FEATURE

2026.07.28
Finally

Finally インタビュー(後編) 自分たちでも新しい扉を開けば、いろんな人たちの扉も、この作品を通して開けようと思います。

 「ライブモンスター」の異名を誇るFinallyが、ついにメジャーに進出! 8月5日に、メジャー1st EP『door』をリリースする。作家陣に、タカ(ex:ミオヤマザキ)、横山直弘(ex:感覚ピエロ)、KEYTALKの小野武正らが参加。アイドルという枠を凌駕した、ロックなパフォーマンスユニットとして熱い注目を集めているFinally。その魅力を2回にわたって紐解いた。今回は、メジャー1st EP『door』に収録した全楽曲について、6人が語ってくれた。

(前編は、こちらから)


「新しい扉を開けました」と宣言しようと『door』と名付けました。


──メジャー1st EP『door』が完成しました。タイトルが、いいですね。

Juri  これまでもFinallyは、作品を制作するたびに「UPDATE」を繰り返してきました。もちろん今回も、UP DATEをしているのですが、メジャーデビューという大きな節目を迎え、自分たちが新しい扉を開くことで、この作品を通して、いろんな人たちの扉も開けたいと思い、メンバーみんなで話し合ったうえで、メジャーデビュー作のタイトルを『door』に決めました。

──さすがに、タイトルを『UPDATE4』にはしなかったんですね。

Juri  その可能性もありましたけど、扉を開けた先でも、まだまだUPDATEは続けていくことだし、今はまず「新しい扉を開けました」と宣言しようと、『door』と名付けました。もしかしたら今後、『UPDATE4』が出てくる可能性は…絶対に無いとは言えないですからね(笑)


『わすれらんねぇよ』


──ここからは、収録曲それぞれの魅力について伺いたいと思います。1曲目が、1st EP『door』のリード曲にもなった、作詞:シミズサチ、作曲:タカ(ex:ミオヤマザキ)による『わすれらんねぇよ』です。

Juri 『わすれらんねぇよ』は、メジャー1st EP『door』のリード曲です。すごくパンチのあるネーミングですよね。

 ──確かに。

Juri   『わすれらんねぇよ』のテーマは、「忘れられない恋」。忘れられない元カレや元カノに向けての思いを歌にしています。この曲でわたしはダンスの振り付けをさせていただきました。「忘れられない恋の歌」というテーマがあったので、忘れられない元カレや元カノに届けたい気持ちを、「呪いのダンス」として振り付け、一度見たら”忘れられないダンス”になるように仕上げました。
  忘れられない恋がメインの歌詞ではありますが、「私たちの存在を忘れられないものにしてやる」という思いや、メジャーデビューの第一歩として、自分たちが今持っている情熱や、ファンの方がFinallyに向けてくれる熱量、スタッフや関係者の方が抱いてくれている期待、それを「私たち自身も忘れられないようにしよう」という覚悟。まさに、「Finallyのことを忘れさせねぇよ」といういろんな意味が詰められた渾身の曲です。

──「わすれらんねぇよ」と歌う声が、強烈なインパクトを放って耳に飛び込んできました。

Juri リードを取る2人(Meg&Rinka)がガンガンに歌っていますからね。

Meg  「わすれらんねぇよ」という言葉、めちゃめちゃインパクトがありますよね。歌詞の内容が「忘れられない恋」、つまり失恋の歌だから、一つひとつの言葉を汲み取ると苦しいものですけど。とにかくキーが高い、とくにサビでは高いキーでずっと歌っているから、そこに出ているロックな勢いが、この曲に格好よさを出しているんですよ。なのに、切なさも歌声から漂ってくる。そこも、この曲に強烈なインパクトを与えています。

Rinka  『わすれらんねぇよ』の歌詞には、喜怒哀楽すべての感情が入っています。失恋の歌だから、もちろん悲しい気持ちは詰め込まれていますけど。その中に、相手に向けてのいら立ちや、自分自身に向けてのいらつきが入っていれば、優しさも入っています。悔しいからこそ強がってしまう気持ちや、乱れてしまう感情なども、そう。それらすべてを含めた、”愛がすごく詰め込まれた歌詞”という印象をわたしは感じました。その感情を、歌声を通してどう伝えていくのか、そこも心がけて歌入れをしました。わたし、もともと低音域担当ですけど、この曲では高音域の声も出して歌っています(笑) 


