FEATURE

2026.07.01
TSUCASA,代羽つかさ

TSUCASA インタビュー!!

ステージに立つと自然にスイッチが入って、その世界へ没入していきます。本番になると全部ふっ切れて、その世界に入り込んでいく。そういう点では、TSUCASAはとくに表現(憑依)しやすいなと思います。


 人気コスプレイヤーとして、高い支持を得続けている「代羽つかさ」。その支持を広げる一環として彼女は、歌を通したアーティスト活動や、モデルやMCなどのタレント活動も行っている。アーティストとしては、昨年、1st Single『青のフィロソフィー』を発売してメジャーデビューも果たしている。                                     
代羽つかさとして表現したのは、気持ちを前へと動かす、"青春"を感じさせる煌めいた世界観。笑顔が眩しい彼女にとても似合う表情として、ファンたちからも支持を集めていた。ところが…。

  それは、昨年11月に行われたリアルとバーチャルを融合した「FUURYUU FES 5.0 2025」でのことだった。そのライブには、ゴシックでハード&シンフォニックなサウンドを軸に据えた、ダークでアグレッシブな楽曲を歌い、強烈なインパクトを与えたTSUCASAというシンガーが登場していた。じつは彼女こそ、代羽つかさのもう一つの姿だった。
  そのライブで披露した、岡田実音をプロデューサーに迎えて制作した『Gravity of Love』は、昨年デジタル配信された。でも、あのときに歌った、獲物を喰らうような雄々しい姿勢で歌いあげたもう一つの『REAL CORE』は、あれから耳にする機会を得ることはなかった。
  『Gravity of Love』を配信リリースしたときから、「もう1曲もリリースしてほしい」という声が多く寄せられていた。その思いへ応えるように、7月1日に、こちらも岡田実音のプロデュースによる『REAL CORE Short Ver.』を配信リリースすることが決定した。TSUCASAとはどういったシンガーなのか、その素顔を、少しだけお見せしよう。


自分が表舞台で活動することになるとは本当に思っていませんでした。だから、今のような活動を始めたこと自体に驚いています(笑) 


──つかささんは、以前からコスプレイヤーとして高い支持を得てきた方ですよね。いわゆるアーティストや芸能活動にも、以前から興味を持っていたのでしょうか?

「本格的な芸能活動を始めたのは、今の事務所に所属をしてからになります。それまでも、幼少期からの習い事や有志のグループ活動、また短期間ではありましたが男装アイドルの活動を通してステージに立って歌い踊る経験はしてきました。アイドル活動以外は個人や有志が集まってパフォーマンスをしてきた形だったので、どれも表現活動の延長として好きでやってきたことでした。だから、"お仕事"として本格的に個人で表現活動を始めたのは、今の事務所に所属してからになります。
   わたしは表舞台にも立ってはいましたが、美術を学んでいたことで、CM映像の美術制作や映像自体を編集するなど裏方として仕事をしていたから、自分が表舞台で活動をしていこうとは本当に思っていませんでした。だから、今のような活動を始めたこと自体が、わたしもそうだし、両親も驚いています(笑)」
 

コスプレ


──そうだったんですね。

「ただ、幼少の頃バレエを習わせてもらって踊ることが身近な環境だった影響で、昔から踊ることが大好きで、中高生の頃も部活動を通しての学内での発表会レベルでしたが、人前に立つ経験はしていました。中でも、わたしに大きな影響を与えたのが、ニコニコ動画によくアップされていた「踊ってみた」の動画でした。最初こそ見ている側でしたが、次第に「自分もやってみたい」と思い始めたことが、今へも繋がる道筋になったのかなと、今振り返ると思います」

──つかささんと同じような系譜を辿り、趣味で「踊ってみた」の動画をアップされる方々は多くいますけど。つかささんが注目を集めたのには、人を惹きつける魅力があったからだと思います。

