Speak emo

2019.02.02
WHY@DOLL

辛いこともあるとは思うんですが、辛くなったらWHY@DOLLに来て!

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それなりに長く続けてきたからこそ歌える「なるようになる」だと思います(浦谷)

――まずは1曲目「ケ・セラ・セラ」。このタイトルですが…

青木:おまじないみたいなものですよね。「大丈夫だよ」っていう感じで…。

――歌詞の中には「Lo Que Sera, Sera」というフレーズが出てきます。ツアータイトルも「Lo Que Sera Sera」ですし…。

浦谷:調べたんですけど、基本的に会話で使う時は「Lo」が入るって書いてありました。そっちのほうが自然な表現だ、って。

――そうなんですよね。「Que Sera Sera」ってスペイン語ともフランス語とも取れるんですが、フランス語だと文法的にはおかしくて、スペイン語でも「Que Srea Sera」とはスペイン語圏の人は言わないらしいんですよね。言うなら「Lo Que Sera Sera」になると。元々はイギリスの映画に出てくるものなんですが、イタリア語を模した「Che Sara Sara」っていう貴族の家訓があって、それを観た作曲家ジェイ・リヴングストンがスペイン語風に変えて「ケ・セラ・セラ」というあの有名な曲を作った、と。そんな風に、いろんな国のニュアンスが入っているので、これから国際的な活動を目指そうとするお二人にはぴったりですよね!

浦谷:フランス行きたいです!

――ジャパンエキスポとか。

浦谷:行きたいですね、ジャパンエキスポ!

青木:そこで歌えたらいいですね!

――でも、日本でもよく知られたフレーズです。それをタイトルに付けるっていうのは、ちょっとプレッシャーないですか?(笑)

浦谷:「ケ・セラ・セラ」っていい言葉だっていうのは知ってましたし、この曲の歌詞を見て私自身もすごい勇気づけられるんですよね。ライブを観て元気になって帰ってもらいたいと思っているので、そういう思いを強く伝えられる曲ができたなって感じです。私たちのライブって、仕事帰りに来られる方が多いんですよ。平日に定期公演やってるっていうのもあるんですけど、そんなライブで「ケ・セラ・セラ」を歌って、お客さんに元気に帰ってもらう、っていう意味でもすごくいい曲ができました。

青木:「ケ・セラ・セラ」がリード曲なんですが、歌詞もすごく前向きだし、歌ってても自分たちも元気をもらえるし、まだ発売前なのにライブでやるとみんなが笑顔になってるんですよね。この曲だけですごくいい景色ができてるんですよ。なので、この曲が“おまじない”みたいになればいいなって思ってます。

――日本語訳すると「なるようになる」って感じですが、歌詞を見るとすごくポジティブですよね。お二人は歌詞は読み込みますか?それぞれに解釈したりとか…。

青木:そうですね。

浦谷:まだ年数をあまり重ねてないグループがこの曲を歌うのと、8年目の、まあ、まだまだそんなにすごく長いわけではないですけど、アイドルとしてはまあまあ年数を重ねてると思うんですが、そういう私達が歌うのとでは全然意味合いが違ってくると思っていて…。今まで悩んだこともありましたし、しんどかったなって思うこともありますが、それなりに長く続けてきたからこそ歌える「なるようになる」だと思います。

――なるほどなるほど。

浦谷:なので、ライブに来てくださってる方は、私たちよりもよほど人生経験の豊富な方が多いんですけど(笑)、アイドルっていう分野で8年目を迎えた私たちがみんなの背中を押せたらいいなって。アイドルって元気を届ける仕事だと思うので、そういう仕事をやってきた私たちだから歌える曲かなって思いました。

――10代の小娘には歌えないみたいな(笑)。

浦谷:(笑)私たちだって10代の小娘だったら、歌ってはいたと思いますけど、本当のところをちゃんと伝えられるかっていえば無理だったと思うんですよ。今の年齢だからこそ歌えるというか…。曲はどちらかと言えばアイドルのド定番みたいな曲になってると思うんです。それこそ、さっき言った『Gemini』みたいな「ツウな人」向けというよりは、パッと聴いて好きになれる、キャッチーでアイドルの王道行ってる曲だと思うんですが、あえてこの年になってこういう王道な曲に戻りましたっていう…。でも、歌詞を見ると結構深い事を歌っているので、今の私たちだからこそこの曲が歌えるのかなと思います。

――なるほど~。

青木:私もWHY@DOLLとしては結構アイドルっぽい曲に戻ったと感じるんですけど、でも歌詞は、はーちゃん(浦谷はるな)も言ってたように、今の私たちだからこそ歌える内容が詰まっているので…。そういう思いも込めてこれからたくさん歌っていきたいと思います。

