければ成立しなかっただろう。また、インタビュー本文の冒頭でも述べているとおり、取材時は本当に彼女の機転に助けられている。また、“イジることができる”という“隙”は、場盛り上げるためにはとても頼りになる。彼女がいるからこそ話が円滑に回っていくのだ。   さらには、コミュニケーション力。本人は「人見知り」だと言うが、“RYUTist”である時の横山実郁は違う。その花咲くような笑顔と「グイグイ行く」社交性、そして様々な人を引き寄せる“愛され”力。彼女がいることで人脈が大きく広がったのは間違いない。また、今やRYUTistの“広報担当”として大いに発揮している発信力。唯一個人でTwitterをやっているメンバーとして、日々“告知”や情報発信を欠かさない。   いやはや、本当にスペックが高い。しかしながら、インタビューをお読みいただければおわかりいただけると思うが、彼女はこれらを全て否定する。「いやいや、そんなことないです」「全然です」「そんなことないですって」と。どこまでも謙虚で、自分に自信が持てないようで、それゆえに不断の努力によってそれを補おうとし、そのことによってさらにスペックが上がるのだ。   彼女はRYUTist唯一の途中から加入したメンバーである。2014年3月にまずは“横山実郁”としてソロデビューを果たし、2016年4月にRYUTistに加入。それによりRYUTistは大きく変わった。音楽的にも、パフォーマンス的にも、イメージ的にも。横山実郁の高スペックが直接的に影響を及ぼしている部分も少なくないだろう。もちろんそれ以外の要素もあるだろう。加えて言うなら、横山実郁が引き寄せた「人」や「流れ」や「運」なども大きいのではないだろうか。   そんな彼女にお話を伺った。これだけの高スペックを誇りながら、その影にはやはり苦悩や不安や葛藤があった。それは決して「キャラ的なもの」とか「ストーリー的なもの」ではなく、嘘偽りのない彼女の本心の吐露である。これだけのスペックを誇りながら、謙虚な態度で自分の未熟さを認め、それに真摯に苦悩し、向上しようと努力する。やはり多くの人が魅了されるわけである。               いつもだったら笑って返せるけど、返せないこともたまにあります     ――実郁さんにはいつも助けられてますよ、インタビューの時に。   横山実郁(以下:横山):え? 何でですか?   ――こちらの質問の意図を正確に理解して、きっちりと、しかも率先して答えていただいているので。   横山:いやいや。話すの上手じゃないですよ、でも。   ――RYUTistで一番上手じゃないですか。   横山:そんなことないです。   ――ぐんぐんスキルが上がってきたので、昨今はこちらが弄ばれている感さえありますよ。   横山:そんなことないです。   ――いやいや、軽く捻られてる感じがしますよ。   横山:捻ってないですよ。でも楽しくお話しさせていただいてます。   ――でも、今回は真面目なお話しをしたいと思います。   横山:はい、真面目に。   ――難しいことをお訊きしますよ。   横山:やめてください。そんな答えられないので…。   ――まずはここから行きたいんですが…。2018年9月の最初のインタビューで「メンバーをお互いに紹介していただく」みたいなことをやらせていただきましたが、友さん(宇野友恵)が結構マジなトーンで「本物のバカです」っておっしゃったんですよ。その日、遅刻してきたから、というのもあったと思うんですが、最初は「あ、バカなんだ」って思ってたんですが……でも、実際はめっちゃ頭良いですよね。   横山:良くないんですってば。バカなんですよ。   ――しかも、インタビューを重ねるうちに、どんどん回答のキレが鋭くなり、すごく頭脳明晰だな、って。   横山:全然そんなことないです。バカなんです、本当に。   ――特に昨年11月の「きっと、はじまりの季節」リリース時のインタビューなど、もう素晴らしい回答の連発で。   横山:そうでしたか…?   ――はい。でも、どこか“イジられキャラ”って感じになってるじゃないですか。「打たれ強い」とも言われていて、やはりイジると面白いこと言ってくれたりするので、皆さんもついイジってしまうんだと思いますが、いかがですか? そんなキャラについては…。   横山:本当に皆さんに可愛いがっていただいて、うれしい限りです。   ――どれだけイジられても?   