FEATURE

2022.11.29
Appare!

自分の嫌な部分を自分でわかっている人がいたら、この曲を聴くことで、「解釈次第で、短所も長所に変えていけるんだ」となってもらえると思います。 Appare! インタビュー・1

 最新3rdアルバム『Appare! Future』が、メッチャ評判を呼んでいるAppare!。彼女たちは現在、全国ツアー「玉ねぎ食べるぞ!ツアー2022 勇往邁進」を実施中。ファイナル公演は、12月18日豊洲PITで行われる。
  このたび、メンバーの"橋本あみ"と"藤宮めい"がガルポのインタビューに登場。最新アルバムの魅力についてあれこれ語ってくれました。


ちょっとでもミスったらその映像は使えなくなるから、1回も間違えちゃいけないMV撮影の環境でした。


――3rdアルバム『Appare! Future』が発売になりました。めっちゃテンションの上がる楽曲を満載していますよね。

橋本あみ ファンの人たちを見ていても、アルバムに収録した曲たちを歌うたびに「みんなのボルテージが上がっているな」と感じる場面がすごく多いです。私たちも、ライブで歌っていてアガる曲が多いなと感じています。

――印象的だったのが、『ぱ ぴ ぷ ぺ POP!』のMV(https://www.youtube.com/watch?v=U-Ky25O0faM)。あれ、一発撮りですよね。あの撮影は、めちゃくちゃ大変だったんじゃないですか。

橋本あみ  めちゃめちゃ大変でした。

藤宮めい  ちょっとでもミスったらその映像は使えなくなるから、1回も間違えちゃいけない環境でした。あのときの撮影は、メンバーも必死すぎて汗だく状態でしたけど。撮影スタッフの方々も、カメラの側から次々と動きの指示を忙しく出していたように、同じよう汗だくになりながら撮影してくださっていたので、こうやって完成した作品をみなさんに届けられたのはすごく嬉しいです。

――あの映像は、何テイク目になりました?

橋本あみ  確かトータルで5回撮ったから、あの映像は記憶が間違っていなければ5回目です。

藤宮めい  撮影をしていく中でも、いろんなこだわりが出てきてたよね。 

橋本あみ そう!

藤宮めい 一度、撮影を終えたあとに、「ここはもっとこうしたほうがいいんじゃないか」など、撮ったことで生まれたアイデアをその都度反映していたから、本当にこだわり抜いて撮影した作品にもなりました。

――めいさん、MVの中でいい目立ち方をしていますよね。

藤宮めい  えっ、ホントですか??

橋本あみ  その言葉の意味、めっちゃわかります。観ていて「かわいいー!!」ってなりますよね。

藤宮めい  やったー、嬉しいー!!褒められちゃったぁ!!

橋本あみ  わたし、一度、撮影中に思いきりこけちゃったことがあって。結局、撮り直しになったんですけど。みんなの足を引っ張らないようにと必死でした。

――みなさん、最後に「はいカット、OKです」の声がかかったとき、すごくいい表情をしていましたよね。

橋本あみ  あのときの声は、本当に嬉しかったです。


『さんざめく』


――ここからは、3rdアルバム『Appare! Future』へ収録した楽曲の解説を一曲ずつお願いしたいと思います。冒頭を飾ったのが『さんざめく』。この曲は、けっこう前に生まれていましたよね。

藤宮めい  日比谷野外大音楽堂でワンマンライブを行うのを発表した日のライブで初披露したように、もう1年以上前からある楽曲ですけど。2回目に歌ったのが日比谷野外音楽堂公演のときのように、まだ(取材時点では)2回しか歌ったことがありません。

橋本あみ 「後戻りはもう出来ないな」という歌詞から始まる歌ですけど。日比谷野外音楽堂へ向かっていく気持ちが書いてあるから、この歌詞に込めた決意や思いはすごくわかります。しかも、日々、前へ進み続ける自分たちの気持ちに重なる内容にもなっています。 

藤宮めい  だから、日比谷野外音楽堂の公演でも1曲目に『さんざめく』を歌いました。

――歌う回数が少ないということは、それだけAppare!にとっても大切な、意味のある楽曲ということでしょうか?

