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2026.02.06
Azumi(wyolica)

Azumi Solo 20th Anniversary「STILL HERE」Release Live公演レポート!シークレットゲストにGLAYのTERUも登場、一夜限りのスペシャルなライブになったAzumiのデビュー20周年公演

 wyolicaのヴォーカリストとして、デビュー。2005年7月、wyolicaの活動休止とともにソロシンガーとして新たに歩み出したAzumi。あれから20年の歳月が経過。ちょうど20周年を迎えた2025年7月に、Azumiは最新EP『STILL HERE』をデジタルリリースした。
  このたびAzumiは、同作品名を冠したAzumi Solo 20th Anniversary「STILL HERE」Release Liveを、12月27日にJZ Brat SOUND OF TOKYOで行った。チケットはSold Outを記録。Azumi(Vo)・松本圭司(Pf)・澤田浩史(Ba)・田中栄二(Ds)という編成のもと、EP『STILL HERE』に収録された『HERE』でコラボレートしたタブゾンビ(Tp/SOIL&"PIMP"SESSIONS)をゲストに、スペシャルゲストにGLAYのTERUを迎えて一夜限りのスペシャルなライブを行った。その日の模様を、ここにお届けしたい。


  今宵の素敵な一夜を華やかに彩るように、楽器陣が美しくも重厚な音色を響かせ出す。優しいその音色へ導かれるようにAzumiがステージに姿を現した。
 ライブの幕開けを飾ったのが、Azumiが初めてソロで作ったカバーアルバム「ぴあのとあずみ」に収録した『流れ星~威風堂々~』。「近づくほど遠くなる~」と、祈るように歌う彼女の声が、この場にいる一人一人の心に温かな歌声の風になってそよぎ出す。ジャジーな音色に乗せて、Azumiは言葉のひと言ひと言に思いを込めて歌っていた。その姿と、心の奥まで響く澄み渡る歌声に心がずっと引き寄せられる。親しみを覚えながらも、凛としたそのたたずまいからは威風堂々とした様も見えてきた。

 MCでは、ソロデビュー20周年を迎えた今の気持ちを語ったうえで、「今日はwyolicaの曲もやろうと思っています」と口にした。

  その言葉を示すように歌ったのが、wyolicaの『冷たい雨』。演奏にあわせて、場内中から起きた手拍子。この日はディナー形式のライブスタイルという理由もあり、中にはグラスを傾け、身体をゆったりと揺らしながら歌に浸る人たちもいた。Azumi自身も、演奏に身を委ね、軽やかに身体を揺らし、「抱いて抱いていて強く」と声を弾ませて歌っていた。終盤には、観客たちと歌声を交わしあう場面も登場。温かいそのやりとりも、今宵は心地よい。
 続いて歌ったのが、ムーディーなジャズ演奏に彩りを変えてカバーした、原田知世の『時をかける少女』。この曲をAzumiが艶やかな声で歌うことで、甘く淡い彩りが描き加えられる。初々しい乙女の片思いの恋心が、彼女の歌声とジャジーな演奏によって、ほろ酔い気分で楽しめる大人の恋の歌に塗り替わっていた。
 続く松田聖子の『小麦色のマーメイド』も、Azumiと楽器陣の手にかかれば、夏の夜、月夜の光を浴びながらグラス片手に甘い気分に酔いしれる。そんな一夜を彼女と過ごす気分に浸れる歌になる。艶やかなマーメイドになって歌うAzumiの姿に、今はどっぷりと溺れていたい。

LIVE


  続いて披露したのが、最新EP『STILL HERE』より『cheat day』。しっとりとしたピアノの音色を受けてAzumiが歌いだすのを合図に、楽器陣が一斉に演奏を重ねていく。この曲で彼女は、今の自分を認め、甘やかし、少しばかり励ますように歌っていた。肩肘抜いた、でも、太い芯を持った歌声が、触れた人たちの心にも少しずつ自己肯定感を与えていった。
 次に届けたのが、wyolicaの『シェルター』。この日は、wyolicaの歌が多めなのも嬉しい。この曲でも、ゆったりした演奏に身を浸し、まるで母性を覚えるような温かい歌声をAzumiは響かせていた。サビではファルセットを生かした歌声も届けるなど、彼女自身が心のシェルターのような姿になって、一人一人の側で寄り添うように歌っていた。その歌声を、今は大事に大事に心に飲み込んでいたい。