「今の事務所へ所属することになったのも、知り合いのコスプレイヤーさんに、「挑戦してみないか」と推薦を受けたことがきっかけでした。推薦を受けて面接に行ったときも、わたしのこれまでの経験を踏まえたうえで、色々な提案をしてもらい、わたしなりにいろいろと考えました。そのうえで出したのが、「働きたければ、今後もチャンスはある。でも、芸能活動をやるなら今しかない」という答えでした。そう決めたうえで今の環境へ飛び込んだので、この選択をする前までは、美術関係で自分のスキルを生かせる環境で働きたい気持ちを持って日々を生きてきました」

──今は表現者として活動をしていますが、もともと裏方的な視点を持っているところが、つかささんの強みでもありますよね。

「むしろ、本気で表現活動に向き合い続けてきた方と比べたら、ハングリー精神がそこまで強くないところはネックなのかなと思います。もちろん、何事へ取り組むにも向上心は強いですし、自分に対して厳しいタイプでもあるほうですが、今までのグループ活動でも、グループの仲間に喜んで欲しい気持ちを原動力に裏方作業も率先して行うことで、スキルアップにも繋がったと感じています。複数人と活動することでいろんな刺激を得る場面も多かったので、今はソロとして活動をしていますが、ゆくゆくはまたグループとして活動をしてみたい願望も持っています」

──事務所に所属してから、表現の幅や、露出する場が一気に増えましたよね。

「そうなんです。ただし、わたしの場合は、いただいたお話が具体的になるまでは過剰な期待は抱かないようにもしています。いつも冷静に、お仕事を含めて人生の出来事に対して客観視するようにしています。
  わたし自身は、いただけるお仕事に対して基本的にNGはないです。ですが、「それを自分がやることに意味がある」と感じたなら積極的に挑戦したいですし、自分を求めてくださることには全力で向き合うスタンスでいます。お仕事をいただけること自体が、素直に嬉しいことですからね」

──何事も冷静に、客観視しているところは、むしろ強みじゃないかと思いました。

「過剰な期待をかけないぶん、そのお話がなくなっても、落ち込むリスクは少ない考え方だと思います。やるとなった案件でも、本質的に裏方気質といいますか、人に任せて、あとでモヤモヤッとしてしまうくらいなら、自分にできることはしっかりやりきりたい性格です。もちろん、一つのお仕事の中でも専門分野の方っていらっしゃいますから、そこは、人を信頼してやっていくことも心がけて、いろんな物事を進めています。といいながら、自分が携われることは、やっぱし、やりたくなる性格なんですよね(笑)」


今は、求められる表現に向けて、どれだけ自分を出力していけるのか。それを求めていくのが、今の自分の正解のスタイルだと受け止めています。


──音楽活動の面に目を向けても、今は、「代羽つかさ」「TSUCASA」と異なるスタイルを持って表現しています。やる以上は、いろんな表現の振り幅を持ちたいですか?

「そこは、プロジェクトごとに関わり方を変えています。TSUCASAの場合は、完全にプロデューサーの監修のもとで進めているプロジェクト。だからこそ、新しい自分に出逢えるプロジェクトだと受け止めています。もしものお話にはなりますけど、自分が表現したい音楽を純粋にやりたいのなら、今とは別の環境を求めると思います。むしろ今は、事務所の人たちを中心に、いろんな方々とチームを組んだ中で作りあげる音楽で自分を生かそうと思っていますし、チームごとに作りあげる音楽に、わたし自身も刺激を得ています。何より今は、求められる表現に向けて、どれだけ自分を出力していけるのか…。それを求めていくのが、今の自分の正解のスタイルだと受け止めて活動をしています」

──「代羽つかさ」と「TSUCASA」で異なる世界観を描きだしているのも、プロジェクトごとにつかささんへ求める表現が違うわけだから、当然のことだ。

「そうです。ただし、わたしは声優さんのように器用ではないから、どこまでそのプロジェクトに合った声質で表現できているのかは未知数ですが…。 自分としては、それぞれのプロジェクトごと、等身大での表現を心がけていますし、今の表現スタイルが、わたしには合っているなと感じています。というのも、もともとコスプレイヤーとして表現活動をしている頃から、わたしの表現スタンスがそうだったからです」

