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2020.10.09
つぼみ大革命

つぼみ大革命が、配信ライブを通し伝えてきた「天下を取る」決意!!

 つんく♂が全面プロデュース。通算7枚目となるシングル「逆襲のYEAH!」の発売日にあたる10月7日(水)、つぼみ大革命が、配信ライブ「つぼみ大革命「逆襲のYEAH!」リリースパーティー~全国みんなで家!家!家!魚!魚!魚!~」を行った。

つぼみ

 配信時間と共に画面越しに流れるSE。期待が高まる中、配信画面に切り替わったとたん映し出されたのは、舞台上でストレッチや雑談をしているメンバーたちの姿。すでに本番が始まっているにも関わらず、9人は本番へ向け準備を行う様を見せていた。

 

メンバーの中から出てきた、「そろそろリハしようか」の声。彼女たちは今が本番だと気付くことなく、「ワンツーワンツーワンツーワンツー」と「リハ!」を歌いながらカメラ目線も意識したリハーサルを始めた。まるで本番がスタートしたような様で、気合いの籠もったリハーハル姿を見せる彼女たち。

 

リハーサル後、さっそく今のライブの反省会を始めてゆく中、リーダーの杉山優華が、「ちょっと待ってみんな!!今何時!?」と確認。「今日って配信何時やったっけ?」「今日は20時からでしたね」「19時30分からじゃなかったっけ?」「えっ、もう19時30分過ぎてる」「っていうことは…配信始まってる?!」と現実に気づき、急にメンバーたちが焦りだした。

 

「たまにはこんなこともありますけど、ノーテンキにいきましょう」の言葉を受け、ライブは、能天気なパーティソング「ノーテンキパラダイス」へ。ここまでの流れも、彼女たちが仕掛けた今宵のライブの楽しみ方。さすが、お笑いの要素も組み込んだライブを行うつぼみ大革命らしい演出だ。

「ノーテンキパラダイス」の歌唱中も、メンバーみんな高いテンションのもと、画面から飛びださんばかりの勢いで弾け飛ぶステージングを披露。まさに、頭から花咲かせてナンボな楽しさを彼女たちはカメラの先の人たちへ届けてくれた。

つぼみ

 つぼみ大革命にとってワンマンライブは半年以上ぶり。久しぶりの単独公演ということもあって、メンバーのテンションも最初から超アゲアゲ状態だ。

 

次に披露する「いつキスすんねん」を披露する前に、シチュエーション仕立てで「誰が⼀番いい『いつキスすんねん』の言葉を上手く言えるか選手権」を実施。

糸原沙也加と樋口みどりこは、デート現場を設定。糸原沙也加が樋口みどりこへ、「何が大事なこと一個聞き忘れてない?」とせまる。「お腹すいんたんでしょ」「もう知らない、このまま帰すつもりなの? いつキスすんねん」と愛らしいカップルとしてロマンチックな場面を作り上げた。

続いては、恵梨華と吉岡久美子のチームへ。「今日で付き合って3ヶ月やね」と恵梨華がアピール。「じゃあ、そろそろ」とキスをせまるが、吉岡久美子はさりげなく逸らす。いろんな誘いの言葉をかけながら、そのたびにキスをせまる恵梨華と、彼女の誘いをひたすら逸らし続ける吉岡久美子。しびれを切らした恵梨華が「いつキスすんねん?!」と叫び声を上げるコント??を、2人は披露してくれた。

3番手は、岡本りん、水森依音、杉山優華の3人。水森依音が杉山優華に「告ろうよ」と煽りつつ、岡本りんをつれてきた。呼び出された岡本りんはキスする気満々でせまるが、杉山優華が好きなのは岡本ではなく岡村くん。それでもせまり続ける岡本りん、拒否し続ける杉山優華に対し、水森依音が「優華のバカ!!」とバチーンとビンタしながら、「いつキスすんねん!!」と叫ぶ、こちらもコミカルな小芝居を見せてくれた。

最後は、松下千紘としよりが登場。2人は、互いに大好きな田中くんへ「どっちとキスするか決めて!!」とせまる。途中、キス顔でせまる2人の姿も登場。最後は、「もうぜんぜんしてくれなんじゃん、いつキスすんねん」と愛らしい姿を見せてくれた。これを観ていた世の中の田中くん、きっと画面の先で興奮していたのでは?!

 

 結果、セリフを言うのは糸原沙也加と樋口みどりこチームに決定。2人は、ふたたび「いつキスすんねん」の小芝居を曲振りにしつつ、元つぼみ大革命のメンバーであり、3時のヒロインの福田麻貴が作詞をした「いつキスすんねん」へ。大好きな人とキスを交わしたいいじらしい気持ちを、彼女たちはもどかしさや少し切ない心模様も歌声に乗せながら、哀愁抱くロマンチックなステージングに変えて披露。明るく弾けたつぼみ大革命も"らしく"て元気が漲るが、少し甘えた素振りと大人な女性としての色気や魅力も醸しだすステージングにも視線は釘付けだった。

 

続いて行ったのが、メンバーが、お題に合わせ1対1でマイクバトルを行う「逆襲のマイクバトルYEAH!」。こちらは、熱量の高かった言葉を発したほうが勝ちとなるゲーム。

 

「つぼみ大革命をやっていて、⼀番悔しかった瞬間」を題材にバトったのが、岡本りんと水森依音。岡本りんが、チケットを売っているときに声をかけてきた人が言った「絶対おもんないやん」の言葉にむかつき、「見てからもの言えー!!」と叫べば、水森依音はアイドルライブのトリとして招聘され、会場へ。でも楽屋はなく、薄暗い廊下に9つ椅子を並べられ、その上に「つぼみ」と書いてあったことにむかつき、「なんでトリなのに楽屋ないねーん、トリやぞー!!」とぶち切れたエピソードをぶつけた。結果、勝者は水森依音へ。

