Speak emo

2018.06.16
大阪☆春夏秋冬

もちろん私たちを見て好きになってくださるのも嬉しいんですけど、音楽から好きになって欲しいっていう思いもありますね

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(既発のシングル曲も)アルバムに入ることによって、さらに良さが出ているんじゃないかな、と思って…(EON)

――時間も無くなってまいりましたので、では、各々オススメしたい曲とその聴きどころを言っていただけますでしょうか。

YUNA:はい。YUNAは「PLAYER」です。すごい洋楽テイストな曲で、同時にとてもメッセージ性のある曲になっていて…。生まれた時点から、みんなが主役で、舞台はこの世界やと。役を演じろというわけじゃなくて、自分がなりたいありのままを唯一無二に演じて欲しい、と。ほんまの自分のありのままでいい。それは誰にも否定されるものではなくて、たとえ否定する人がいたとしてもありのままがいいんだよ、っていうのを伝えてくれる曲なんですよ。自分にもすごい刺さった曲です。

――シェイクスピアの『お気に召すまま』からの引用ですよね。「ありのままを出す」っていうのは、先ほどの「ローリングストーン」の“一発録り”がある意味そうでしたけど、そういう意味ではアルバムの“メッセージ”は一貫している感じですよね。

YUNA:作品の中でも繋がりがありますね。

MANA:これを聴いたら、みんな調べてくれると思うんですよ。シェイクスピアについて。「何?誰?」みたいな(笑)。

EON:名前はみんな知ってはるけど、今の世代は中身まではあまり知らない人が多いと思うんですよね。これを機会に、私たちからも色々と発信していけたらいいですね。

――しゅかしゅんを聴くと、お勉強にもなるわけですね(笑)。では、MANAさん。

MANA:はい。全部オススメなんですけど、今オススメしたい曲は「Evolution」です。この曲は、私が“セカンド・ヴォーカル”と名乗らせていただいてから、初めてレコーディングした曲なんです。“セカンド・ヴォーカル”って自ら名乗る覚悟をもって挑んだレコーディングだったので、思い入れがあるというか…。この曲の多くの部分をハモらせていただいていて、MAINAが歌っている3度上、3度下とかを一緒に歌わせていただいているので、それも聴いていただきたいなって思います。歌詞の中で「We wanna get ESTASI」っていうところがあるんですけど、そこはMAINAが超クールに歌っていたので、それに合わせるように、でも、自分の中でこだわりを持ちながら、恍惚に酔いしれる感じで歌ったので、そこにも注目していただきたいですね。あと、何よりこの曲は、聴けば聴くほど色んな細かい音が聴こえてきますし…。中でもお気に入りなのが、5、4、3、2、1っていうカウントする間に、ドラム、ベース、ギター、ピアノの順でソロが入っていくところなんです。 ほんとにカッコよくて、一番お気に入りの場所なので、ぜひ聴いていただきたいです。あと、MANA以外にもメンバーのコーラスもめちゃめちゃいいので、ぜひ聴いください!

――はい、ではEONさん。

EON:はい、私がオススメしたい曲は「Travelin’ Travelin‘」です。メジャーファーストシングルなんですけど、アルバムに入ることによって、さらに良さが出ているんじゃないかな、と思って…。歌詞に「Yes, We can be “Shinin’”」っていうところがあるんですけど、「Yes」がなくても伝わる文になっているのに、あえて「Yes」を付けていて…。その「Yes」に私は「強さ」とか「思い」を感じるんです。「Travelin’ Travelin‘」ってすごく背中を押してくれる曲なので、ぜひ、アルバムの曲順で聴いて欲しいですね。シングルでもリリースされてるし、今までライブでも何回もやってきているので、「もう聴き飽きているわ」っていう人ももしかしたらいるかもしれないんですけど、アルバムに入ることでさらに良さが引き立っているので、改めて聴いてもらいたいです。