『1か8か』(いちかばちか)


──2曲目は、『1か8か』ですね。

Haruna  『1か8か』は、明るめのロックチューンです。歌詞には、自分たちの目指す場所や、世間に対してぶつける思いなどを記しています。落ちサビで「頂上で見たい景色だから」と歌っています。そういう言葉からも見えてくるように、今の6人に似合う曲だし、この曲がリードになってもおかしくないくらい、強い意味や思いのこもった前向きな楽曲です。格好よさの中にちょっと切ない気持ちも含めているから、聴けば聴くほどエモさも感じられる。ほんと、聴くほどに沼る楽曲です。

──強気な気持ちを、歌詞を通してぶつけてくるところもFinallyらしいですよね。

Haruna  強めの歌詞が、すごく刺さりますよね。

Tina  そうなんですよ。でも、これまでのFinallyにありそうでなかった曲にもなったのが、『1か8か』なんです。

──メンバーも、新鮮な気持ちで歌えていたということ?

Tina そうですね。(取材時点では)ライブでの披露はまだだからこそ、すごく楽しみです。この曲は、すごく耳に飛び込んできやすいし、みんなにも振りコピをしてもらいたいし、何より、ライブでみんなを巻き込んでいきたい楽曲。どんな景色が生まれるのか楽しみです。


『キスして欲しい?』


──横山直弘(ex:感覚ピエロ)さんが手がけたのが、「キスして欲しい」の言葉を何度も何度も歌う『キスして欲しい?』です。

Aoi  曲の中に、「キスして欲しい」の言葉がいっぱい出てきます。しかも、「キスして欲しい」や「キスして欲しい?」と、いろんな"キスして欲しい"表現が出てくるから、「誘惑しているの?一体どっちなの??」となるくらい、1曲の中に、女の人のいろんな気持ちが込められています。 

Tina  最初は「キスして欲しい」と歌いながら、そこから、「キスして欲しい?」とハテナがついたりして、ちょっとずつ変わっていくんです。どんどん小悪魔っぽくなるみたいな、すごく深い歌詞になってます。

Aoi そう、ただ普通に「キスして欲しい」と言っているだけじゃない、1曲の中で、どんどん「キスして欲しい」の言葉の意味や重みが変わっていくからこそ、その気持ちの変化を感じてほしいんです。
   『キスして欲しい?』は、すでにライブでも披露していますけど。「キスして欲しい」と歌うときのメンバーの表情の変化にも注目してほしいです。振り付けも、この年齢だからこそできる振りになっているように、大人の女性らしさも演出しているから、そこにも注目してください。

──「キスして欲しい」という言葉の連発は、かなりインパクトが強いです。

Tina  ファンの方々にも、「めちゃめちゃインパクトのある曲」と言われています。

Aoi  ライブ中、1曲の中で何回「キスしてほしい」と言っているのかを数えている人たちもいます。

Tina  中には、Rinちゃんが「キスして欲」まで言っているパートもあるんですけど。そこも含めて「キスして欲しい」を何回言っているのかを数えるのか、そこは省くべきなのかという論争もあるみたいです(笑)。ぜひ、リリースになったら、歌詞カードを見て答え合わせをしてください。

──歌っている側も、同じ言葉を繰り返すことで、感情の込め方にも変化が出てくるのではないですか?

Tina そうなんですよ。なので、ライブでのそれぞれの表情や歌声の変化にも注目してください。

Meg 『キスして欲しい?』は、横山直弘さんに曲を書いていただいたのみならず、ヴォーカルのディレクションにも入っていただきました。レコーディングでは、私たちが「セクシーさ」「かわいい風に」など、いろんなパターンで歌った「キスして欲しい」のテイクを、最終的に横山さんが上手く組み合わせて作ってくださいました。だから、1曲の中で、私たちのいろんな「キスして欲しい」声を楽しめます。

Tina  メンバーそれぞれの歌い方や個性が1曲の中で混ざり合っているから、自分たちで完成した楽曲を聴いたときには、「めちゃめちゃ格好いい」とみんなで言っていました。


『メタモルフォーゼ』


──4曲目が、KEYTALKの小野武正さんが曲提供をした『メタモルフォーゼ』になります。

Haruna この曲は、作詞・作曲をしてくださった小野武正さんと、メンバー全員、そしてスタッフさんたちみんなが一堂に会して、「どういう楽曲にしたいか」という打ち合わせをしたうえで生まれた楽曲です。曲調は楽しい雰囲気ですが、ちょっと切ない夏の歌にもなりました。今年の夏は、この曲でもひと夏を彩っていきたいなと思います。