――歌詞を見ると、例えば「立ち止まってちゃ変化はない」とか「待っても夢は来ない」とか結構実感されたんじゃないかと思うようなフレーズが見られます。

青木:そうですね。いいことばかりじゃないので…。「立ち止まる」っていうのも、これだけたくさんライブをしててもお客さん増えないなとか、ワンマンやってもソールドアウトしないなとか、どうしたらもっと上に行けるんだろうとか、そうやって悩むことが「立ち止まる」ってことなんじゃないかと思います。でも待っていても解決しないですし、もっとできることがあるんじゃないかなと思って…。そういうことを考えながら活動してるんですが、そういう意味でもこの歌詞は私たちに合ってるんじゃないかなって。そこは私が歌ってるパートなんですけど、責任感じます(笑)。大切なパートなので…。

――やはり「楽な道なんてどこにもない」ですか?

浦谷:ないですね。みんな何かしら悩んで、いろいろ試行錯誤しながら、もがいて生きてると思うんですよ。楽な人生歩んでる人って、ほんの一握りだと思います。すごい運の持ち主か、元々恵まれた環境にいるか…。そういう人達もいずれ挫折すると思うんですよね。楽な道はないと思います。 

――ですよね。例えば、めちゃくちゃお金持ってる人だって、持ってるゆえの苦悩ってあるでしょうしね。

浦谷:そうですよね。

――やはり説得力ありますね。で、歌詞を読み込まれたとおっしゃいましたが、「うれしい時に涙が出るのは 心の傷埋めようとするから」という一節がありますよね。なんかちょっと哲学的な感じもするんですが…。

浦谷:確かに。

――素晴らしい一節だと思うんですが、イマイチ分からないんですよね…。どう解釈していますか?

浦谷:悲しいことで泣くのって結構簡単じゃないですか。悲しいから涙が出るのは当たり前ですし。

――“傷”があるわけですもんね。

浦谷:でも、うれし涙ってなかなか流せないと思うんですよ。なので、悲しいことで泣くよりもうれしいことで泣いた時には、それだけ悲しいことが癒されるっていう意味なんじゃないかなって。

――あー、なるほど。納得しました!

浦谷:ハハハ。

青木:すごい!

――この一節にちょっと矛盾を感じていたんですよ。「うれしい時に涙が出るのは心に傷があるから?」「うれしい時にも心に傷が出来るのか?」って思っちゃったんですけど、今の説明で分かりました。

浦谷:絶対あるじゃないですか、低迷して悩んでる時期って。「あの時すごい苦しかったな」って思うけど、今はそこにいないわけですし、今からどうにかして変わるわけじゃないじゃないですか。だったら、悩んで苦しんで泣くんじゃなくて、うれしいことでいっぱい涙流していきたいなって。

――なるほど。それは今この時に受けた傷でないけど、やはり引きずってる、あるいは残ってる傷を“うれし涙”が癒してくれる、と。

浦谷:いつか何か大きなこと達成して、自分がそこでいっぱいうれし涙を流せたら、その時ってもう過去だし、逆にその時があったら今があるとも思えるんじゃないか、と。

――それって誰かに説明を受けたんですか?

浦谷:受けてないです。自己解釈(笑)。

――おぉ~やはり説得力あります!で、他の曲にも言えると思うんですが、この曲の歌詞もポジティブですよね。でも、こういう気持ちに自分を持っていくのは簡単なことじゃないと思うんですが、どうですか?例えばこれを歌う時にポジティブなメンタルを作ったりするんですか?

浦谷:いえ。私たち自身それほど自信があるタイプじゃないですし、どっちかというとメンタルもそんなに強いタイプじゃないんですよ。むしろこの曲を歌うことで自分たち自身も励ましてるっていうか。

青木:この曲は歌ってて自然と笑顔になれるので、すごいなって思います。

浦谷:自分たちでメンタル作らなくても、歌えば勝手に自信が沸くんですよね。

青木:自然と笑顔になれる曲ってこういう曲なんだなって思いますね。

――確かに、キャッチーですし、イントロの「Wow Wow」っていうので一体感が作れて、自分自身もアガる機能が曲にありますよね。

浦谷:そうですよね。

青木:ライブでもみんな言ってくれるよね。

浦谷:うん。一緒に歌ってくれるんですよ。

青木:最初も後半にもいっぱい「Wow Wow」が入ってくるので。

浦谷:あの大合唱を聴くと、この曲歌ってよかったなってすごく思いますね。対バンライブって私たちが目当てじゃないお客さんもたくさんいるので「刺さらなくてもしょうがないな」みたいに思うこともあるんですが、「ケ・セラ・セラ」は目に見えて分かるんですよ。「あ、興味を示してくれてるな」って。この曲はWHY@DOLLに元々興味がなかった人にも刺さるのがすごい分かるんです。なので、すごい歌いがいのある曲ですね。

――まさに“ライブ映え”してるわけですね。

青木:してます!

