FEATURE
私たちをここまで連れてきてくれた全ての人に「ありがとう」を伝える。そんな忘れられない一日にします。 奏出愛インタビュー。

シンガーソングライター&ライバーとして活動をしている「オンリュー」」「みそたろー」「りこまお」の3人が集まり、誕生したのが奏出愛。彼らは、7月1日に川崎CLUB CITTA'で単独ライブ「~ありがとうの1,000-Sen-律~」を行う。奏出愛にとって最大規模となるワンマン公演。背伸びをした挑戦になることから、自分たちでクラウドファンディングのサイトを立ち上げて支援を求めるなど、積極的に思いを伝え、仲間を増やそうと日々努力を重ねている。奏出愛が、なぜ川崎CLUB CITTA'という場所へ挑もうとしたのか、今、3人はどんな思いを胸に活動しているのか。その心の声を、お届けしたい。
Photo by佑介
「せっかくだからグループ名をつけよう」と名付けたのが、先のツアータイトルにしていた奏出愛でした。
──それぞれソロとして活動していた3人が、なぜ奏出愛としても活動を始めたのか。まずは、その経緯から教えてください。
オンリュー 出会いは、2019年にそれぞれがやっていたPocochaというライブ配信を通してでした。奏出愛の誕生へ繋がる最初のきっかけになったのが、"IN よっこん!"という名のおじさん。「一緒にツアーをまわらへんか?!」と誘ってくれて、全国各地を回りました。そのツアータイトルが"奏出愛"でした。そのツアーは2年ほどで区切りがついたのですが、その後みそたろーが「リューさん(オンリュー)、また一緒に全国を周りませんか??」と声をかけてきたんです。奏出愛ツアーはすごく楽しかったので、その誘いが嬉しくて。
──みそたろーさん、全国ツアーの味が忘れられなかった??
みそたろー 楽しかったですからね。ただ、一人の力では集客面にきつさを感じていたから、それでリューさんにも声をかけたわけですが、彼が「2人でも集客は厳しいし、不安。ここは、人気ライバーのりこまおも誘おう」と言ったことで、この3人が揃いました。
りこまお 活動名をどうするかを話し合ったのですが、先のツアータイトルであった奏出愛をグループ名にしました。名前が素敵だったのもありますが、2年間お世話になったよっこんさんたちの想いも継いで活動していこうと思いました。今でこそ、3人とも本気で奏出愛の活動にも力を入れていますが、もともとは3人での演奏はそれぞれのソロでのライブの後ちょこっと遊び感覚でコラボをするくらいでした。
──りこまおさんは当時から名古屋で子育てをしながら活動に参加していたのですか?
りこまお ずっと愛知県に住みながら活動をしていました。子どもが小さいので最初は家を出ることに抵抗もあったのですが、外で音楽活動をすることで息抜きにもなり、家族に優しくなれる自分がいたんです。子どもたちのお世話や心のケアなど、夫や両親が大きくサポートしてくれているおかげで活動が続けられているので、「ありがとう」を伝える機会も増えました。昔は寂しくて泣いてしまうこともあった子どもたちですが、今ではSNS情報など常にチェックする熱烈応援隊です(笑)子どもたちに、ママが自分の好きなことをして輝いている姿を見せることが大切だと思って、音楽活動を続けています。
奏出愛と銘打った以上は、奏出愛の音楽が好きじゃないと足を運ぶわけがない。そこは、公演を決めた後に気づきました(笑)
──奏出愛は、7月1日に川崎CLUB CITTA'で単独公演を行います。きっかけになったのが、みそたろーさんからの誘いだと伺いました。
みそたろー 僕がゲスト出演したラジオ番組のプロデューサーさんが、川崎CLUB CITTA'でイベントを定期開催している方だったんですが、その方から「川崎CLUB CITTA'でライブをやってみないか?」というお誘いを頂きました。アマチュアが簡単に借りることの出来ないライブハウス。胸が高鳴りました。僕はワンマンライブで300人以上動員していたり、丁度、奏出愛で挑戦した東京ドームシティホールのイベントで成果を上げた自信もあり、「川崎CLUB CITTA'はスタンディングでは1300人だけど、椅子席なら500人で埋まる。1人でワンマン公演を行うのは厳しいけど、奏出愛の3人でなら出来るかも」と思い、前向きな思いを伝えたうえで、「一度、検討します」と、その話を持ち帰りました。さっそく2人にその提案をしたところ、2人とも「いきなりそんな話を持ちかけられても」と否定的な発言でした(笑)。
