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2022.11.30
Appare!

「日比谷野外音楽堂を成功させたグループでしょ」という認識で終わるのではなく、そういう人たちも振り向かせるライブを、これからのAppare!はもっともっとやっていかなきゃいけないなと思っています。 Appare! インタビュー・2

最新3rdアルバム『Appare! Future』が、メッチャ評判を呼んでいるAppare!。現在、彼女たちは全国ツアー「玉ねぎ食べるぞ!ツアー2022 勇往邁進」の真っ最中。ファイナル公演は、12月18日の豊洲PITで行われる。
  このたび、メンバーの"橋本あみ"と"藤宮めい"がガルポのインタビューに登場。最新アルバムの魅力についてあれこれ語ってくれました。

 (1回目は、こちらから)


『アガレ!』


――前回に引き続き、3rdアルバム『Appare! Future』へ収録した楽曲の解説を一曲ずつお願いしたいと思います。『アガレ!』は、まさにライブ曲ですよね。

橋本あみ  この曲を好きなファンの方々が多い印象があります。私たちは、日比谷野外音楽堂公演へ向かう中、「VS 野音」という公演を全部で5回行いました。その公演が満員になるたびに、新曲をライブで披露。もし満員にならなかったら、そのときの予定曲をライブで披露できない形でやってきました。このアルバムに収録した『Wai Wai ダンスフィーバー』から『アガレ!』までは、「VS 野音」公演を成功させるごとにライブで披露してきた楽曲ですけど。そのシリーズの中、唯一披露できなかったのが『アガレ!』でした。だから日比谷野外音楽堂公演が満員になり、その日にライブで『アガレ!』を披露できたときは、すごく嬉しかったです。そういうストーリーもあって、『アガレ!』は今のAppare!のライブに欠かせない大切な楽曲になりました。タイトル通り、みんなと一緒にアガっていける楽曲だとわたしは思っています。

藤宮めい  『アガレ!』をライブで歌うたびに盛り上がる手応えを、わたしもすごく感じています。『アガレ!』は、とにかく前向きになれる歌。あみちゃんも「ストーリー」と言ってたように、「VS 野音」公演の中、あのときは日本青年館公演へ挑戦していた時期でした。正直、あのときは、私たちも自信を持ちきれていない頃。しかもあのときは、台風などいろんな悪条件が重なって完売できず。でも、あのときの私たちで歌うよりも、本当に自信を胸に舞台に上がった日比谷野外音楽堂で『アガレ!』を披露できたことが逆に良かったし、わたしもそこにAppare!らしいストーリーを感じています。

橋本あみ  ほんと、そうだよね。

藤宮めい 日本青年館公演をやったときは、予想以上に厳しい状態で、ファンの方々にも「この状態で日比谷野外音楽堂は本当に大丈夫なのか」と心配な気持ちにもさせてしまいました。それを乗り越えて、日比谷野外音楽堂を満員に出来たこともあって、ファンの方々も感慨深い思いを持てていたのも嬉しかったです。

――日比谷野外音楽堂話になりますけど。あの日は台風の影響で、土砂降りになるとの予報を受けていましたけど。Appare!のライブ中は、曇り空とはいえ、見事に雨を吹き飛ばしました。

藤宮めい  大型台風の影響で雨と天気予報で言われていたように、前日から私たちは「雨が降ったなら降ったでかまわない。この日のライブを、むしろ伝説してやろう」という気持ちでいました。

橋本あみ  だからこそ、無事に晴れたことは、本当に奇跡だと思っています。

藤宮めい  だって、当日は、メンバーみんなびしょ濡れでリハーサルを行えば、リハーサル後も、モップや雑巾でずっとステージの上の雨水を搔きだしていましたからね。


『青いフレア』


―― 堀江晶太さんの手による『青いフレア』、すごく胸に響くいい曲ですよね。

藤宮めい 『青いフレア』は、日比谷野外音楽堂公演に向けていく期間の中、自信よりも、まだ不安のほうが大きかった頃に生まれた楽曲でした。その不安を強く持っていた時期に『青いフレア』をいただいたことから、わたし個人的に、「絶対に日比谷野外音楽堂公演を成功させなきゃ」とプレッシャーを感じていました。そう感じていたのも、「『青いフレア』を成功しなかったステージで歌って、本当にこの曲がみんなの心に響くんだろうか」「その状態で歌うとなったら、自分も思いを乗せて歌いきれないんじゃないか」と思っていたからでした。実際に日比谷野外音楽堂で歌ったときには、もう泣きそうになるくらい、強く思いを込めて歌えたし、みんなにも届けたい思いをしっかり届けられたと思っています。わたし自身、『青いフレア』の歌詞にとても共感を覚えているように、今や、すごく自分の思いを乗せやすい歌になりました。