――続いてMAINAさん。

MAINA:はい。「世界には僕らだけ」です。リード曲なんですけど、これを初めて歌わせていただいた時に思ったのが、“対義語”やなって思っていて。例えば、楽しさの裏側には悲しさがあったりとか、失恋したと思ったら得恋だったりとか、そういうものを頭にイメージして歌わせていただいていたんです。人を愛する気持ちの中にどこか切なさっていうものを感じて、すごく好きな曲になりました。

――なるほど。「僕らだけ」っていうと、「もうめちゃめちゃ幸せ!」みたいなイメージがあるんですけど、その裏には…。

MAINA:おそらくこの歌詞は、捉える人によって、すっごいディープに捉えるんやろうなと思っていて…。簡単な言葉を使っているので、小学生とか中学生には「単純に好きな人を思う気持ち」が感じられると思うんですけど、大人になるにつれて、たぶんその愛する気持ちの中に、悲しさだったり、悔しさだったり、切なさだったり、を感じると思うんですよね。そういう楽曲なので、スルメ楽曲と言いますか、聴けば聴くほど、そして歳を重ねるほど良くなっていくんじゃないかなと思います。

――おぉ。例えば「生まれ変わったとしても、100周したとしても」ってありますが、「100周」とまで言うってことは、何かちょっと不安があったりするのかもしれないですよね。気持ちの裏側にね。

MAINA:色んな捉え方できますよね。それがすごい面白いなと思って。

――なるほど。ではANNAさん。

ANNA:ANNAは、5曲目の「シーズンズ」です。大阪☆春夏秋冬初めてのレゲエ調の曲で、挑戦の意味もあったんですけど、やっぱり何と言っても、大阪弁の歌詞が好きで! 大阪☆春夏秋冬やからこそ歌い上げられる曲なんかなって思ってます。「シーズンズ」ってことで、女の子の可愛らしい恋を春と夏と秋と冬に分けて描いているんですよ。一年間で感じたことを、自分が喋っているみたいに表現してるんです。この曲では、MAINAがメインで歌ってるんですけど、2コーラス目のAメロとBメロはMANAとEONとANNAがそれぞれ主旋律を歌わせていただいているんですよ。今まで主旋を一人で歌うっていうのがなかったんですが、今回初めて一人で声を入れるっていう経験をさせていただいたんです。結構挑戦した曲でもあるので、その2コーラス目のAメロとBメロの部分で「あ、ここEONちゃんかな」とか「あ、ここMANAかな」とか「ここANNAかな」とか考えながら感じながら聴いていただきたいと思います。

――声も聴き分けて欲しいということですね。では、最後にRUNAさん!

RUNA:はい。私は「ROCK SHOW」です。この曲は「人生一度きり、楽しんだもん勝ち」っていうメッセージを届けさせていただいてるんですけど、届ける側も「人生一回やし、やっぱ楽しんだもん勝ちやな」ってすごい思わされるんですよね。最後の「ひたすらにGo my way」の「way」で拳を突き上げる振り付けになってるんですけど、その時に、メンバーの拳とファンの方々が突き上げてくださる拳を見て、「あ、てっぺんいけるな」っていうのを毎回感じるんですよ。そういうのもあって、大好きな曲です。

――RUNAさんは、ライブでのお客さんとのコミュニケーションについての発言が多いんですけど、やっぱりライブって楽しいですか?

RUNA:そうですね、生なので、感じるものが毎回全然違って、すごく好きです。

――僕も知っているつもりではいるんですが、改めて、大阪☆春夏秋冬のライブの魅力って何ですか?

RUNA:しゅかしゅんのライブの魅力は、やっぱり“生感”っていうのが一番だなと思ってます。毎回同じライブはしたくないなって思っていて…。昨日見たのと今日見たのが同じやったら意味がないじゃないですか。「今回はこういうことにトライして届けていく」っていうのを毎回メンバーで話し合ってライブに臨んでいます。

――毎回ステージにテーマを持って臨むんですか?

