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上月せれな「the END of the first DECADE」公演レポート! 全60曲を熱唱。せれちゅも観客たちも、楽しみを喰らい尽くすことへの気力と気迫と体力は化けモンスターだ。

上月せれなが、デビュー11周年記念公演として、4月26日に神田明神ホールで「the END of the first DECADE」公演を行った。この日は、全部で60曲を歌唱。ゲストDJとして、アニソンディスコ・小原莉子が。ゲストアーティストとしてライブレボルトが。オープニングアクトで、Brave Mental Orchestraが出演。当日の模様をここにお伝えしたい。
「第一部」
2020年にマイナビBLITZ赤坂で行ったワンマン公演で身につけた赤衣装姿で登場。第一部は、一部カバー曲も含め、長年、上月せれなのライブに熱狂を描き続けてきた曲たちを多めにラインナップ。
冒頭を飾ったのが、『天地無用!』。せれちゅこと上月せれなが「天地無用」と高らかに歌う声を耳にすると、自然にテンションが上がりだす。彼女の歌声を合図に、約5時間に及ぶマラソンライブのスタートを切れたのが嬉しい。観客たちも、最初から熱情した声を張り上げ、熱いクラップをぶつけ、ここから一緒に全力で駆け抜けると約束を交わしていた。
HAPPYで華やかな音を会場中へ撒き散らすように『Q&Aリサイタル!』が流れだす。ステージの上を左右に駆け、マイクを手にした左腕を右手で叩きながら、せれちゅは眩しい笑顔で歌っていた。ここに生まれた熱狂のリサイタルは,真っ赤な衣裳姿にとても似合う。彼女の動きに合わせて両手を振りながら、このまま気持ちを一つにしていたい。
イントロが流れたとたんにフロア中からあふれだした熱狂のMIX。せれちゅは「かまってだって」と愛らしい振りも見せて『かまってだって!』を歌っていた。だから、もっともっとかまいたくて、観客たちが熱情した声を張り上げ続けていた。フロア中に響き渡るMIXの声が、とても気持ちいい。
さらに熱狂のアクセルを踏み込みように楽曲のBPMを上げながら、せれちゅは『正解はひとつ!じゃない!!』を歌唱。青春という眩しい服を身にまとった愛らしい彼女の姿に、変わらぬフレッシュさを覚えていた。いや、幾つになってもせれちゅが元気いっぱいに歌えば、この場は、いつだって終わらない青春という景色に戻ってゆく。
まさかここで『最強メロディー2』が飛びだすとは‥。これ、限界を超える勢いで騒げという合図じゃない?!せれちゅはもちろん、フロアでも多くの人たちが拳を高く振り上げ、彼女の動きに合わせてクラップをし、ときにジャンプをしながら、無邪気な笑顔で騒いでいた。「最強」「せれちゅ」と声を交わす様も、胸アツだ。そこには、最強の関係が生まれていた。
MCでは、今日が10周年イヤーの終わりであり、11周年目が始まることを述べていた。
次に飛びだしたのが、『Giant Killing』。いつもは後半や終盤のブロックで届ける楽曲を、まさか第一部の、しかも、後半戦の最初の曲に持ってくるとは。そこから、せれちゅ自身が並々ならぬ意志と決意を持ってこの公演に挑んでいた気持ちが伝わってきた。歌うたびに、みずからの意志や感情が沸き立ち、声が熱く燃えたぎる。その熱の高ぶりをしっかりと感じられたのが嬉しい。
さらにBPMを上げながら、この場をより激しく華やぐ空間へ染め上げようと、せれちゅはアッパーチューンの『Anything Goes!』を熱唱。疾走する楽曲に身を預け、思いきり拳を振り上げ、声を張り上げる人たちも大勢誕生。この曲に触れていると、心と身体が熱くなるのを実感。せれちゅも身体を前のめりに、観客たちへ挑む様で熱唱していた。
熱情した歌始まりの『BRAND NEW MOMENT』では、力強く躍動した四つ打ちのダンスビートを身体中に感じながら、せれちゅが、そして観客たちも、魂を熱く燃え盛らせていた。曲を重ねるごとに派手さが増してゆくのが嬉しい。
怒濤の展開は、激しくもスケールあふれる『Against the Storm』へ。せれちゅと観客たちが「Oh!Oh!Oh!」 と声を上げて激しく手拍子をぶつけあう。彼女は荒ぶる楽曲に心のモードを合わせ、挑むような様で雄々しき声をぶつけ、観客たちの感情を奮い立てていた。数多くの拳が、フロアのあちこちから上がり続ける。さぁ、この勢いを胸に、もっともっと先へと突き進め!!
