FEATURE
DRAWCY(ドロシー)が記し始めた、1年間をかけた物語。第一章の幕開けとなる物語は、熱狂に包まれて始まった。

2026年1月1日、突然SNS上に現れた、5人の女性の後ろ姿を映し出した写真。そこに記されていたのは、「2026年1月16日。あなたと共に、ある物語がはじまる」の文字。日を追うごとに、メンバーの名前や表情、デビューライブの日が明らかになっていく。そこに綴られていたのが、「Debut Showcase "TALE BEFORE THE NAME"」のタイトルだった。期待を煽るように、タイムラインには短い音源もアップされた。日を重ねるごとに高まる期待。それを示すように、VIPチケットは当日を前にSOLD OUTした。そして迎えた1月16日(金)、会場になったGRIT at shibuyaには後ろまで大勢の人たちが詰めかけていた。フロア中に漂う期待の空気。この日から始まる物語が、これからどんな音楽の旅をしながら、目の前にどんな景色を記すのかが楽しみになる。
美しくきらめいた音色(SE)が、胸をキュッと鳴らす。軽やかに弾む音色に乗せて、メンバーたちが次々とステージに姿を現した。その姿を見て、フロア中から上がる熱い声、声、声。そして…。
まるで、ゲームの始まりを告げるような音色が流れだす。だが直ぐに、輝いた音を振りまくように、楽曲が一気に駆けだした。ライブの冒頭を飾ったのが、「始まり/目覚めを表現」した『DAY ONE』だ。一人ひとりがマイクのバトンを繋ぐように歌うたびに、フロア中からメンバー名を呼ぶ声が飛び交う。「いつかこの手でつかむまで」など、彼女たち自身が、歌詞に自分の気持ちを重ねて歌っているからだろう。初見で触れるのに、一つひとつの言葉が熱を持って胸に響いてきた。サビで5人は、「Oh!Oh!Oh!」と気持ちを一つに歌っていた。その後も、「僕らは何度も挑み続けるんだ」など、歌詞に綴られた思いを力強く歌う彼女たちの姿に刺激を受け、これから記そとしている物語を一緒に綴りたい気持ちに染まりだしていた。いや、フロアで騒ぐ観客たちは、すでにその気持ちでいたのは間違いない。ただ夢や希望を歌うのではなく、挫けそうな弱い自分の心を認め、それも力にしていこうと5人がメッセージする、その歌声に、気持ちがずっと揺さぶられていた。
5人が声を一つに『CARNIVAL』を歌いだした。「期待/始まりに胸躍る盛り上がる曲」として作りあげたように、心をわちゃわちゃとはしゃがせるダンサブルなポップチューンだ。彼女たちが飛び跳ねながら煽る声に合わせて、フロアでも飛び跳ねる景色があちらこちらに生まれていた。5人が思いを一つに「Oh!Oh!Oh!」と歌う声が眩しい。『CARNIVAL』で5人は、自分たちの気持ちを奮い立てるように。でも、けっして笑顔を絶やすことなく、その場で跳ねながら歌っていた。彼女たちが作りあげるカーニバルは、本当に胸をドキワクさせる。「奇蹟を起こせ」の言葉ではないが、彼女たちが、これからどんな奇蹟を起こし、どんな景色を記し続けるのか、楽しみになる楽曲だ。ライブに来たときは、ぜひ5人と一緒に「Oh!Oh!Oh!」とシンガロングしてほしい。
初めてのMCは、メンバーの自己紹介から始まった。一人ひとりが名前を告げるたびに、フロア中から熱い声が飛び交う。KIIは、「緊張してたけど、たくさんの方々を前にしたら楽しんで出来てました」と語っていた。柚樹りんかは、「不安でいっぱいだったけど、こんなに集まってくれてすっごい楽しいです」と語っていた。