オンリュー 話を聞いたとき、「その規模の会場に、今の僕らでどうやったら集客できる??」と思い、一度断ったんですよ。でもお世話になっている人に相談したり、改めて自分と向き合って考えていく中で、「出来るか出来ないかじゃない。やりたいかやりたくないかで考えよう。」「やりたいかやりたくないかだったら、僕はやりたい!」そう思い、思い切ってこの3人で挑戦することに決めました。
りこまお とても大きな会場なだけに、「今の私が、そこで何を見せればいいの?」「どうやってそんなに人呼ぶの?」 「そんなお金どうするの?」いろんな不安から、私も断る方向でいました。その後、2人とよく話し合い、2人から「いろんな不安なことは、これから一緒に考えればいいから。俺たちに任せろ」と言われ、2人についていくと決めました。
みそたろー もちろん、「この3人なら出来るかも」と思ったのには、僕なりの根拠もありました。
──そこ、気になります。
みそたろー 僕は300人を動員したワンマン経験があれば、リューさんも220人を呼んだワンマンを経験している。その時期に、りこまおちゃんも筑波で100人規模のワンマンを行うと聞いていたから、単純計算で600人はいけるというおバカな計算式があったんです(笑)。そうしたら、僕とは真逆の冷静な視点を持っているリューさんがいろんな意見を投げかけてきました。確かに、冷静に考えたら、それぞれのお客さんがそのまま3人の公演も観に来るわけじゃないんですよね。奏出愛と銘打った以上は、奏出愛の音楽が好きじゃないと足を運ぶわけがない。そこは、公演を決めた後に気づきました(笑)
オンリュー 僕は、良くも悪くもすごく厳しいしネガティブ(笑)。結果的にみそたろーの気持ちに乗って決めたところはありますけど。公演を実現するまでにも、みその「〇〇行けるっしょ」の言葉が出るたびに、「その根拠は?」「その発想はいいけど、それを受け止めるみんなは、どう思う?」など、つねに突っ込みながら物事を整理しつつ、進めてきました。
それまでの奏出愛のライブは、3人それぞれの活動の延長上にあったものだし、小さな規模の会場でお客さんたちを巻き込んで3人でわちゃわちゃやるからこそ、その楽しさにファンたちもついてきてくれました。正直、3人のハーモニーだって、当時は練習もままならず綺麗に揃っていたわけではない。だからこそ、このままでは川崎CLUB CITTA'公演をやっても絶対にコケると思って、奏出愛というグループとして1つにまとまるために真剣に向き合おうと伝えてました。
みそたろー 冷静になれば、当たり前のことをリューさんは言ってたわけですけど。僕自身は、「今までの実績もあるし、それぞれが頑張ればいけるっしょ」と、半ば押し切っていたところもありました。
オンリュー それを聞く度に喧嘩してました(笑)。一時期は、僕が問題提起をしても、みそは「僕が人を呼べばいいんでしょ」「僕が引っ張っていけばいいでしょ」という意識でしたからね(笑)。振り返ってみたら、あの当時は、3人とも足並みが揃っていませんでした。
──3人の足並みが揃った、そのきっかけも気になります。
オンリュー りこまおは僕らの意見に賛成や共感してくれる人だから、その安心があった上で、3人とも喧々諤々していた時期の話になりますけど。僕とみそたろーが知り合いのワンマン公演のゲストに呼ばれました。そこで披露したときの僕ら2人のハーモニーが全然綺麗じゃなかったんですよ。そのときに初めて、みそが「リューさんの言ってることがわかりました。これじゃマズいです」と言ってきた。彼は、突っ走って、コケて、初めて気づくタイプ。ようやくそこで、僕らの歯車が噛み合った形でした。
みそたろー リューさんは、以前からずっと「奏出愛としてもっと極めようよ」「3人で1つになろうよ」と言ってくれていました。なのに、僕だけが無頓着でいました。でも、先の失敗を経験し、「川崎CLUB CITTA'のワンマン公演で今の姿を見せるのはマズい」と気づき、そこから意識がガラッと変わりましたね。3人ともそれなりに実績はあれど、表現のスタイルが異なるのも事実。3人でしっかり方向性を固めていかないと、良い結果に繋がらないのは私もわかっていました。3人の意識が同じ方向を向いてからは、頻繁に長時間の打ち合わせを行い、ようやく少しずつ奏出愛がまとまってきましたね。
オンリュー りこまおは足並みが揃ったなと思ったタイミングある?
