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「だいじょばなくても、だいじょうぶ」、ここにくればひとりぼっちじゃないよ、ふたりぼっちだよ(みんながいるよ)。NANIMONO「NANIMONO 3rd ALBUM RELEASE TOUR『Kawaii Future IDOL』」公演レポート!!!!!!!

3rdアルバム『Kawaii Future IDOL』を手に、昨年11月よりスタートした全国ツアー「NANIMONO 3rd ALBUM RELEASE TOUR『Kawaii Future IDOL』」も、1月3日のLINE CUBE SHIBUYA公演を持ってファイナルを迎えた。
舞台は、月にあるサナトリウム。そこは、地球の暮らしで病んだ人たちが”心を癒し”に来る場。7人は、そこで働くナースたち。そんな彼女たちの元に届いた、「人の"つらさ"を好物にしている"つらたん"によって、地球で暮らす人たちの心が、どんどん"生きづらさ"に侵食されている」という報せ。地球を笑顔で満たしたいと願いながら、心を病んだ人たちをサナトリウムで救い続けてきた7人は、地球の人たちをつらたんから救おうと帰還することを決意。かくして彼女たちは「宇宙戦隊NANIMONO」になり、つらたんを倒すべく、地球へ向けて出発した。
メンバー紹介を兼ねたSEに乗せて、宇宙戦士になった7人が、ステージに次々と姿を現した。一人一人がセンターステージに立ち、変身ポーズをしたうえで、手にしたバルーン銃をバキュンと撃ち放つ。胸をキュンと鳴らすかわいい戦士たちの姿に、一瞬にしてハートが射抜かれた。
ライブは、新曲の『だいじょばない惑星』から始まった。ふさぎ込んだ気持ちを明るく解き放つ、ポップな"ときめきチューン"なのが嬉しい。「ひとりぼっちじゃなくて ふたりぼっち」など、決してひとりぼっちなんかじゃない、同じ気持ちを共有した仲間が大勢いる。同じ心を持って生きながらも、今は戦士として強くなった7人のもとへ集えば、生きづらさを乗り越え、夢や希望を胸に抱ければ、笑顔にだってなれる。そんな思いを伝えるように彼女たちは歌っていた。途中には、7人がバルーンを用いて、その場で"インキャセイバー"を作るパフォーマンスも披露。つらい気持ちをやっつけるヒロインになった7人の姿に触れながら、心がキラキラ輝いていくのを感じていた。場内には、彼女たちと一緒に、その場でピョンピョン飛び跳ねるたくさんのTAKARAMONO(ファン)たちがいた。
ここから、新しい世界を一緒に作りだそうと、7人は『FUTURE IDOL』を歌いだした。ふさいだみんなの心の雪を溶かし、幼かったあの頃は知っていた笑顔を取り戻そうと、彼女たちがエールを送ってきた。わちゃわちゃと弾けた楽曲に乗せて「ボクはボクで在りたい」と歌う7人も、TAKARAMONOたちも、みんな眩しい笑顔ではしゃいでいた。
最初のMCでは、彼女たちがナースの服を脱ぎ捨て、宇宙戦隊NANIMONOという戦士になり、つらたんから地球人たちを救おうと、今、地球に向かっていることを報告していた。
NANIMONOになる前の7人も、夢を抱きながらも、"絶望や、あきらめるという闇"に心を侵され、ひとりぼっちな日々を送り続けてきた。つらたんが好む"つらさ"をよ~く知っているからこそ、憧れることの怖さも、それでも、願うことで自分を変えていく強さもわかっている。アイドルになりたい憧れを歌にした『もしも私がアイドルになれたら』を歌う、今はアイドルになった7人の姿を見ながら、踏み出す勇気の火を心に点けていた人たちも多かったのではないだろうか。そもそもインキャにとって、NANIMONOのライブ会場に足を運んだことが、すでに壁を一つ乗り越えて強くなった行動。同じ仲間たちがステージと客席に集うこの場に来て心に灯した勇気の火種を、あとは踏み出す自分の力で大きくしていけばいい。場内中で大きく揺れるカラフルなペンライトの輝きが、一人一人の心の中に生まれた炎のようにも見えていた。甘い甘い衝撃でTAKARAMONOたちのハートを撃ち抜いた『キュートアグレッション!』で7人は、"もふあま"な魅力で、みんなの心を、さらにズキュンと撃ち抜いていった。
アイドルという魔法少女になった7人は、踏み出す怖さに怖じ気づき、描いた夢を消してしまう、かつての自分たちと同じ仲間たちへ向け、「強く願えば、その夢はきっと叶うよ」と、『INTERNET MAGICAL GIRL』を通して魔法をかけてきた。続く『魔法少女になれなかった』でも、そう。じつはみんなが心の中に魔法を持っていること。誰だって魔法使いになれることを、彼女たちはこのブロックを通して伝えていた。
今回、バルーンアートを手がけたことで、バルーンの扱いを特技にしたメンバーが生まれたことから、とくにバルーンアートを得意技にしている、ひなたゆま・柊真ミフユ・眠岸ぷりんの3人が、その技を披露してくれた。そのうえで、最新アルバム『Kawaii Future IDOL』の曲順をほぼなぞるように、5曲連続で歌を届けだす。
