FEATURE

2023.07.17
上月せれな

上月せれなは60曲を熱唱。イベント全体で100曲を披露。「上月せれな生誕祭「This is Live Monster~COUNTDOWN 100」の模様をレポート!!

 前日に24歳の誕生日を迎えた上月せれなが、7月2日(日)に新宿アルタKeyStudioで「上月せれな生誕祭「This is Live Monster~COUNTDOWN 100」と題し、全100曲ライブを行った。ゲストに、DJネコビート/SEiRëëN/小泉花恋/矢野美優/DJ BANBANBAN/Brave Mental Orchestraも登場。当日の模様をお届けしたい。


1stブロック

 SEに乗せて白いワンピース姿の上月せれなが舞台へ登場。四部構成に分けたライブの最初のブロックがスタート。冒頭を飾ったのが、アニソンシンガーの一面を持つ上月せれならしく『天地無用!』から。歌が始まるのに合わせ、フロア中から熱いクラップと野太いエールが飛び交うのはお馴染みの光景。巨大な三面ビジョンを設置した会場の利点を生かし、背景にMVを映していたのも嬉しい。ラスサビ前には、フロア中の人たちが上月せれなに向けて一斉に駆けだす場面も登場。大勢の人たちが我を忘れて突進する様も、胸熱だ。

  『Q&Aリサイタル!』の歌に合わせて、フロア中から沸いた熱い口上。この曲でも、上月せれなと一緒に歌を交わしあうように、熱い掛け合いが曲の随所に誕生。彼女は、晴れた爽やかな歌声を響かせる。でも、フロア中の人たちの感情は、爽やかさなどとっくに通り越し、点けたてのサウナ並の速度でガンガン熱を高めていた。もっともっとかまってほしい。そんな気分だ。

 ピコピコとした音が流れだすのに合わせ、フロア中から熱い口上が飛びだした。上月せれな自身がかわいい仕種でクラップをしながら、「かまってだって君のこと」と、場内中で熱情するファンたちへ向け、愛らしい声で『かまってだって!』を歌っていた。フロアにいる一人一人を指さしながら「かまってだってだって~」と歌う、その仕種が胸をキュンと騒がせた。

 上月せれなのライブといえば,アニソンや歌謡曲を中心としたカバー曲を巧みに組み込むことでもお馴染み。ここで彼女は、心をヤンチャなシンデレラに染め上げ、『お願いシンデレラ』を歌唱。上月せれなと観客たちが「もう一回」と叫ぶ場面など、本当に互いの気持ちが通じあっていることを、改めて感じさせられた。

 まさかここで、フロア中を熱情の景色に染め上げる爆裂した超エモチューンの『最強メロディー2』をブチ込んでくるとは。”この最強のメロディー”を胸に、上月せれなと観客たちが気持ちを熱く奮い立て、一体化した風景を作りあげる。「最強」「最強」「せれちゅー」「せれちゅー」と熱いやりとりが生まれる様に触れていると、共に拳を突きあげて叫ばずにいれない。まさに最強に胸熱な楽曲だ!


 14歳でアイドル活動をスタート。24歳になったこの日のライブで、上月せれなは全部で60曲を歌うと宣言。このブロックの後半に用意したのが、彼女がずっと歌い続けてきた「爆丸」シリーズナンバーの数々。

  この空間に晴れ渡る空の景色を描き出し、背中に付けた勇気の翼を羽ばたかせ一緒に夢に向かって飛び立とうと、上月せれなは『Higher and Higher』を歌唱。胸の内から沸き立つエナジーを歌声に乗せて解き放そうと、力強く腕を振り上げて歌う様が恰好いい。

  上月せれなはさらにエモい気持ちを高ぶらせ、この場をカラフルに染め上げだす。彼女は、ここに集った仲間たちと一緒に夢へ向かって走りだそうと『DAN!GAN!ドリーマー』を力強く元気に歌っていた。ダダダダンダン気持ちが、ガガガガンガン感情が高ぶる、この感覚がたまらない!!