りこまお 私も改めて奏出愛として行ったライブ動画を見返しながら、「ハーモニーがズレてる」「私、全然2人のレベルに追いついてない」などいろんなことに気付き反省はしていましたが、実際はレベルを上げるための細かい練習よりも先に、やはり「お客さん呼ばなきゃ!お金を集めなきゃ!」いう方に気持ちを持って行かれてしまうんですよね。そんなとき、いつもモチベーションを上げてくれるのがリューさんの熱意でした。彼は、いつも物凄い熱量で思いをぶつけてくれます。ただ、伝え方が下手なんで、言われることにイラッとするんですね(笑)負けん気も湧いてきます。だから、逆にこっちからも思いをぶつけてゆく。それぞれが意見を素直に受け入れ、それを反省や成長の機会にしてきたからこそ、お互いの信頼感が増してきたのも事実です。
オンリュー 僕自身も、2人をムカつかせたくて言ってた面がありました。まぁ本当に僕もムカついているんですけど(笑)
でも、2人のことが大好きだし、信頼をしている。2人とも素直でいい子。争いを好まないので、ちょっとむかつかせたほうが「じゃあ言わせてもらうけど」みたいに本音が出てくる。本気で相手と向き合ってくれるんですね。確かに、指摘されるとお互いにむかつくけれども、同時に、本音をぶつけあうほどに関係が深まっていくから、それが僕は嬉しかった。
──オンリューさんの本気度が、次第に2人にも浸透していったわけだ。
オンリュー そうですね。奏出愛として気持ちを一つにしたかったからこその発言でしたけど。もし、それを必要としていなかったのであれば、たとえ奏出愛と名乗ってのライブだとしても、以前のように3マンでやればよいことだったので。でも…。
みそたろー そこじゃなかったんですよね。奏出愛としてやることに意味があると思って決めた公演だったので。
りこまお そこからでしたね。3人とも、本気で7月1日のワンマン公演を成功させようと向き合い始めたのは。もちろん今も、成功へ導こうと走り続けています。
僕らの音楽や姿勢に共感する人たちを求めたいと思ったら、僕らの思いや姿勢が滲み出ることをしなきゃいけない。
──ワンマン公演を成功へ導くために立ち上げたのが、「奏出愛史上最大規模の単独ライブ~ありがとうの1,000-Sen-律~@川崎CLUB CITTA'を成功させたい!」と題して実施中のクラウドファンディング(https://kanadeaitour.wixsite.com/kanadeai0701)だったわけだ。
オンリュー クラウドファンディング自体は、川崎CLUB CITTA'公演を決めたときから実施しようと思っていましたが、そこにも変化があったといいますか。最初は、既存のクラウドファンディングのサイトを使おうと進めていましたが、リターンの形式を含め、僕らが求める形では対応出来ないと。そこから、既存のルールに縛られない、僕らの求めたい理想の形を提示できるクラウドファンディングをゼロから立ち上げました。
みそたろー 僕らが求めたのは、興味を持った人たちへ寄り添えるクラウドファンディング。通常、川崎CLUB CITTA'公演で採算を取ろうと思ったら、最低でもチケット代金を6000円にはしなきゃいけない。だからみなさん、通常は7-8000円くらいを設定しているわけですけど。「奏出愛に興味はあるけど、そこまで熱心じゃない。でもリーズナブルならライブを見たいな」と思うライト層にとって、6000円だって高額じゃないですか。そこから僕らは、熱心に奏出愛を支持してくださる方にはいろんな特典をつけ、ちょっと価格を上げたVIPチケットを用意すれば、その代わりに、通常のチケット代を下げるなど、みんなが喜び、納得の出来る方法をいろいろクラウドファンディング内で提示しました。そうやって選択肢を増やしたのが、良い結果に繋がっているなと実感しています。
