Speak emo

2020.03.25
ヤなことそっとミュート

ヤなことそっとミュート|今までのヤナミュー像、「Afterglow」像を崩さず、豪華にアップデートしたものが出来上がったと思います

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「口の形をこういう風に」とか「こういうニュアンスでやって」とか詳しく言ってくださることが増えたので、“歌”に関してより理解が深まったと思います(一花)

 

――で、ヤナミュー変わりましたよね?

 

一同:あぁ。

 

――特に3年前に取材した時と比べるとかなり。

 

まに:変わったと思います。

 

――どんなふうに変わったと思いますか?

 

まに:もちろん新メンバー、つかささんが入ったという分かりやすい変化がありますけど、3人がすごく成長したなっていう自負もあって…。もちろん歌やダンスもですし、若干話せるようになったってこともそうなんですけど(笑)。内面というかメンタル面での結構成長があったんじゃないかなと個人的には思います。

 

――こういう言い方をすると上から目線みたいな感じなりますけど、以前に取材した時のまにさんと比べると「成長したという自負」っていう自信溢れる表現自体がなんか…

 

まに:恥ずかしい…

 

――まにさんから出てきた言葉とは思えないほど、まさに“成長”を感じます(笑)。なでしこさんはいかがですか?

 

なでしこ:まにさんが言ってたように、メンタル面がすごい変わったと思います。ただ楽しいだけでやってるんじゃなくて、「もっとヤナミューをたくさんの方に広げていくぞ」という気持ちがさらに強くなったと思いますね。「ユモレスカ」シリーズから「NINE」シリーズと連続で曲をリリースすることが続いたんですが、そうした経験を通してメンタルだったりパフォーマンスも成長したんじゃないかなって思います。

 

――一花さんは?

 

一花:二人が言っていることはそうだなって思いますし、これは個人的な話になっちゃうんですが…。アイドルをやってきてものの考え方がいろんな面で変わったというか、より考えられるようになったと思います。

 

――どんなことを考えるんですか?

 

一花:どんなことかはあんまり言いたくないんですけど(笑)。

 

――(笑)なるほど。でもいろいろと。

 

一花:そうです。いろんなことに耳を傾けられるようになったというか……。う~ん…。伝えるのが難しい…。

 

――いろんな人の言葉に耳を貸すようになり、受け入れるようにもなった、と?

 

一花:と言うより、聞いたことはちゃんと自分の中で消化してこうみたいな、溜めていくみたいな…。何て言えばいいんでしょう…。より深く考えられるようになったなっていうか、そういうのは自分の中で感じています。

 

――ある意味、客観的に自分を捉えられるようになったというか、人の意見だったり周りの反応だったりも自分に取り入れて、それを前に進むための燃料にしていけるようになった、という感じですか?

 

一花:そうですそうです。それこそ楽しいだけでやってたって話が出ましたが、こういうこと言っちゃあれなんですけど、以前の自分は空っぽだったと思っていて…。これまでのいろんな積み重ねがあって、いろんなこと考えられるようになったなって感じです。

 

――で、サウンド的にも変わりましたよね?

 

まに:そういうふうに言われることは多いかもしれない…。

 

――皆さんご自身もそう捉えていますか?

 

まに:でも、あまり変わったっていう印象はなくて…。

 

――ないですか?

 

まに:曲数が増えることによって幅が広がったっていうのはあります。なので“変わった”というより“広がった”という印象のほうが近いかもしれないですね。

 

なでしこ:根本的なヤナミューらしさみたいなのは全然なくなってないと思います。なので、幅が広がったっていう面は「ユモレスカ」シリーズを出した辺りから特に感じましたけど。

 

――はい。確かに。

 

一花:私もそんなに変わったとは思ってないです。

 

――広がったと?

 

一花:はい。

 

――つかささんはどうですか? これまではヤナミューを外から見ていたわけですよね?

 

つかさ:はい。

 

――例えば、ヤナミューの音楽の変遷のようなものを感じますか?