 「負けたくないよ」と爽やかな声で歌いだしたのが『NEVER END』。胸の内に強気な意思を抱きながらも、上月せれなは爽やかな声で「走り続けろ」と叫んでいた。最初は優しくクラップを送っていた観客たちも、優しい表情の中から漲りだすエナジーを身体で受け止めるたびに、共に気持ちを高ぶらせ、熱い声をぶつけていた。

 『BAKU!WAKU!エボリューションズ』でも、上月せれなは身体を激しく揺らし、愛らしい声に高ぶる気持ちを次々と注入するように歌っていた。「僕らNo.1」の歌声にあわせて腕を突きあげる一体化した景色も胸を熱く騒がせた。

  続く『爆裂ハイジャンプ』では、「大切な仲間と出会えてよかった」と、アニメと現実の世界観をリンクしながら今の気持ちを伝えてきた。サビ歌で感情をスパークした姿を見せるたびに、「ハイジャンプ」と上月せれなが歌うごと、一緒に飛び跳ねる人たちがフロアのあちこちに生まれていた。

  『ラストヒーロー』が流れたとたん、フロア中から熱い口上が飛びだした。上月せれなの歌声に合わせ「Hey!!」と熱い駆け声のエールを送る観客たち。その勢いで上月せれなのことを一生懸命に愛しまくれ!!

  このブロックの最後に、上月せれなは『CHAOS and FULLSWING』を歌唱。タイトルではないが、この空間を、さらにカオスな熱狂の世界へ染めあげる。彼女自身はめちゃめちゃかわいい笑顔だ。そのチャーミングさを持ってフロア中の人たちの理性を壊し、グチャグチャにしてゆく。「わたしか世界で一等賞」の言葉通り、熱情した景色に染め上げる手腕には、一等賞の言葉を送りたい。 

 

5

 


SEiRëëN

 DJネコビートによるアニメンDJプレイを受け、次に登場したのが、上月せれなと小泉花恋によるユニットのSEiRëëN。

 正統派なアイドルユニットとして活動しているSEiRëëN。彼女たちは『New Stage』を歌い、ライブをスタート。2人が舞台の上で笑顔を交わしながら歌い踊る姿は、まるで2人のヤンチャな妖精が下界の喧騒に誘われ、一緒にはしゃごうと降臨してきたかのよう。2人は立て続けにデビュー曲の『Poppinʼ Fantasy』を歌唱。気持ちも、動きも一体化して歌い踊る様が、とてもチャーミングだ。短い時間とはいえ、SEiRëëNはこの空間にファンタジックでメルヘンかつ浪漫な世界を描きあげ、見ている人たちの気持ちを甘くとろけさせていった。


2ndブロック

  SEiRëëNの相棒の小泉花恋のソロステージを受け、ふたたび上月せれなのブロックへ。

 祭りビートのSEに乗せ、真紅のチェック柄の衣装姿で上月せれなが姿を現した。彼女は、冒頭から声を高らかに『ワガママMIRROR HEART』を歌唱。彼女の熱い恋の告白を受け止め、想いを返すように、フロア中からも熱いエールが飛びかいだす。胸の内から込み上げる思いを、この場にいる人たちへ告白するように歌っていた上月せれなの姿も印象的だった。

 『Anything Goes!』が流れたとたん、フロア中がわちゃわちゃとした景色に染まりだす。高ぶる気持ちを胸の内で真っ赤に染め上げた上月せれなは、熱情した歌声を響かせ、フロア中の人たちの感情を熱く掻き立てる。気持ちを戦闘モードへ染め上げた彼女の歌声や姿に触れ、見ている側の気持ちも熱く掻き立てられていた。

  「Hi!Hi!Hi!Hi!」の掛け合いから始まったのが、ポップでチャーミングな『ドキッ!こういうのが恋なの?』。観客たちの「Hi!Hi!Hi!Hi!」や「かーもね」の合いの手が最高だ。いや、その言葉があってこそ、この曲に詰め込んだ爽やかで愛らしい乙女の恋心が輝きだす。終始、掛け合いが飛びだす一体感を持った様も、気持ちをずっと熱くさせていた。

  キュンと胸を慣らすロマンチックな景色が目の前に広がりだす。上月せれなは『ともだちだから』を歌い、この場を眩しい青春時代の景色へと染め上げた。上月せれなも観客たちも心を10代に戻し、共に友情を交わしながら、互いの気持ちを確かめあうように騒ぎ続けていた。