りこまお 私たちの音楽や姿勢に共感する人たちを求めたいと思ったら、私たちの思いや姿勢が滲み出ることをしなきゃいけない。今回のクラウドファンディングも、その思いを伝えるための一つの方法だと思っています。
──今回の公演を成功へ導くため、これまでにもいろんなことをやってきましたよね。
みそたろー いろんなことへ挑戦してきました。中でも、「ZUBAFES 2025」への参加は大きかったですね。大会に優勝すると50万円の賞金をいただけることから、それを川崎CLUB CITTA'公演を成功させるための資金にしようと挑戦。そこで優勝したのみならず、いろんな人に知ってもらうきっかけにもなりました。
りこまお しかも、ZUBA FES実行委員会の方々が私たちの思いに共感してくださり、その賞金を川崎CLUB CITTA'公演のチケット100枚分に充てて、チケットを購入した方が友達を最大5人まで無料で呼べるキャンペーンを打ち出しました。
「7.1(火)奏出愛ワンマンライブ 川崎CLUB CITTA'無料チケット100枚プレゼント企画!」
(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe2IkiKqkvV7fBDouXaI864rj0zxW7yO8nyovufBv0sIc-xdw/viewform)
みそたろー 毎週火曜日19時からインスタライブで実施している「公開ミーティング」もその一つです。ファンとの絆やプロセスをみてもらい、一緒に今回の公演を成功に導こう、という想いで毎週欠かさずに続けています。
Photo byはな
──3人とも、川崎CLUB CITTA'公演を成功へ導くためにめちゃめちゃ頑張っていますけど。川崎CLUB CITTA'公演がゴールではなく、そこも奏出愛の今後の展開も見据えての通過点になるんでしょうね。
オンリュー 僕は7月1日以降のことは何も考えられないんです(笑)この日の公演を成功させることへ集中したくて動いています。
僕自身、2023年まで2年ほど、ほぼ引き籠もった生活をしていました。その抜け出す転機は突然訪れたというか、時が来たって感じで(笑)川崎CLUBCITTA'公演の話だって急に来た話。今を大切に純粋に楽しんでいれば、それがまた新たな何かへ繋がっていくと思っています。
みそたろー 個人としてはライブ活動に力を入れているので、7月1日以降もガンガンライブしていく予定です。奏出愛としては、クラウドファンディングで「400万円の目標額を達成したら、2026年に奏出愛として全国6大都市を回るツアーを開催」と公約を掲げているし、その公約達成の暁には全国ツアーを行います。
りこまお そうだよね。今はまず、7月1日の公演を成功へ導くために全力を傾けているけど。せっかく六大都市ツアーをやれるなら、今回のチッタの経験を活かしてレベルの高い奏出愛ツアーにしていきたいですね。そうなると、チッタが終わってもまだまだ高い熱量で奏出愛としてやり続けて、これからも奏出愛を成長させていきたい気持ちです。
みそたろー 3人とも奏出愛と平行し、自分の活動も続けているように、それぞれが独立しつつ、奏出愛を通して団結もしている。その気持ちのバランスをしっかり取れているところが強みだし、今の魅力になっているからね。
Photo by KIRYU
──みなさん、奏出愛として活動する中でそれぞれが本気で気持ちをぶつけたことで、いろんな心の変化が生まれたんじゃないですか?!