その後、彼女たちはグループ名を発表した。その名前が、「DRAWCY(ドロシー)」。「グループ名は、『オズの魔法使い』に出てくるドロシーのこと。メンバーがドロシーで、応援してくれる人たちは、物語の中でドロシーと一緒に旅をしてくれる仲間たち。ともに旅をしながら、一緒に夢や未来を描いていきたくて、この名前にしました」と伝えていた。DRAWCYは、1年間を4つの章に分け、その章ごとに新曲を発表。物語のように続きを成した曲たちを1年間かけて届け、一つの物語にしていく「年間ストーリーアイドル」という形を取りながら進んでいく。それが、1年後に1枚の物語(アルバム)になり、また翌年から新しい物語を1年間かけて作りあげていく。その繰り返しを重ねながら進んでいくと、今は予測している。その辺の詳細は、次第に明かされるだろう。楽曲も、次々とヒット曲を放つK-POPナンバーを得意としているチームが手がけているので、これからどんな楽曲が飛び出してくるのかも楽しみにしていたい。
次に届けた『ENCOUNT』は、撮影可能曲。ぜひSNS上をエゴサしてほしい。荒々しくもスリリングな音色を放つギターの音を合図に、「出会い/ドラマティックな展開」をテーマに据えた『ENCOUNT』が始まった。とてもドラマチックでスリリングな表情を見せる、彼女たちの持つクールな面を味わえる楽曲だ。キラキラと弾けた眩い楽曲を歌うDRAWCYの姿も魅力だが、疾走する曲調も胸を騒がせる。クール&スリリングでロックな表情を通して、彼女たちの内に秘めた凛々しい姿を知れたのが嬉しかった。一人ひとりが気持ちを張りつめ、ステージの上で華麗に。でも、激しく躍りながら、高ぶる気持ちを強い言葉にして、観客たちへドキューンドキューンとぶつけていた。1曲を通して、ずっと心地よい緊張感を覚える。でも、気持ちを熱く騒がせる楽曲だ。
「歌えファンファーレ!」と歌う5人の声から始まったのが、「決意/ここから始まるぞという思い」を持った『FANFARE』だ。彼女たちは、「ここから一緒に新しい景色を描いていきましょう」と口にしていた。その物語に、とても期待したくなる。心がカラフルに染まると言えば良いだろうか、気持ちをワクワクした色に膨らませ、最高に心をときめかせる楽曲だ。5人が歌声を一つに重ね合うたびに、その歌が、未来へ向けてパレードしていくファンファーレとして響いてきた。この日を迎えるまでに5人は、それぞれに流した涙を輝きに変えようと必死に走り続けてきた。輝きの裏にある影も知っているからこそ、5人は自分たちを。そして、DRAWCYに触れた人たちも、歌の魔法を持って輝きに変えようとしていたし、実際に、このフロアを熱狂という輝きに変えていた。ほんと、素敵な出会いを授けてくれるグループだ。
ここで、メンバーらが「この仲間たちと一緒に頑張っていく」「不安なんか全部吹き飛ばして楽しくいこう」と述べていた。そのうえで…。
DRAWCYは最後に、先ほどは撮影可能曲という理由で動画撮影に夢中になっていた人たちも多かったことから、ふたたび『ENCOUNT』を届けてくれた。気持ちを揺さぶるスリリングなギターの音をきっかけに、楽曲が熱を持って駆けだした。彼女たちも気持ちをクールでスリリングなモードに染め上げ、目の前にいる一人ひとりを攻めるように、熱を抱いた声を響かせていた。メンバーらが「ドキューンドキューン」と歌うたびに、その思いが観客たちのハートを撃ち抜いていく。最後に、あえて攻めた凛々しい表情を持ってくるところに、ここからDRAWCYは力強く攻めていくという姿勢を感じた。曲が進むごとに、5人の声が熱を帯びていく。だから、その歌に煽られるように、フロアのあちらこちらで騒ぐ人たちの姿が生まれていた。DRAWCY、これからどんな物語を見せてくれるのか楽しみだ。
