2020.08.31
  • インタビュー
サンダルテレフォン|楽曲のことばかり言っていますが、メンバーの歌声も楽しみつつ聴いて欲しいなって思います
今、最も勢いに乗るアイドルグループであることは間違いない。   その不思議だがつい口に出したくなるグループ名。そして少しつまみ聴きするだけで、イントロから聴く者の心をわし摑みにし、やがてズブズブと沼にハメていく楽曲。そしてすぐさま、“獲物”を虜にするその強いビジュアルやバラバラな個性。   そんな“強力なトラップ”は、コロナ禍においてもその力を大いに発揮している。アイドル、引いては広くエンタメ業界が極めて厳しい逆風にさらされる中、このユニークな名前のグループは、ぐんぐんその名を浸透させ、多方面で「見つかって」きている。   この、ある意味“奇跡”とも言うべき現象が巻き起こっている要因は、やはりその楽曲にあるのだろう。コロナ禍という“物理的な接触”を不可とする状況下では、あらゆる障壁を越えて届けることのできる“音楽”というものは、極めて有効な頼もしい媒体となる。図らずもこのような状況を予見していたかのような「鳴らない電話で心を繋ぐ」というコンセプトが、今その効力を存分に発揮しているのだ。   その魅力的な楽曲は、総じてダンスミュージックと言えるものだが、その振り幅は思いのほか広い。レトロなディスコをモチーフにしたものから、今様のシティポップ、スタイリッシュなハウス調、さらにはデジタルロックやミクスチャーロックを想起させるようなものまで。そのいずれもが、主旋律はもちろん、イントロから間奏やエンディングまで、実にきめ細やかに設計されており、多くの人の心に響く優れた楽曲となっている。   そしてこの度、“名刺代わり”とも言うべきミニ・アルバム『Step by Step』がリリースされた。これまでのシングルとして発表された全ての楽曲と新曲2曲を加えたこの作品は、これまでサンダルテレフォンを追い掛けてきた人たちにとっては“集大成”というべきものとなり、これからサンダルテレフォンに魅了される人にとっては格好の“入門書”となることだろう。   忘れてはならないのが、こうした優れた楽曲を音楽表現へと昇華するメンバー4人の声とパフォーマンスである。現状では「音楽で心を繋ぐ」ことが主軸となっているが、サンダルテレフォンの最大の魅力はライブだ。リードヴォーカルとしてステージを引っ張る小町まいは、その凛とした、颯爽とした歌いっぷりがとにかくカッコいい。主にMCを任され、ステージに明るさと躍動をもたらす夏芽ナツは、同時にグループの土台をしっかりと支える。穏やかな佇まいの中にもどこか謎めいた雰囲気をまとう藤井エリカ。そして、4人の中では最もアイドル的魅力を放つ、とにかく笑顔が素敵な西脇朱音。当初は小町まいと夏芽ナツが中心となっていたが、サンダルテレフォンがアイドルデビューとなった西脇朱音と藤井エリカも日増しに貢献度を高め、今では4人が理想的なバランスを獲得。優れた楽曲をさらに魅力的に提示できる体制が整ってきたと言えるだろう。筆者が目撃したライブはまだ数少ないが、その清々しいまでに歯切れの良いパフォーマンスに目を見張った記憶がある。   そんなサンダルテレフォンの4人、小町まい、夏芽ナツ、藤井エリカ、西脇朱音に、グループの特徴や結成当時のこと、これまでの活動について、そしてミニアルバム収録の全曲についてたっぷりと語っていただいた。とはいえ、Speak emoとしてはまだまだ追い掛けていかなければいけない最重要グループの一つ。“名刺代わり”のインタビューとして、ぜひご一読いただきたい。         楽曲がどの曲も良くて初めて聴いた人もすぐに虜にできると思います(西脇)     ーーまずは直球の質問ですが、サンダルテレフォンってどんなグループですか?   夏芽ナツ(以下:夏芽):メンバーひとりひとりの個性が強いグループだと思います。容姿とか声質とそれぞれすごく違うなと思いますし、内面もみんなバラバラで、話してて色々と新しい発見があったり、話し合いの時にも自分が考えもしなかった発想が出てきて驚きます。本当にみんな個性的です。   小町まい(以下:小町):はい。楽曲がとても良くて、あとメンバーのビジュアルが強いです(笑)。   ーーたしかに強いですね。   西脇朱音(以下:西脇):2人も言ったんですが、メンバーそれぞれの個性が強いのと、楽曲がどの曲も良くて初めて聴いた人もすぐに虜にできると思います。楽曲から好きになってもらえるアイドルです。   藤井エリカ(以下:藤井):ライブハウスなどでたくさんライブをやってるんですが、ミュージックビデオなどを観て「曲がいい」と言って現場に足を運んでくれる人が結構いるので、やはりみんなが言うように楽曲がいいんだと思います。あと、4人とも年齢が近くて、でも性格がバラバラなので、それも良さなのかなって思います。   