「ちょっとずつレベルアップ」の歌詞通り、ちょっとずつ勇気のレベルゲージをアップし続けてきた自分たちを示すように、明るく弾けた姿で届けた『ちょっとずつ』。TAKARAMONOたちの心に、夢や元気をチャージしていった『サナトリウム』。スタイリッシュでアーバンなシティポップに乗せて、7人と一緒にサイバーなシティナイトをランデブーした『24h/TOKYO』。TAKARAMONOたちの身体中にドーパミンを巡らせ、熱狂という快楽を与えた『どーぱみん!』。「だるくてだるくてだるくて無理無理!」と歌いながらも、周りがいくら否定しようとも、生きているだけで立派なんだから、自分らしさを誇ろうと歌いかけた『ただただ怠惰』と、曲を重ねるごとに彼女たちは、この場の空気を熱く沸き立てていった。
いじめられてひとりぼっちだった自分が、何でも気さくに話せ、自分らしくいられる場所として見つけたインターネットの世界。何者にでもなれるネットの世界を通して自分らしさを改めて知り、今ではリアルな世界で、同じ生きづらさを感じている人たちと笑顔と楽しさを共有している。眠岸ぷりんの実体験をもとに生まれた『インターネット★カーニバル』を通して改めて感じた、NANIMONOの原点となる想い。途中に飛び出す眠岸ぷりんの語りセクションも、ライブでは嬉しい聴きどころだ。
最後にひなたゆまが、弱い自分でも、生きづらさを覚える毎日でも、たとえ挫けても、負けても構わない。少しずつ勇気を手にし始めている今の自分たちだって、今も挫けるし、生きづらさを感じていると語りだした。彼女が口にした「だいじょばなくても、だいじょうぶ」の言葉が嬉しい。そんな思いを歌にした『だいじょばない惑星』を、NANIMONOはふたたび歌ってくれた。「キミとならどこまでも」と歌うこの曲を通して7人は、ここにくればひとりぼっちじゃないよ、ふたりぼっちだよ(みんながいるよ)、だから、これからも一緒に生きていこうと呼びかけながら、自らの気持ちを、TAKARAMONOたちの気持ちも鼓舞するように元気いっぱいに歌っていた。終盤に生まれた、彼女たちとTAKARAMONOたちが無邪気に飛び跳ねる景色も、嬉しく胸を騒がせた。
アンコールでは、NANIMONOのライブを活動初期から熱狂で彩り続けてきた『インキャのキャキャキャ』と『ジャージは戦闘服★』を熱唱。場内中の人たちを巻き込みながら、また次の出会いを楽しみにさせる熱狂を心にチャージしてくれた。
NANIMONOは、4月より新たな全国ツアー「コンティニューしますか?」を始める。ファイナルは、6月12日のKanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)。宇宙戦隊NANIMONOになった7人が、何をコンティニューするのか…。ちょっと気になってきた。
LIVE PHOTO【DopeZine Inc.】
TEXT:長澤智典
セットリスト
『だいじょばない惑星』
『FUTURE IDOL』
MC
『もしも私がアイドルになれたら』
『キュートアグレッション!』
MC
『INTERNET MAGICAL GIRL』
『魔法少女になれなかった』
MC
『ちょっとずつ』
『サナトリウム』
『24h / TOKYO』
『どーぱみん!』
『ただただ怠惰』
MC
『インターネット★カーニバル』
MC
『だいじょばない惑星』
-ENCORE-
『インキャのキャキャキャ』
MC
『ジャージは戦闘服★』
<インフォメーション>
NANIMONO 3rd ALBUM RELEASE TOUR 『Kawaii Future IDOL』放送決定!
2026年1月3日(土)に東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催したファイナル公演をCS放送TBSチャンネル1で放送決定!さらに!昨年の6月開催「NANIMONO 2nd ANNIVERSARY ONEMAN『インキャが世界を救う★ 〜なにものといっしょ〜』」も同日午後8時から放送されます。どうぞお見逃しなく!
●番組情報
2026年2月15日(日)20:00~
NANIMONO 2nd ANNIVERSARY ONEMAN『インキャが世界を救う★ ~なにものといっしょ~』
2026年2月15日(日)22:00~
NANIMONO 3rd ALBUM RELEASE TOUR 『Kawaii Future IDOL』
※「スカパー!番組配信」で1週間の見逃し配信あり
●詳しくはこちら
https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/information/2026_0103_2000.html
SNS
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X: https://x.com/NANIMONO_idol
テイチクHP:https://www.teichiku.co.jp/artist/nanimono/