MAINA:はい。例えて言うなら、楽器を持ってるバンドマンが、ちょっと「じゃあ、今日はレゲエっぽくしてみようか」って感じで、その場で曲をアレンジして、っていうのをよくやってらっしゃるじゃないですか。アレンジだったり構成だったりとか。しゅかしゅんは、楽器持たないだけで、歌やダンスといった身体を使った表現でそれをしているみたいな感じなんですよね。だから、同じ曲をやっていても毎回毎回違うものになると思いますね。

――例えば、フェイクを入れたりとかするわけですね。

MAINA:もちろん!

――ちょっと歌い方を変えたり、旋律を変えたり…。

MAINA:歌詞も変えたりしますね。

――歌詞も変えるんですか???

MAINA:歌詞、変えます。その場に合わせて楽しんでいこうって感じで、何かいろいろと。

――即興的にって感じでですか?

MAINA:そうですね。完全に即興で(笑)。

――まさにフリースタイルですね。

MAINA:そうですね。でもそっちの方が、やっぱり聴いている側もやっている側も楽しいっていうか。歌だけじゃなくて、メンバーも、パッて振ったソロに対しては、毎回毎回違うダンスを見せてくれるので、何というか、ギターソロとかドラムソロとかみたいなイメージですよね。ライブは毎回違って面白いと思います。

――なんか皆さん、音楽を作ること、表現することを楽しんでらっしゃる感じですよね。ホントに即興演奏者みたいな心意気でやられているような感じがします。

一同:うれしい!!!


取材・文
石川真男

大阪☆春夏秋冬 商品情報

SSFW

[CD only] SSFW(エスエスエフダブリュー)
発売日:2018年6月12日
AAVC1-93902 ¥3,000(税込)

【CD収録内容】
01 SSFW/02 Evolution/03 Travelin’ Travelin’/04 世界には僕らだけ/05 シーズンズ/06 ローリングストーン/07 SPARK!/08 See you again/09 手紙/10 ROCK SHOW/11 PLAYER

SSFW

[CD+DVD] SSFW(エスエスエフダブリュー)
発売日:2018年6月12日
AVC1-93900/B ¥4,000(税込)

【CD収録内容】
01 SSFW/02 Evolution/03 Travelin’ Travelin’/04 世界には僕らだけ/05 シーズンズ/06 ローリングストーン/07 SPARK!/08 See you again/09 手紙/10 ROCK SHOW/11 PLAYER
【DVD収録内容】
2018.01.13「東京進行大作戦~進撃のしゅかしゅん Vol.1~」@新宿BLAZE
■ LIVE VIDEO (①SPARK!/②C’mon!/③Let you fly/④Stay/⑤Travelin’ Travelin’)
■ LIVE 密着FILM(メンバーインタビュー&OFF SHOT MOVIE)

SSFW

[CD+Blu-ray] SSFW(エスエスエフダブリュー)
発売日:2018年6月12日
AVC1-93901/B ¥5,000(税込)

【CD収録内容】
01 SSFW/02 Evolution/03 Travelin’ Travelin’/04 世界には僕らだけ/05 シーズンズ/06 ローリングストーン/07 SPARK!/08 See you again/09 手紙/10 ROCK SHOW/11 PLAYER
【Blu-ray収録内容】
■ Travelin’ Travelin(’ MUSIC VIDEO) ■ SPARK(! MUSIC VIDEO)■ 世界には僕らだけ(MUSIC VIDEO) ■ 世界には僕らだけ(OFF SHOT MOVIE)■ 1st FULL ALBUM「SSFW」メンバーインタビュー

PROFILE

PROFILE
大阪☆春夏秋冬
カタヤブリな浪花のロックンガール!! メインヴォーカルMAINA のアイドルという枠組みから逸脱している圧巻の 歌唱力と、セカンドヴォーカル5人の個性溢れるコーラスワークで、ソウルフルな ROCK・ファンク・POPS・聴く人を虜にするバラードまで幅広い音楽を、歌と ダンスで表現する驚きのパフォーマンスは一度観ると必ずまた観たくなる! CDや配信等の音源データでは満足出来ない、本物のLIVEアーティスト!
公式サイト: https://syukasyun.com/