  「みんなといる世界描くよ」と、彼女は『みんなといる世界』を歌唱。このブロックでは愛情や友情など心の距離を縮める曲たちを届けながら、信頼を寄せあう互いの関係をさらに深く繋ぎあっていた。この曲を通して響かせた上月せれなのロマンチックな歌声も、心をキュンと騒がせた。

  「ただ好きなら好きと叫べばいい」と歌う凛々しい声に乗せて『WINNING ROAD』を力強く歌唱。上月せれなは気持ちを熱く染め上げ、ここでも、仲間たちと共に歩む思いをしっかりと伝えていた。その上で飛びだしたのが…。

  雄々しい声で、熱狂する観客たちをさらに煽ろうと飛び出したのがB'zの『ultra soul』。上月せれなと観客たちが、この曲の間中ずっと感情を熱く高ぶらせ、「ultra soul」「Hay!!」と何度も何度も叫び続けていた。

 
 次に披露したカバー曲が、話題の『アイドル』。アイドルの上月せれながこの曲を歌うことで、歌詞により深みが出る??いやいや、そんなことよりも、凛々しい声を響かせ舞台の上を左右に駆けながら、彼女は無敵のアイドルに気持ちを染め上げて熱唱していた。フロア中から、舞台の上の推しへ向けた熱いククラップや掛け声が飛び交えば、一緒に「アイドル」と叫びながら、場内中の人たちが推し(上月せれな)へ向けての熱い思いをぶつけていた。

  『最悪な日でもあなたが好き。』でも上月せれなは、愛らしいアイドルの姿で、甘く愛しい恋心を胸に「あなたが好き」と歌っていた。彼女が「あなたが好き」と歌うたびに、フロア中から「俺もー」の声が飛び交うのも嬉しい場面。「大好きなの」と歌う上月せれなに向け、同じように「大好きなの」と野太い声を返す観客たち。一緒に「あなたが好き」「俺もー」と告白を交わしあう、その関係がラブラブでいいじゃない。

 上月せれなの歌い叫ぶ「うりゃおいうりゃおい最強メロディー」の声へ導かれて歌ったのが、『最強メロディー4』。フロア中からも,彼女の歌声を受けて熱い口上が飛び交う。曲の途中、上月せれなが舞台を左右に駆けるたびに、観客たちがWAVEを作りだす。その一体化した景色や、上月せれなと観客たちが「うりゃおい」と叫び続ける様も、胸を騒がせる最強に熱い景色だ。

  飛びだしたのが、TOKIOの『LOVE YOU ONLY』。この曲でも、「君が好きだよ」「KISSがしたいよ」と一緒に輪唱するなど、フロア中の人たちが熱いクラップをぶつけながら、共に歌い騒いでいた。「相手は僕しかいない」「ONLY YOU」や「君がー」「君がー」など、互いに想いを交わしあうように輪唱し、気持ちを一つに染め上げながら曲が進んでゆく。この熱い思いを受け止めてくれる相手は、せれちゅしかいないのは間違いない!!最後に会場中の人たちが大声で「せれちゅー!」と叫んだのも、印象深くも胸熱な場面だった。
                                    
 熱を持って駆けだした『NEW WORLD』を通し、上月せれなは共に気持ちを高ぶらせ、この場へ新しい世界を作りあげようと呼びかけていた。新たな未来を築きあげるためここから一緒に走り出そうと、彼女は、フロア中にいる人たちの気持ちに熱情と未来と希望という熱を注ぎ続けていった。

  このブロックの最後に歌ったのが、ベイビーレイズJAPANの『夜明けBrand New Days』。この曲も上月せれなのライブに欠かせないカバー曲。閉塞感しかないこの世界を、上月せれながこの曲を歌うことで、眩しい世界へ塗りかえてゆく。なんでもない世界だって、上月せれながいればShiny Dayに塗り変わる。フロア中の人たちが高く高く飛び跳ね、イエッタイガーなど、熱い声をぶつけながら大騒ぎしていた姿が、とても印象的だった。

 

4


矢野美優×上月せれな

 ゲストで登場した矢野美優のライブ。さらに、ここで飛びだしたのが、矢野美優×上月せれなという、スペシャルなコラボレートによるライブ姿。2人が歌ったのが、愛乙女☆DOLLの『LOVE BEAM』。舞台上の2人は、互いにキラキラと輝く眩しい存在に心を染め上げ、キュンとときめかす乙女心を胸を、互いに眩しい光を放つように歌っていた。その姿が、とても愛らしく見えていた。