まさか、このタイミングで、カバー曲の『アイドル』を持ってくるとは。いや、この曲もかなりワイルドで激しい楽曲だけに、熱く高ぶった気持ちをさらに刺激するに相応しい。原曲以上に攻めた姿勢を持って歌っていたのも、このブロックの流れを受けてのこと?!ちょっとワルな香りをまとったせれちゅも、なかなか刺激的だ。でも、これこそが本当のアイドルの顔?!
ライブも終盤へ。『回れ!激流洗濯機』を通してせれちゅは、この場の空気を、ふたたびわちゃわちゃとHAPPYに染め上げていった。「回れ回れ」と腕をくるくる振り回して煽る彼女の動きに合わせ、フロアに巨大なサークルが誕生。場内中のみんなが無邪気な童心に戻り、仲間たちと一緒に大きく輪を作り、腕をくるくる回しながら、フロアという大きな洗濯槽の中で無邪気にはしゃいでいた。
第一部の最後を飾ったのが、『最悪な日でもあなたが好き。』。この曲をライブで耳にするたび、せれちゅに恋の告白ならぬ、どんなことがあっても絶対に信頼し続けるからと想いを告げられた気持ちになる。だから、彼女が「あなたが好き」と歌うたびに、フロア中の人たちが「オレモー」と何度も何度も声を上げ、一緒に「大好きだよ」の声を交わしあっていた。
アニソンディスコのDJプレイ。さらに、アニソンディスコ×上月せれなによるトークも挟んで、次のブロックへ。
「第二部」
第二部は、生誕祭で身につけた水色の衣装姿に着替えて登場。ここでは、自ら歌ってきたアニソンを筆頭に、アニソンやJ-POP、アイドルの曲たちのカバーも多く交えて歌っていた。
ひたすらロマンスを続ける、その名も「耐久ロマンス」をし続けてほしい想いも込め、第二部の最初に歌ったのが、優しくてメロディアスな歌系曲の『みんなといる世界』。この曲では、観客たちもいつものノリを封印し、ひたすらロマンスだけを打ちながら楽しんでいた。フロア中が、二本の腕が左右に大きく揺れる様に染めあがっていたのも、圧巻の景色だった。
ここから一気にテンポとテンションを上げようと、せれちゅは愛らしさを持って『Baby Sweet Berry Love』を歌いだした。この瞬間に会場は、憧れの人の眩しく輝やく姿に向けて熱い想いを捧げる、往年のアイドルのライブ会場のような様に染め上がっていた。曲が進むにつれ上がりだす熱情した空気が、とても心地好い。
再び色を変えるように、せれちゅは胸キュンのチップチューン『プッシュ?セレクト?コンティニュー!』を歌い、この空間に生まれた熱狂をさらにアップデートしてゆく。彼女が早口で愛らしく歌うたびに、フロア中の人たちも何度も感情をアップデートしながら、熱い声を張り上げ続けていた。
次に歌ったのが、アニソンカバーの『星間飛行』。せれちゅ自身がこの曲を、胸をときめかせて歌っていた。心をほしがり屋さんに染め上げた場内中の人たちも、その姿へ寄り添うよう、せれちゅと一緒に星の間に間を駆け抜けるように星間ランデブーを楽しんでいた。
続けてせれちゅは、自ら担当したアニソンナンバーの『DAN!GAN!ドリーマー』を歌唱。とても夢と希望に満ちた楽曲だ。触れているだけで気持ちがカラフルでHAPPYな色に染めあがる。彼女自身が、そして観客たちも、曲が進むごとにときめきが増すのを胸に覚えながら、どんどんハートを軽やかに弾ませ、夢追うドリーマーに気持ちを塗り上げていた。
曲が進むごとに、どんどん華やかさを増す展開が最高だ。飛びだしたのが『わちゅごなどぅー』だもの。誰もが頭を空っぽに、せれちゅと一緒に手をくるくると回し、眩しい太陽の下で思いきりバカ騒ぎする気分で、共にわちゃわちゃとはしゃぎ倒していった。
