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2024.01.11
Re:INCARNATION

「この場所に立てたことは ゴールじゃない 始まりなんだよね?」。Re:INCARNATIONの「First experience-Re:INCARNATION ONE MAN LIVE-」公演をレポート!

 Re:INCARNATIONにとって待望となる初ワンマン公演「First experience-Re:INCARNATION ONE MAN LIVE-」が、1月5日(金)にZepp Shinjukuで行われた。この日の公演では、百田乃々と藤咲あやがリード&作詞を手がけた新曲も発表。当日の模様を、お伝えしよう。

 

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 お馴染みのSEが流れるのに合わせ、フロア中から熱い声が飛び交いだす。その声へ呼ばれるようにメンバーらが舞台へ姿を現した。

 

 「Zepp Shinjuku飛ばしていきましょう!!」の声を合図に、ライブは、現在のRe:INCARNATIONらしさを発揮した爽やかでキュートなポップロックチューンの『Dear Darlin'』からスタート。新衣装を身につけたメンバーたちは、凛々しい姿を見せながら、今宵の物語を語り始めた。今のメンバーらには、愛らしいポップな表情が似合う。甘えた素振りで歌いかけながら、その中へしっかりと熱さを詰め込んでゆくところも、Re:INCARNATIONらしい。胸がドキドキするのに、気持ちが熱く騒ぐのも、2つの表情が上手くかけあっているからだ。

 

 続く『My Life,Your Life』も、爽やかさの中へ熱いエナジーを注ぎ込んだ、今のRe:INCARNATIONらしい楽曲。希望に満ちた自分に心を染めあげ、明日へ向かって前向きな気持ちで突き進む。その姿も、今のポジティブカラーなハートの彼女たちに似合う楽曲の制服だ。途中に観客たちとのやりとりもインサート。一緒にこの場に熱を描きだす。その一体感が心地よくて楽しい。

 

  さぁ、ここから一気に熱く攻めようか。こんぽん夏穂の凛々しい歌声をきっかけに、メンバーたちが「Knock on baby!!」と何度も言葉を連呼しだす。7人は『Knock on!』を通して、観客たちへもっともっと騒ぎたいんだろ?!と熱くけしかける。「暴れろー!!」の煽り声も、彼女たちらしい。間奏では、観客たちが熱い声をぶつけあう様も登場。みずから熱した感情を歌声とパフォーマンスにぶつける7人のその姿、めちゃめちゃ熱い!!

 

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 最初のMCでは、ここに立てた喜びが早くも爆発したのか、涙ぐみながら、今の想いを語るメンバーが多かったことも伝えておきたい。「こんなにも集まってくれる人がいるなんて、とても幸せなこと」と語っていた百田乃々香の少し涙ぐんだ、でも笑顔を見せた表情も印象的だった。「ここにいる一人一人が宝物」と語ったこんぽん夏穂の言葉が、ファンたちには嬉しいエールとしても響いていた。


  

  彼女たちは、ここがゴールではなく、ここからまた新しい物語が始まることをわかっているし、信じている。次に披露した『信じてる-keep on going-』は、Re:INCARNATIONが始まりの日からずっと歌い続けている楽曲。先のMCで立花憂衣が「続けることの大切さ」と語っていたが、その言葉を体現しているのが、まさにこの歌だ。


  『信じてる-keep on going-』が始まったのに合わせ、メンバーと一緒に踊りだす人たちや、想いの限り声を上げる人たちなど、それぞれがRe:INCARNATIONと共に過ごし続けてきた日々を改めて噛みしめながら。でも、はしゃぐ姿を通して、7人に"楽しい"気持ちをぶつけていた。サビ歌で生まれた、メンバーと観客たちが一緒に左右に大きく手を振る様。何時だってこの歌が、Re:INCARNATIONのライブ会場に熱い、笑顔の一体感を作ってきた。その景色が、Zepp Shinjukuという場を通し、さらに大きな笑顔と熱狂の景色として花咲いている。でも、この景色もまだまだ新たな始まりでしかない。彼女たちは信じ続けている、もっともっと素敵な景色を、自分たちとここにいる仲間たちとなら描きだせることを。

 

