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2019.11.30

アクアノート 3rdワンマンライブ「AQUASONIC」ライブレポート

 

雨上がりの夜の池袋、harevutai(ハレブタイ)。11月にオープンしたばかりの真新しい会場は、アクアノートにぴったりの場所だった。

 

このライブは、動員350人を目標に掲げた3rdワンマンライブ。会場は、多くのファンで開演を待っていた。オープニングムービーが流れ始める、メンバーの紹介とともに順々に印象的なフレーズのセリフを朗読する。

そして、全員で「私色にきらめいて」と。オープニングSEが流れ、ライブが始まる。

 

1曲目は「水のかたち」。ステージ位置についた彼女を待つかのようにイントロが流れる。と彼女たちの前面に水泡が上がっていく・・・、そうこの日は透過スクリーンが用意されており、ステージ前面にも映像が投下され透過される、水をテーマとしたアクアノートを表すように水中で歌っているようだ。

背景LEDモニターに花火の映像が流れ「水花火」が始まる。ちょっと切ないメロディのナンバーに花火の映像も儚げに見える。そこから「いろみず」とミディアムポップの曲調で会場を温める。

アクアノート

サプライズでのお披露目となった新衣装は、襟付きのノースリーブに純白ミニワンピース、これを爽やかに着こなせるのがアクアノートらしさ。首元のリボンにはメンバーカラーがワンポイントで入っており、細部にはレースがあしらわれているあたりにこだわりを感じる衣装だ。

 

MCをはさみ「ソメイヨシノが咲く頃に」と爽やかに始まった。「挑発selfish」「閃光少女」「これから」とミディアムチューンが続く、少し物憂げさも感じるサウンドを彼女たちが表現すると、不安と期待が入り混じった青春の1ページを思い出す不思議な気持ちになる。

 

平均年齢14.5歳の彼女たち、弾けるフレッシュさの中にも少女とは思えない表情が垣間見える。幼くもない大人でもない、今、ここに在るのが彼女たちでありアクアノートだ。パフォーマンスは、美波ももかと佐山すずかが引っ張る、この二人はとにかく表情がいい、全力でのパフォーマンスがその表情から全面に出ていて客席全部を魅了してやる勢いで、メンバーもファンも引っ張る。逢嶋ひなは、絶やさない笑顔でチャーミングに踊る、とにかく楽しそうに歌い踊る姿を見ているとこちらまで笑顔がなってしまう。高梨有咲は、控えめなパフォーマンスのように見えて、決めるところは決めてくる、歌詞の意味をしっかり理解しているのか曲によってパフォーマンスが変化するのが面白い。最年少で身長も一番低い双葉樹里は、小さいからこそステージのどこにいても"目立つ"。小さい体を目一杯広げている姿には応援したくなり見ているこちらがチカラが入ってしまう。その一所懸命さに目が奪われる。夢咲摩萌は、独特の雰囲気を持っている大人びているように見える容姿だが所作は可愛らしい。一度目が行くと離せなくなってしまう。アクアノートの個性をまとめているのは彼女なのではないだろうか。

アクアノート

転換を挟み戻ってきた彼女たちの手にはタオルが、アクアノートのタオル曲「ラブ☆サマー」だ。「Don't you?」とアップチューンが続く、そして「八月の空」でグッとしめる。「八月の空」を始め、アクアノートは夏を予感させる曲が多く、どの曲も爽やかさと透明感がある、青春も感じるがノスタルジーはない、今の青春。その曲に彩りするような大きな体を動かす振りが、フレッシュさを引き立て彼女たちの魅力を表現している。そう思って見ていると、1stワンマン、2ndワンマンが見れなかったことを非常に悔やまれてくる、このステージで表現されているのは彼女たちの今であり、その今を彼女たちは駆け抜けている、この一瞬を逃すと今このステージにいる彼女たちは二度と見れない、そう思えるほどに彼女たちは今自分たちが持っているものを表現している。

 

まだまだ上がる曲「乙女心はアクアマリン」で煽りが入り、この日初披露となる新曲「あの夏に」へ。ドラマチックなメロディに、会場全体がエモくなる。この緩急が効いたセットリストはにくい演出だ。