後半は、「リクエスト権」でリクエストを受けたカバー曲の『The Everlasting Guilty Crown』を披露し、スタート。激しい演奏を背に、せれちゅは気持ちを勇ましいモードに染め上げ、力強く、雄々しく、その声を天に向かって響かせていた。愛らしくかわいい姿も魅力だが、内なる声を奮い立てて歌いあげる様も、やはり胸を熱くせずにいれない。
続いても、アニソンなのが嬉しい。せれちゅのライブではお馴染みの楽曲という理由も加わり、『Snow halation』を歌いだしたとたん、この空間がとても晴れた、爽やかだけど熱情した景色に染まってゆく。せれちゅには、眩しい青春の香り漂うアニソンがとても似合う。だから彼女の歌声へ導かれるように、この曲の世界へ誰もが心を染め上げ、胸をキュンとさせていた。
一転、『Ultra Punch』の登場に、フロア中の人たちが熱狂と熱情のアクセルをふたたび踏み出した。せれちゅも雄々しい姿と歌声で、みずからを正義のヒーローと化し、その声を輝きに変え、高らかに歌いあげていた。彼女の歌声が、最高に胸をときめかすパンチになって、気持ち奮い立てたのが嬉しい。
さらに畳みかけるように、せれちゅは『ultra soul』をぶち込んできた。彼女自身が、正義のヒーローに染め上げていた気持ちへさらに情熱の鎧をまとい、力強く高らかに、祝福の声を降り注ぐように、何度も何度も「ultra soul」と叫んでいた。
続く『LOVE YOU ONLY』もライブではお馴染みのカバー曲だ。この曲へ触れるたびに、彼女へ素直に愛の告白をする気分になれる。「君が」「君が」と声を交わしあう瞬間や、「ONLU YOU」と声を返すたびに、熱い胸の昂りを覚える。ほんと、僕らにはせれちゅしかいない。そう気持ちを染め上げてゆく瞬間瞬間を味わえることが、ONLY ONEの楽しさだ。彼女が客席へ向けて「相手は僕しかいない」と歌いながら指を指すたびに、指された人はドキッとしていたに違いない。
『Raise』のイントロが流れたとたん、フロア中から絶叫にも似た声が上がり、熱いクラップが響き渡る。胸の鼓動を熱く叩く雄々しき楽曲だからこそ、誰もが高ぶる感情を、凛々しい姿で歌うせれちゅへ全力でぶつけずにいれなかった。このブロック、気持ちを勇ましくする楽曲が多いのが嬉しい。だから高ぶる気持ちのままに、フロアのあちこちで人が高く高く飛び跳ねていた。
歌始まりの『ワガママMIRROR HEART』でも、場内中から熱情した声が張り上がる。いや、今までの中で一番絶叫に近い声??と思えるくらい、観客たちが沸き立つ想いのままに叫んでいた。この曲でもせれちゅは攻めるような凛々しい姿で、勇気漲る声を響かせ、一人一人の胸へ熱いエナジーを注ぎ込んでいった。
第二部の最後を飾ったのが、『夜明けBrand New Days』だ。カバー曲を多く並べたこのブロックの最後を飾るに相応しい、一人一人の心に眩しい輝きを降り注ぎ、未来へ突き進む心模様に染め上げる、勇気がみなぎり、胸を熱くする楽曲でシメてくれたのが嬉しい。もちろん、フロア中の人たちが感情を熱く高ぶらせ、この場を輝く熱狂の世界に染め上げていたのは言うまでもない。終盤では、オレンジのサイリウムを振り回し、せれちゅに向かってリフトしてゆく人たちもいたように、誰もが胸を熱く奮わせ熱狂し続けていた。