──そこ、気になります。

「わたしがコスプレイヤーとして強みにしているのが、"振り幅"の部分。コスプレイヤーの方にも、いろんなタイプがいらっしゃいます。たとえば「自分という素材を最大限に活かして表現する」スタイル。モデル業も並行されているような著名なコスプレイヤーさんにはそういった方が多いなと思っていて、”その方がコスプレをしていることそのもの”がブランドになっていて、それもかっこいいなと思っています。中には、「自分はセクシー系が得意だから、セクシーに特化してやる」「男装が好きだから、男装を突き詰める」など、一つのスタイルを専門的に求める人もいれば、わたしみたいに「かわいい女の子のコスプレ」もやれば、「格好いい男の子のキャラクター」にも成りきるなど、いろんなスタイルに果敢に挑戦していくタイプもいる。わたしの場合は、"振り幅が大きいところ"で評価を得ているように、音楽を表現していく面でもそこは、わたしが一貫して持っているところなのかなと思います。それに、普段の私自身が好奇心旺盛だから、何事にニュートラルな姿で楽しめる。それも、自然体な自分なのかなと思います」

──それが、つかささんの軸にあることだ。

「そうですね。その中でもTSUCASAとしての表現は、ゴシックなメイクや衣装でのヴィジュアルを含めて、初めて挑戦するスタイルでした。わたし自身、ショートカットをトレードマークにしていたので、ワンレンのロングヘアーは、今回が初挑戦。最初は、「かなり自信の持てないスタイリングだったのですが、まわりの方々に「絶対に似合うから」と押されたことや、この機会がなかったら自分からは一生挑戦しないだろうヴィジュアルというのもあって、新しい自分に出逢うためにと挑戦しました」

──みなさんからの反響は、どうでした?

「この姿を初披露したのが、「FUURYUUFES 5.0 2025」に出演したときでした。ファンの方々には、事前に「印象が違うよ」とだけ伝え、どういうヴィジュアルや音楽性なのかは全て伏せていたから、みなさんをかなり驚かせたようです」

──TSUCASAで表現しているヴィジュアルもそうですし、荒々しい激しい音楽性も似合いますよね。

「もともとロックは好きでよく聴いていましたし、カラオケでも歌ってきましたけど。実際に表現してみて、ロックの歌唱法がいかに難しいかを、レコーディングやライブを通して気づかされました。「ロックは魂の音楽」と言うじゃないですか。わたしの、これまでの生きざまがロックじゃなかったみたいで、魂から表現することの大事さを学びました」

──楽曲の作詞・作曲・プロデュースを、嵐やももいろクローバーZの楽曲などを手がけている岡田実音さんが担っています。

「実音先生は、心の底から音楽を愛されている方で、レッスンでは感覚的な面を大事に表現し、アドバイスをくださる方。感覚的でありながらも、ご指導くださる内容は歌のための身体の使い方としてとても理論的であるのも先生の凄い部分だと思っています。ご本人は、とてもストイックな方ですけど、教えるときは本当に楽しく、しかも、わかりやすくアドバイスをしてくださいます。同時に、こだわりも強い方で、わたしの持ち味を納得がいくまで引きだしてくださいました。わたしもアドバイスを受けながらレコーディングをしていましたけど、モチベーションが下がることなく、気づいたら長時間歌っていました(笑)」

──歌声もそうですし、ライブパフォーマンスも、そう。TSUCASAの場合はとくに、その世界観に入り込むというか、憑依して表現していますよね。

「実音先生には、デビューライブのパフォーマンス面も監修していただきました。コスプレもそうですが、わたしは形から入るタイプなので、「自分の素で表現して」と言われるよりも、TSUCASAのような独特の世界観を用意していただいたほうが入り込めるといいますか。まず、メイクを始めた時点でスイッチが入りますし、ステージに立つと自然にスイッチが入って、その世界へ没入していきます。本番になると全部ふっ切れて、その世界にとことんまで入り込んでいく。そういう点では,TSUCASAはとくに表現(憑依)しやすいなと思います」

LIVE

 