アクアノート

そして再び透過スクリーンを使用しての新曲「雨垂れのポルカ」。前面の透過スクリーンに歌詞が出る、MVを見ているかのようだ。強いメロディと印象的な言葉が散りばめられているこの曲には、歌詞を映し出す演出は非常に効果的だ。ビートが効いた「夕立とアンチノミー」、鍵盤の音が印象的な「なみだリプライ」とメロディアスなナンバーが続く。

アクアノート

本編ラストスパートは「ドリームノート」から、今までのライブやリリースイベントでの映像を背負いながらの歌唱、過去と今と新しい未来への夢を歌うこの曲が今日のアクアノートの集大成だ。最後はライブのタイトルにもなっている「アクアソニック」イントロからアッパーチューンとわかる、一気に会場のボルテージが上がる

 

曲が始まり彼女たちが歌いだすと鳥肌がたった。オープニングで朗読していたフレーズは、アクアソニックの歌詞を抜粋してのものだったのだ。オープニングとラストがここで繋がる計算された演出。ザ王道アイドルソングのメロディで会場のボルテージは最高潮のまま、本編は終了した。

 

そしてメンバーの名前を順に呼んでから始まるアンコール。

アンコール1曲目は「乙女心はアクアマリン」。MCに入るとここで、この日の目標に掲げていた動員350人の結果発表。3冊のノートが運ばれてくる、百の位、十の位、一の位、それぞれの数字が書かれている。緊張の面持ちの中、祈るようにメンバーが順にノートを開ける・・・結果は288人。惜しくも届かなかった、結果を見てメンバー全員絶句する、それだけ真剣にこの目標に向かっていた証拠だろう。何か言わなきゃいけないのに悔しさで言葉が出てこない、そんな中で客席から自然発生的に拍手が始まり大きく会場全体を包む。ファンからの今日のステージへの感謝の気持ちだろう。すずかがゆっくり口を開く「この結果は結果で受け止めます。が、今日来てくれた288人の皆さんには感謝しかない、こんな多くの人たちに集まってもらえて幸せです」と。悔しいに決まっている、表情を見ればわかる。だが、彼女たちは前を向いた。そうこの先にすでに未来が見えているから。

 

と、嬉しいお知らせも、なんと2020年東名阪ツアーが決定した。ついに関東を飛び出しアクアノートが、大阪、名古屋に進出するとのことで、メンバー、ファンは大いに喜んだ。

 

最後の1曲は、再び「アクアソニック」。爽やかな余韻を残し「私色にきらめいた」3rd ワンマンは締めくくられた。

 

 

写真・文:もりたはぢめ

 

<セットリスト>
01.オープニングSE
02.水のかたち
03.水花火
04.いろみず
05.ソメイヨシノが咲く頃に
06.挑発selfish
07.閃光少女
08.「これから」
09.ラブ☆サマー
10.Don't you?
11.八月の空
12.乙女心はアクアマリン
13.あの夏に
14.雨垂れのポルカ
15.夕立とアンチノミー
16.なみだリプライ
17.ドリームノート
18.アクアソニック

EC1.乙女心はアクアマリン
EC2.アクアソニック

 

 

<プロフィール>

平均年齢14歳!「水」をコンセプトに結成された6人組アイドルユニット。
2018年4月22日、恵比寿CreAtoにて単独ライブデビュー。
皆さんの「なくてはならないもの」になるために、清く正しく活動中。

公式サイト:
https://www.aquanote.jp/

公式Twitter:
@aquanote_info

逢嶋ひな
@Aishima_0414

美波ももか
@_Minami_Momoka_

夢咲摩萌
@maho_poi

佐山すずか
@s_suzu904

高梨有咲
@ariariarisa1121

双葉樹里
@jurifutaba_1214

 

<ライブ情報>

東名阪ライブツアー決定!!

4/11(土)名古屋@伏見ライオンシアター
4/18(土)大阪@ LIVE SQUARE 2nd LINE
4/25(土)東京@ club asia

 

12/25(水)『アクアノクリスマス2019』
時間:開場18:30/開演18:45
料金:プレミアム6000円/通常無料 +1D
会場:秋葉原P.A.R.M.S
出演:アクアノート/君の隣のラジかるん/

プレミアム購入
https://t.livepocket.jp/e/aquaxmas


12/29(木)定期公演「AQUA THEATER」
     AKIBAカルチャーズ劇場(定期公演千秋楽)

1/19(日) MX IDOL FESTIVAL Vol.14
Zepp Tokyo

 

 

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