橋本あみ  わたし、初めて『青いフレア』のデモ音源を聴いたときから。それこそ、イントロが流れた時点で「あっ、すごく好きな歌」と思っていました。わたし、歌が苦手なんですね。この歌は表現力を求められるから、わたしの場合は、「この曲をしっかり表現しきれるかな」という不安がありました。でも、日比谷野外音楽堂のライブで歌うことは決まっていたからこそ、そこへ向けて気持ちを高め続けていたのを覚えています。
  わたし、『青いフレア』をいただけたことで、「もっともっと歌が上手くなりたい」と思うようになれば、わたし自身を、より一歩先へ向けたというか、成長の階段を一歩登らせてくれた歌になりました。歌詞の中へ、日比谷野外音楽堂のタイトルにも記してあった「最高の今日になる」という言葉が出てきます。日比谷野外音楽堂の公演がその通りの言葉になったのは、本当に嬉しかったです。


『ぱぴぷぺ POP!』


――最後は、MVにもなっている、玉屋2060%さんが作った『ぱぴぷぺ POP!』になります。

藤宮めい  この楽曲、(取材時点では)MVを通してみなさんに観て、聴いていただいているんですけど。まだライブではお披露目していません。MVの内容も含め、楽曲の評判もすごく良くて「可愛い」「気分がアガる」など、嬉しいコメントをたくさんいただいています。この楽曲をライブで披露したとき、みなさんがどんな反応を返してくれるのか、それを今からとても楽しみにしています。
  ただ、レコーディングは本当に苦労しました。『ぱぴぷぺ POP!』は、言葉がたくさん詰まっていれば、それを早口で歌う曲。そのノリをつかむまでが大変でした。あと、「ぱでぴでぽでぷでPOPにENJOY」の歌詞を上手く言えなくて、最初のうちに「ぱぺぺぺぽぷぷぷぷ」みたい感じで歌っていたのも覚えています(笑)。

橋本あみ  タイトルの"ぱぴぷぺ POP"自体が、すでに綺麗に発音をするのが難しいからね(笑)。

――『ぱぴぷぺ POP!』の振りも、すっごく速い動きをしていますよね。

藤宮めい  『ぱぴぷぺ POP!』の振りをガチで振りコピしたら、本当に疲れちゃうと思いますけど。手振りだけなら、どんな人もすぐに真似できる簡単な振りになっているし、全身を使わず、上半身の動きだけで真似もできちゃうから、むしろ気軽に真似をしてもらえたら嬉しいです。みんなに真似をしてほしくて、Tik Tokにもアップしたので、そちらもぜひ観てください。

橋本あみ  ほんと、楽しい要素のいっぱい詰まった振りや歌だからね。


私たちも、改めて言葉にするのはめちゃくちゃ大事だと気づかされました。


――完成した3rdアルバムの『Appare!Future』。それぞれ、どんな作品になったのかも教えてください。

橋本あみ  Appare!史上最高の1枚と言っても過言ではないアルバムになったと思います。収録したどの歌も名曲ですし、どれも、私たちのこれからに必要不可欠になる楽曲ばかりです。それと、このアルバムを聴くと、初めてAppare!に触れる人でも、Appare!のことをわかってもらえる内容にもなっています。

藤宮めい  ほんと、今のAppare!がぎっしり詰まったアルバムになったとわたしも感じています。楽しい曲、可愛い曲、熱い曲など、本当にいろんなタイプの楽曲が入っていれば、どれかしら気に入ってもらえる歌があると思うから、その人自身のお気に入り曲も見つけてください。

――最近までのAppare!は、日比谷野外音楽堂を成功させることをモチベーションに自分たちに磨きをかけ続けてきました。その日比谷野外音楽堂公演の場で、「日本武道館に立ちたい」と宣言。今は、その日本武道館公演を実現することを目標に走り続けています。明確な目標があったほうが、自分たちの気持ちを未来へ動かすモチベーションになっていくんでしょうね。