藤宮めい  それもあります。Appare!の場合、ライブでは明るく弾けた曲たちをメインに披露しています。『さんざめく』はゆったりとした曲調だから、イベントへ組み込むのは難しいという理由もありますけど。それ以上に、とても明確な意味やメッセージを持った歌だからこそ、みんなの心へしっかり届けたいタイミングのときに歌いたいから、結果的にそうなった面もありました。

――ということは、今後も大切な場面になったときに歌う楽曲になりそうだ。

藤宮めい  そうですね。『さんざめく』は、ライブの中ではレア曲になるのかも知れません。

橋本あみ  わたし、日比谷野外音楽堂の1曲目に『さんざめく』を歌ったことにすごく意味があったなと思っていて。きっとファンの人たちの中にも、あのとき、その意味を感じたからこそ、『さんざめく』を聴きながら涙を浮かべていた人たちがいたのかなって、今、振り返ると思います。

――もしや次の披露が、何時かの日本武道館公演とかになるのかもね。

橋本あみ  そうかも知れないですね。そんなことをいいながら、別のタイミングで歌っているかも知れませんけど(笑)。

藤宮めい  『さんざめく』は、何時、どのタイミングで聴けるのかも楽しみにしていてほしい楽曲です。


『Wai Wai ダンスフィーバー』


――『Wai Wai ダンスフィーバー』は、KEYTALKの首藤義勝さんが手掛けた楽曲になります。

橋本あみ  『Wai Wai ダンスフィーバー』は今、ライブでめちゃくちゃ歌っています。

藤宮めい  今年の夏フェスや大きなイベントライブのたびに会場を盛り上げる楽曲として人気だった、今年の夏のイベントライブを通して、より大きく成長したライブ曲になりました。振りも多いけど、でも、みんなも真似しやすいから、ライブでもお客さんたちとの一体感を作れています。

橋本あみ  しかもバンドサウンドだから、バンド好きな方にも刺さる楽曲だなと思います。『Wai Wai ダンスフィーバー』は、歌詞も含めてめっちゃいい曲なんですよ。

藤宮めい  だからこそ、大きな対バンイベントのときほどライブで歌いながら、お客さんたちと一緒に盛り上がりを作っています。


『絶対猛信デイドリーマー』


――『絶対猛信デイドリーマー』は、玉屋2060% (Wienners)さんが提供した曲になります。

藤宮めい  玉屋2060%さんって、たくさんアイドルさんの曲を作っていらっしゃるじゃないですか。以前から私たちもそうだし、ファンの方々からも「玉屋2060%さんの楽曲をAppare!に歌ってほしい」という声をいただいていました。その思いが、今回ついに実現しました。ライブで歌っていても、ファンの方々の評判がすごくいい曲です。「朝、これを聴いて出勤や登校しています」という声も多くいただいています。
  『絶対猛信デイドリーマー』は、ダンスがすごくハード。初めて見た人でもすぐに真似できるような簡単な振りも多いんですけど。これを完全にやりきると、じつはすごくきついです。この曲を必死に踊りながらダイエットしている人の動画を発見したときは、「すごい!!」と思ったし、ダイエット向きかも知れません(笑)。

橋本あみ  ライブ中も、体力勝負の曲って感じだからね。

藤宮めい 手も、足もと、本当に忙しい(笑)。

――『絶対猛信デイドリーマー』は、歌詞も印象的ですよね。「「熱し易く冷め易い...」すなわちチャレンジ精神旺盛。」「「妬み嫉み上がり下がり...」素直で 自然で いい子じゃん」など、ネガティブな気持ちさえめっちゃポジティブ変換していますよね。

橋本あみ  この曲の歌詞は、玉屋2060%さんと一緒にミーティングをしながら生まれた内容になります。玉屋2060%さんが、私たちの思いをいろいろとヒアリングして下さいました。そのうえで生まれたのが、ネガティブやマイナスな感情をプラスに変えてゆくこの歌詞になります。メンバーが普段から心の中に抱いている思いが歌詞になっているし、きっと同じように感じている人たちだっていると思うから、聴いて共感していただけると思います。普段の私たちは、そういう思いを表に出して見せることがないからこそ、じつは、こういう気持ちも持っていることを知ってもらえたら嬉しいです。

――人である以上、誰だってネガティブや闇の感情だって持っていますからね。

橋本あみ  それを、玉屋2060%さんに引き出していただけた感じがしています。とにかく、歌詞がめっちゃいい!いろんなネガティブな気持ちも、めちゃめちゃポジティブに解釈変換しているから、『絶対猛信デイドリーマー』を聴くと元気をもらえます。

藤宮めい  わたし、けっこうネガティブな気持ちへ陥ることもあるから、「こういう考え方もあるんだ」とプラスに気持ちを変えていけました。自分の嫌な部分を自分でわかっている人がいたら、この曲を聴くことで、「解釈次第で、短所も長所に変えていけるんだ」となってもらえると思います。