  MCでは、「長い月日を辿ってきたし、いろんなことがあったなと思いながら歌わせていただいています」と語っていた。

 「この気持ちをいつもみんなへ伝えたいと思いながら歌います」と今の気持ちを述べたうえで、Azumiは<First half>の最後にwyolicaの『ありがとう』を届けてくれた。ピアノの演奏を背に、この曲でも歌詞の一節一節に思いを深く刻みながらAzumiは歌っていた。その声へ誘われるように、他の楽器陣も音を重ねだす。「出会えて良かったと言える日がきたら 迷わず今を抱きしめよう」と歌うその声を胸の内にしっかりと受け止め、両手でギュッと抱きしめたい。そんな風に、温かい思いの絆を感じながら、その歌声を零さぬようにしていた。

LIVE


  後半も、名曲たちを日本語でカバーしたコンセプトアルバム『ぴあのとあずみ』に収録した『Life is Music ~I Got Rhythm~』を歌って始まった。心地よく弾む演奏が流れるのにあわせて、場内中から熱い手拍子が鳴りだした。Azumiも胸を弾ませ、この場をお洒落なダンスホールに染め上げる。明るく弾むジャジーな演奏に身を踊らせ、一夜の歌姫に変貌したAzumiが、みんなの心をスウィングさせる。楽曲が進むほどに、歌声や演奏が華やかに踊り出す様に触れたことで、じっとしているのが本当にもどしかしいくらいだ。
 続く『あなたに言えないナイショのお話~It Could Happen To You~』も、『ぴあのとあずみ』に収録した楽曲。Azumiは身体でリズムを刻みながら、ピアノの演奏と気持ちをシンクロするように歌声を弾ませていた。ピアノと歌のみだからこそ、一緒に身を寄せ合うように歌い奏でる様が鮮明に見えてくる。後半には他の楽曲陣も加わり、スウィングするAzumiの歌声とピアノの演奏に華やかな彩りを与えていった。

 次に歌ったのが、今の季節に似合う歌として選んだwyolicaの『キスの温度』。この曲を、ミドルメロウなスタイルにアレンジ。Azumiが歌うごとに、心の体温がジワジワと上がっていくようだ。口づけしたときのようなドキドキとしたときめきを感じていたのは、彼女の歌声が届けた素敵な一夜の魔法にかかったから?!甘く、でも刺激的でジャジーな香りに、この身がとろけてしまいそうだ。

 ここで、ゲストにSOIL&"PIMP"SESSIONSのトランペッターのタブゾンビを迎え入れた。演奏前に2人は、Azumiの作品で共演してきた思い出話を語っていた。
  そのうえで披露したのが、最新EP『STILL HERE』のリード曲でもあり、1月7日に7インチアナログシングルをリリースした『HERE』。色気のある音色を響かせるタブゾンビのトランペットの演奏も楽曲を華やかに彩る魅力にしながら、跳ねた演奏の上で、Azumiは艶めいた歌声を響かせていった。タブゾンビのトランペットの演奏が、Azumiの歌声を鮮やかに彩る音の絵筆になって楽曲にビビッドな色を与えてゆく。後半には強烈なトランペットのソロ演奏もぶち噛まし、楽曲に刺激的な色も加えていった。

LIVE


 ここで、完全シークレットゲストとして、GLAYのTERUを呼び入れた。まさかのゲストの登場に、場内中の人たちが沸き上がる。2025年は一緒に共演する機会が多かったこともあって、この日も共演。2人は、出会いのエピソードから、互いに北海道人ということでの地元話などを語りあっていた。 