ライブレボルトのLIVEには、ゲストシンガーとしてせれちゅも参加し、『革命の歌』を歌唱。みずからもメンバーの一人として、気持ちを華麗に、凛々しく染め上げて歌っていた。グループの一員として楽曲を彩る様に触れ、改めてせれちゅのグループメンバーの一人としての輝き方も熟知していることを感じていた。その後、ライブレボルト×上月せれなのトークを挟んで第三部へ。
「第三部」
第三部は、昨年制作した、キラキラ輝きを放つ10周年衣装姿で登場。このブロック、後半に上月せれなとして歌ったアニソンナンバーを数多く並べていたのが嬉しかった。さらに、Brave Mental Orchestraとのコラボレートも登場。
第三部は、上月せれな自身のリクエスト曲として選んだ「私は最強」からスタート。この曲でもせれちゅは、みずからの胸の内へ「私は最強」と言い聞かせるように、とてもおおらかで力強い声を響かせていた。自信に満ちたその歌声が、触れた人たちの気持ちも最強に染め上げる。彼女自身が「私は最強」と自信に満ちた声を高らかに上げるたび、気持ちが熱く奮い立つ。だから拳を振り上げ、ときに飛び跳ね、その想いをつかもうとせずにいれなかった。
音頭系の祭りナンバー『回レ!雪月花』が流れたとたん、せれちゅと一緒に、フロア中の人たちが「ハッハッハッハッ」と声を上げながら浮かれ、はしゃぎだす。この曲でも、彼女の「回レ回レ」の声に合わせ、フロアに大きなサークルが誕生。みんなで肩を組んで左へ右へと回り続ける、この楽しさを求めたくてライブに足を運ぶ人たちも多いに違いない。
せれちゅと観客たちによる熱い熱い手拍子を合図に飛びだしたのが、『ふわふわ時間』。ふわふわ時間と名付けつつも、この場に生まれていたのは、ひと際熱情した景色。テンション高くアッパーなこの曲に乗せ、一緒に「ふわふわタイム」とずーっと叫んでいたい。
続く『エンドレス土日』でも、熱情した楽しさへさらにカラッとした熱を振りかけるように、みんながアッパーでハイテンションな気持ちに染め上げ、ときにわちゃわちゃしながら、エンドレスで続く楽しさを味わい続けていた。せれちゅの動きに合わせてはしゃぐたび、気持ちがカラフルに染まるのが嬉しい。
続く、『ドキッ!こういうのが恋なの?』では、互いに熱い声を交わす場面も登場。愛らしくチャーミングな楽曲ながら、声を掛け合う場面も多いように、せれちゅの歌声に合わせ、フロア中の人たちが熱情した声をかけあい続けていた。
観客たちの、「わ!わ! ワールドカオス」の口上も胸に熱い。『CHAOS and FULLSWING』でも、わちゃわちゃとしたアッパーでハイテンションな楽曲に乗せ、フロア中の人たちがこの場を熱情した声が飛び交うカオスな様に染め上げていった。拳を振り上げるせれちゅと一緒になって、高く拳やサイリウムを振り上げて楽しむ、その瞬間瞬間がとても愛おしい。
熱情した勢いを繋ぐよう前半ブロックの最後に、せれちゅは情熱ほとばしるカバー曲の『Paradise Lost』を凛々しい様で歌いあげていた。「離さない」「離れない」などの想いのかけあいも、胸を熱く騒がせた。いつしか誰もが心を凛々しい勇士に染め上げ、互いを強く求めあっていた。
後半は、アニソンカバーの『オリオンをなぞる』からスタート。晴れ渡るように曲が流れたとたん、せれちゅはこの場を、胸を熱くときめかせる、最高に眩しい青春の景色に染め上げた。誰もが気持ちの扉を全開に解き放てば、そこへ向けて彼女が楽しい歌の風を吹かせだす。この場がどんどん煌きだす、ここにいることが、ほんと無条件に楽しい!!