横山:たまに作家さんとかに「実郁ちゃんがイジられるキャラだから、それをきっかけにRYUTistにグィッといけるよ」みたいなことを言っていただいたりするんですが、本当にありがたいなって思う限りで…。まぁ、たま~に傷付くときもありますけど、でも、そんな…。本当にうれしい限りです。愛がなかったらイジってもらえないじゃないですか。石川さんもそうですよね。   ――僕、イジってますかね?   横山:イジってますよ。   ――イジってないと思います(笑)。   横山:イジってますって。いや、うれしい限りです、本当に。   ――乃々子さんにインタビューさせていただいた際に、こう言ってたんですよ。「みくちゃん、意外と傷ついてるかもしれないですね」って。それを聞いていかがですか?   横山:傷ついてないですよ。乃々子さんは優し過ぎる人なので、やっぱりそういうふうに実郁を思ってくれてると思うんですけど…。基本はうれしいなって思いますね。ただ、たま~に、例えば何かできなくて落ち込んでる時にイジられたりすると、いつもだったら笑って返せるけど、返せないこともたまにあります。でも、全然嫌じゃないです。   ――実郁さんがこれからTwitterで何かTweetするたびに、毎回イジりのリプ入れます!   横山:ブロックしますよ、ブロック。うそうそ。   ――(笑)。まぁでも時には傷つくわけですね。   横山:人間なので。   ――で、人見知りなんですよね?   横山:そうですね。   ――僕、“人見知られた”ことがないんですけど、実郁さんに。   横山:仕事モードになればいけるんですよ。スイッチがあって…。仕事で“RYUTistの横山実郁”になる時は結構「イェイイェイ」って感じで誰にでもグイグイ行るんですよね。「嘘でもずっと言ってればそれが本当になる」とか言うじゃないですか。そういう感じで、“演じる”っていうほどではないですけど、自分の中にスイッチみたいなのがあって、それを切り替えれば全然いけます。けど、“横山実郁という人間”に関して言えば、本当に人見知りですね。   ――その人見知りっていうのは、どんなところで出るんですか?   横山:基本、人に喋りかけないです。   ――RYUTistである時にはそれは出ないわけですよね? 私生活のみで…。   横山:はい。学校とかでも喋りかけられるのを待つ方で、だいたい6月くらいまで1人で過ごして、って感じです。   ――それを乗り越えれば大丈夫ですか?   横山:はい。“話しかけてもらうの待ち”っていうのも図々しいですが、話しかけてもらって、友だち関係が築けたら、すごく仲良くなります。   ――じゃあ、もうお友だちは沢山いるわけですよね?   横山:沢山ではないですけど…。大切な友だちはいます。   ――あと、おそらく謙虚さから来るんだと思いますが、時に自信なさげな時がありますよね?   横山:結構見てますね。   ――そりゃ見てますよ。   横山:私、自信ない人間なんですよ。強がってるわけじゃないですけど、普段はちょっと隠してます。   ――そんなにスペックが高いのに?   横山:スペック高くないから自信がないんですよ。本当にそうです。   ――もちろん、歌もダンスもルックスもですが、勘の良さというか頭の良さを感じます。   横山:全然良くないです。先ほどラジオの収録やったんですが、そこでもバカさ加減を発揮して、すごい絞られたところだったんですよ。   ――自分でそういうところも分析してちゃんと理解してるので、やはり頭良いんですよ。   横山:ありがとうございます。そんな…。    
2020.09.17
  • インタビュー
斎藤暉(Star☆T)|性格は大人しいんですが、結構行動的です
    Speak emoにてスタートした、愛知県豊田市のご当地アイドル、Star☆T(スタート)のメンバー全員インタビュー。第9回は斎藤暉(さいとうひかる)をお迎えした。   不思議な魅力を放つ女性である。インタビュー本文でも述べているが、もしかしたらStar☆Tの中でも最もその本質が掴みにくいメンバーかもしれない。一見すると物静かで落ち着いた“クール・ビューティー”。だが、本人は「人見知り」と控えめに言うものの、その実は行動力があり、体育会系で、自分を追い込むような強靭さも持ち合わせている。   英会話に始まり、小中学校の厳しい部活、ダンスやヴォーカルのスクール、大学の授業にサークル、バイトにフルタイムの仕事、そしてもちろんStar☆Tの活動。