ーーグループ名が非常にユニークですよね。これはどういう意味なんですか?   夏芽:グループ名は、プロデューサーの井本さんが『新世紀エヴァンゲリオン』のファンで、それに登場する敵キャラ「使徒」の中に「サンダルフォン」っていうのがいるんですよ。井本さんがエヴァの中でヒントを探していた時に「サンダルフォン」っていうのが鮮明に印象に残ったみたいで、そこから「サンダルフォン」で検索をかけたら、ある動画が出てきて、それがサンダルを電話に見立てたようなプロモーション動画だったようで、そこで閃いたらしくて…。で、リストに50個ぐらいグループ名候補を持ってきてくれて、私と(小町)まいちゃんは見させてもらったんですが、その中でパッて目に入ったのが「サンダルテレフォン」だったんです。関係者の方からも「名前を口に出したくなる」とか、対バンライブの出演者リストに並ぶ時も「目に入りやすいね」と好評だったので、「サンダルテレフォン」に決まりました。   ーーちなみに他の候補で面白いのはあったんですか?   夏芽:私がもう一つこれいいなって思ったのが「頂天眼(ちょうてんがん)」でした。   ーー何ですか?それは。   夏芽:金魚の種類です。「サンダルテレフォン」の次に目に入ってきました。   小町:私は「曖昧サンデー」でした(笑)。   ーーあぁ、「サンダルテレフォン」になって良かったですね(笑)。   井本プロデューサー:少し補足させていただくと、エヴァの「サンダルフォン」って、元々はキリスト教のユダヤの大天使の一人なんですけど、そこから「サンダルテレフォン」っていうワードに行きついて…。そのグループ名に「鳴らない電話」という意味を持たせて、「実際に通信ができるわけじゃないけど、私たち“サンダルテレフォン”っていうツールを通して、つまり“鳴らない電話”を通して心をつなぐことができる」っていうコンセプトにしたんです。   ーーたしかに「鳴らない電話で心をつなぐ」っていうコンセプトがどこかに書いてありました。「サンダル型の電話」は鳴らないけど、でも、皆さんの音楽で聴く人と心をつなぐ、みたいな感じですかね?   一同:はい、そうです。   ーー西脇さん、藤井さんは、そういうコンセプトを聞いていかがでしたか?   西脇:そうですね。最初は正直「音楽で心をつないでる」みたいなことが自分ではあまり実感できなかったんですよ。でも、今はコロナの状況でファンの方と会えなくなって、より「音楽で心がつながってる」って感じることが多くなって、その意味をより強く感じています。   ーー決して望ましい状況ではないですけど、図らずもそういう状況がそれを実感させてくれたわけですね。藤井さんはいかがですか?   藤井:私と西脇は新メンバーとして入ったんですが、初めグループ名が「サンダルテレフォン」って聞いた時に、私の中でアイドルの名前ってもっと可愛いイメージだったので、「え?なにこれ?」って思ったんですよ。でも今は、こうやってサンダルテレフォンという名前で活動して、沢山グループの出るフェスとかだと一番パッと目に付くので好きになりました。あと、私たちの中身は知らなくてもサンダルテレフォンってワードだけで結構みんなが気になってくれているみたいで、そういう意味でもこの名前で良かったなって思います。   ーー不思議な名前ですけど、響きがいいですよね。皆さんSNSだったり特典会だったりでファンの方と交流することあるが多々あると思うんですが、ファンの方からはどんなグループと捉えられてると感じますか?   夏芽:私たちのグループのファンの方って、“箱推し”が多いんですよ。メンバーみんなが好き。やはり楽曲の好きな人たちが多いので、他のグループさんと比べても箱推ししやすいグループなんだと思います。ファンの人から見たサンダルテレフォンは、楽曲が良くて、みんなそれぞれに個性があるので、箱推ししたくなるんじゃないかと思います。   西脇:ファンの方には、アイドルっていうよりアーティスト寄りみたいに捉えている方もいて、自分たちもそっち寄りを目指してるっていうか…。そういう部分もあるので、うれしいですね。    
2020.08.26
  • インタビュー
佐藤瑠那(Star☆T)|最終的には瑠那のことを見てて欲しいなって思います