 

つかさ:私が感じるのは、曲によって雰囲気が全然違っていて、悲しめの曲や明るめの曲などいろんな曲があって、それがヤナミューの魅力だって思います。なので、そんなにグイグイ変わっていったという感じはしないです。でも、今の方向性は好きですね。「Afterglow」とカップリングの「beyond the blue.」を歌ったわけですけど、なんかこれで行けるぞっていう予感がします。

 

――「行けるぞ」と。

 

つかさ:はい(笑)。

 

――それにしても、例えば「Pastureland」とか「レイライン」のような、爽やかで透明感のある曲とか、すごく洗練されたコード感の曲とか、すごくサウンドの幅が広がりましたよね。例えば、そういう音楽的な変遷の中で皆さんの歌い方とか表現の仕方とかも変わってきましたか?

 

まに:う~ん、それも変わったというか、単純に成長したなという印象です。「NINE」シリーズもそうですけど「ユモレスカ」シリーズ以前と以降では結構違うなというか。「ユモレスカ」シリーズもひと月に3曲レコーディングしてリリースしていって、「NINE」はひと月に1曲×9カ月だったわけですが、ヤナミューはレコーディングスケジュールが詰まっているのがテフォなんですけど、とはいえ「ユモレスカ」シリーズ辺りからは本当にもうとんでもないスパンでやっていたので、大変なぶん成長したなっていうのはありますね。あと、それまでのレコーディングって、ライブでたくさん歌ってきたものをレコーディングすることが多かったんですが、「ユモレスカ」と「NINE」シリーズは、もうお披露目と一緒に音源がリリースされるぐらいの、それほどライブでやり込むみたいな感じではなかったので、レコーディングの時にも、自分の想いを歌声にちゃんと込めることができるようになったというか…。もちろん「いや、ここもうちょっとこうしたかったな」みたいなのは「NINE」シリーズでもすごくあるんですけど、でも前より成長したなとは、改めて音源を聴いても思います。「私、なんか歌上手くなったな」みたいな(笑)。

 

――ライブで歌って慣れていくことで徐々に曲を完成させていくというよりも、最初のレコーディングの段階で思うような表現ができるようになった、と。

 

まに:そうです。そうしなきゃいけないみたいな状況に置かれたっていうのが大きいですけど。

 

――お二人はいかがですか?

 

なでしこ:「ユモレスカ」シリーズは本当にスケジュールが怒涛の日々って感じで、常に追いつめられながらレコーディングしてるっていう感じだったんですが、でもそれを経て精神面でも歌の面でもすごく成長したと感じましたし、その後「NINE」の連続リリースがあって、さらに成長したというか…。成長したからこそ出てくる“余裕”というか、いい意味での余裕みたいなものが「NINE」辺りからちょっと出てきたかなって感じていて…。その「ユモレスカ」シリーズのレコーディング辺りから、作曲や作詞をした方がレコーディングに立ち会うようになって、そこから歌の解釈とか表現のアドバイスとか、いろんな方の意見を聞きながらレコーディングをするっていうことが増えたんです。自分になかった解釈とか歌い方とかを聞けるようになって、さらに自分の中での解釈が広がったというのもありました。「ユモレスカ」シリーズでそういう経験をしたことで、ただ歌うのに必死みたいな感じではなくなって、自分としては「ここはこういう風にやってみたい」といった歌い方とかが試せるようになったっていうか…。気持ちの面での余裕ができて、いろんなことにチャレンジできるようになったなっていうのは「NINE」シリーズ辺りから感じました。

 

――一花さん、どうですか?

 

一花:私は、やっと歌に慣れてきたなと思っていて…。2019年は、ボイトレとかで発声などの技術的な面を意識して変えたりというのをやってきて、「ユモレスカ」シリーズもそうですけど、個人的には「NINE」シリーズで特に歌が変わったなと。変わったからこそ見えてくるものも広がったので、「ここはもっとこうなんだ」とか、前の音源を聴いて「これはこうだったな」みたいなこととかがよりわかるようになったっていうのがとても大きいですし、それこそさっきなでしこさんも言ってましたけど、レコーディングで作詞作曲してくださった方がディレクションしてくださるようになったので、歌い方とかの指導を細かくやっていただけるようになりました。仮歌を歌ってくださっている方とかが指導してくださるので、「口の形をこういう風に」とか「こういうニュアンスでやって」とか詳しく言ってくださることが増えたので、“歌”に関してより理解が深まったと思います。