そこへ畳みかけるように歌ったのが、『NEW WORLD』だもの。フロア中の人たちが熱いクラップをしながら、気持ちを前のめりに、晴れた歌声を響かせるせれちゅへ夢中になって惚れていた。曲が進むごと、どんどん輝きが増してゆく。だから、彼女と一緒に明日をめがけて拳を振り上げていたい。さぁこの曲を胸に、眩しい光に包まれた世界へ向かってみんなで駆けだそうか。
駆けだす気持ちをグッと押すように、『NEVER END』が流れだした。せれちゅが「負けられないよ」「止められないよ」と歌う声を旗印に、熱狂の拳を推進力にして、このまま共に駆け続けたい。だから、彼女と一緒に「オーオーオ」と歌い続けていたかった。
さぁ、せれちゅの歌声を羽ばたく翼にして、さらに大きく飛び立とうか。彼女が揺るがない自信を胸に、元気満載で『Higher and Higher』を歌う声が、心に大きな勇気という翼を与えてゆく。いつしか誰もが振り上げる拳を翼に変え、限界を超える勢いで、彼女と一緒に夢に向かって羽ばたき続けていた。
このブロックに描きだしたのは、上月せれなと僕らで共に創り続ける夢をつかむための道。『WINNING ROAD』に触れながら、胸が騒ぐままに拳を振り上げ、声を張り上げ続けていたい。『NEVER END』から続いた、上月せれなとして歌ったアニソン曲の3連打は、本当に胸を嬉しく踊らせた。
せれちゅの歌うアニソンブロックの最後を飾ったのが、『Rising Hope』。とても胸を熱く奮い立てる楽曲だ。彼女はステージの上を左に右へと移動し、心の奥底から沸き立つ情熱を、これまで以上に高らかな声で、想いを奮い立てるように歌っていた。その姿に胸を熱くせずにいれなかった。
ここで、Brave Mental Orchestraのメンバーがステージに。ここでは、上月せれな×Brave Mental Orchestraとして『BIG BANG』をコラボレート。上月せれなも今年の2月末までメンバーだったように、コラボレートという言葉以上に、往時のBrave Mental Orchestraのライブ姿を彷彿させる、感情を燃え滾らせる様を、彼女たちは『BIG BANG』を通して見せていた。せれちゅを中心に据えつつ、彼女へ寄り添うようにBrave Mental Orchestraのメンバーたちが力強く華やかに歌いパフォーマンスしてゆく。綺麗に揃えた振りも含め、パワフルなその姿と歌声に、フロア中の人たちが熱い声をぶつけずにいれなかったのも、よ~くわかる。
小原莉子のDJ。そして、小原莉子×上月せれなのトークを挟んで、最後のブロックへ。
「第四部」
最後となった第四部は、11周年の新衣装を身にまとって登場。ここのブロックでは、オリジナルとカバーの中でも、とくにライブで盛り上がる曲たちを並べていた。
最初に歌ったのが、現在放送中のアニメ「かくして!マキナさん!!」のオープニングテーマとして流れている、上月せれなのライブではすっかりお馴染みの『家でYeah!ってアゲタイガー』。せれちゅのライブでは,この曲を歌いだすとエンドレスループが起きることは観客たちも熟知ずみ。この日は、4回連続で披露。『家でYeah!ってアゲタイガー』が流れたとたん、フロア中から野太く熱い声が飛び交うのも、お馴染みの盛り上がりの景色。サビ歌では、フロア中の人たちが両手を振り上げ、左へ右へと大行進。「イエッタイガー」の声やMIXが飛び交う様も、胸を熱く騒がせる嬉しい場面。『家でYeah!ってアゲタイガー』の魅力は、何と言っても曲を繰り返す回数を重ねるたびに熱狂の様も大きくなり、爆裂してゆくこと。むしろ、この曲で感情のすべてを解き放って騒がないことには、『家でYeah!ってアゲタイガー』の求める形にはならないとばかりに、誰もが思いきり騒ぎ続けていた。余談だが、一度演奏が止まり、ふたたびイントロが流れたとたん、みんな嬉しそうに気合を入れ直し、気持ちを奮い立てる姿があちこちに見受けられた。だからせれちゅも、この曲をエンドレスループしたくなるのだろう。