Speak emoにてスタートした、愛知県豊田市のご当地アイドル、Star☆T(スタート)のメンバー全員インタビュー。第8回は佐藤瑠那(さとうるな)をお迎えした。   この記事が公開される時には16歳になったばかり。まだ初々しさが残り、どこか大人しそうで内気そうで、その歌い踊る姿も健気で直向きさがある。まだ十分に開花したとは言えないかもしれないが、輝きを放ちつつあり、磨けばさらに眩い光を放つであろう原石といったところだ。   その一方で、「他の子なんて見ないでね…」「ずっと一緒がいいな」といった、いわゆる“釣り師”のような言葉も使う。もしやこの純情可憐な少女は、実ななかなかの策士なのではないだろうか…。   このインタビューで分かったことだが、ハマっているアイドルグループがいて、そこには大好きな推しメンがいるようで、その人への愛を語る姿はまさに“オタク”。ある意味Star☆Tの中でも最も“アイドルオタク”の気持ちがわかるメンバーであろう。そんな彼女が「オタクである自分が推しメンから言われたいこと」をあれこれと研究し、懸命に言葉にしたものが、あの「他の子なんて見ないでね…」なのだ。なんと純粋でいじらしくて愛らしくて説得力のある言葉であろうか。決して“釣り”などではなく、極めて真摯な“愛情表現”なのだ。   その一方で、幼い頃はドッジボールで鳴らし、剣道二段を誇る剣士であり、親しい友人とはしゃいだりする活発な一面もあり、高校のクラスでは人の前に出るのが好きだという。   まだまだ未知数であり、ある意味未完成であり、すなわち無限の可能性があるということだ。   去りゆく者がいれば、新たに迎える者もいて、今また変わろうとしているStar☆T。そんな中、間違いなくこれからのStar☆Tを担う存在となるであろう佐藤瑠那。そんな彼女にお話を伺った。幼い頃のことから、学校生活、アイドルやアニメ、さらには将来の夢についてなど、たっぷりと語っていただいた。             幼稚園の時ドッジボールが一番強かったっていう記憶があります       ――まだ15歳。お若いですね。   佐藤留那(以下;佐藤):はい。現在高校1年生で、この8月26日で16歳になります。   ――15歳の瑠那さんにお訊きするのもナンですが、子供の頃の記憶で一番古いものってなんですか?   佐藤:えーっと…。幼稚園の時ドッジボールが一番強かったっていう記憶があります。   ――遊び時間に外でドッジボールしてた、みたいな感じですか?   佐藤:そうですね。私が通っていたこども園はみんな裸足で、とても自由な雰囲気だったんです。なので、いつでも外に出られました。   ――ずっと裸足だったんですか?   佐藤:はい。あ、でも室内では靴下とかを履くことがあったかもしれないですが、全然裸足の方が多かったです。   ――足の裏で土を感じながら遊ぶ、みたいな。   佐藤:そうですね。ほんとに自由でした。あと、ポケモンごっことか男の子が好きな遊びが好きで…。なので、仲いい女の子とか男の子たちとポケモンごっことかめっちゃしてました。   ――ポケモンごっこってどんなふうに何をするんですか???   佐藤:自分がポケモンになりきって技を出したりとか…。   ――あぁ、僕らの世代で言うと仮面ライダーごっことかプロレスごっことか。   佐藤:そうです。そんな感じです。   ――ということは、かなり活発なお子さんだったんですね?   佐藤:そうですね。かなり元気でめっちゃ動いていたと思います。   ――性格的にはずっと活発だったんですか? 例えば、小学校に入ったら性格が変わったりとか、そういうことって結構あるじゃないですか。   佐藤:う~ん。あんまり変わってないと思います。でも、結構人見知りでしたね。家族の前や、慣れてくると同級生とかでもめっちゃしゃべったりしますけど。   ――今でも人見知りですか?   佐藤:はい。今も少しはします。年上の方とかめっちゃ緊張しちゃいます。   ――幼稚園の頃は活発に男の子とも遊んでいたとのことですが、小学校に入ってからも男の子と遊ぶことが多かったんですか?   佐藤:小学校からはどうだろ…? あんまり。普通に女の子と遊んだりしてました。遊具で遊んだりとか。   ――その頃ってどんなことに興味がありましたか? 例えばアニメとかアイドルとか、何か集めていたりとか。   佐藤:ずっとポケモンが好きでした。小学校低学年ぐらいからはお姉ちゃんと一緒にAKB48にハマって。   ――AKB48ってどの曲の頃でした?   佐藤:「ヘビーローテーション」あたりですかね。そこら辺だと思います。   ――もう大全盛期の頃ですね。それはお姉さんの影響ですか?   佐藤:はい。お姉ちゃんの影響で、テレビで観て「すごい可愛いな」「歌もダンスも上手だな」って思って憧れてました。   ――振りをまねして踊ったりとか?   佐藤:サビとかだけ覚えたりしてました。お姉ちゃんと一緒に踊ったりとか。   ――小学校低学年だとカラオケで歌ったりとかはまだ早いですか?   佐藤:まだしてないです。行き始めたのは小6ぐらいからですかね。   ――では、お家で「ヘビーローテーション」を歌ったりとか?   佐藤:はい、歌ったり踊ったり。   ――そこからアイドルにハマっていったんですか?   佐藤:いえ、その時はほんとにちょっとだけです。