Speak emo

2019.12.26
kolme

4枚の中でも最もポップでキャッチーな、そして一番明るいアルバムだなって思います

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“引きこもり癖”のある私から「ちょっと外に飛び出そう」という意味も込めて(笑)(MIMORI)

 

――ファーストアルバム『Who is callme?』以来、久々に「Intro」がアルバムの冒頭に来ました。そういえば、ファーストの時もちょっと状況が似ているような…。皆さん結成当初は曲が少なくて、短期間で沢山曲を作って、それが纏まってアルバムになったというような…。それこそデビューから10ヶ月ぐらいでファーストアルバムが出ましたよね。

 

RUUNA:そうですね。

 

MIMORI:スピード感ありました。

 

――今作もちょっとそれと似てるような雰囲気があるように感じます。

 

MIMORI:今回制作にあたって、テーマとしてみんなの中にあったのが「ファーストの時の気持ちを思い出して作ろう」というものだったんですよ。「あのスピード感が良かったよね」と。実際それまでリリースした3枚の中でも、バランス感やスピード感、そして自分たちのマインドといった点で、一番良かったと思ってるんです。そういう気持ちを思い出してこの4作目に挑んだので、似ている点もあるかもしれないですね。

 

――つまりは、ある種の原点回帰といいますか…。

 

MIMORI:そうです。でも、気持ち的にファーストの頃を思い出そうっていうだけで、それを作ろうとしたわけじゃないですね。その時の気持ちになって、ガムシャラに曲を作って、今できること、自分にできることをやるっていう。そういうマインドを持ちながら作ってました。

 

――ある意味、初心に戻って作ることができた、と。でも、ファーストの時の制作環境とか、皆さんのやっている作業とか、今とはだいぶ違いますよね。

 

RUUNA:全然違いますね。

 

MIMORI:これまでの4年間で自分たち自身も制作に慣れてきたというのはあると思います。なので、そういうフレッシュな気持ちを持ちながらですが、「5年経ったからこそ作ることができたんだ」っていうことを、アルバムが出来上がった時に思いました。初心に帰って作りましたが、「やはり5年進んできたんだな」っていうことは自分自身で感じましたね。

 

――簡単に言えば、技術を会得した皆さんがフレッシュな気持ちで作ったもの、という感じでしょうか?

 

RUUNA:そうですね。

 

――KOUMIさんも当時とは随分と違いますもんね。それこそ今回はさらに作詞曲が増えましたし、作曲にも携わっています。

 

KOUMI:そうですね。基本的にラップメイキングはアレンジャーさんと私で考えるようにしました。

 

――その「Intro」ですが、これは全てKOUMIさんですよね。いやぁ、すごいですね。英語もますます進化しています。

 

KOUMI:本当ですか? でも、文法とかはちゃんとネイティヴの人に修正していただいたりもしているので、英語力はまだまだ伸びしろがいっぱいあります(笑)。

 

――で、「Gotta look」なんですが、この曲、皆さんにしては思いの外アゲアゲな要素をブレンドされていますよね。

 

MIMORI:これ、2016年とかのデモなんですよね。

 

――えぇっ、そうなんですか。

 

MIMORI:当時「アッパーソングを作ろう」ということでみんなで作ったんですが、その時はなんだかしっくり来なくて、「今じゃないよね」って感じになって…。でも、その翌年ぐらいのライブで一度イントロだけをライブのダンスセクションで使ったことがあったんです。ダンスを踊るのにちょうど良かったので…。それで「こういう曲もアリなんだな」っていうことに気づいて、いつか使いたいとデモで取っておいたんですが、なかなか機会がなかったんですよね。で、今回「これを入れたらちょうどいいんじゃないか」と思ってもう一度聴き返すとぴったりだった、と。今回のオープニングにこの曲を持ってきたら、それまでの自分たちを振り返ることもできますし…。これからに向けて前進する一歩として、まさに1曲目に相応しい曲になるんじゃないかと思いました。

 

――いかにも1曲目って感じですよね。

 