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 次に披露したのが、藤咲あやのリード曲であり、グループや応援してくれる人たちへ向けての想いをみずから歌詞へ記したバチバチのロックナンバー『Never look away』。初披露にも関わらず、冒頭から激しく駆けだした楽曲に乗せ、フロア中の人たちが荒ぶる声を上げ、拳を突き上げる。熱情した想いを、少しラップ調の凛々しい声に乗せ、藤咲あやが、メンバーたちが観客たちを煽るように歌っていた。高く拳を振り上げて歌う7人に向け、場内中からも無数の拳が突き上がる。熱を抱いて爆走するこの曲、これからのライブ空間に熱情した景色を描きだすアッパーな楽曲へ成長していきそうだ。いや、すでに熱い声が飛び交う景色が、この日、ここには生まれていた。

 

  続く新曲の『涙模様』は、百田乃々香作詞による、彼女がリードを担った曲。『涙模様』も、熱いエナジーを抱いた明るいロックナンバー。そんなアッパーチューンに、切ない歌詞を乗せてくるところが小憎らしい。百田乃々香を筆頭に、メンバーたちも、胸の内から熱い想いを振り絞るように、いや、気持ちを奮い立てるように歌っていた。歌詞に綴った涙模様の理由や、そこに込めた女心も気になるが、熱を持って走り続ける楽曲に乗せ、やっぱしメンバーらと一緒に高く拳を突き上げ、掲げた腕を左右に揺らし、共に騒がずにいれなかった。
  2つの新曲とも、往年のRe:INCARNATIONらしさへ、明るく熱いエナジーを加えた、ライブで一緒に騒げるロックチューンなのが嬉しい。これからのライブの中へ、新たに熱情/熱狂した景色を描きだす楽曲が増えたのは間違いない。 

 


 『Never look away』について藤咲あやは、「わたしが伝えたかったことって、わたしがRe:INCARNATIONに入ってからステージに賭ける想いが変わったこと。わたしがアイドルであればいいという気持ちから、応援してくれる人たちのために輝きたいと思うようになった。みんなを幸せにしたいし、大事にしたい、一緒に生きていきたい。そう変わった気持ちの理由をこの歌詞に込めた」と語っていた(少し要約してあります)。
  『涙模様』は、百田乃々香の言葉によると「今までのRe:INCARNATIONにはない感じの、ちょっと切なくてエモい曲。涙にもいろいろとはあるじゃないですか。ちょっと切ない恋心を、わかんないなりに想いを込めて書いた」と伝えていた。
  さらにここで、Re:INCARNATION初のアルバムを夏頃に発売することも発表してくれた。

 

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 活動初期に持っていた熱い攻めた姿を、さらに進化した姿として提示したのが『X-DAY』だった。攻撃的ながらもスケールあふれた姿を、曲調、歌唱スタイル両面に提示した楽曲だ。でも、Re:INCARNATIONの持ち味であるエモくキャッチーな魅力もしっかり投影。この日のライブでも、メンバーと観客たちが気持ちを一つに、高く腕を振り上げ、声を張り上げれば、シンガロングしたくなる楽曲という理由もあって、メンバーらの歌声に合わせ、きっとたくさんの人たちが心の中で歌っていたと想像する。『X-DAY』、ここから僕らは立ち向かうという強気な姿勢を示した曲だ。その姿勢が、場内中に伝播。熱い声飛び交う景色として具現化されていた。

 

 続く『Memories』は、今のポップでキャッチーな、甘くエモいRe:INCARNATIONの姿を最初に示した楽曲。でも、冒頭から熱いクラップの応酬も繰り広げていたように、胸をエモく騒がせる、カラッとした表情を持ったハードな曲なのが嬉しい。サビ歌では,メンバーらに合わせ、フロア中の人たちも一緒に「Memories」と叫んでいた。歌が進むごとにエモさが二乗三乗してゆく。気持ちが熱く沸き立つ、この感覚がたまらない。このまま一緒に、もっともっと鮮やかな熱狂の景色を、この場に描き続けたい。

 