AKBにちょっとハマって、でも結構すぐに観なくなっちゃって、   ――そこから「アイドルになりたい」って思ったわけではないんですね?   佐藤:そうですね。アイドルにはそれほど興味は持たなかったです。でも、小4ぐらいからダンスを始めました。2~3年ぐらいですけど、やってましたね。   ――それは「アイドルになりたい」というわけではなく、純粋にダンスがやりたい、と?   佐藤:幼稚園から一緒の仲いい友達がダンスをやってて、「やってみない?」って言われたので、ちょっと始めてみようかな、と。習い事も全然やってなかったので。   ――それはCR2(編注:Star☆Tもレッスンで使用している豊田のダンススタジオ)ですか?    佐藤:CR2じゃないです。   ――じゃない所だったんですね。ダンスを始めて楽しかったですか?   佐藤:そうですね。楽しかったです。友達がたくさんいたので。同学年の子とか友達の妹とか、知り合いが沢山いたので楽しかったです。   ――でも、それをやりながら「アイドルになりたい」って思うようになったわけでもないんですよね?   佐藤:はい。個人的にダンスがやりたかったからやっていました。   ――ダンサーになりたい、とかは?   佐藤:えー。特に決めてなくて、とりあえずコンテストで1位になりたいとかそういう感じでした。   ――コンテストとか出てたんですね。   佐藤:ちょくちょく出てました。   ――1位になったりとかありました?   佐藤:なかったと思います。でも、一応審査員賞みたいなのはもらったりしてました。   ――じゃあ、ある意味エクササイズとか楽しみのため、というより、そこそこ本格的にやっていたわけですよね。   佐藤:そうですね。   ――例えば週に何回通われてたんですか?   佐藤:でも週1回です。本番前でもずっと週1で行ってました。同じ曲を何回も何回もやってたので、うちのダンススクールはその1曲だけめっちゃ頑張るって感じでした。   ――そこから間もなくですよね? Star☆Tのオーディションを受けるのは。小学校5年か6年の時ですよね?   佐藤:6年生の時です。   ――「アイドルにはそんなにハマらなかった」とおっしゃっていましたが、どうして受けてみようと思ったんですか?   佐藤:オーディションはお姉ちゃんが応募してくれたんです。嶋崎友莉亜ちゃんとお姉ちゃんが同じ学校でお友だちだったんですけど、そこから「Star☆Tの5期生オーディション受けてみない?」ってお勧めしてもらって、それで受けることになったんです。   ――お姉さん経由で勧められた時には、瑠那さん自身はそれほど興味はなかったんですか?   佐藤:そうですね。あまり内容とかもわからなくて、ちょっと不安だったんですけど、とりあえず頑張ってみようかなって。   ――お姉さんが言ってきたので、もう断り切れずに仕方なく受けたとか?   佐藤:いえ、少し興味が湧いてきたって感じですかね。それで受けてみようかなって。   ――お姉さんは受けてないんですか?   佐藤:お姉ちゃんは受けてないです。   ――お姉さんは「アイドルになりたい」とか思ってなかったんですか?   佐藤:「なんか忙しかったから」って言っていました。   ――何が忙しかったんですかね?   佐藤:多分学校とかじゃないですかね。   ――なるほど。勉強がお忙しくて、と。   佐藤:たぶん。それで「じゃあ瑠那が受けたら?」ってなって。なんとなく“流れ”で受けることになった感じです。   ――で、5期生オーディションの模様を動画で観たんですが…。   佐藤:あれ、自分で見ても「うわー、酷いな」ってなります(笑)。   ――いやいや、酷いってことはないですよ。純朴な感じで。   佐藤:「ヤバいなー」って思います。   ――何がヤバいんですか???   佐藤:「これ瑠那?」みたいな。「ほんとにこれでオーディション受けたの?」って(笑)。   ――まあでも、まだ小学生ですから、顔が出来上がっていない部分もあったり、メイクとかも全然していないでしょうから。でも、清水プロデューサーを含め審査員の方はちゃんと原石を見つけるんですね。で、実際お姉さんからの勧めがあって、オーディションを受けるにあたって何か準備をされたんですか?   佐藤:出された課題曲のダンスと歌とりあえず練習しました。もともとダンスをやっていたのでダンスに一番力を入れて、何をアピールポイントにすればいいかを考えながら頑張りました。「どうしようどうしよう」って結構悩みながら決めましたね。   ――課題曲って何でしたっけ?   佐藤:全然最近ライブではやってないんですけど、「Dong!Dong!」っていう曲がダンスの課題曲で、歌の方が「ハイブリッドガール」だったと思います。   ――ああ、たしかそうでしたよね。で、ダンス教室で磨いた技はオーディションの時に活かされました?   佐藤:全然。   ――全然ですか。   佐藤:なんかダンスの種類っていうか動きが全然違っていて…。踊るのがちょっと大変でした。    