MIMORI:オープニング感満載です。でも実際は、結構アレンジも変えてもらったりしていて、ちょっと今のkolmeに合わせた音になっていますね。あと、ダンスセクションを入れてもらったり、いろいろ工夫しています。

 

――ですよね。結構長めの間奏があって、「いかにもダンスしそうな」っていう感じです。

 

RUUNA:もう踊るしかない、みたいな(笑)。

 

MIMORI:ずっとやって来たからこそわかったものがあるんですよね。「ここにダンスを入れよう」とか「ここは歌で魅せよう」といったような…。それを踏まえた上で今回フルで仕上げられたので良かったです。デモだとワンコーラスしかなかったんですよ。2016年の曲ですけど、今の私たちにピッタリなんじゃないかなと思いますね。

 

――初々しい感覚で現在の進化した技術を駆使して再構築する。ちょっと今のkolmeを象徴するような作られ方をしているのかもしれないですよね。

 

MIMORI:そういう意味もあって、この曲のタイトルも「Gotta look(=よく見て)」にしたんです。アルバムタイトルが『Do you know kolme?』に決まった後に歌詞をつけた曲だったので、タイトルに掛けて「もっと私たちをよく見て」「世界をよく見たらこんなものがいっぱい溢れてるんだよ」っていう気持ちをこの一曲に込めました。

 

――「You gotta look」だと「見てよ」って感じですし、「I gotta look」だと自分が「見よう」っていうことになります。

 

MIMORI:はい。自分自身も「もっと世界は広いんじゃないか」という。“引きこもり癖”のある私から「ちょっと外に飛び出そう」という意味も込めて(笑)。そういう心境になった時に作った曲だったので、「もっと広い世界を見よう」と「kolmeをもっとよく見て」という二重の意味があります。

 

――歌詞を見ると、まさに皆さんが世界へ行っていろんな体験をしたことで、おそらくは気持ちがまた一段階上がったんだと思うんですが、何かそういうことを詞に書いているような印象を受けます。

 

MIMORI:そうですね、いろいろ経験してきて、やはり世界には私たちの知らないものが沢山ありましたし、それが自分たちへの刺激にもなったので、そういうことも歌詞にしていきたいなっていうのはありました。あと、『Do you know kolme?』というタイトルには「まだ知らない人にもう少しkolmeを知ってもらいたい」っていう意味もあるんです。なんというか「何でみんなkolmeのことを知らないの?」っていうちょっと強気な気持ちで書いた曲でもありますね。「名前なんて知らなくてもいいから音楽を聴いて欲しい」っていう想いが込められています。

 

――「選んだのは 手に触れないもの」という一節。まさに皆さんがやってることですよね。

 

MIMORI:はい。見えてるけど掴めない、だからこそ楽しいんじゃないかなと思って、そういうワードを入れました。

 

 

取材・文
石川真男

kolme 商品情報

4th Album

『Do you know kolme? 』

【Type-A 2CD+DVD】

kolme

AVCD-96365〜6/B ¥6,300 (税込)

[CD①]
01. Intro 02. Gotta look 03. Get your control 04. Remind me... 05. Interlude 1 06 Repeat 07. I live in hope 08. Brand new days 09. Wonderland 10. Why, Mr.? 11. Deep breath 12. Same mistake 13. Up all night 14. Interlude 2 15. Wherever I go

[DVD]
01. Remind me... -Music Video- 02. kolme Live Museum 2019 ~Hello kolme~ in SHIBUYA WWW X [CD②] MIMORI SE Collection 01. Ultra kolme Merry X'mas 2018 02. kolme Happy New Year Live 2019 03. kolme Live Museum 2019 ~Hello kolme~ 04. REIWA 2019 05. Super Ultra kolme tour 2019

 

【Type-B CD+Blu-ray】

kolme

AVCD-96367/B ¥6,800 (税込)

[CD]
01. Intro 02. Gotta look 03. Get your control 04. Remind me... 05. Interlude 1 06 Repeat 07. I live in hope 08. Brand new days 09. Wonderland 10. Why, Mr.? 11. Deep breath12. Same mistake 13. Up all night 14. Interlude 2 15. Wherever I go