──この曲には、メンバーもいろんな意見やアイデアを出したわけだ。

Haruna  武正さんには、普段の私たちの雰囲気をつかんでいただいたうえで曲にしてもらいました。だからこそ、Finallyにしか歌えない楽曲になったなとも思っています。

Juri  そうだね。武正さんには、以前にも『夏の怪獣』という、ライブでも人気の、キャッチーで楽しくてガチャガチャしている楽曲を作っていただきました。でも今回の『メタモルフォーゼ』では、同じ"夏の歌"でも、すごく儚さも出していただきました。この曲では、1曲の中で、一人ひとりの歌声が頻繁に入れ替わります。そのうえで、サビで6人の歌声が一つに重なると、すごく一体感が生まれます。 それぞれの個性がめちゃめちゃ出ているのに、サビでみんなの声が一つになると気持ちを揺さぶる一体感が出てくるところが、この曲の魅力なんですけど。プリプロ(本番レコーディング前に行う、本番さながらのレコーディング)では、一人ひとりがこの曲をフルで歌いました。その歌声自体に、それぞれの歌い方の個性がすごく出ていました。その6人の声を持ち帰り、武正さんが歌割を改めて上手く振り分けて形にしてくださいました。歌い方って、どうしても癖が出てしまうじゃないですか。この曲ではとくに、その癖というか、個々の個性がフルスウィングで出ていたから「一体どうなるのかな?」と思っていたら、完成した楽曲を聴いたら、フルスウィングした個々の個性を生かしたうえで、サビで6人の個性を一つにまとめあげていたから、「すごい、ばっちり!!」と思えて嬉しくなりました。

Rinka  最後のクラップや笑い声は、みんなで一緒にブースに入って録りました。そこからも、メンバーそれぞれの個性が見えてきます。

──最後の高笑いが、めちゃめちゃ強烈なインパクトを放っていました。

Rinka  あれは、Aoiの笑い声です。

Aoi  普通に笑っていただけなんですけど、そこが採用されていました。わたし、笑い声や、フッとしたきっかけで出てしまった声が、そのまま採用されることが多いんですよね。

Meg  『1か8か』の中にも、もともと歌詞にも書いていなかったし、入れる予定もなかったAoiの声が入っているんだけど。それも、面白い個性が出ていたから、そのまま採用されたパターンでした。

Aoi どれも意図してなくて、素で出てきたものが使われているから、それが嬉しいやら恥ずかしいやら。アッハハハハ!!
  

『CHIRIGIKU』


──最後が、MegさんとRinkaさんが作詞を手がけた『CHIRIGIKU』になります。

Meg 最初に、2人で「何を題材にしようか」とテーマを決めました。そのうえで…。

Rinka 私が最初に、今の自分が思っていることや、テーマに寄り添った感情や経験、そのテーマに関連した世間一般的な感情や言葉をダーッとたくさん書き出して、それをMegに送って、歌詞にまとめてもらいました。

Meg  今回、歌詞のテーマに据えたのが、「線香花火」でした。わたし、このテーマで歌詞をまとめあげることを決めたとき、線香花火のことをいろいろと調べました。その中で一番気になったのが、4段階ある線香花火の火花の移り変わりの中で一番最後のフェーズとなる、火花を咲かせながらも、菊が散るように儚く最後を迎える"散り菊"の部分でした。メジャーデビューを飾る今年の夏は、自分たちにとっても忘れられない濃い夏になるからこそ、一連の夏の流れを締めくくる思いもそこに重ねてしっとりと終えたくて、この言葉をわたしは持ってきました。
                                              
──Rinkaさん、「テーマに寄り添った感情や経験」という言葉を口にしていましたけど。『CHIRIGIKU』には、けっこう危険な恋を記していますよね。

Meg  Rinちゃんが綺麗な言葉をたくさん並べてきたところを、わたしが危険な歌詞にしちゃいました(笑)

──えっ、そうなんですか?!