 

二番手は、樋口みどりこと松下千紘。2人は、「つぼみ大革命でよかったと⼀番思った瞬間」をテーマに、バトル。樋口みどりこが、舞台とつぼみ大革命のライブが重なっていた時期、とても大変だったが、メンバーやスタッフ、ファンたちに支えられたことを想い返しながら「それが最高に幸せや、YEAH!!」と叫べば、続いてマイクを受け取った松下千紘は、つぼみ大革命に入って以降に感じてきた想いや目標に向かう中で生まれた熱い気持ちを涙声で叫びながら、「つぼみ大革命で天下を取りたいという目標を見つけられたのが良かった!!」と発言。結果、勝者は松下千紘に決定。

 

「つぼみ大革命が起こした一番の奇跡」を題材にバトッたのが、恵梨華としより。しよりが、「10年間つぼみ大革命としてアイドルが出来たことが奇跡」と言えば、恵梨華は、「昔からモーニング娘。に憧れてたけど、なれませんでした。でも違う形でつんく♂さんにプロデュースしてくれたことが奇跡」と熱弁。結果は、恵梨華が勝利した。

 

「つぼみ大革命がこれから起こしたい奇跡」のバトルは、杉山優華と糸原沙也加で実施。杉山優華がオラオラな口調のもと、2月からスタートした10周年の全国ワンマンツアーが、初日以外すべて中止になったことから、「みんなの前でライブしたい」と叫ぶ。糸原沙也加は「Mステに出たい、紅白に出たい。夢は言霊。Mステ出る、紅白出る、この夢絶対につかみます!!」と叫んでいた。結果、勝利は杉山優華が手にしていた。

 

つぼみ

次の楽曲への振りを担当した松下千紘が「つぼみ大革命として天下を取ります!!逆襲のYEAH!」と宣言をし、ライブは最新シングル「逆襲のYEAH!」へ。愛らしさを振りまき、テンション高いステージングを展開。この人生を思いきり謳歌しよう。そして、このチャンスをつかんで天下を取る。そう誓うように、彼女たちは「夢でも見なきゃ Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah」と叫びながら弾けた姿を描き出していった。

杉山の「売れたいねん」の切ない叫び声を受け、楽曲は「All tag need」へ。アイドルとして歩み続ける大変さを生々しく歌った楽曲のように、「毎日チラシ配り チケ売り」「いまだにバイトしてます」「ママチャリで移動します」などリアル裏事情をぶちまけながら、「それでも辞めない」「売れたいねん」「この道が間違ってないって証明したいねん」と想いを届けてきた。岡本りんの「こいつらとなら何でも出来るんだぜ!!」と絶叫した姿が格好いい。彼女たちの生きざまを投影した楽曲を通し、自分たちがアイドルとして生き続けたい強い意志を楽しく、高らかに、彼女たちは歌っていた。9人が歌う「いつ咲くねん」の言葉、いつか叶い、大きな花を咲かせて欲しい。

華やかな楽曲が流れだした。メンバーたちは「笑DNA」に飛び乗り、満面の笑顔ではしゃぎだす。「1発かませ ざわつかせたれ」と想いを次々とぶつけながら、9人は愛らしくせまる。彼女たちの生きざまを投影した楽曲を次々と歌うことで、つぼみ大革命が本気で天下統一の夢を追いかけている気持ちが、その姿から伝わってきた。能天気に見せながら、どの歌にも強い意志を詰め込み、笑顔の裏に隠した強い決意を彼女たちは伝えてきた。

楽曲やMC、パフォーマンスを通し、いつもおちゃらけているように見せて、じつはとんでもなく強い野望と逞しさと意志を持っている彼女たち。その姿は、ライブを通してしっかり胸に響いていた。

 

ここで、11月8日に大阪YES THEATERを舞台に、春、中止になっていた全国ツアーのファイナル公演を有観客で行うことを発表。この日は、昼夜ニ公演。夜の部は配信もあるように、全国どこでも観れるのでご安心を。

             

「これからも仲間を増やしてどんどん前に進んでいきたいと思います。最後にファンのみんなへ向けて歌いたいと思います」と伝えた杉山優華の言葉を受け、最後に「さぁ光る未来へ 突き進め」と「ずっとラララ」を歌唱。メンバー全員が大きく手を振り、愛しい人たちへ向けて一緒に夢を叶えようと呼びかける。いつだってつぼみ大革命は、自分たちの意志を、グループを支えてくれるファンたちへの想いを大切にしながら歌を届けてくれる。「叶えていこう 誰一人欠けないで」「同じ夢が見れる仲間たちがボクの宝物」の歌詞が、染みるように伝わってきた。胸に温かい想いを抱かせる歌だ。弾けた彼女たちも魅力的だが、胸の内に秘めた想いや感謝の気持ちを優しく歌う姿も、心を温かい色で染め上げてくれるから大好きだ。

 

「ずっとラララ」へ記した「最高の景色、観に行こうよ ここにいる仲間と」の歌詞通り、その景色をぜひ見せて欲しい。そのために支えられることがあるのなら、僕らも手を差し伸べていくからさ。

 

取材・文:長澤智典

 

<セットリスト>
01.リハ!
02.ノーテンキパラダイス
03.いつキスすんねん
04.逆襲の YEAH!
05.All tag need 
06.笑 DNA
07.ずっとラララ

 

<インフォメーション>

つぼみ大革命

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