オンリュー 僕は、大きかったなと思っています。僕は中学時代から音楽活動をやってきましたが、その時は仲間と上手くいきませんでした。その記憶を乗り越える為に、奏出愛を通して仲間と何かを成し遂げることのやり直しをしている感覚もあります。僕は、どうしても思いを熱くしてしまうことで、2人や事務局の人たちにきつく当たってしまう時もあります。「リューさんはリューさんだから、とにかくいいものを一緒に作っていきましょう」と言ってくれる。そういう仲間たちに出会えたことが嬉しいし、2人にはすごく感謝しています。
みそたろー そこは、みんな一緒だから。
一番の見どころは、それぞれの新曲と、奏出愛の新曲『ありがとうの旋律』
──気になるのが、7月1日の川崎CLUB CITTA'公演がどんな内容になるのかです。
みそたろー いつもの僕らが行っている箱とは規模感が違うからこそ、普段出来ないことをいろいろ用意しています。一番の目玉は、それぞれがソロで新曲を披露するのと、奏出愛としても、この日に新曲『ありがとうの旋律』を発表します。
りこまお この日はサポートメンバーを迎え入れ、バンド形式で演奏をします。そのバンドをまとめあげているのが、事務局のメンバーとして今回の公演を成功させようと一緒に頑張っている松岡詩恩くん。奏出愛第4のメンバーとも言える彼には本当にいろんなことで助けてもらっています。
松岡詩恩 奏出愛はアコースティックユニットとして活動をしているけど、その楽曲たちを理想的な形で届けようと、今回、フルバンド編成(Gt.松岡詩恩/Key.Reymiy/Ba.根本陽一郎/Dr.田中康太郎/Vn.愛しのシェリー)でお届けします。さらに㈱テアトルアカデミーさんの協力のもと、テアトルアカデミー所属タレントの皆様にもバックダンサーとコーラスとして出演いただきます。会場も大きいし、プロジェクターもあるので、映像を含め、会場の規模感を生かした演出も行います。見どころは、もちろん既存曲もそうなのですが、それぞれの新曲と、奏出愛の新曲『ありがとうの旋律』の披露になるなと僕は感じています。
──良ければ、それぞれどんな新曲を披露するのか教えてください。
りこまお 私の新曲は『ないものねだり』という楽曲です。詩恩くんに作曲してもらいました。今回の川崎CLUB CITTA'公演は、一人じゃ絶対に出来なかった挑戦。同時にこの挑戦は、「新しい私を発見していくための挑戦」とも捉えています。いつもは元気や笑顔を武器に活動していて、むしろそこしか出してきませんでした。
一生懸命“いい自分”であろうとしてきましたが、そうじゃない自分もいれば、母親である自分、妻としての自分と、私の中には"3人の自分"がいます。
この曲では、今まで私が見せてこなかった"女心"を表現して、世の中の女性の抱えている見えない心の揺れや小さな叫びに、そっと寄り添えたらなと思います。
オンリュー 僕は『そのぬくもりがあったから』という曲を書きました。学生の時「お前、クラスのみんなから嫌われてるよ」と言われたことをきっかけに、人間不信に陥りました。そこから、人と接することが怖くなって自分に自信がなくなっていきました。そんな自分を変えてくれたのが、「あなたは大丈夫だから」と僕以上に僕を信じてくれる人との出会いでした。人との出会いで、人間は変われるという想いを込めました。みなさんも自分を変えてくれた人のことを思い浮かべながら聴いてください。まだそういう出会いがないという方は、「これからそういう人に出会えるんだ」という気持ちで、この曲を聴いてもらえたらなと思います。
みそたろー 僕が作った新曲は、不調和や不和という意味を持つ『Discord』。僕の人生を振り返ったような曲になります。僕自身の人生を振り返ったとき、不和が多かったなと思います。いい学歴を持っていれば幸せになれるという固定観念のもとで中学受験をし、高学歴な大学入り、大きな企業へ就職。大好きな音楽をやりたい気持ちをずっと押し殺し、自分を無理に納得させながら人生を歩んできました。そこから飛び出して、今は本当にやりたかった音楽活動をやっています。でも、飛び出した先には、自分よりも遥かに多くの経験をしてきた人たちがいて、自分の無力さを感じることもあります。今もそう、理想と現実の狭間で葛藤する日々だけど。それでも、応援してくれる人たちと出会い、その人たちのおかげで僕はこうやって生きています。以前の僕の中にあった不和は、応援してくれる人たちのおかげで解消することができた。そういう想いを楽曲の中に、ラップに乗せて詰め込みました。