2020.08.21
  • インタビュー
五十嵐夢羽(RYUTist)|コントじゃないですよ、トークです(笑)
RYUTistメンバー個別インタビュー。第2弾は五十嵐夢羽をお迎えした。   愛嬌の塊のようなメンバーである。まさにメンバーからの「よしよしなでなでしなくなる」という人物評がその魅力を見事に言い当てているように、とにかく愛らしいメンバーである。   だが、実際にRYUTistのステージを観てみると、それだけではないスペックの高さを目の当たりにすることとなるだろう。   RYUTistのメンバーはいずれも高いスペックを誇る。それぞれに個性的な歌声を表現力豊かに響かせつつ、同時にそれらを美しく重ね合わせるヴォーカルワーク。硬軟織り混ぜた美しくかつダイナミックなダンスをピタリと合わせるパフォーマンスの精密さ。それらは、とにかく“練習の虫”である彼女たちの不断の努力の賜物であり、それこそがRYUTistの表現者としての魅力の原動力である。   そんなRYUTistのステージに大きく貢献するのが五十嵐夢羽だ。“愛嬌”をたっぷりと注ぎ込むのは当然ながら、安定感抜群の端正な歌唱、そして正確無比でありながら躍動に満ちたダンスで、RYUTistの高品質なパフォーマンスを支えている。   そんな中、特筆すべきなのが彼女の“バランス感覚”である。冷静かつ客観的な視点で全体を見渡しながら、グループをしかるべき方向へと正しく導く。それはもちろん歌やダンスにおいてもだが、そうした手腕が最も顕著に表れるのが、ライブでのMCである。メンバーからも「MCで困ったらむうたん(五十嵐夢羽)の方を見る」と絶大なる信頼が寄せられているように、どんなにMCがとっ散らかっても、きちんと纏めて締めてくれるのだ。決して自分からガンガン前に出ていくタイプではないのだが、自分が必要な場面を見極めながら、あくまでバランスを保つように自身のスキルを過不足なく活かす。自身では「勉強はできない」と謙遜するが、頭の回転が速く、即座に状況を把握し、瞬時に的確な判断を下しているのは間違いない。   そして、そんな優れたバランス感覚や的確な判断力や豊かな感性によって生まれたのが、あの“伝説”の赤羽でのMCである。   五十嵐夢羽の魅力といえば、まずはその愛らしさに目がいくのだが、ライブ体験を重ねていくうちに、職人のごとく緻密に技巧を凝らすヴォーカルパフォーマンスや、時として傑作コントのごとく“見応え”のあるMCにも、その魅力を見出すことができるのだ。   そんな五十嵐夢羽にお話しを伺った。幼い頃のことや、自分の性格分析、そして、ステージでの数多の“見せ場”について、さらには、あの“赤羽MC”の再現も。ご一読ください。               頑固ってよく言われます       ーー夢羽さんとこうしてじっくりお話しするのも…   五十嵐夢羽(以下:五十嵐):もう緊張する~!   ーー緊張しますか? 僕なんかに緊張しないでくださいよ。   五十嵐:インタビュー自体緊張するんです。みんながいても緊張するんですけど、一人だとさらに緊張します。   ーーみんながいても緊張しますか。この後めちゃめちゃ話題にしようと思ってるんですが、夢羽さんは“しゃべりの達人”ですよね。   五十嵐:いやいや、そんなことないです。今日、私そんな感じで話さなきゃいけないんですか? めっちゃ怖い。   ーーそうです(笑)。   五十嵐:怖い~。   ーーお訊きしたことを素直に答えていただければ大丈夫ですので。   五十嵐:頑張ります。   ーーこういうところから始めたいんですが、約2年前に初めて取材させていただいた時に“他己紹介”といいますか、他のメンバーに「夢羽さんはどんな人ですか?」とお訊きしたところ、「こだわりが強い」「自分でこうだと決めたら決してそれを曲げない」という答えが出ました。頑固なんですか?   五十嵐:頑固ってよく言われます。周りから。自分ではそんなことないと思うんですが、人から見たら結構こだわり強めなイメージがあるみたいです。   ーーもう「やる」と決めたら簡単にはやめない感じですか?   五十嵐:そうですね。でもみんなそうじゃないですか?   ーーいや、すぐにやめちゃう人も結構いると思いますよ。   五十嵐:そう考えると、メンバーも私も同じタイプなんじゃないかなと思いますね。   ーー子供の頃からそうだったんですか? 例えば、習い事だったり部活だったり。   五十嵐:今までやめたこともいっぱいあるんですけど、でも、その時は自分の意志でやめた感じではなかったですね。何かしらの理由があってやめなきゃいけなかったので、自分から途中でやめるっていうことはなかったです。   