Speak emo

2019.05.25
フィロソフィーのダンス

武道館に立っても「通過点だ」って言うと思います

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私、どんどん余裕がなくなってます(笑)(日向)

――アルバムのことをお訊きする前に、これまでで最大規模となった昨年12月の品川ステラボールでのワンマンについて少しお伺いしたいと思います。すごかったですよね。

佐藤:いいライブでした。

――まずは率直に、どんなライブでしたか?今どういうことが頭に浮かびますか?

奥津:「楽しかった」ですかね。会場もバンドも今までにないスケールだったので、なんか歌ってても「すごい気持ち良かったな」っていうのが一番に頭に浮かんで来ます。

日向:今までのライブハウスのキャパと比べるとダントツで広かったので、これまでとは比じゃないぐらいきれいな景色でした。その分プレッシャーもありましたけど…。

――ありましたか…。それはライブが始まって、歌ってる時にもまだありましたか?

日向:ずっとですね。はい。

――おとはすさんはいかがですか?

十束:「ファンの人が増えて来たな」っていう感覚はあったんですが、それをあの規模で実際に目にしたことがなかったので、「私たちのために足を運んでくれる人ってこんなにいるんだ!」っていう驚きがあって…。でも、ライブはすごい良かったんですが、まだまだ出来ることがあったなって思っていて…。すごい勉強になった日だったと思います。

――いろいろと次に繋がるものが見つかったと。

十束:はい。

――あんぬさんはいかがですか?

佐藤:あの日は…。まずは会場に入った瞬間に「この会場に満杯になるの想像出来ないな」と思いました。ライブが始まると、気持ちが興奮していて冷静じゃなかったな、と今振り返ってみると思います。でも、最近ライブDVDを見返してみたんですが、「こんなにいいライブやってたんだな」と思ったのと同時に、もうあの時の映像がちょっと小っ恥ずかしいものになっていて…。今の方がもうちょっとマシに歌えるし、もうちょっとちゃんと踊れる、っていうところが多々あって…。「まだまだ成長出来るな」って思いました。そう思えたことにちょっとホッとしたというか、また今年も大きいステージに向かって頑張っていきたいなって思いますね。

――あんぬさん、前回リキッドルームでのワンマン後にインタビューさせていただいた時も「リキッドルームはあくまで通過点だ」っておっしゃってましたね。

佐藤:全部通過点です、人生。

――人生は全部。

佐藤:人生は全部通過点。武道館に立っても「通過点だ」って言うと思います。

――常に向上するわけですね。

奥津:なんか“派遣会社のCM”みたい(笑)。

一同:(笑)。

十束:確かに確かに。人生長い!

佐藤:なんでも通過点。

――でも本当に満杯でしたよね。会場に入った途端まず思ったのが「これ特典会やるの?」でした(笑)。

佐藤:すごい人でした。

――もうなんか“海”みたいな感じですよね。Led Zeppelinという偉大なロック・バンドが観客のことを「Ocean」って歌ってたんですが…

佐藤:素敵!

――「まさにこのことだ!」って思いました。で、その時にすごく感じたのは「バンドも含めてフィロソフィーのダンスだな」ってことです。特に「Funk Up Medley」とか。ステラボールはリキッドルームに続いて2度目のバンドセットでしたが、1度目とはやはり違いました?

奥津:そうですね。前回よりは確実に掴めていたと思いますし、1回目に引き続き出演してくださったメンバーも多かったので、安心感もありました。もう2回目ということで、こちらから提案もどんどんしましたし、皆さんも提案してくださったりとか…。そういう流れの中で、ホーン隊の3人の方とギターの方は今回初めてだったんですが、全然初めてと思えないぐらいナチュラルに馴染んでいただいて、一緒に意見を出し合ってくださって…。なので、なんというか“味方”がさらに増えて、前よりもどんどん絆も深くなって。そうした安心感みたいなものはすごく強かったですね。

――おとはすさんはいかがですか?