藤宮めい  日比谷野外音楽堂という明確な目標を打ち出す前までの私たちは、思い描く夢が壮大すぎたのか、どう頑張ったら、その夢や目標を叶えられるのか想像がつかず、焦る気持ちばかりが先行していました。でも、具体的な目標ができると、そのためにどう行動するのかなど、いろいろ考える内容も明確になっていくし、より指標を持って進みやすくなっていきました。そういう意味でも、明確な目標を掲げることがモチベーションになることは間違いないです。
  それと、その夢や目標を口に出して発言することも大事だと気づかされました。私たちが初めて「Appare!は日比谷野外音楽堂を目指します」と発言したとき、誰も満員にできるなんて思っていなかったと思います。あの当時は、メンバー自身も、そうでした。でも、その目標を口にして、そのための努力を続けることで、みんなもその思いを信じてくれれば、実際に目標を成功という形で叶えることができました。それもあってなんです、「とにかくやりたいと思ったことは口にしていこう」と思うようになったのは。私たちも、改めて言葉にするのはめちゃくちゃ大事だと気づかされました。夢や目標がある方は、私たちと同じように、実際に口にしながら頑張ってほしいなと思います。

橋本あみ  Appare!は今、何時かの日本武道館公演を実現させるためにと動き出しています。実際に今も「たまねぎ食べるぞ!ツアー」と題して、その決意を各地の人たちに伝えています。今回のツアーのファイナル公演が、12月18日の豊洲PIT公演。この日は声出し可能。さらに、楽しさがギュッと詰まった内容になりそうだし、一体感を持てるライブになるから、ぜひ遊びに来てほしいなと思います。

――この日は、どんなライブになりそうでしょうか。

橋本あみ 今も、メンバー/スタッフさんたち一丸となっていろんなお話をしていますけど。今の自分たちの姿勢や伝えたい思いを、よりしっかりと伝わる内容にしていくつもりです。

藤宮めい  日比谷野外音楽堂公演を成功させたことで、アイドルファンの中にもAppare!という名前は知っているという方々が増えてきました。だからこそ、「日比谷野外音楽堂を成功させたグループでしょ」という認識で終わるのではなく、そういう人たちも振り向かせるライブを、これからのAppare!はもっともっとやっていかなきゃいけないなと思っています。 
  豊洲PITを舞台にした公演自体、Appare!は次で3回目になります。前回や前々回よりもパワーアップした内容を見せなきゃと思っていますし、日本武道館公演を目標に掲げた以上は、それに相応しい姿を見せ、まずはファンの人たちに納得してもらわなきゃいけないですからね。

橋本あみ  とにかく、めちゃめちゃ気合を入れつつ、元気に頑張ります!!

TEXT:長澤智典

<インフォメーション>

Appare!Future
2022/11/24 RELEASE!!
価格:¥2,000(税込)

ジャケ写

品番:APPR-7

01 『さんざめく』(作詞 NOBE / 作曲・編曲 鶴丸雄太)
02 『Wai Wai ダンスフィーバー』(作詞・作曲・編曲 首藤義勝(KEYTALK))
03 『絶対猛信デイドリーマー』(作詞・作曲・編曲 玉屋2060%(Wienners))
04 『サビからはじまるyoursong』(作詞・作曲・編曲 まじかる☆ひもり)
05 『激奏!アンサンブル』(作詞・作曲 草野華余子 / 編曲 草野華余子、岸田(岸田教団&THE明星ロケッツ)
06 『アガレ!』(作詞 NOBE / 作曲・編曲 浅野尚志)
07 『青いフレア』(作詞・作曲・編曲 堀江晶太)
08 『ぱ ぴ ぷ ぺ POP!』(作詞・作曲・編曲 玉屋2060%(Wienners))                  
『「Appare! Future」レコ発記念 玉ねぎ食べるぞ!ツアー2022 勇往邁進』

【名古屋公演】

日時:2022/12/3(土)
会場: X-HALL-ZEN-
時間:12:00/12:30
料金:3,500 / 4,000+1D

【大阪公演】

日時:2022/12/4(日)
会場: FANJ twice
時間:15:30/16:00
料金:3,500 / 4,000+1D

【仙台公演】

日時:2022/12/10(土)
会場: LIVE HOUSE enn 2nd
時間:15:30/16:00
料金:3,500 / 4,000+1D

【ツアーファイナル】

日時:2022/12/18(日)
会場:豊洲PIT
時間:15:00 / 16:00
料金: 玉ねぎチケット 5,000円 / 一般チケット 1,000円+1D


SNS

https://appare-official.jp/
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