ーーでは、日常生活などで何かこだわってることとかありますか? 絶対ここはこうするとか、こうしないとか。   五十嵐:前髪にはこだわりがあって、ちょっとラウンドなんですよ。真っすぐじゃなくて。ライブに出る時とか、写真撮る時とか、前髪はもう絶対この形って決めてますね。   ーー分けたりとか上げたりとかはせず?   五十嵐:そういうのはしないです。長さにもこだわりがあって、今のこの長さが絶妙ですね。   ーー今のが気に入ってるわけですね。   五十嵐:これよりもちょっと長くなっちゃうともう自分的には「ちょっとないな、この髪型」って思います。それをメンバーに言っても「いやいや、そんなわかんないって」とか「いつも揃ってるから」とか言われるんですけど…。   ーーいや、たしかにいつもキチンと揃ってるようなイメージですけど…。でも、他人にはわからない部分にもこだわりがある、と。   五十嵐:他人にはわからないところに、こだわりあるのかもしれないですね。   ーーあと、(佐藤)乃々子さんはずっと「可愛いです」「よしよしなでなでしたくなる」と言っていました。   五十嵐:なんか、のんの(佐藤乃々子)と一緒にいることが結構多くて…。年齢的には、のんのもともちぃ(宇野友恵)も妹的な感じで「よしよし」って思ってくれてるんだろうな、っていうのはわかるんですけど、最近みくちゃん(横山実郁)も私に結構よしよしするんですよ。「そこちょっと逆じゃない?」って思ってて。   ーー夢羽さんの方が年上ですもんね。   五十嵐:私の方が一つ年上なんですけど、最近みくちゃんも私のお姉ちゃん的な存在になってきて、「むうたん(五十嵐夢羽)はできなくて大丈夫だよ」とか「わかんないほうが可愛いよ」みたいなことをみくちゃんに言われるのはちょっと違うな、って思ってます(笑)。   ーーちょっとそこは不満があると。   五十嵐:でも、みくちゃんの方が大人っぽいんですけどね。   ーー実郁さん、大人っぽくなりましたもんね。   五十嵐:私、最年少じゃないんですけど、一応。結構でも最年少に見られることが多いですね。   ーーでも、たしかに可愛いんですが、ステージを見ると時に大人っぽいところも見えて、「だんだん大人になってきたな」って思うことが最近結構あるんですが…。   五十嵐:ありがとうございます。   ーーで、友さんは「しっかりしてる」「頭の回転が速い」とおっしゃってました。「MCでも誰かがちょっとトチったらすぐフォローに入ってくる」っておっしゃってたんですが、頭の回転速いですよね。   五十嵐:速くないですよ。   ーー「あまり勉強ができない」みたいなことをおっしゃってましたが、でも、ステージを観てたら、本当に頭の回転速いなと思います。   五十嵐:ほんとですか? うれしいですね。   ーーご自身ではどうですか? 勉強には自信がないんですか?   五十嵐:全然自信ないです。勉強はほんとにもう無縁ですね。   ーーただ、学校の成績と頭の回転の速さってまた違いますからね。社会に出た時に役立つ頭の良さってありますから。   五十嵐:そうなんですかね?   ーー今だとグループの中ではその回転の速さがものすごく役に立ってるじゃないですか。    五十嵐:そう言ってくれたりする人がいるので、それはうれしいんですけど、私からしたらみんなの方が回転速いなって思いますけどね。    
2020.08.16
  • インタビュー
荒武彩音(Star☆T)|ちょっとでも気になった方がいたらぜひ話しに来てくれるとうれしいです
Speak emoにてスタートした、愛知県豊田市のご当地アイドル、Star☆T(スタート)のメンバー全員インタビュー。第7回は荒武彩音(あらたけあやね)をお迎えした。   いわゆる“あやねワールド”で知られるユニークなメンバーである。   とはいえ、彼女とじっくり話すのは今回が初めて。それがどういう“ワールド”なのかはまだまだ掴めない。それどころか、インタビュー本文でも述べているように、本人も意識していないようであり、「ただ普通にしているだけ」とのことで…。   このたび、それを解明すべくインタビューを敢行。思い切って“あやねワールド”に足を踏み入れたのだが…。zoomの画面の向こうで話す彼女は、穏やかで落ち着いていて、むしろやや内省的な雰囲気が漂い、エキセントリックな様子は全く窺えない……のだが、次々と飛び出してくる子供時代からのエピソードでは、やはり“あやねワールド”が全開。「宝くじ」や「ちびっこギャング」「ナメクジ」「就活中のオーディション」といったキーワードで語られる逸話の数々には、やはりただ者ではないことが垣間見える。いや、決して奇を衒った様子はなく、極めて自然体で話されるそれらはジワジワと効いてきて、いつの間にか“異界”へと引きずり込むかのような不思議な味わいがあるのだ。   