これらを次々と、そしていくつかは掛け持ちしつつ、「忙しいけど楽しい」と嘯きながら、様々な経験を積み、肉体と精神を鍛え上げてきた。   彼女の生来的な性格とこうした高い経験値が、あの重層的な魅力を築き上げたのだろう。穏やかな大人のイメージが先行するが、その下には幾重にも重なった多様な魅力が存在し、それらが(幾分控えめに)滲み出ているのだ。これは、賑やかな個性派の多いStar☆Tの中では、却って目立つかもしれないレアなキャラクターだ。前へ前へと出ていくような自己顕示欲は少なめだが、そのぶん吸引力が強く、その懐の深さであらゆる人を受け止めてくれそうな母性さえも感じさせる。再び変革期を迎えるStar☆Tにおいて、今後ますますその存在感を高めていくことだろう。   そんな斎藤暉にお話を伺った。常に厳しさと忙しさの中に身を置いてきた彼女の、淡々とした口調で放たれながらも深みと重みのある言葉をじっくりと味わっていただきたい。         全部やりたいことだったので、忙しくても苦じゃなくて楽しくできてました   ――この3月まで大学生で、4月から就職されたんですよね。どんなお仕事をされてるんですか?   斎藤暉(以下:斎藤):事務のお仕事をしてます。   ――差し支えなければ、どういう関係の?   斎藤:大まかに言えばIT系ですかね。   ――今は業務はリモートですか?   斎藤:5月ぐらいまではリモートでやっていました。今はオフィスに行っています。   ――Star☆Tの活動とお仕事の両立は……と言っても、Star☆Tの活動もまだ全開ではないですから、お仕事との両立って感じでもないですよね?   斎藤:そうですね。全然そんな感覚はないですね。   ――でも、これからだんだんお忙しくなってくるんじゃないですか?   斎藤:でも、大学生の時の方が色々やってて忙しかったと思います。日中は大学に行って、夕方からはサークルもやって、バイトもして、Star☆Tの活動もしていたので…。それに比べると、今は日中お仕事に行って、夜は家にいることが多いので、今の方が時間ができるんじゃないかなって思ってます。   ――暉さん、すごく落ち着いた雰囲気ですが、結構アクティブなんですね。   斎藤:そうなんですよね。性格は大人しいんですが、結構行動的です。   ――ちなみに、大学ではサークルって何をやられてたんですか?   斎藤:ダンスをやってました。   ――大学のサークルでダンスを。本気でガッツリやられてたって感じですか?   斎藤:そうですね。割と力を入れてるサークルだったので、練習もたくさんあって本気でやってました。   ――チームを組んでやるわけですよね? だとすれば、そうそう休んだりできない感じですよね?   斎藤:でも、練習が平日だけで土日はなかったので、特にStar☆Tの活動に影響が出ることはなかったです。   ――なるほど。でも、休みはほとんどなかったという感じですよね。   斎藤:でも楽しかったです。全部好きなことをやってたので、楽しくやれました。   ――大学ではどんなことを専攻されてたんですか?   斎藤:異文化間のコミュニケーションを学んでいました。主に、日本とアメリカの文化の差から生じるコミュニケーションの違いみたいなのを。   ――すごいですね。英語とかお得意なんですか?   斎藤:いや、全然できないです。英語は好きなんですけど、勉強するのがあまり好きじゃないので…。   ――でも、そういうこと興味があったんですね。韓国がお好きっていうのはプロフィールに書いてありましたけど、アメリカ文化にも興味があったと。   斎藤:そうですね、ありました。   ――それはどこから来てるんですか? ダンスからですか?   斎藤:小さい頃から英語を習わせてもらってたので、その影響ですね。そこからずっと英語は好きで、そこで「海外の文化ってどんなだろう?」って興味持ったんだと思います。   ――英語を習っていたっていうのは、どんなところで?   斎藤:2歳ぐらいから英会話スクールに通ってました。   ――2歳からですか。   斎藤:そう言うと英語が喋れるみたいに思われるんですけど、全然なんですよ。   ――2歳から通い始めて、どれぐらいまでやられていたんですか?   斎藤:楽しくてずっと続けてました。中学卒業するぐらいまでですかね。   ――同じところでですか?   斎藤:1回変わりました。