「この子は、いろんな表現の幅を持っているし、何でもできるんだ」と思ってもらえたら嬉しいですし、そこを楽しんでいけたらなと思います。


──改めて、TSUCASAとして歌った『Gravity of Love』と『REAL CORE Short Ver.』、それぞれの曲の魅力を教えてください。

「2曲ともヘヴィな楽曲なんですよ。中でも『Gravity of Love』は、歌詞も含めてスケールの大きい世界観を描いた楽曲だからこそ、わたしも命を削るように表現しました。『REAL CORE Short Ver.』は、より尖った激しさを持った楽曲です。わたし、普段はかわいい女性の声で歌われる楽曲が好きなんですけど。『Gravity of Love』も『REAL CORE Short Ver.』も、楽曲の持つ重たさを歌声でも、しかも格好をつけて表現しています」

──TSUCASAという表現の扉を開いたことは、つかささん自身にもいろんな刺激を与えているようですね。

「ロックという表現の世界はずっと憧れだったから、自分もそれを表現できているんだと思えたら、ジワーッとした感動が沸き上がりました。「FUURYUUFES 5.0 2025」でのステージをプロデューサーの実音先生にも褒めていただけたことも、良かったなと思えたことでした」

──今後も音楽面では、いろんな表現の振り幅を見せていくのでしょうか?

「先のことは未定ですが、「代羽つかさ」だけではなく「TSUCASA」としての表現スタイルも見せたことで、「この人は、一体何をやりたいんだろう」と思う方もいらっしゃるかも知れませんけど、わたし自身は「この子は、いろんな表現の幅を持っているし、何でもできるんだ」と思ってもらえたら嬉しいですし、そこを楽しんでいけたらなと思っています」

──7月1日に『REAL CORE Short Ver.』が配信リリースになります。改めて、この曲の魅力についてひと言いただけますか。

「わたしは、以前から戦隊系や仮面ライダーシリーズなどの特撮作品が大好きです。中でも、女性ヴォーカルによる格好いいテーマソングが大好きです。わたし、初めて『REAL CORE Short Ver.』をいただいたときから、特撮番組に似合いそうなくらい、耳に残るキャッチーさを感じていたから、すごく気に入っています。ちょっと懐かしめのサウンドでもあるように、幅広い年齢層の方に刺さりそうだから、気分を上げたいときにぜひ聴いてください」

──つかささんは、代羽つかさとしてテレビ埼玉で放送中の「ミュージックドリーマーズ!!」にもレギュラー出演しています。

「この番組では、いろんなゲストの方々と出逢えます。トークの内容も含め、新しい方々との出会いから刺激を得ていける、その環境を楽しみながら、わたしもトークに参加しています。YouTubeでも配信しているから、ぜひご覧になってください」

──最後に、今後の展開についても聞かせてください。

「これは、自分一人では達成できないことだから、お約束できるわけではないですけど。わたしのお仕事に向き合うスタンスとして、1年ごとに「やったことのないことをやること」を大事にしています。今年も、今までやってこなかったことに絶対に挑戦したいですし、それを楽しみにしていてください。それと、今後力を入れていきたいのが「ファンミーティング」です。わたしに興味を持ってくださった方々と、より密に交流をして、代羽つかさの魅力をもっと深く知ってもらいたいなと思っているからこそ、今年は「ファンミーティング」も腰を据えてやっていくつもりです。詳細を発表したときには、ぜひ遊びにきてください」

LIVE

TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>


JKT
2026.7.1 Digital Release!!
TSUCASA「REAL CORE Short Ver.」
配信サイト: https://big-up.style/DVURgYGUs9
DL 200円


「ミュージックドリーマーズ!!」すんどめ未来会議
毎週月曜日 テレビ埼玉にて23:30から放送!!(TVerでのOAあり)
「すんどめ未来会議!」と題して迫り来る『シンギュラリティ!』ゲストアイドルと近い未来について徹底討論!
YOUTUBE : Vdoing Channel https://www.youtube.com/@vdoing
 

アー写
代羽つかさ(TSUCASA)
X(旧Twitter ): @48ta_
YOUTUBE 代羽つかさCH. / しゃーた (仮): https://www.youtube.com/@Shirohane_Tsukasa
VXer OFFICIAL SITE: https://vxer.fanpla.jp/

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