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2025.08.22
椎名へきる/冨永みーな

冨永みーなが、ゲストに登場。椎名へきる、アーティストデビュー30周年記念イベント「HEKIRU MAX!! 2025~椎名へきるの全てがここにある~」3日目の公演の模様をレポート!!!

 声優アーティストとして活動中の椎名へきるが、アーティストデビュー30周年記念イベント「HEKIRU MAX!! 2025~椎名へきるの全てがここにある~」を、8月15日(金)~8月17日(日)に池袋Club MixaHall Mixaで開催。初日公演のチケットはSold Outを記録。大盛況で終えた。アーティストデビュー30周年記念イベント「HEKIRU MAX!! 2025~椎名へきるの全てがここにある~」は、連日、以下の内容で行われてきた。

 ファン投票によって選ばれた過去のライブ映像5本と30周年記念ライブ「HEKIRU SHIINA 30th ANNIVERSARY LIVE 〜HARMONY STAR〜」計6本のライブ映像を、各日2本ずつ上映する「歴代ライブ上映会」。
  白石稔、木根尚登(TMN)、冨永みーなを日替わりゲストに迎え、椎名へきるとの会話を繰り広げるトークコーナー。そして、彼女のライブを長年支え続けてきた斉藤JAKE慎吾(G)と川村ケン(Key)をサポートメンバーに、日毎にメニューを変えたアコースティックライブを行う「椎名へきるトーク&アコースティックライブ」。
 これらを、1日3公演(2本上映+トーク&ライブ)3日間連続で行った。会場になった池袋Club MixaHall Mixa内には、ライブ時に身につけた衣装や数多く発売してきたCD、幾枚ものコンサートポスター、歴代のFC会報誌「4179LLOVE」を数多く並べるなど、貴重な資料の数々を展示。椎名へきる30年間の歩みを多角的に味わえる構成が成されていた。

  さらに、この3日間は、「椎名へきる×パセラ」とのコラボ企画として、特定店舗にて「HEKIRU MAX2025!!✕パセラコラボ」を開催。3日間限定で、スペシャルセットメニューを用意。「椎名へきるトーク&アコースティックライブ」を観ながら、フードとメニューを味わえた。さらに、パセラ秋葉原電気街店では、フード・ドリンク両メニューを楽しめる「HEKIRU MAX!! コラボメニュー」を、現在も展開している(オリジナル特典も多数用意)。詳細は、以下をご覧になっていただきたい。
https://paselabo.pasela.co.jp/collaboration/6876/

  3日日となった8月17日(日)の公演では、「歴代ライブ上映会」を通して、「STARTING LEGEND 1999 Face to Face "Version 417"」「HEKIRU SHIINA 30th ANNIVERSARY LIVE~HARMONY STAR~」公演の模様を上映。「椎名へきるトーク&アコースティックライブ」では、トークゲストに、声優の冨永みーなを招聘。軽妙なトークを繰り広げたその後には、アコースティックライブが行われた。
 

 ここからは、冨永みーなをゲストに迎えたトークライブの模様をお届けしたい。

 トークライブも最終日へ。この日は、カラフルな衣装姿。連日、どんな装いで現れるのかも、今回のイベントの楽しみの一つ。ぜひ、アーカイブですべての姿を楽しんでいただきたい。
  登場するなり、椎名へきるはすぐに冨永みーなを呼び入れた。30周年を祝い、冨永みーなは椎名へきるに花束をプレゼント。冨永みーなと椎名へきるといえば…伝説のラジオ番組「SOMETHING DREAMS マルチメディアカウントダウン」(以下:ドリカン)を通した関係。一緒にやっていたのが、1995年からの3年間。冨永みーなとは、1994年にアニメ作品「D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜」の中でも声優として共演。そこが、2人の初対面の場になったそう。2人とも、一つ一つの歩みを、記憶を辿るように語っていたのも印象的だった。                                        
  ここからは、「お二人の出会いや当時の印象を聞きたい~!!」をテーマにトーク。椎名へきるが、冨永みーなに初めて会ったのが、1991年か1992年に、4人組のアイドルグループで活動をしていた時期。この日は、当時の想い出話を聞ける嬉しい機会にもなっていた。そのときの椎名へきるは、「(アニメ『魔法の妖精ペルシャ』で演じていた速水)ペルシャのみーなさんだ」と興奮していたらしい。  
 冨永みーなと椎名へきるは、1995年に「ドリカン」で共演。当時は、互いに20代。冨永みーながスタッフに、「姉と妹との役割のほうがやりやすい」と語ったことからその設定が生まれたなど、一緒に番組を始める当時のエピソード話はなかなか貴重な内容だ。「ドリカン」は、「アニソン、ゲーソン、声優ソング」に特化した、毎週1000通以上届くリクエストの1曲1曲を集計してランキング化していた番組。アニソンや声優ブームの先駆けになったこの番組がどんな風に支持を得てきたのかを、2人がいろいろと語ってくれたので、ぜひ裏エピソードの数々も耳にしていただきたい。