Meg  Rinちゃんが“綺麗な淡い夏の恋の思い出”を書いていたところを、この男の人をちょっと悪い男にしちゃおうかなって、どんどん危険な恋に沼る歌詞に、わたしがしていきました。そうしたのも、私たちも大人の女性たちですし、かわいすぎる恋よりも、ハラハラとした恋の物語にしたくて。それで、歌詞の中に「沼ってく」や「ハッキング」、「ヤケド」や「綺麗な傷」など、危なっかしい言葉をいろいろと入れて、ちょっと危険な恋の歌にしちゃいました。

──一瞬、不倫の歌かと思ってしまいました。

Meg  えー、それは超きけーん。歌詞については、聴いたその人の夏の恋愛の思い出でも、推しの姿を重ねるでも、そこは何でもいいので、自由に解釈して楽しんでいただけたらなと思います。

Rinka 夏の綺麗な恋の思い出が、気づいたら大人の危険な恋にMegが色づけてくれました(笑)。

Meg  なので、聴く人それぞれの夏の思い出に重ねて聴いてもらえたら嬉しいです。


どれがリード曲になってもいいくらい強い5曲が集まった、メジャーという扉を開けるのに相応しい、新しい作品になりました。


──メジャー1st EPの『door』、今のFinallyにとってどんな1枚になりましたか?

Meg  全体を通して格好いいもあるし、エモいもあるし、楽しいもあるし、セクシーもあるし、いろんな感情がこの5曲に詰まっています。しかも、今までのFinallyの良さも、この6人の持つ魅力も、どの曲にも詰まっているし、どれがリード曲になってもいいくらい強い5曲が集まった、メジャーという扉を開けるのに相応しい作品になりました。メジャー一発目って本当に重要じゃないですか。これから活動していく先でも思い出になる宝物だし、自信を持って「これでFinallyはメジャーデビューします」と言える作品になっています。

──デビューに先駆けて、7月29日には、結成5周年とメジャーデビュー記念を兼ねて、Zepp Shinjukuでワンマン公演を行います。

Juri  今回のワンマン公演は、5周年という記念も重なっているので、Finallyは5年間でここまで来たんだぞというところを、まずは見せるべきだと思っています。それを見せたうえで、新たな私たちの第一歩に期待を持ってもらえるような。さらに可能性を感じていただけるライブにしたいです。

──そして、今後のFinallyですが…。

Juri  メジャーデビューという大きな節目を迎えた今、このチャンスをまずはしっかりと形にし、結果としてみんなに示さなきゃと思っています。今はまず、ファンの人たちと一緒に、私たちが大切にしている「楽しい」を武器にして、「楽しい」と「売れたい」という気持ちをセットにしてつき進んでいきたいと思っています。


TEXT:長澤智典
 

<インフォメーション>


JKT

Finally
メジャー1st EP『door』
2026年8月5日(水)リリース

収録内容
わすれらんねぇよ
1か8か
キスして欲しい?
メタモルフォーゼ
CHIRIGIKU

詳細: https://www.teichiku.co.jp/artist/finally/


フライヤー
Finally 5th Anniversary & Major Debut One-Man Live『door』
日程|2026.07.29(水)
時間|OPEN 18:00 / START 19:00
場所|Zepp Shinjuku

◆チケット種別
① MegaVIPチケット 50,000円
(FC会員のみ購入可能、1人1枚まで)
② VIPチケット 30,000円(1人2枚まで)
③ 一般チケット 3,500円
④ 女性限定チケット 2,500円
⑤ 追加おすすめチケットセット(5枚)10,000円
(Mega VIPまたはVIPチケット購入者のみ購入可能)
※全券種、入場時ドリンク代(600円)別途

チケット販売
一般 ¥3,500
女性限定 ¥2,500
詳しくはこちら▼
https://x.gd/iIDxJ

チケット購入はこちら
■MEGAVIPチケット(FC限定)
入会して申し込む▼
https://fanicon.net/fancommunities/6768

■VIPチケット
https://forms.gle/tZCxQhZLf7S61VCM6

■一般 / 女性限定チケット
ぴあ
https://w.pia.jp/t/finally-door/

イープラス
https://eplus.jp/finally/

ローチケURL
https://l-tike.com/finally-0729/


アー写

SNS
https://www.teichiku.co.jp/artist/finally/
https://lit.link/finally

特集FEATURE

FEATURE
最新記事更新日 2026.07.28
ガルポ!ズ INTERVIEW
最新記事更新日 2026.08.01
イベント情報