本当なら、ここで終わるはずだった。でも、熱情に満ちた「アンコール」の声を受け、観客たちの思いへ応えようと、DRAWCYのメンバーがふたたびステージに姿を現した。予定外のアンコール曲として、彼女たちが選んだのが『FANFARE』だった。「歌えファンファーレ!永遠の決意を掲げ」と、彼女たちは、ここから記す未来へ向けた物語を一緒に記し続けようと、誘うように歌っていた。歌詞に綴られた一つ一つの言葉が、胸を嬉しく騒がせる。『FANFARE』、これからのDRAWCYのライブに、とても華やかな景色を描きだす楽曲になりそうだ。フロア中から荒々しいMIXが飛び交っていたことが、それを示していた。「響けファンファーレ!澄み渡るあの空へ流した涙さえ光に変わる」。DRAWCYが、これからどんな旅をしながら、どんな物語を記していくのか、とても楽しみになる始まりの物語だった。
最後に、ライブを終えた直後に語ってくれたメンバーらの言葉を乗せておきたい。
「こんなに人が入るって思っていなかったから、人が多くてびっくりしました。DRAWCYは、ここから始まるグループじゃないですか。どういうグループか、お客さんたちはまだわからないじゃないですか。その中で、期待してくれたことにびっくりしました。お客さんたちもすごく盛り上がってくれました。嬉しかったです。ありがとうございました」(RINKA)
「わたし、アイドル歴が5年くらいなんですけど。お披露目なのに、今まででけっこう上位に入るくらい盛り上がってくれて、すごい楽しかったです。ホントにお客さんがいっぱい入ってくれて、とても嬉しかったです。楽しい曲も、エモい曲も、格好いい曲も全部あるので、表情を変えるのにはけっこう苦戦もしたんですけど。上手に出来たと思います」(KAORI)
「初めて聴く曲ばかりだから、みんな盛り上がるのか不安だったんですけど。すごく盛り上がっていました。曲的にも盛り上がる部分が多かったから、それに合わせてノッてくれる人が多くて、めっちゃ盛りあがっていました。お客さんたちはプロだから、急に曲がきても、すぐに対応できるんだと思います。DRAWCYは今日から始まります。これから旅を、1年かけてストーリーを作っていくうえで、始まりとしてめっちゃ良かったから、これからがめっちゃ楽しみです」(HINATA)
「こんなに来てくれるとは、まさか思っていなかったので、すごい嬉しかったです。上がる前までめっちゃ緊張していたんですけど、上がったらガラッと気持ちは変わりました。けっこう準備期間が短かったので、あっと言う間の1~2ヶ月でしたけど。やっと始まったなという感じがしています。ここから旅を描いていきます。これからも精一杯頑張るのでよろしくお願いします」(KII)
「人がいっぱいいて、びっくりしました。めっちゃ緊張もしました。1曲目は本当に緊張したんですけど。2曲目からは楽しく出来ました。DRAWCYにはいろんなテイストの曲があって、それが1年を通して物語になっていくので、今後の続きも楽しみに、一緒に楽しんでほしいなと思います。いろんな表情の曲があるから、表現するのは難しいですけど、できると楽しいです」(UTA)
DRAWCYは、デビュー後すぐに、2月8日(日)に行われる、アイドルの登竜門でもある「MARQUEE祭mini Vol.299」(当日券販売あり)への出演も決まっている。まさに、期待の新グループだ。


TEXT:長澤智典
セットリスト
『DAY ONE』
『CARNIVAL』
『ENCOUNT』
『FANFARE』
『ENCOUNT』
SNS
DRAWCY
https://x.com/DRAWCY_JPN
HINATA
https://x.com/hinatata_desu
KII
https://x.com/sakimoto_kii
UTA
https://x.com/utachan_pipl
RINKA
https://x.com/_rinka106
KAORI
https://x.com/natsume_kaori