LIVE
 

 この日のトークは、冨永みーなと椎名へきるが過去の記憶を思い返すうえで、観客たちの記憶も思い出す大切なヒントやきっかけになっていた。まさに、椎名へきるが口にした「だんだんと真相をみんなと紐解いていく感じ」の言葉通りだ。

 2人は、番組発信で行った数々のイベントのことも懐かしむように語りだす。 クリスマスイベントで、椎名へきるが○○○の格好を。冨永みーなは○○○○の格好をしたのだが、椎名へきるは、イベントの存在自体をすっかり忘れていた。でも、なぜか冨永みーなが○○○○の格好をしていたことだけは記憶にあったらしい。逆に冨永みーなは、別のイベント話で椎名へきるが語った、「ステージから捌けるときに、みーなさんの足が機材にひっかかり、暗闇で転倒した」ことを、まったく覚えていなかった。互いに、忘れていた記憶を思い返しながら進めてゆくトークは、なかなかの見どころだ。

  続いてのコーナーは、「一夜限りのドリカン復活企画」。文化放送の方の協力も得て、あの「ドリカン」を、この場に再現。「おこんばんは、姉の冨永みーなです」「おこんばんは、妹の椎名へきるです」のやり取りに懐かしさを覚えていた人たちも多かったのでは。2人は「当時、早口でしゃべっていたこと」の理由も語っていた。
 今回、「ずっと変わってないな…と思う事!」をテーマにはがき(メール)を募集。椎名へきるが語った、「変わってないのは頭の中、70-80%へきる星がしめていた」の話や、漢字の読み間違いから、椎名へきるが「千葉県我孫子市」を何と読み間違えたのかなど、届いたはがきの数々から伝わる椎名へきる愛や、声優、ラジオ番組愛にまつわるトークの数々も、嬉しい聞きどころだ。しいなが417なら、みーなは317。その数字にまつわるトークにも注目してほしい。
「ドリカン」といえば、毎週変動するトップ10のランキングが名物。この日は、1995年の年間トップ10を改めて発表。しかも、3曲ほど伏せた形で公開。当時の、3位が「残酷な天使のテーゼ」。そのうえで、2位と1位をみんなで予想。何がランクインしていたのかは、アーカイブで確かめてください。1位は、なるほどの結果。2位は、とある声優の方。ちなみに、椎名へきるの曲が何曲ランクインしていたのかも、アーカイブで確認してほしい。
  当時、「ドリカン」を聴いていた人たちには、胸熱&興奮の内容だったに違いない。冨永みーなを送り出すときに椎名へきるが叫んだ「姉ー、ありがとー!」の言葉も印象的だった。椎名へきるにとって、冨永みーなは、オ○○ピ○ク級の人だそう。


LIVE


   アコースティックライブのコーナーは、お馴染み、斉藤JAKE慎吾(G)と川村ケン(Key)を迎えて実施。この日も冒頭は、トークライブの続きを見ているような気分で、3人のやりとりを楽しんでいた。3日間とも、ちょっと下世話な話だったのが、このチームらしい。

 この日も、ファン投票でランキングの高かった曲を選曲。最初から高いテンションで歌い始めたのが、『真夏の夜のスキマ』。心地好く疾走する演奏に乗せ、椎名へきる自身も気持ちのテンションを上げてゆく。ときにスリリテングな様も見せつつ、手にしたタンバリンを叩きながら歌っていた。場内からも、ずっと熱いクラップが飛び交っていたように、ファンたちも心を弾ませてライブを楽しんでいた。
  次に歌った『Color』は、一時期、ライブでもよく歌っていた曲。バンドスタイルではなく、アコースティックな形にすることで、楽曲の持つ爽やかさや明るい表情を、より際立つ形で味わえたのが嬉しかった。とくに、駆け上がるようなサビの歌声に触れていると、一緒に気持ちも空へと駆け上がるような気分になれた。ほんと、心が鮮やかに色づき、輝いてゆくようだった。