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 そこへぶつけたのが、Re:INCARNATIONのもう一つの始まりの歌であり、このグループのテーマ曲の『REINCARNATION』だ。「Re:INCARNATION゛僕らここで生まれ変わる」と彼女たちは力強い声で、攻めるように歌っていた。ここへ至るまでも、Re:INCARNATIONは何度も何度も苦難の壁にぶち当たり、その都度必死に壊しては、本当に少しずつ前へ歩み続けてきた。けっして順風な道ではない。それでも自分たちを鼓舞し続けてこれたのも、『Re:INCARNATION』に込めた想いが、メンバー自身の心を支えてきたからだ。彼女たちは何度挫折しようと、何度だって生まれ変わり、こうやって少しずつ仲間を増やし、忘れたくない景色を重ね続けてきた。アグレッシブにパフォーマンスをする姿に気持ちが沸き立ち、頭を振りながら絶叫する様もフロアのあちこちに誕生。熱狂の翼を広げ、まだまだ羽ばたき続ける想いを互いに示していた。

 

  熱情した景色を描きだした後に、またも景色を塗り変えようと、7人は、心を爽やかに解き放つように『君が好きです!』を歌唱。みんなめちゃめちゃかわいい笑顔だ。手にしたタオルを思いきり振り回し、「Wow Wo Wow Oh Oh」と歌う姿に、ピュアなアイドルらしさを実感。でも、攻めた姿勢をけっして崩さないのもRe:INCARNATIONらしい。共に汗を振り乱し騒ぎ続けた夏のライブの思い出を呼び戻すように、7人は、この場へ太陽の光降り注ぐカラッとした様を作りだしていた。メンバーも観客たちも、みんなめちゃめちゃ晴れた笑顔で、手にしたタオルをくるくる振り回し、場内へ熱情一体化した景色を描きだしていった。

 

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 Re:INCARNATIONが最後にぶつけたのが、超アッパーでパワフル、ここにいる人たちを、楽しさの限界を超えた先の景色へ連れだす『Mighty Super Girls』。めちゃめちゃ明るくてエモい、その上で気持ちをどこまでも熱くアゲてゆくビートロックチューンだ。舞台の上で弾けるメンバーたち、彼女たちの降り注ぐ熱へ、さらに熱情した想いをぶつけ返す観客たち。ただただ無邪気にはしゃぎ続ける。この終わらない楽しさこそがRe:INCARNATIONのライブだ。

 

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 この場に生まれた熱をもっともっと膨らませようと、アンコールは、ふたたび「Knock on baby×∞」と熱い想い(言葉)を連呼する『Knock on!』からスタート。本編を終えて、さらに気持ちが解放感を覚えているせいか、メンバーみんな、これまで以上にエモくエナジーにあふれた力強い歌声とパフォーマンスを見せていた。間奏では、7人と観客たちが「Oi!Oi!」と熱い声をぶつけあう様も誕生。無我夢中、全身全霊、全力全開で楽しむ。その空気がむちゃくちゃ伝わるからこそ、場内中にもあの爆裂した熱狂の景色が生まれていたわけだ。

 

  最後の最後にRe:INCARNATIONがふたたび歌ったのが、活動以来ずっと胸に抱き続けている想いであり、これからも胸の内で輝かせてゆく気持ちを歌にした『信じてる -keep on going-』。軽やかにステップを踏みながら歌い躍るメンバーらに向け、フロアのあちこちから飛び交う熱情した声とカラフルに揺れ動くペンライトの大きな波。「この場所に立てたことは ゴールじゃない 始まりなんだよね?」という言葉を彼女たちは信じ続けてきたし、この会場に足を運んだ人たちも、その歌詞に込めた想いを信じ続けてきた。7人は歩むことを、ファンたちは応援することをやめなかったからこそ、この日の景色が生まれた。正直、まだまだ物足りない景色だろう。でも、この場所に立てたことで新たにつかんだ始まりの意志が、これからもっともっと輝き続けていけば、さらに素敵な景色を作っていける。その未来も指し示したライブだった。

 

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TEXT:長澤智典


インフォメーション

・2024年夏、Re:INCARNATION 初フルアルバムリリース!!
(初期曲のリテイク含め、新曲も収録予定)

SNS 
https://re-incarnation.com/
https://twitter.com/ReINCAR77012646


セットリスト
『Dear Darlin'』
『My Life,Your Life』
『Knock on!』
『信じてる-keep on going-』
『Never look away』(新曲)
『涙模様』(新曲)
『X-DAY』
『Memories』
『REINCARNATION』
『君が好きです!』
『Mighty Super Girls』
-ENCORE-
『Knock on!』
『信じてる -keep on going-』

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