──奏出愛としての新曲『ありがとうの旋律』にはどんな想いを込めたかを教えてください。
松岡詩恩 今回、奏出愛に楽曲提供した、『ありがとうの旋律』。初めて奏出愛を見た時に感じた3人のバランス感覚と可能性。まだ本人たちも気づいていない魅力を充分に引き出したいなと思いました。そしてイベントタイトルに込められた奏出愛の想いを書き下ろしたいとずっと考えていて。ただ3人ともキーが全然違うのでわりとメロ制作が難航しました(笑)
もういっそのこと全部のセクション転調させてそれぞれが美味しいところ作るか...という半ば諦めに近いような決断でキーが固定じゃなくどんどん展開させて転調しまくる楽曲にしようと決めたら思いの外すんなり制作が進んで。
楽曲のアレンジは切なくて儚いけどどこか温かい。ラストに行くにつれてどんどん壮大になっていくイメージ。そして「どこか懐かしさがある」ということを意識しました。歌詞のオーダーは、温かさ、愛、成長、衝突、綺麗事、理想と現実のギャップ、あなたがいたからここまで来れた、あなたが見つけてくれた、過去、現在、そして未来、ひとりじゃない、それぞれの人生、そしてこれから出会う人たちのためにも内々に対するメッセージ性によりすぎないように多少外も意識して欲しいと伝えて。
みんなで歌える曲にしたかったので、わかりやすいメロディでのシンガロングパートも作成しました。当日は是非、会場にいる全員で大合唱して最高の空間を作りたいなと思っています。
りこまお 『ありがとうの旋律』では、コーラスで協力してくれるテアトルアカデミーのキャストの皆様を含め、会場にいる人たちみんなと大合唱できる部分があります。そこを聴くたびにグッときます。お客様も皆で一緒に歌う楽曲は今までの奏出愛のライブでもありましたが、私たち3人だと作れないような楽曲を今回新曲として書き下ろしてくれたので、新たなライブの景色が観れるのかなとワクワクしています。
オンリュー 僕らは色々な人の優しさや愛を頂いてきました。この感謝の想いをこの曲に詰め込みました。自分たちで歌いながらも、言葉が詰まってしまうくらいの思いを込めました。聴いてくれた人たちも、身近な人に「ありがとう」と言いたくなる楽曲に仕上がったと思います。
みそたろー 作詞は「3人で考えてみて」とのことでしたが、3人で集まって書くとなると難航することが明らかだったので、一旦先に一人で完成させちゃったんです(笑)。3人の共通点は、「一度音楽から離れたことがある」のと、「大事な仲間たちやファンの方々など、自分を支えてくれる人たちとの出会いを通してまた音楽の世界に飛び込んで、今の自分がある」こと。その想いを3人それぞれのストーリーも絡めて書いたら、2人も気に入ってくれて。歌詞の中に「奏であいたいんだ」「ありがとうの旋律を」など、グループ名やイベントタイトルも組み込んでいます。僕としては、3人でステージに立って歌うことを考えて書いた歌詞だし、それに2人も共感してくれたときには、「あー、やっぱこの3人の心は一つだなぁ」と思えて嬉しかったです。
トレーラー映像
https://youtu.be/lcHTkaT7Jmc?si=aK3P7CdBSvQ1CTCN
「弱いままでいいよ」だったり、「良くあろうとすることも大事だけど、弱さを消す必要はない。むしろ、それがあなたの魅力だよ」など、僕らが活動をしていく中で気づいたことを、それぞれが奏出愛としても歌詞にしています。
──奏出愛は、人の気持ちに寄り添う歌が多いですよね。
オンリュー そうですね。「良くあろうとすることも大事だけど、弱さを消す必要はない。むしろ、それがあなたの魅力だよ」など、僕らが活動をしていく中で気づいたことを歌詞にしているから、そのリアリティを持った思いが伝わったのなら嬉しいです。
みそたろー 実際にファンの方々からも、「3人のハーモニーが好き」という声もあるけど。この3人のキャラクターが好きで、応援してくれる人たちも多いからね。
りこまお 「何でも言い合える、その関係が羨ましい」とかね。そんな3人の魅力が見えてくるようになったことで、奏出愛への支持も広がったし、私たちも変わったなと感じています。
オンリュー 奏出愛の音楽に触れたことをきっかけに、その人の日常に僕らの音楽があり続けてくれたら嬉しいなと思っています。7月1日の公演は、見てくれた人たちの人生が変わっていく日になると思う。僕らはそういう日にするって決めています。
みそたろー みなさんの人生を変える気で、包み込んでいきます!!