3rdブロック

 立て続けに、上月せれなのブロックへ突入。彼女は,熱を抱いた、でも晴れ渡る歌声を魅力に『最高速 Fall in love』を歌唱。フロアの後方では、激しいヲタ芸を繰り広げる人たちも。彼女の動きに合わせ、場内中の人たちが同じ動きをしてゆく様も、見ていて圧巻だ。モンスターの登場するこの曲を冒頭に持ってきたということは…。

 飛びだしたのが、『ようこそ!ジャパリパーク』だ。ここから上月せれなは、この会場を大きなサファリに塗り変え、いろんなアドベンチャーを繰り広げだす。彼女が腕を高く突きあげ、左へ右へと走るたびに、フロア中の人たちも一緒に民族大移動してゆく。最高にどったんばったんした大騒ぎの景色を作りだし、勢いをつけたうえで、ここからサファリの奥へ奥へと向けた冒険のスタートだ。

 続く『とってもサファリ』でも、フロア中の人たちが「うっほいうっほい」と気持ちを野生のモードに切り換え、上月せれなと一緒に声を張り上げ、感情のストッパーを壊して騒ぎだす。この曲では、フロア内に大きなサークルが誕生。みんなでぐるぐると回り続ければ、彼女の歌に合わせ次々と熱いコールを入れながら、勇壮な気持ちを胸にみんなで冒険を楽しんでいた。

 まっ暗なジャングルだって、高ぶる気持ちと勇壮に叫ぶ声を上げて突き進めば、何も怖くはない。上月せれなと野太い声を張り上げる観客たちが、『ナイトジャングルウォー』を旗印に、頂きへ向けて勇ましい姿で行軍するように突き進む。しゃがみながら声を張り上げる観客たちの姿も印象的だ。とても勇壮な冒険姿が、そこには終始広がっていた。

  真夜中のジャングルを抜けたその先に広がっていたのは、眩しい夏の景色。上月せれなは、フロア中を心晴れ渡る開放的な場へ染め上げるように、晴れた声で『夏色えがおで1,2,Jump!』を歌っていた。軽やかにステップを踏みながら歌う上月せれなの動きと気持ちをシンクロしながら、誰もが爽やかな夏の歌の風を全身に浴びていた。

  和要素/雅びな祭りの音色を響かせ、上月せれなは『回レ!雪月花』を通して、この空間に夏祭りのような宴を作りだした。彼女の「まわれまわれ~」の声を受けて、フロアにサークルが生まれれば、「Ha!Ha! Ha!Ha!」の声に合わせて祭り上がる様も誕生。終盤に生まれた、大勢の人たちが肩を組み、巨大なサークルを作りながら走りまわる景色もめちゃめちゃ印象的だった。


  続いては、上月せれなが子供の頃に見ていたアニメのメドレーコーナーへ。飛びだしたのが、歴代の「プリキュア」シリーズ曲たち。その冒頭を飾ったのが,『DAN!ZEN!ふたりはプリキュア』。耳馴染んだ人たちも多く、しっかり歌の掛け合いを行えば「ふたりは」「プリキュアー」と熱い声のやりとりも描いていた。

 上月せれなが『Alrightハートキャッチプリキュア』を歌う爽やかな声へフロア中の人たちが熱いクラップを送れば、しっかりと合いの手も入れてゆく。『ハートキャッチパラダイス』でも、上月せれなの振り上げる手の動きに合わせ、一緒に手を振り上げるなど、みんながハートをピカピカに磨きあげ、ここぞの場面でコールを入れながら,上月せれなと一緒に童心に戻ってはしゃいでいた。エナジーあふれるパワルな『Let's go!スマイルプリキュア』では,いつも以上にクラップをする手の響きも熱くなる。何より、歌っている上月せれな自身が本当に無邪気に楽しんでいた。

 1曲歌うごとに、上月せれな自身も心のモードを変身しながら熱唱してゆく。晴れた歌声で歌った『プリキュア5、フル・スロットルGO GO!』でも、限界を吹き飛ばす勢いで元気に歌えば、続いて飛び出した『ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!』では巧みに曲の色を塗りかえながらも、一度ヒロインにハートの色を染め上げた上月せれなは、戦闘モードに染めあげた気持ちのままに歌唱し続けてゆく。そして…。