LIVE


 次に届けた『いつか会えたら』は、OVA『ヨコハマ買い出し紀行』の挿入歌として歌った楽曲。当時は、椎名へきる&GONTITIとして歌唱。ボサノバ調のしっとりとした楽曲は、夏の夕暮れどきがとても似合う。たとえ耳にしている場所が閉ざされた空間だろうと、この曲に触れている間、夕焼け色の空を眺め、少しアンニュイな気分に浸りながら、この曲に心揺られていた。歌い終わったあとに語った、椎名へきるが出演した「テレフォンショッキング」のエピソード話も、ぜひアーカイブで確かめてほしい。それも、この曲に関連した話だ。
  続いて歌ったのが、田村直美のカバー曲であり、アニメ「魔法騎士レイアース」のテーマ曲『ゆずれない願い』へ。椎名へきるも、同作品には獅堂光役で出演。艶めいた歌声を魅力に、高らかに歌いあげる椎名へきるバージョンで耳にした『ゆずれない願い』には、田村直美の歌った原曲とは異なる色気も感じていた。

  この場に熱い夏の風を吹かせるように、激しく掻き鳴らすアコギの音に乗せて『Driving to summer』が飛び出した。疾走するロックンロールの演奏に乗せ、誰もがその場で身体を揺らせば、3人と一緒に熱い声の掛け合いもしてゆく。バンドサウンドが生きる楽曲とはいえ、アコースティックな形にしても、気持ちを揺らす熱いエナジーは歌声や演奏の中にしっかりと生きている。だから、椎名へきるの歌にあわせて、観客たちも声を上げていたのに違いない。曲が進むごとに、彼女の歌声が凛々しくなっていく様も印象的だった。

  終盤には、「昭和の名曲を歌い繋ぐ」思いを胸に、昭和歌謡の名曲として歌い継がれてきた笠置シヅ子の『東京ブギウギ』をカバー。もし余裕があるなら、3日間この曲を歌い続けてきたように、その日ごとに異なる、ウキウキとした気分でスウィングしてゆく椎名へきるの歌声を聴き比べ、それぞれの歌声の持つ表情の豊かさを楽しんでほしい。
  最後も、3日間歌い続けてきた『へきるん音頭』を歌唱。斉藤JAKE慎吾がフルートを、川村ケンが太鼓を叩き、演奏。祭り囃子に乗せて、椎名へきるが掛け声をあげながら、巧みに"こぶし"もまわして熱唱。場内からは、「へきへきらるらるへきらるら」と合いの手も飛び交うなど、みんなでひと夏の素敵な想い出を、祭り囃子に乗せて作りあげていった。


  3人のゲストも招いて、椎名へきるの魅力を多角的に味わえた3日間だった。「HEKIRU MAX!!」と題したこのイベントが、またどんな形を通して飛び出すのか。椎名へきるいわく「大人の青春ルート」とのことなので、同じ題名になるのかはさておき、また次にどんな楽しい仕掛けを施すのかが楽しみになってきた。


LIVE


PHOTO:鶴田建吾
TEXT:長澤智典
 

<インフォメーション>

詳細は公式サイトや各種公式SNSをご確認ください。
まだ、間に合うトーク&アコースティックライブ(2週間アーカイブあり)


◆配信チケット料金・販売URL
各公演 2,500円(税込)
https://r.funity.jp/HEKIRU-MAX-hallmixa-est
 

◆配信チケット販売期間
・2025年08月15日(金)の回(ゲスト:白石稔)
 2025年07月04日(金)19:00 ~ 2025年08月28日(木)23:59

・2025年08月16日(土)の回(ゲスト:木根尚登)
 2025年07月04日(金)19:00 ~ 2025年08月29日(金)23:59

・2025年08月17日(日)の回(ゲスト:冨永みーな)
 2025年07月04日(金)19:00 ~ 2025年08月30日(土)23:59


・椎名へきる公式サイト:https://www.hekiru-shiina.jp/
・椎名へきる公式X:https://x.com/shiina_hekiru_
・椎名へきるLINE公式アカウント:page.line.me/hekiru-shiina
・椎名へきる公式YouTube:https://www.youtube.com/@shiina_hekiru


HEKIRU MAX!! 2025~椎名へきるの全てがここにある~
× パセラリゾーツ コラボレーション!
https://paselabo.pasela.co.jp/collaboration/6876/

カラオケパセラ オフィシャルサイト
https://www.pasela.co.jp/

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