[Blu-ray]
01. Remind me... -Music Video- 02. kolme Live Museum 2019 ~Hello kolme~ in SHIBUYA WWW X

 

【Type-C CD】

kolme

AVCD-96368 ¥3,000 (税込)

[CD]
01. Intro 02. Gotta look 03. Get your control 04. Remind me... 05. Interlude1 06 Repeat 07. I live in hope 08. Brand new days 09. Wonderland 10. Why, Mr.? 11. Deep breath 12. Same mistake 13. Up all night 14. Interlude2 15. Wherever I go

 

 

kolme ライブ情報

5周年ツアー「kolme Live Museum - Do you know kolme? -」

2019年
12⽉30⽇(⽉) 神奈川CLUB CITTAʼ
2020年
1⽉18⽇(⼟) 埼⽟⻄川⼝Live House Hearts
2⽉2⽇(⽇) 宮城SENDAI MA.CA.NA
2⽉8⽇(⼟) 神奈川横浜Baysis
2⽉23⽇(⽇) ⼤阪OSAKA MUSE
2⽉24⽇(⽉/祝) 名古屋ell.FITS ALL

〈開場/開演時間〉
12月30日 CLUB CITTA’公演 16:00/17:00
上記公演以外 1部13:00/13:30  2部17:00/17:30

 

 

PROFILE

PROFILE
kolme
kolme

(左から) RUUNA(秋元瑠海) 1996年9⽉9⽇O 型(リーダー)
MIMORI (富永美杜) 1996年6⽉14⽇O 型
KOUMI(早坂⾹美) 1996年5⽉31⽇O 型

KOUMI、RUUNA、MIMORIの3⼈組ガールズ・ユニット。作詞作曲、ダンス振付、英語など、それぞれの得意分野を活かし楽曲やパフォーマンスをセルフ・プロデュースするクリエイティヴ・ユニットとして活躍。リーダーのRUUNA、ダンスを得意とするKOUMI、作曲を得意とするMIMORIの3⼈が⼀体となったクオリティーの⾼いダンスと、⻤才トラックメーカーRumb(残響レコードからアルバムをリリース)とコラボレーションする楽曲の創造性溢れるパフォーマンスが魅⼒。海外からの注⽬も⾼く、2018年7⽉にはフランスで⾏われた『Japan Expo』に出演を果たした。

- 2015年-
3⽉シングル「To shine」でメジャー・デビュー、オリコン初登場10位。
7⽉配信限定「callme -EP Vol.1」iTunesディリートップ10⼊り、OTOTOYディリーチャート1位を 記録。⾳霊、サマソニ、a-nationと数々のフェスに出演。
10⽉には1stフルアルバム『Who is callme?(全16曲収録)』をリリース、 CDショップ⼤賞にもノミネートされた。

- 2016年-
4⽉2ndシングル『Can not change nothing』は初のドラマエンディングに起⽤。
6⽉3rdシングル『Confession』はピアノを主体としたダンスナンバーが話題に。
9⽉には2ndフルアルバム『This is callme(全16曲収録)』をリリース。

- 2017年-
3⽉4thシングル『Bring you happiness』は物流業界初の応援ソングとして制作。
8⽉5thシングル『One time』リリース。ジャズフェスやナイトクラブに出演。

- 2018年-
3⽉6thシングル『Hello No Buddy』Spotifyプレイリスト⼊りやJ-WAVEでのO.A、⾳楽好きな著名⼈からの発信で注⽬ を集めている。
7⽉プレイリストアルバム「Please callme! -20152018-」リリース

- 2019年-
1⽉3rd Album『Hello kolme』リリース
3⽉全国ツアー「kolme Live Tour 2019」決定(東京、⼤阪、名古屋、仙台、岡⼭・福岡)
4⽉〜11⽉毎⽉新曲配信リリース
11⽉4th アルバムリリース
12⽉〜全国5都市6公演ライブツアー開催決定

公式サイト: https://avex.jp/kolme/