  『おジャ魔女カーニバル』の登場に、フロア中の人たちが一気に沸き出した。お馴染みの楽曲に合わせ、「どうしよう」や「いいよね」などのコールを全力で入れれば、フロアではハカダンスを踊る人たちも登場。大きな声で飛んで走ってはしゃぐ景色がそこには生まれていた。

  最後に上月せれなが届けたのが、『memories』。まだまだ幼かった頃、たくさんのアニメに影響を受け、心をヒロインに染め上げていた無邪気なあの頃を懐かしむように彼女は歌っていた。あの頃の姿をずっと色褪せないようにと改めて心のアルバムへ刻むように、あの頃の眩しい輝きのままの姿を胸に焼きつけるように『memories』を歌っていた姿も、とても印象深く胸に刻まれた。
   

Brave Mental Orchestra/シークレットゲスト 

 DJ BANBANBANのDJ TIMEを受け、ここからは上月せれなもメンバーとして参加中、新衣装姿を身にまとったBrave Mental Orchestraのライブへ。

 Brave Mental Orchestraは、最初からこの空間を熱情した宴の様へ染めあげようと『マッサカサマ!』を熱唱。フロアでも、メンバーの動きを真似ながらはしゃげば、一緒に「マッカササマ!」と叫ぶ人たちも登場していた。この曲に触れていると、自然と気持ちが熱く沸き立つ。

  強気な姿勢を胸に、凛々しい声を張り上げて観客たちを熱情した景色の中へぐいぐいと引き込んだ『Rush&Dash』。メンバーらが勇壮な声を上げて観客たちを挑発するたびに、フロア中からも野太い声が轟き渡る。数多く拳の突き上がる空間が、そこには広がっていた。『サマーヒロイン』では、これまで以上に熱い声が飛び交いだす。メンバーらは爽やかな姿で。だけど、身体をジリジリと焼き尽くし、ガンガンに揺さぶるテンションの高い歌声を舞台の上から響かせ、この場を灼熱の空間に染めあげていった。

  凛々しく、勇壮な姿で、メンバーらは『GLOWING BUTTERFLY』に乗せて沸き立つ感情を突きつける。なんてパワフルな、いや、気持ちを熱く沸き立て、魂を揺さぶる姿だ。彼女たちが吹かせた歌の風を受け、翼を羽ばたかせ、荒ぶる気持ち胸に空を駆け続けていたい気分だった。Brave Mental Orchestraは最後に『MEGA FLARE』を突きつけ、この場にいる人たちの理性を奪い去り、ぶち上がった熱狂の空間を、ここに作りあげていった。


シークレットゲストで登場したのが、上月せれなも参加していた声優×アイドルグループのGuilDrops+。この日は、GuilDrops +の元メンバーの上月せれな、小泉花恋に、Brave Mental Orchestraのメンバーを加えた7人で登場。彼女たちは、『虹色★わんだー』を歌唱。めちゃめちゃ沸き上がる、まるで戦隊ソングのようなアップチューンを、フロア中の人たちも巻き込み、この空間をワンダーな景色に染めあげていった。

 この日出演した人たちみんなで、上月せれなの誕生日を祝おうとバースデーケーキが登場。そのうえで、出演者全員で記念写真を撮影。そして…。

 

2


4th ブロック 

 上月せれなのライブも、ついに最後のブロックへ。Brave Mental Orchestraの衣装姿で最初に歌ったのが、この日がライブ初披露、8月22日に発売するアルバムへも収録する『回せ!激流洗濯機』。とても爽やかなのに熱を抱いた、ちょっとコミカルな歌詞も印象的な楽曲だ。観客たちは、曲の雰囲気や展開に合わせ、早くもコールを入れだせば、「回せ!回せ!」の歌詞を耳にしたとたん、即座にフロアへサークルを作りあげ、みんなでくるくると回りだす。この会場が巨大な洗濯機になり、一人一人が汚れを洗い落とす服変わりになり、上月せれなの歌声の洗剤…洗礼を受けて綺麗に洗いあがっていた。「回せ!回せ!」と歌が届くたびに、フロアに生まれる大きなサークル。これからライブに足を運ぶ人たちは、「回せ!回せ!」の輪へぜひ参加していただきたい。終盤には、「回せ!回せ!」と歌うパートのテンポがアップ。みんなの熱狂を掻き回すパワーも上がっていくはずだ。