 2人で一緒に歌ったのが、初のオリジナル・ソロアルバムに収録、パセラでカラオケ配信も決定した『Carnival』。この曲をTERUがみずから主催するイベントで歌っていたこともあり、セレクト。ピアノ演奏に乗せてAzumiが歌い出せば、TERUがさりげなくコーラスを重ねていく。高音域と低音域の歌声を重ねあうことで、そこには気持ちを温かく包み込む素敵な空間が生まれていた。互いに顔を見合わせて、歌声を寄せ合う。ときに互いを刺激しあう歌声のやりとりからも、お互いをリスペクトしあっている関係性が見えてきた。終盤には、観客たちも巻き込んで「カーニバルは続くの」と合唱を作りあげていった。
 次に歌ったのが、これまでもイベントで一緒に歌ってきたGLAYの『Beautiful like you』。この曲では、ピアノ演奏に乗せて歌うTERUの声へ、Azumiがコーラスを入れる形を取っていた。サビではおおらかに歌を響かせ、互いの心と声を一つに重ねあう。TERUが歌をリードしながら、そこへAzumiが美しくも芯の太い声を重ねあうことで、心を揺らす曲として一人一人の胸にしっかりと届いていた。とてもハートフルな、でも強い思いを持って響く2人の歌声に、気持ちがずっと引き寄せられていた。

LIVE


 Azumiが、wyolicaの『愛をうたえ』を歌いだしたとたん、ふたたびフロア中から熱い手拍子が響きだす。気持ちを前のめりに歌うAzumiの声が、身も心も踊らせる。彼女が手を振りながら歌う姿にあわせて場内中の人たちも手を振れば、軽やかに駆ける歌声と演奏へ一緒に飛び乗り、心地よい一体化した景色を作りあげていった。いつしかAzumi自身が心を解き放ち、ときにスキャットをしながら、みずからを輝かせるよう気持ちの熱をどんどん上げて歌っていた。
 最後にAzumiは、ふたたびタブゾンビも迎え入れ、『Crazy Days』を歌唱。力強く高らかに歌うその姿を、スウィングした演奏が押していく。言葉のひと言ひと言を弾ませるように力強く歌うAzumiの姿も印象的だ。気持ちを解き放つよう情熱的に歌う姿が、心を狂わせる。いや、そんな風に気持ちを熱くしてくれた。


 「いろんな言葉や曲をきっかけに昔のことを思いだしたりするので、みんなで一緒にあったかい気持ちになって、また笑顔で会えたらなと思います」
  アンコールでAzumiは、みんなで一緒に歌おうとwyolicaの『さあいこう』をプレゼントしてくれた。ピアノの演奏に乗せてAzumiが歌う声が、心に小さな勇気の火を点けていく。「さあいこう君とこのまま 未来は僕たちを待ってるのさ」と歌う言葉が、気持ちを動かす力になる。だから、躍動していく演奏にあわせて手拍子をしながら、ステージの上から解き放たれる、輝き放つ一粒一粒の歌声をしっかりと受け止めたい。終盤には、観客たちも「さあいこう君とこのまま 未来は僕たちを待ってるのさ」とAzumiと一緒に、ときには観客たちだけで大きな合唱を作りながら、この場を、たくさんの歌声で華やかに彩りあげていった。

 嬉しいサプライズも飛び出した、本当に素敵な20周年ライブだった。

LIVE

PHOTO:上飯坂一
TEXT:長澤智典


セットリスト

 <First half>
『流れ星~威風堂々~』
『冷たい雨』
『時をかける少女』
『小麦色のマーメイド』
『cheat day』
『シェルター』
『ありがとう』

<Second half>
『Life is Music ~I Got Rhythm~』
『あなたに言えないナイショのお話 ~It Could Happen To You~』
『キスの温度』
『HERE』(with タブゾンビ)
『Carnival』(with TERU)
『Beautiful like you』(with TERU)
『愛をうたえ』
『Crazy Days』(with タブゾンビ)

-ENCORE-
『さあいこう』
 

<インフォメーション>


STILL HERE (Digital EP)
https://lnk.to/Azumi_STILLHERE

HERE feat.Tabu Zombie (7インチシングルレコード)
https://x.gd/6jiIa

Azumi Official Site
https://azumiofficial.bitfan.id/

Instagram
https://www.instagram.com/xx_azumi_xx

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