この曲も、せれちゅのライブでは欠かせずに味わいたい楽曲だ。愛らしい声で歌いだしたとたん、一気に胸がときめきだす。『Butter-Fly』も、彼女にとても似合う歌の洋服だ。曲中、せれちゅに向け、フロア中から「俺のせれちゅ!!」の声が何度も飛び交っていたのも印象的。『Butter-Fly』に触れていると、本当に心に翼が映え、満面の笑顔で輝く未来に向かって羽ばたいてゆく気持ちになれる。そう、「きっと飛べるさ!!」と。
この勢いをさらに熱く加速するように、せれちゅは『道標(みちしるべ)』を歌唱。ここへ至るまでの10年間。そして、明日から踏み出す11年目という長い道のりの中、彼女はいろんな道標を頼りに、ここまで駆け続けきた。その道標を、いつも熱情した声をぶつける仲間たちが支えていた。だから、示した道の先へ向かって、せれちゅは仲間たちと共に駆け続けてきた。その姿勢は、これからも変わることはない。
『ハイテンションガール』でも、タイトル通りのハイテンションガールに身も心も染め上げたせれちゅを先頭に、フロア中の人たちが爆裂した感情をぶつけ、この場に熱狂と興奮というHAPPYな革命を巻き起こしていった。彼女と一緒に拳を振り上げ、声を張り上げればいい。たったそれだけのことを重ね続けることで、ここには笑顔の花咲く革命が起きるのだから。
後半の最初を彩ったのが、11年目最初の新曲となる『RePaint』。冒頭、せれちゅの力強い歌声からスタート。最初から情熱を抱いて駆けだす楽曲という理由もあり、みんな初見にも関わらず、最初から拳を振り上げ、巧みに声を上げるポイントを見つけては、しっかりと盛り上がっていた。さすが、熱狂を生み出すプロの観客たちだけのことはある。彼女も、胸に高鳴りを覚えながら、力強く声を響かせ、躍動するビートに乗せて高らかに歌っていた。ここからまだまだ高く飛べる。そんな未来に向けての闘う意志や決意をぶつけたこの曲が、11年目の上月せれなの道筋を築いてゆくに違いない。「可能性無限大」の歌詞ではないが、ここからまた新しい物語が動きだした。
この勢いへ、さちに情熱を注ぐように、せれちゅは凛々しくも逞しい姿で『UNBREAKABLE』を歌いあげていた。その姿に向け、フロアからも熱いエールが飛び交う。何度倒れようと、何度でも立ち上がり突き進むせれちゅにとても似合う、気持ちを奮い立てる歌の洋服だ。
カバー曲の『GO!!!』が流れたとたん、せれちゅと観客たちが「FIGHTING DREMER」に気持ちを染め上げ、一緒に声を掛け合い、共に高く拳を突き上げ、シンガロングし続けていた。アガるよね、気分が。奮い立つよね、興奮や高揚という魂が。
上がった気分を,今度は横ノリのリズムに乗せて、楽しく身体を揺らしていこうか。せれちゅはカバー曲の『気分上々↑↑』を通して,フロアにいる人たちの手を天高く突き上げ、身体を横に揺らし、一緒にファンキーな気分に染め上げてゆく。「みんなで踊り」ながら、このパーティーを夢中で楽しんでいた。DJとなったせれちゅの誘いにのって身体を揺らせば、それだけで気分は上々だ。
ここでせれちゅが、キラキラ煌めくカラフルでファンシー&ダンサブルなアッパーチューンの『ダイスキスイッチ』を歌い、フロア中の人たちの心の中にある大好きスイッチをググッと押してきた。超絶カラフルでアッパーなビートに乗せ、彼女が「大好き」と歌うたび、フロア中から「俺もー」の声が飛び交い続ける。誰もが胸をドキドキと煌めかせ、「大好き」の声に「俺もー」と声をぶつけていた。