だが、特筆すべきは、そうしたキャラを意図的に作りながらそれを“売り”にしているのではなく、むしろパフォーマンスで大きく貢献しながら、そこに“隠し味”としてそうした“特異性”を薄らと忍ばせている点である。Star☆Tにはいないタイプのシャープで力強い歌声。その長い四肢を駆使しながらしなやかに表現するダンス。そして、モデルのようなスラリとしたスタイルに、驚くべき小顔と端正な顔立ち。そうした高いスペックでStar☆Tのハイクオリティなパフォーマンスに寄与しながら、そこに彼女ならではの独特の感性を無意識ながら絶妙に投影させるのだ。   スペックは高品質ながらその素顔は極めて自然体。だが、どこか掴み所がなく、なんとなく変。そして知らず知らずのうちにハマっている。そんな“マジック”こそが彼女の魅力であり、それこそが“あやねワールド”なのではないだろうか。   そんな荒武彩音にお話を伺った。さぁ、あなたもぜひ“あやねワールド”を彷徨っていただきたい。     もう全然、普通に話してるだけです   ーーいよいよですよ。“あやねワールド”に足を踏み入れるのは(笑)。   荒武彩音(以下:荒武):そんな(笑)。自分的にはそんな意識はないんですけど…。   ーーご自分では普通にしてるわけですよね?   荒武:もう全然、普通に話してるだけです。   ーーでも、それがそういう世界を作り上げているわけですよね。   荒武:みたいですね(笑)。他のメンバーが沢山言ってくれるので、そうなのかなぐらいな感じです。   ーーその辺りがどんなものなのか、を今回紐解こうと思っているんですが。   荒武:上手く答えられるように頑張ります(笑)。   ーーはい。まずはプロフィールに関してお訊きしたいんですが、彩音さんは熊本出身なんですね。   荒武:そうですね。高校卒業まで熊本にいました。   ーーじゃあ結構“九州人”ですか?   荒武:どうだろう。生まれたのは熊本ですけど、幼稚園は豊田だったので。   ーーあ、そうなんですね。   荒武:で、また幼稚園の途中で熊本に行って、高校卒業後に豊田に戻って来たって感じです(笑)。   ーーなるほど。豊田と熊本を2往復したわけですね(笑)。   荒武:そうですね。サンドイッチされてる感じで(笑)。   ーーでも、幼い頃から高校までは熊本だったわけですね?   荒武:そうですね。なので基本はもう熊本ですね。   ーー熊本弁って出ますか?   荒武:敬語を使わなければ出ます。   ーー差し支えなければ、熊本のどこだったんですか?   荒武:熊本市内です。   ーー熊本城って近いんですか?   荒武:熊本城は高校の教室から見えてました。   ーーいいですね。高校卒業後に豊田にいらしたのは、ご家族で?   荒武:そうです。そもそも母が熊本出身、父が豊田出身で、母が豊田に来て結婚して、みんなで熊本に行って、父が福岡に単身赴任して、その後また豊田に単身赴任して、豊田にはおばあちゃんの家があったので、そこにみんなで行ったって感じです。   ーー今はお祖母様も含めて、皆さんでいらっしゃっるわけですか?   荒武:はい。   ーーあとプロフィールには、Excel、Wordの資格を持っておられると。   荒武:そうですね。   ーーじゃあ事務はバッチリなわけですね。   荒武:そうでうね。パソコン作業は結構得意なので、今は普通の会社で仕事もしているんですが、ちょっと教えたりしてます(笑)。   ーーそうですか。差し支えない範囲で結構なんですけど、お仕事って月~金でフルタイムで勤務されているんですか?   荒武:フルタイムで、普通にオフィスで働いてます。   ーーStar☆Tとお仕事の両立は大変じゃないですか?   荒武:そうですね。最初は大変でした。専門学校に行ってた時にStar☆Tに入ったんですけど、ちょうど就活時期だったんですよね。入ったばっかりなので曲とか覚えなきゃいけなくて、それと両立するのが大変でした。   ーーそうなんですね。専門学校はどっいった系のものだったんですか?   荒武:ウェブデザインとか、ちょっとだけプログラミングとか、そういう系に行ってました。   ーーそういうのお好きだったんですね。   荒武:そうですね。勉強よりパソコンとかの方が得意だったので。   ーーなるほど。今のお仕事ではその技能は活かされているんですか?   荒武:普通の事務なのでそれほどは…。たまにちょっと関わるぐらいですかね。ウェブとか。自分が作るんじゃなくて「こんなデザインがいいんじゃないですか?」とか言ったりしています。   ーープログラミングの知識は役に立っていますか?   荒武:プログラミングは全然ですかね(笑)。全然理解できてなくて、テストもぎりぎりで卒業した感じなので。でも、デザインとかは結構専門学校で習ってたから、ちょっとは言えるか、っていうのはありますね。