浦谷:めっちゃしてます!

取材・文
石川真男

WHY@DOLL ライブ情報

WHY@DOLLワンマンライブツアー2019 WINTER  “Lo Que Sera Sera”

2019.2.10 札幌|SPiCE(ex:DUCE SAPPORO)
①FIRST STAGE
13:00開場 13:30開演 
前売り3,000円/当日3,400円
②SECOND STAGE
17:30開場 18:00開演
前売り3,000円/当日3,400円
(共にドリンク代別)

2019.2.24 大阪|LIVE SQUARE 2nd LINE
①DANCE LIVE
12:30開場 13:00開演
前売り3,000円/当日3,400円
②BAND LIVE
18:00開場 18:30開演
前売り3,500円/当日3,900円
(サポート:大久達朗(Gt)、越川和磨(Gt)、鳴海克泰(Ba)、PITARI(Key)、神保洋平(Drums))
(共にドリンク代別)

2019.3.17 名古屋|RAD HALL
①DANCE LIVE
12:30開場 13:00開演
前売り3,000円/当日3,400円
②BAND LIVE
18:00開場 18:30開演
前売り3,500円/当日3,900円
(サポート:大久達朗々(Gt)、鳴海克泰(Ba)、PITARI(Key)、神保洋平(Drums)、石井裕太(Sax))
(共にドリンク代別)

2019.3.24 東京|下北沢GARDEN
①DANCE LIVE
12:30開場 13:00開演
前売り3,000円/当日3,500円
②BAND LIVE
18:00開場 18:30開演
前売り4,000円/当日4,500円
(サポート:大久達朗(Gt)、越川和磨(Gt)、鳴海克泰(Ba)、松浦碧(Key)、大菊 勉(Drums)、エトウヒロノリ(Tronbone)、PITARI(Trumpet)、石井裕太(Sax))
(共にドリンク代別)

WHY@DOLL 商品情報

4曲入りE.P「Hey!」2019年2月12日リリース!

TPRC-0219

TPRC-0219 \1,852+税

1.「ケ・セラ・セラ」 
作詞:MEG.ME 作曲:吉田哲人 編曲:吉田哲人、長谷泰宏
2.「ふたりで生きてゆければ」 
作詞:青木千春、浦谷はるな 作曲:吉田哲人 編曲:吉田哲人、長谷泰宏
3.「It’s all right!!」 
作詞:竹内サティフォ 作曲・編曲:ONIGAWARA
4.「Mr.boyfriend」 
作詞:竹内サティフォ 作曲・編曲:ONIGAWARA
5.「ケ・セラ・セラ(Naked)」 
作詞:MEG.ME 作曲:吉田哲人 編曲:長谷泰宏、吉田哲人
6.「ふたりで生きてゆければ(Naked)」 
作詞:青木千春、浦谷はるな 作曲:吉田哲人 編曲:長谷泰宏、吉田哲人
7.「ケ・セラ・セラ(Instrumental)」 
8.「ふたりで生きてゆければ(Instrumental)」 
9.「It’s all right!! (Instrumental)」 
10.「Mr.boyfriend(Instrumental)」 

PROFILE

PROFILE
WHY@DOLL
北海道札幌市出身 2人組ガールズユニット。 DISCO/CITY POP/FUNK/R&BDISCO/CITY POP/FUNK/R&B 等 様々なサウンドを現代アレンジし、ツインボーカルを生かしたMixによってどのジャンルの楽曲でもWHY@DOLL独自のテイストを生み出す。 懐かしさを感じつ心地よく癒れる雰囲気と空間を併せ持つユニット。
青木千春 (ちはるん)

1993 年1月21日生 26歳 
血液型 AB 型
趣味:散歩、紅茶収集 、風景写真を見ることK-POP、映像編集
☆ブログ http://ameblo.jp/chihapon-0121/
☆Twitter https://twitter.com/aokichiharu
☆instagram https://www.instagram.com/chiiihaaarun/
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浦谷はるな(はーちゃん)

1995 年4月1日生 23歳 
血液型 不明
趣味:読書 、映画鑑賞(ホラー系)、カメラ、Sax、Keyboard
☆ブログ https://ameblo.jp/hum-hum-mofy/
☆Twitter https://twitter.com/humhum0401
☆instagram https://www.instagram.com/humhum0401/
☆CHEERZ https://cheerz.cz/artist/97/24002
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公式サイト: http://www.whydoll.jp/