 

――よりきめ細かな表現ができるようになったわけですね。

 

一花:以前に比べれば、はい。

 

――なるほど。以前はバックで鳴る轟音や爆音と皆さんの歌とが“戦っている”みたいな感じがあって、初期には時に負けていたりもしながら、でも必死に奮闘して、みたいなイメージがあったんですが、今やもう歌がど真ん中にあると感じますし、さらに言えば、皆さんの歌がその轟音と一緒になって“音楽”を作り上げているような印象です。

 

一花:ありがとうございます。

 

 

 

取材・文
石川真男

 

ヤなことそっとミュート リリース情報

Major Debut Single
「Afterglow / beyond the blue.」
2020.03.25 Release

初回限定盤1,800円+税
通常盤1,000円+税 スリーブケース付

 

CD初回盤

[初回限定盤]
-CD-
01.Afterglow
02.beyond the blue.
03.Afterglow -Instrumetal-
04.beyond the blue -Instrumetal-

-DVD-
Afterglow [Music Video]&[Behind The Scenes]

 

CD通常盤

[通常盤]
01.Afterglow
02.beyond the blue.

ヤなことそっとミュート ライブ情報

ヤなことそっとミュート TOUR 2020

4.11 sat LIQUIDROOM [TOKYO] *BAND SET
Open 17:15 / Start 18:00

4.29 wed LIVE HOUSE enn2nd [SENDAI]
Open 15:30 / Start 16:00

5.02 sat INSA Fukuoka [FUKUOKA]
Open 15:30 / Start 16:00

5.16 sat SOUND CREW [SAPPORO]
Open 15:30 / Start 16:00

5.29 fri HOLIDAY NEXT [NAGOYA]
Open 18:30 / Start 19:00

5.30 sat AMERICAMURA DROP [OSAKA]
Open 15:30 / Start 16:00

7.26 sun SHINJUKU BLAZE [TOKYO] *BAND SET
Open 17:15 / Start 18:00

 

 

PROFILE

PROFILE
ヤなことそっとミュート

「ヤなことだらけの日常をそっとミュートしても何も解決しないんだけど、とりあえずロックサウンドに切ないメロ ディを乗せて歌ってみる事にする」をコンセプトに、オルタナ・グランジ、シューゲイザーを主体とする楽曲群、“歪 んだ音”そして“轟音”の中で歌声を響かせる 4 人組アイドルユニット『ヤなことそっとミュート』(通称“ヤナミュー”)。

2017 年 3 月に自身初のツアー「LIKE A BUBBLE TOUR」を開催。初のワンマンライブとなる渋谷 WWW は完全ソー ルドアウトを果たす。4 月には 1st アルバム『BUBBLE』を発表。同作品は、タワーレコード企画タワレコメン邦楽に 選出され、大きく話題を呼ぶ。同年 12 月にはマイナビ BLITZ 赤坂で 2nd ワンマンライブ「echoes」を開催、初の バンドセットでのパフォーマンスを披露した。2018 年 6 月には 2nd アルバム『MIRRORS』を発表。同年 8 月には 米国カリフォルニア州アナハイムにて初の海外公演を行う。2019 年 1 月 Zepp DiverCity (TOKYO) にて 3rd ワン マンライブ「THE GATE」を開催。同年 10 月には 3rd アルバム『ユモレスキ』は発表。2020 年 3 月ユニバーサルミュー ジックよりメジャーデビュー。 

なでしこ

生年月日:1996/12/27

Twitter:https://twitter.com/nadeshiko_YSM

間宮まに ( まみやまに )

生年月日:1996/4/24

Twitter:https://twitter.com/mani_YSM

南一花 ( みなみいちか )

生年月日:1996/8/13

Twitter:https://twitter.com/ichika_YSM

凛つかさ(りんつかさ)

生年月日:1997/6/19 

Twitter:https://twitter.com/Tsukasa_YSM