そのうえで「好きになってもっと わたしを見てもっと」と『ファンサ』を歌うとは、なんて嬉しい罪なんだ。もう大きく脹らんだハートが破裂寸前だ。とにかく今は、せれちゅと一緒に「もっと」と声を上げて、ときめくこの想いをステージの上に向かってぶつけたい。フロア中からあふれだす熱狂という投げKISSを、彼女もしっかりと受け止めては、ひと際大きな声で「L.O.V.E」と歌いながらファンサしていた。
続いて飛び出したのが『爆裂ハイジャンプ!』だ。本当なら、その場で大きくジャンプしたいところだが、「第四部」の後半から振動対策でジャンプ禁止令がかかったばかり。そのぶん観客たちは、根を生やすようフロアに足を植えつけ、不動の姿勢で身体を上へ上へと揺さぶり、疑似ジャンプしながら、気持ちの上ではしっかり飛び跳ねていた。
そんな強い信頼を持って繋がりあったせれちゅとファンたちだからこそ、どんな状況下でも、何処にも負けない熱狂の景色を作りだしていける。『君と僕を繋ぐ歌』を歌うせれちゅの姿へ熱い眼差しを向け、しっかり身体を揺らしながら、そんな風に想いを巡らせていた。せれちゅと僕らを繋ぐ絆は、どんなことがあっても途切れはしない!!
4つのブロックに分けた長い公演の最後を飾ったのが、『SPEED UP COASTER』だ。ずっと緩さなしのジェットコースターのようなライブを、せれちゅはここまで作り続けてきた。その総仕上げと言うように、彼女はこの曲を通してさらに熱狂を加速しながら、この楽しさを11年目へしっかりと繋げていった。緩さなど必要のない??上月せれなのライブだからこそ、みんな満面の笑顔で拳を揺らしながら、もっともっとと熱を求め続けていた。ほんと、せれちゅも観客たちも、楽しみを喰らい尽くすことへの気力と気迫と体力は化けモンスターだ。
歌い終わり、「本編が終わりました」と口にしたのが、せれちゅ。ということは,まだ60曲に届いてない??その嬉しさもありつつ、当然のように、熱狂を味わい尽くそうと、アンコールの声が場内中に響きだした。アンコールの声を上げるとき、大きなスクリーンに「アルコール」「サンポール」ハイヒール」「ダンボール」「ボラギノール」などの絵が映れば、そのたびに、みんなその名を連呼していたこともお伝えしておきたい。
アンコールという5度目のブロックとして、またもせれちゅがステージへ。ここで彼女は、10年間の日々への感謝と11年目へ向けての想いを述べていた。そのうえで最初に歌ったのが、先に新曲として披露した『Repaint』。冒頭から爆裂した熱を放つ楽曲だけに、まだまだ聴き馴染んでない言い訳など吹き飛ばす勢いで、フロア中の人たちが熱いMIXの声を上げていた。せれちゅも、「世界を切り開け」「もっと高く飛べる」と力強く高らかに声を響かせ、何度でも立ち上がる強い意志を、この曲にぶつけて熱唱していた。「新しい物語 世界を塗りかえる」の歌詞のように、これからこの曲が、上月せれなの未来を支えていきそうだ。
その流れから次に飛びだしたのが、今最も推したい曲として。そして、アニメのテーマ曲として現在放送中の『家でYeah!ってアゲタイガー』。この曲では、観客たちが左へ右へと両手を振り上げて大移動し続けていた。さすがにアンコールではこの曲を繰り返すことはなかったが、フロアを熱情した景色にしっかりと染め上げていたのは何時も通りだ。
60曲目として選んだのは、やはりこの歌だ。ここに集まった仲間たちと共に、これからも道なき道を切り開いて進む気持ちを誓いあうように、せれちゅは「僕らのストーリー続くために」「最高の景色をみんなで先陣切って作るんだ」と想いを交わしながら、「みんなでいこう」と『VISION.』を歌っていた。その言葉をエールに、フロア中の人たちが両隣の仲間たちと肩を組んで盛り上がっていた。その景色が、ほんと最強だ!!