たしか幼稚園ぐらいの時に。   ――じゃあ、喋れるでしょ!?   斎藤:授業とかも、高校の最初の頃までは全然楽勝でいけてたんですけど、高校に入ってからは英会話スクールにも行ってなくて、勉強もそんな好きじゃなかったので、そこからどんどん落ちていって、普通のレベルになりました。   ――勿体ないというか…。でも謙遜してそう言われてるんですよね?   斎藤:できないんです、本当に。   ――異文化間コミュニケーションを学ばれたとのことですが、具体的にはどんなことを?   斎藤:そうですね。例えば、謝り方の違いで、これは知ってる人も多いと思うんですが、日本人はすぐ謝るのに対して、アメリカの多くの人はすぐには謝らないっていうのを学んで、どうしたら上手くコミュニケーションが取れるか、っていうのをみんなで考えたりしていました。   ――それはよく言われますもんね。アメリカは訴訟国家であり、非を認めてしまうとそこで色んなことが不利に働いてしまうので、なかなか謝らない、と。日本人はとりあえずその場は丸く収めようとしちゃいますけど…。そういったことを研究されたんですね。というと、アメリカには行かれたんですか?   斎藤:いや、行ってないんです。大学生のうちに1回は留学したいと思ってたんですが、なかなかタイミングがなくて行けなかったんです…。   ――Star☆Tの活動があるとなかなか行けないですよね。さらにはバイトもされてたんですよね? 何をされてたんですか?   斎藤:飲食店のホールスタッフをやってました。   ――それはずっとですか?   斎藤:ずっとですけど、色んなところへ変わりながら。でも、ずっとホールをやってましたね。   ――大学の授業があって、ダンスサークルをやって、バイトもやって、Star☆Tもやって…。改めて、めっちゃ忙しいですね。忙しいはお好きですか?   斎藤:好きですね。全然苦じゃなくて。それが嫌なことだったらもちろん嫌だったと思うんですけど、全部やりたいことだったので、忙しくても苦じゃなくて楽しくできてました。   ――ということは、大学卒業されて、Star☆Tの活動だけじゃ物足りないから就職をされたと???   斎藤:いや、そういうわけじゃないです(笑)。   ――選択肢としては色々あるわけじゃないですか。Star☆Tに専念することもできたと思いますし、逆に言えばStar☆Tを辞めて会社に専念することもあり得たかもしれないですけど、並行してやるという道を選んだのは…?   斎藤:自分の中でもう決まってたんですよ。大学も、おばあちゃんとおじいちゃんに学費を出してもらっていたので、ちゃんと就職しなきゃなっていうのはあって…。ちゃんと就職して「大学に行ったことは無駄になってない」ってことをちゃんと示したかったというか…。お礼という意味も込めてちゃんと就職はしようと思っていました。Star☆Tに関しては、入った頃は「大学生のうちだけかな」と思ってたんですけど、私自身まだ全然やり切れてないと思っているので、仕事と並行して続けられるのであれば続けたいなと思ってました。   ――会社の人たちは、Star☆Tの活動のことは知ってるんですか?   斎藤:特には言ってないです。   ――今の世の中、ネットとか見ればすぐわかっちゃうんじゃないですか?   斎藤:どうなんですかね。大学の時も、本当に仲良い友だち数人にしか言ってなかったんですが、サークルやってた仲間にも全然バレてなくて。   ――大学の普通のお友達ならあんまりそういうことを話題にしなければわからないかもしれないですけど、ダンスサークルの仲間だと、ある程度そういう方面のことはわかるんじゃないですか? 暉さんのダンスを見ると「これは素人じゃない」みたいな感じでバレるでしょ???   斎藤:いつか薄々気付かれるのかなと思ってたんですけど、全然そんなことなくて。気づかれないで卒業しました。   ――暉さん、ダンス教室も通われてたんでしたよね?   斎藤:そうですね。高校の時から3年弱ぐらい。   ――CR2ですか?   斎藤:はい。   ――CR2に通っていたことからもサークルの仲間から気づかれそうな気もしますが、意外と分からないもんなんですね。   斎藤:豊田市出身の子が周りに多かったらバレてたかもしれないですけど、大学なので色んなところから来てるんですよね。それもあって気づかれなかったのかなって思います。   ――大学は名古屋だったとか?   斎藤:そうです。