 チャイナメロも印象的。上月せれなは、ヲタク心を満載した『家でYeah!ってアゲタイガー』を歌唱。この曲でも、部屋に籠もらせるどころか、彼女が左右へ動くたびに、フロア中の人たちも民族大移動を繰り返せば、間奏では、場内中の人たちが気持ちを一つにした熱いコールをぶつけていた。上月せれなが左へ右へと動くたびに起きる大移動の景色。誰もが夏祭りの気分で、宴に楽しく興じてゆく。終盤に生まれた「うっほうっほ」の熱いコールも胸熱だ。

  シンガロング系アニソンナンバーの『GO!!!』に合わせ、フロア中の人たちが、最初から上月せれなと一緒に気持ちをエモく染めあげて歌えば、彼女の歌と掛け合う様も作りあげる。どの曲も参加型とはいえ、より参加型の気分を味わえたのが嬉しかった。この曲の間中、上月せれなと一緒にずーっと歌っていた人たちもいたのでは?!

 ハイパーに弾けたチップチューン『プッシュ?セレクト?コンティニュー!』の登場だ。愛らしい歌声とチャーミングな様で歌う上月せれなの姿が、胸をキュンと騒がせる。この曲では、Brave Mental Orchestraのメンバーたちがゲストで参加。彼女たちが舞台の上を左右に動くたび、フロア中の人たちも駆けだすのは、今やマストな景色。上月せれなの歌に合わせ熱い掛け合いや、熱情したコールを入れるやりとりも熱いが、短い時間の中でどんどんレベル上げするように盛り上がる様が最高に胸熱だ。

 『ダイスキスイッチ』が始まったとたん、大好きのスイッチがON!!「おーれーのせれちゅ!」のコールも最高だ。「君がだいすき」「俺もー」や「大好き」「俺もー」のやりとりが重なるごとに、大好きという感情のフェーダーがMAXを超える勢いでグーッと上がりだす。いろんな声色で「大好き」と叫ぶ上月せれなの声や姿も、嬉しいプレゼントだった。

 今日は日曜日。推しとズーッとズッと夢中になって騒げる週末は、推しのファンたちにとって最高のパラダイス。今宵も日曜日。『エンドレス土日』に乗せて、上月せれなも観客たちも「Oi!Oi!」と拳と声を張り上げ、この日この瞬間を心の中へ焼きつけながら、エンドレスで楽しめるようにと最高の推しと一緒に思う存分にはしゃいでいた。

 

3


 ライブも後半戦へ。次に歌ったのが、「デュエルマスターズWIN 決闘学園編」の新EDテーマとして7月2日より流れ始めた『BRAND NEW MOMENT』。パワフルな歌声から始まる『BRAND NEW MOMENT』は、上月せれなの勇壮な歌声を先頭に、胸に夢に向かって力強く駆け上がるパワフルな楽曲だ。ネガティブな要素など、すべて彼女の凛々しい歌声で削ぎ落とし、未来に向かって共に力いっぱい駆け続けたい。気持ちを熱く掻き立てる楽曲だ。フロア中の人たちも「一生君と騒ぎたいから」の声や「全部振りきって飛び上がるよ」の言葉を受け、互いに最強の勇者に気持ちを染めあげ、高らかに声を張り上げて騒いでいた。

  「無限大な夢のあとのやるせない世の中じゃ~ぎこちない翼でもきっと飛べるさ」と歌う上月せれなの爽やかな声の風に乗って、このまま一緒に飛び立とうか。『Butter-Fly』を歌う彼女の歌にあわせ、誰もが羽ばたく翼を心に大きく広げ、勇壮な声を張り上げて共に歌っていた。落ちサビでは、会場中の人たちが後ろから前へ向けて一斉に駆け出して沸き立つ様も誕生。 誰もが心に最高の翼を手にし、上月せれなと一緒に無限大に広がる青空へ向けて羽ばたき続けていた。