オンリュー 全力で、あなたの人生を。そして、僕らの人生を豊かにする。そんな伝説の日にします!!
りこまお 私たちをここまで連れてきてくれた全ての人に「ありがとう」を伝える。そんな忘れられない一日にします。ぜひ一緒に笑顔の花を咲かせましょう!!
TEXT:長澤智典
【SNS】
奏出愛
https://lit.link/kanadeai
オンリュー
https://lit.link/onryu
みそたろー
https://lit.link/en/misotaro
りこまお
https://rikomao.com/
「奏出愛史上最大規模の単独ライブ~ありがとうの1,000-Sen-律~@川崎CLUB CITTA'を成功させたい!」クラウドファンディングについて
https://kanadeaitour.wixsite.com/kanadeai0701
【イベント概要】
奏出愛ワンマンライブ
ーありがとうの1,000-Sen-律ー
📍会場:川崎CLUB CITTA’
📅日程:2025年7月1日(火)
⏰開演:19:00(開場 18:00)
🎫チケット:座席4,800円/立見2,200円
支援人数目標:1,000名(6/17現在:426名)
会場動員目標:500名(6/17現在:129名)
チケット購入サイト&クラウドファンディング支援はこちらから
https://kanadeai2023.stores.jp/
◼️見どころ
①ソロ+「奏出愛」3人ステージ
②バンド編成での生演奏
③この日ライブのための新曲、テアトルアカデミーキャストバックダンスやバックコーラス演出
🎶こんなあなた、絶対来て🎶
💫 自分の感情にふたをしてきた人
💫 「本当は泣きたかったんだ」って気づきたい人
💫 誰かの声じゃなく、“自分の心”で動きたい人
💫 夢を諦めかけた過去がある人
💫 それでも、もう一度信じてみたい人🔥🔥🔥
◼️タイトルに込めた想い
今回のライブでは目標として「1,000人の方に応援してもらって500人の方に来ていただく」という数字を掲げています。その1,000人のお客様一人一人に、音楽を通して「ありがとう」を伝えられるようなイベントにしたい!という想いからこのタイトルを付けました。
主催者:奏出愛(かなであい)事務局
協力:Dream Kingdom / 心響音
出演者:奏出愛(オンリュー【音龍】 / りこまお / みそたろー)
【奏出愛スペシャルサポートバンド】
Gt.松岡詩恩 / Key.Reymiy / Ba.根本陽一郎 / Dr.田中康太郎 / Vn.愛しのシェリー
【バックダンス、バックコーラス出演キャスト】
及川 杏歌 / 後藤 誠弥 / 田京 孝浩 / 望月 美友蘭 / 長谷川 駿輔 / 森 咲樂 / 平塚 莉里 / 高倉 小桃愛 / 中里 詩織 / 髙橋 結空 / 三村 維親 / 竹田 翔汰 / 尾形 蓮音 / 山﨑 理生 / 中里 瑚夏 / 小畑 凜 / 酒井 碧葉 / 大越 美悠 / 重野 愛怜 / 比留間 弥桜 / 小泉 凜桜 / 黒坂 茉南 / 福井 海心 / 栗山 楓奈 / 長嶺 紗和 / 皆川 陽向 / 石原 希 / 齊藤 凪り / 森 望喜 / 村上 琴音 / 小柳 ねね / 新保 鈴愛 / 木村 咲空 / 井之上 綾奈 / 梶原 絢斗 / 中村 優菜 / 岸川 咲笑 / 天野 叶愛 / 渡部 愛菜 / 近藤 千紗 / 滝沢 粋禾 / 松尾 梨乃 / 窪田 なつめ / 小林 千珠 / 安宅 愛菜 / 飯田 結衣 / 菊池 好凜子 / 関矢 紗奈 / 藤井 悠一
歌唱指導:久野友莉
振付:金城久美子
制作協力:株式会社テアトルアカデミー