デザイン専攻でプログラミングもちょっと入ってるぐらいな感じだったんで。   ーーStar☆Tの活動でデザインされたりとかは?   荒武:全然してないです(笑)。そういう…なんだろう…してないですね。   ーー例えば、和久田リーダーはマネージメント関係のことをやったりとか、misolaさんや嶋崎さんは振り付けをしたりとか、作詞をされる方もいます。彩音さんもやっていますよね。朝空さんは衣装のデザインをやってみたいとおっしゃったり…。色々技能を活かせる機会もあるんじゃないですか?   荒武:う~ん、自分で「できるかなぁ」って思っていつも引いちゃうんですよね。自分から「やります」っていうのが苦手な感じなんです。   ーーそうですか。あまり自己主張をぐいぐいするタイプではないんですね?   荒武:そうなんですよね。「アイドルなのに駄目だな」って思ってるんですけど、なかなか直らない…(笑)。   ーーあと、プロフィールには「専門学校時に豊田市のポスターコンテストで受賞」とありますが。   荒武:そうですね。授業の課題で出たので提出したら、なんか賞取れました(笑)。   ーーそれはどんなポスターだったんですか?   荒武:あの時はなんだったっけなぁ…。豊田市民美術展だったかな。そういうのがありまして、豊田市に在住・在学の人が応募できるコンテストで、写真とかグラフィックデザインとか色々あったんですが、それで愛知県のお祭りのポスターを作って応募したら選ばれました。   ーー豊田市の人が参加する美術展にお祭りのポスターを出したと。   荒武:そうです。学校の授業で「愛知県のお祭り」をテーマにみんな作って募集しようっていう課題が出されて、その時に名古屋の大須商店街のお祭りのポスターを作って応募しました。   ーーそれは何人か選ばれた感じですか?   荒武:一応、2位か3位だったと思います。部門が色々あったんですが、グラフィックデザイン部門の2位か3位でした。   ーー結構すごいことですよね。   荒武:何点応募が来ていたのかはわからないので、そんなに出てないかもしれないです(笑)。でも、クラスが7人ぐらいいたので、少なくとも7人の中では2位か3位ですね(笑)。   ーーでも、他からもいっぱい出てたんじゃないですか?   荒武:かもしれないです。わかんないですけど(笑)。   ーーお仕事もされているとのことですが、職場では彩音さんがStar☆Tの活動については知られてるんですか?   荒武:知ってる人は知ってるのかなって感じですね。   ーーそんなに大々的に言ってないわけですか?   荒武:自分からは言ってないですね。   ーーじゃあ、「ちょっと今日ライブなんで帰ります」って感じで早退したりするわけではなく、上手くやりくりしているわけですね?   荒武:はい。普通に定時で上がってます。スーって抜けるのが普通な人って感じです(笑)。最初からほぼほぼ残業しなかったので(笑)。「こいつは帰る」みたいに認識されてると思います(笑)。   ーー土日、休日出勤とかないんですか?   荒武:土曜日だけ月に1回あるんですけど、そこはいつも調整してますね。「この日は遠征があるから絶対行きたい」っていう時は頑張って調整しています。   ーーその時は有給を使って?   荒武:そうですね。ライブをお休みさせていただくこともありますが、出来る限り行けるようには調整してます。   ーー専門学校卒業後は、ずっとそこに勤められているんですか?   荒武:そうですね。ちょうど3年目ですかね。   ーーお仕事されながらアイドルやられてる方って結構いらっしゃいますけど、バイトではなくて社員、しかも3年もっていうとちょっと珍しいかもしれないですね。   荒武:そうですね。私も最初は続けられるかなって思ってました。オーディションの時にちょうど就活中でしたし…。   ーーダブルで就活してたって感じですね(笑)。   荒武:そうですね(笑)。一応、受かったらやれるとこまでは絶対やるって言ってオーディションを受けてたんですけど、実際どうなるかわかんないじゃないですか、会社入ってみたら。そこはちょっと不安でしたけど、なんとか続けられてます。   ーー会社は楽しいですか?   荒武:会社はまあ、楽しいです。いい人たちばかりですし。   ーーこんなことをお訊きしていいのかわからないですが(笑)、Star☆Tを辞めてそちらに専念しようと思ったりしたことはないですか?   荒武:どうなんだろう…。専門職をグイグイやってる感じじゃないので、どっちも続けていければなって思ってます。いずれはきっと仕事だけになるんでしょうけど、行けるとこまではやってみようかなって思ってます。   ーーむしろ仕事を辞めてアイドルを続けて、結婚されてもアイドルで、っていう未来もあるかもしれないですよね。   荒武:どうだろう。体力がついていくかな?(笑)