十束:私は前回のリキッドルームで人生で初めてバンドをバックに歌ったので、1回目はついてくのにホント必死で、髪も抜け落ちちゃったぐらいなんですけど(笑)、今回は楽しむ余裕があって…。今回は「自分も一メンバーとして頑張らなきゃいけない」って思って臨んだんですが、むしろ楽しむ余裕ができて、当日は、今DVDを見返しても本当に楽しそうで、今回で「やっと慣れたんだ」って思いました。そんな自分にまずは拍手を送りたいなって思いますね。バンド・メンバーの方々がこんな小娘たちのために一生懸命準備をしてくださったので、そんな気持ちを受け止めて「うちらが引っ張っていかなきゃいけないんだ」っていう覚悟が芽生えましたし…。そういう覚悟とか「やっていくぞ!」みたいな気合も生まれたので、ホントにいい機会だったなって思います。

――ハルさんはいかがですか?

日向:私、どんどん余裕がなくなってます(笑)。

――(笑)。

日向:なんかみんなが「どんどん楽しめるようになった」って言ってるのであんまり言わなかったんですけど…。リキッドの方が楽しむ余裕がありました。

――え?そうなんですか?

日向:どんどん余裕がなくなっていってます、最近。

――それは何が原因なんでしょう…?

日向:どうしてですかね。特に掘ってもおもしろい話はないと思うんですけど(笑)。ステラボールでのワンマンも余裕ないですし、その後の東名阪バンドツアーも…。

――いや、敢えて言いますと、やっぱりボーカルはハルさんが引っ張ってるってところがあるじゃないですか?そういう責任感とかですかね?

日向:いや、それはあんまり感じないです。

十束:それじゃないんだ(笑)。

――(笑)。

佐藤:それじゃなく…。

十束:「私が引っ張ってかなきゃいけない」みたいな責任感だと思ったんですけど。

日向:いや、そんな人のことは考えてない。自分のことで手一杯で(笑)

――ハルさんはホントに一般の方が見ても一番インパクトがあって、「歌上手い!」っていう説得力があるんですが、最近はそこからさらに表現の幅が広くなっていて、ある種の高みに到達した感がありますが…。もしかしたら「次にどこへ向かえばいいか」とかいろいろ考えられているんでしょうか?

日向:あぁ…そうなんですかね…。

奥津:考えてるわけないと思います(笑)。

――ハハ(笑)。階段を上ったら踊り場がこうあって…。

日向:でも、歌で引っ張ってる意識もないので…。

――「なぜだか」って感じですか?

日向:「自分でもわからん」って感じですね。

奥津:ハルちゃんは本能のまま感性で歌うタイプなので。

――なるほど。

佐藤:あまり深く訊いても…。

日向:出て来ません。

十束:着地点なし(笑)。

取材・文
石川真男

フィロソフィーのダンス 商品情報

●3rdアルバム『エクセルシオール』

1.イッツ・マイ・ターン
2.ラブ・バリエーション
3.スーパーヴィーニエンス
4.ロジック・ジャンプ
5.フリー・ユア・フェスタ
6.パレーシア
7.シャルウィー・スタート
8.スピーチ
9.バイタル・テンプテーション
10.ヒューリスティック・シティ
11.ライブ・ライフ
12.ハッピー・エンディング

   
▼通常盤(CD)
通常盤

品番:UXCL-198  価格:¥3,000(¥3,240)
 

▼初回限定盤(CD+ボーナスCD)
初回限定盤(CD+ボーナスCD)

(ボーナスCD収録曲)
Live at Stellar Ball 2018/12/16

1.ファンキー・バット・シック
2.イッツ・マイ・ターン
3.すききらいアンチノミー
4.アイム・アフター・タイム
Funk Up Medley
5. (1).バッド・パラダイム~(2,)ライク・ア・ゾンビ~(3)バイタル・テンプテーション
(4),エポケー・チャンス~(5)バッド・パラダイム(Reprise)
6.アルゴリズムの海
7.コモンセンス・バスターズ
8.ラブ・バリエーション
9.はじめまして未来
10.ライブ・ライフ
11.アイドル・フィロソフィー
12.ベスト・フォー
13.ジャスト・メモリーズ
14.ダンス・ファウンダー

品番:UXCL-200  価格:¥3,500(¥3,780) 
  

▼初回限定盤(CD+ボーナスDVD)
初回限定盤(CD+ボーナスDVD)