TEXT:長澤智典
< セットリスト >
「第一部」
- 『天地無用!』
- 『Q&Aリサイタル!』
- 『かまってだって!』
- 『正解はひとつ!じゃない!!』
- 『最強メロディー2』
- 『Giant Killing』
- 『Anything Goes!』
- 『BRAND NEW MOMENT』
- 『Against the Storm』
- 『アイドル』
- 『回れ!激流洗濯機』
- 『最悪な日でもあなたが好き。』
「第二部」
- 『みんなといる世界』
- 『Baby Sweet Berry Love』
- 『プッシュ?セレクト?コンティニュー!』
- 『星間飛行』
- 『DAN!GAN!ドリーマー』
- 『わちゅごなどぅー』
- 『The Everlasting Guilty Crown』(セトリリクエスト権)
- 『Snow halation』
- 『Ultra Punch』
- 『ultra soul』
- 『LOVE YOU ONLY』
- 『Raise』
- 『ワガママMIRROR HEART』
- 『夜明けBrand New Days』
「第三部」
- 『私は最強」
- 『回レ!雪月花』
- 『ふわふわ時間』
- 『エンドレス土日』
- 『ドキッ!こういうのが恋なの?』
- 『CHAOS and FULLSWING』
- 『Paradise Lost』
- 『オリオンをなぞる』
- 『NEW WORLD』
- 『NEVER END』
- 『Higher and Higher』
- 『WINNING ROAD』
- 『Rising Hope』
- 『BIG BANG』(Brave Mental Orchestraとコラボ)
「第四部」
- 『家でYeah!ってアゲタイガー』
- 『家でYeah!ってアゲタイガー』
- 『家でYeah!ってアゲタイガー』
- 『家でYeah!ってアゲタイガー』
- 『Butter-Fly』
- 『道標(みちしるべ)』
- 『ハイテンションガール』
- 『RePaint』
- 『UNBREAKABLE』
- 『GO!!!』
- 『気分上々↑↑』
- 『ダイスキスイッチ』
- 『ファンサ』
- 『爆裂ハイジャンプ!』
- 『君と僕を繋ぐ歌』
- 『SPEED UP COASTER』
- ENCORE -
- 『RePaint』
- 『家でYeah!ってアゲタイガー』
- 『VISION.』
【 最新情報 】
SNS&スケジュールまとめ
∟https://lit.link/serechu
【 ライブ 】
上月せれなオールナイト生誕祭
「夜明けまでYeah!ってアゲタイガー」
2025年7月20日(日・祝前日)
会場:川崎CLUB CITTA’(クラブチッタ)
時間:23:30開場 / 24:00開演 / 朝5:00終演予定
∟https://t.livepocket.jp/e/serechu2025bd
【 ラジオ 】
FM FUJI「上月せれなのラジオモンスター」
毎週火曜日23:30~24:00
首都圏78.6MHz
【 テレビ 】
TVアニメ「かくして!マキナさん!!」
毎週日曜日25:20~
TOKYO MX / BSフジ他で放送中
オープニングテーマを担当