 「すきになって」「もっと」「わたしをみて」「もっと」の甘い掛け合いから幕を開けたのが、カバー曲の『ファンサ』。やはりこの曲をアイドルが愛情いっぱいに歌う姿へ触れていると、めちゃめちゃハートが温かくなる。この瞬間、誰もが「好き」の感情のボリュームをMAXまで上げながら、とびっきりの笑顔を浮かべ、愛の籠もった投げKISSをしながら歌う上月せれなに思いきり惚れていた。

 続く『シュガーソングとビターステップ』でも観客たちは、上月せれなと一緒に、心を甘ーい歌声のシロップでたっぷりと満たしてゆく。この曲では、みんなで肩を組み合い、フロアの中へ大きなサークルを作りあげてくるくると回る様も見せていた。フロアのど真ん中に生まれた大きなサークルの輪を通し、誰もが自由を分かち合っていた。

 「君と僕を繫ぐ歌~僕らは繋がっている」と歌いだしたのが、『君と僕を繋ぐ歌』。上月せれなは、この場にいる一人一人の心を、歌声のリボンでキュッと結びだした。その嬉しさに興奮を覚えたフロア中の人たちが「せれちゅー」とコールを入れ続ければ、サビ歌では、突き上げた腕を彼女に向け、この場でたくさんの絆のリボンを結びあっていた。

 ついに60曲目。最後の最後に歌ったのが、やはり『VISION.』だ。いつだってそう、上月せれなのことを好きになった人たちは、『VISION.』通して素敵な夢を一緒に描き続けてきた。誰もが「Oh!Oh!」と声を張り上げ、両隣の人たちと肩を組んで歌っていた。みんなの先陣を切って突き進む彼女の後を追うように一緒に行進をしながら、共に信じた未来へ繋がる道を突き進んでいた。みんなで肩を組んで「Oh!Oh!」と歌うこの瞬間が最高だ。いつもなら大ジャンプをする場面も、会場がジャンプ禁止のため、屈伸をしながら楽しんでいた。どんな状況下でも、心に夢と希望と笑顔と勇気の花が咲けば、本気で楽しめる。それが、上月せれなのライブだ!!

 24歳の上月せれな、これからどんな魅力的な大人に成長していくのか、未来がとても楽しみだ。

 

1


TEXT:長澤智典


SNS

https://serechu.com/
https://twitter.com/SEREChu_staff
https://twitter.com/Serena_Kozuki


セットリスト

『天地無用!』
『Q&Aリサイタル!』
『かまってだって!』
『お願いシンデレラ』
『最強メロディー2』
MC
『Higher and Higher』
『DAN!GAN!ドリーマー』
『NEVER END』
『BAKU!WAKU!エボリューションズ』
『爆裂ハイジャンプ』
『ラストヒーロー』
『CHAOS and FULLSWING』


DJネコビート

SEiRëëN

小泉花恋


『ワガママMIRROR HEART』
『Anything Goes!』
『ドキッ!こういうのが恋なの?』
『ともだちだから』
『みんなといる世界』
『WINNING ROAD』
『ultra soul』
MC
『アイドル』
『最悪な日でもあなたが好き。』
『最強メロディー4』
『LOVE YOU ONLY』
『NEW WORLD』
ベイビーレイズJAPAN『夜明けBrand New Days』


矢野美優

矢野美優×上月せれな


『最高速 Fall in love』
『ようこそ!ジャパリパーク』
『とってもサファリ』
『ナイトジャングルウォー』
『夏色えがおで1,2,Jump!』
『回レ!雪月花』
MC
『DAN!ZEN!ふたりはプリキュア』
『Alrightハートキャッチプリキュア』
『ハートキャッチパラダイス』
『Let's go!スマイルプリキュア』
『プリキュア5、フル・スロットルGO GO!』
『ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!』
『おジャ魔女カーニバル』
『memories』


DJ BANBANBAN

Brave Mental Orchestra

シークレット(GuilDrops+)


『回せ!激流洗濯機』
『家でYeah!ってアゲタイガー』
『GO!!!』
『プッシュ?セレクト?コンティニュー!』
『ダイスキスイッチ』
『エンドレス土日』
MC
『BRAND NEW MOMENT』
『Butter-Fly』
『ファンサ』
『シュガーソングとビターステップ』
『君と僕を繋ぐ歌』
『VISION.』
 

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