『サビからはじまる yoursong』


――『サビからはじまる yoursong』は、まさにサビ歌始まりの楽曲です。

橋本あみ  本当にタイトル通りですよね。歌詞に「5分間精一杯うたうから 聞いて」と書いてありますけど。本当に5分ピッタリで終わります。

――えっ、そうなんだ!!ということは、「あと60秒だけ聴いていって」と歌っているところも…。

藤宮めい  そこからあと60秒で曲が終わります。この楽曲は、今までのAppare!にはなかったタイプというか、1曲の中でリズムや曲調が次々変わっていくから、とても面白くて個性的な楽曲という印象です。ただ、ライブで披露するまでは、お客さんたちがどうノッてくれるのかぜんぜん想像がつかなくて、最初は不安もありましたけど。1曲の中からいろんな表情が見えてくるのもあって、みなさんライブではそこを楽しんでくれています。

橋本あみ  『サビからはじまる yoursong』は、比較的聴かせる系の曲ですけど。振りコピも真似しやすいように、ライブで一体感も作れていますし、私たちの踊りを真似て、みなさん一緒に踊ってくれます。だから、そんな心配も不要でした(笑)。

藤宮めい  歌詞の意味も深いから、歌うたびに、歌詞に深く思いを重ねて歌うことを心がけています。でも一番は、歌詞に書いてある通り本当に5分間で曲が終わるところが、この曲の面白さです。

橋本あみ  わたしも、初めてデモ音源をいただいたとき、「本当に5分間なのかな?」「本当にあと60秒で終わるのかな?」と思って調べちゃいました(笑)。そうしたら、本当に歌詞の通りでした。


『激奏!アンサンブル』


――続く『激奏!アンサンブル』は、草野華余子さんの手による楽曲になります。

橋本あみ 『激奏!アンサンブル』は、魂奮える曲。草野さんに楽曲提供していただくのは2曲目になりますけど。草野さんご自身も期待を込めてくださったというか、私たちAppare!が、さらに上にいけるようにと願いを込めてこの歌を作ってくださいました。その理由もあって、私たちも『激奏!アンサンブル』を歌うときにはすごく気合が入りますし、とてもパワーの溢れ出る楽曲だと感じています。

藤宮めい  『激奏!アンサンブル』は本当に熱い曲。しかもAppare!らしい、ちょっと泥臭い要素も所々の歌詞に入っているから、私たちの持つ熱さが伝わる楽曲だとも思います。
  中に「いつだって今日が最高のステージ」という歌詞の一節があります。今日のライブは今日しかないという気持ちを改めて『激奏 アンサンブル』を通して感じたというか、ライブで歌うたびに「今日のライブも最高を届けよう」「今日も最高を更新しよう」という気持ちになれば、今まで以上に「今日が最高のライブとは」ということを考えるようになりました。歌っていて、とても気合が入ります。

 

 (2回目へ続く)


TEXT:長澤智典

<インフォメーション>

Appare!Future
2022/11/24 RELEASE!!
価格:¥2,000(税込)

ジャケ写

品番:APPR-7

01 『さんざめく』(作詞 NOBE / 作曲・編曲 鶴丸雄太)
02 『Wai Wai ダンスフィーバー』(作詞・作曲・編曲 首藤義勝(KEYTALK))
03 『絶対猛信デイドリーマー』(作詞・作曲・編曲 玉屋2060%(Wienners))
04 『サビからはじまるyoursong』(作詞・作曲・編曲 まじかる☆ひもり)
05 『激奏!アンサンブル』(作詞・作曲 草野華余子 / 編曲 草野華余子、岸田(岸田教団&THE明星ロケッツ)
06 『アガレ!』(作詞 NOBE / 作曲・編曲 浅野尚志)
07 『青いフレア』(作詞・作曲・編曲 堀江晶太)
08 『ぱ ぴ ぷ ぺ POP!』(作詞・作曲・編曲 玉屋2060%(Wienners))                  
『「Appare! Future」レコ発記念 玉ねぎ食べるぞ!ツアー2022 勇往邁進』

【名古屋公演】

日時:2022/12/3(土)
会場: X-HALL-ZEN-
時間:12:00/12:30
料金:3,500 / 4,000+1D

【大阪公演】

日時:2022/12/4(日)
会場: FANJ twice
時間:15:30/16:00
料金:3,500 / 4,000+1D

【仙台公演】

日時:2022/12/10(土)
会場: LIVE HOUSE enn 2nd
時間:15:30/16:00
料金:3,500 / 4,000+1D

【ツアーファイナル】

日時:2022/12/18(日)
会場:豊洲PIT
時間:15:00 / 16:00
料金: 玉ねぎチケット 5,000円 / 一般チケット 1,000円+1D


SNS

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