(ボーナスDVD収録曲)
Visions of 2018

Music Video
1.ダンス・ファウンダー(Re:Vocal&Single Mix)
2.ライブ・ライフ
3.イッツ・マイ・ターン
4.夏のクオリア(remixed by ikkubaru)
5.ヒューリスティック・シティー
6.ラブ・バリエーション WITH SCOOBIE DO

Bonus 映像
7.Girls Are Back in Town Vol.1 転換映像1
8.Girls Are Back in Town Vol.1 転換映像2
9.ヒューリスティック・シティー メイキング映像

品番:UXCL-202  価格:¥4,000(¥4,320) 

●ライヴDVD
ライヴDVD

『ライブ・アット・ステラボール』
UXCL-207/¥4,200(税抜)

●配信リリース
配信リリース

「ライク・ア・ゾンビ~ヒャダインのリリリリ☆リミックス ~」

6ヶ月連続でリミックス・バージョンの配信決定!第一弾はヒャダインさんリミックス好評配信中!

●「ライブ・ライフ」7インチ・アナログ・レコード
「ライブ・ライフ」7インチ・アナログ・レコード

「ライブ・ライフ」(7インチ・アナログ・レコード)

カップリングには「ソバージュ・イマージュ」の
ニュー・ミックスを佐藤まりあのソロ・ボーカル・バージョンを収録。

フィロソフィーのダンス ライブ情報

・2019/6/12(水)
Experimental Forbidden Night vol.3
東京都・TSUTAYA O-nest
開演 19:00

・2019/6/30(日)
Funky But Chic vol.27 
大阪府・アメリカ村DROP
開演16:00

・2019/7/16(火)
奥津マリリ生誕祭
東京都・TSUTAYA O-WEST
開演19:00

・2019/7/19(金)
Funky But Chic vol.28
愛知・名古屋 ell Fits ALL
開演19:00

メディア情報

テレビ朝日「フィロのス亭」
隔週水曜日深夜2:24-2:54 

PROFILE

PROFILE
フィロソフィーのダンス
2015年、コンテンポラリーなファンク、R&B、哲学的な背景を持つ歌詞をアイドルに歌わせるというコンセプトの元、氣志團、ナンバーガール、ベースボールベアー、相対性理論などを手がけた加茂啓太郎がオーディションとスカウトでメンバーを集め結成。 2016年には早くも東京アイドル・フェスティバル、@JAMという2大アイドル・フェスティバルに出演。 同年11月20日には原宿アストロ・ホールで初のワンマン・ライブを行う。 同月23日にファースト・アルバム「Funky but Chic」をリリースする。 ライムスター宇多丸、マーティー・フリードマン、平成ノブシコブシの徳井健太などから絶賛された。 2017年3月渋谷WWW、同年7月新宿BLAZEでのワンマン・ライブをソールドアウトさせる。 同年11月セカンド・アルバム「The Founder」をリリース。 オリコンウィークリー・チャートで35位となる。 また収録曲「ダンス・ファウンダー」はSpotifyのバイラル・チャートでアイドルとしては初めて1位となる。 2018年2月シングル「ダンス・ファウンダー(リ・ボーカル&シングル・ミックス)」をリリース 、オリコン・ウィークリー・アルバム・チャート33位となる。 同月callmeとの2マン・ツアー「レッツ・スティック・トゥギャザー」を東名阪で開催した。 6月16日に恵比寿リキッド・ルームで初のバンドセットでのワンマン・ライブを開催する。 この日のライブを一流ミュージシャンにサポートしてもらいDVD化するために行ったクラウド・ファンディングは目標金額の300万を一晩でクリアーし、最終的には1,000万超を達成。また、6月30日名古屋、7月1日大阪でのワンマン・ライブを含む東名阪ツアー全3公演をソールドアウトさせ、大成功に収めている。
十束おとは(Totsuka Otoha)

誕生日8月9日
獅子座
血液型A型
出身地 神奈川県
Twitter:@ttk_philosophy

日向ハル(Hinata Haru)

誕生日7月11日 
蟹座 
血液型O型 
出身地 神奈川県
Twitter:@philosophy092

佐藤まりあ(Sato Maria)

誕生日9月13日 
乙女座 
血液型B型  
出身地 埼玉県
Twitter:@_satomaria