FEATURE

2021.03.18
Jewel☆Neige

小林杏実 Jewel☆Neige卒業公演 -just be myself- ずっと気づかなかったけど、私はちゃんと愛されてました。

ねーじゅ

加入して、約2年、小林杏実は3月6日にJewel☆Neigeを卒業する。何度も立っているステージ、ここキネマ倶楽部には、今日も多くのファンが詰めかけた、いつもどおりのようなそうじゃないような、独特のそわそわした空気が開演前の客席に広がる。そして、ステージが暗転し、真っ白な上下、バンツ姿に素足で、小林ただ一人ステージに立つ。TWICEの「CRY FOR ME」が流れだし、彼女がただ踊りだす。緊張と気合いの入り混じった表情で、広いステージの中、ただ彼女だけが輝くようにダンスする。それは、力強く、そしてしなやかに、何度も見てきた小林のダンスの真髄がここにある。アイドルらしい動きは一切なくダンスマシーンの名にふさわしく踊る。ソロダンスというものは、実力の全てがさらけ出てしまうものだが、彼女の小気味いい動きに見入ってしまう。短すぎると思ってしまうほどのソロダンスパートが終わり、長いOvertureに、中川梨来、倉田かすみ、青山玲奈、星野千那、白兎めい、福村優月、千葉思佳の7人がステージ中央へ、真っ白い花のように可憐にフォーメーションへつく。早着替えをしてきた小林が輪に加わる。

 

まずは「超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ!」からだ。今日も小林は笑顔全開だ、いつもどおりに、いやいつも以上にずっとずっと笑顔でいる。慈しみを感じるほど彼女の目は細くなる。その笑顔を見るのも今日が最後かと思うと目頭が熱くなる。続いて、上がる展開「Snowball Fest」へ、Jewel☆Neigeの息の合ったダンスが見どころのこの曲、8人のフォーメーションもすっかり馴染んできて一段とサビの振りつけが美しく見える。2020年に4人の新メンバーを迎えたが、もう彼女たちを新メンバーとは言えないほどのチームワークだ。小林は、早くも目を潤ませながら「White Trip」。雪をコンセプトにした彼女たちらしい曲の一つだ。小林杏実は、歌もダンスもその笑顔を全てが素晴らしいものを持っていると誰もが知っている。今日は、彼女の卒業公演。誰もが認める小林が主役の日だ。今日だけは、彼女のためにこのステージがあり、彼女を見送るために客席にはファンがいる。自分が一番でいいんだと、心の底から思えた小林は、吹っ切れたように輝きを増す。最後のステージが一番輝いているなんて、素敵なことじゃないか。純粋にステージを楽しむ姿が眩しい。

 

ねーじゅ

 

続くMCにて、小林が加入直後に開催された所属事務所ArcJewelのイベントである「Jewel Beat!!」出演した際に、AJ選抜というそれぞれの所属グループから選抜されたその日限定ユニットに選ばれた思い出を語る。ただ、当時の選抜ユニットを生で見れなかったと声が多かったので、今日それを再現する。と先輩グループの 愛乙女☆DOLLの「Love Addicted」を、小林、中川、倉田、青山、千葉で歌う。難易度の高いダンスを5人は、クールに決めてくる、中川の高いボーカル力を遺憾なく発揮し、先輩グループにも負けないパフォーマンスを見せ、倉田は、いつものキュートな声に艶を加えセクシーに魅了する。再び、8人が揃い「re+blast」と、クールなナンバーが続く、Jewel☆Neigeの中でも力強い動きが魅力のこの曲に、星野はすっかり溶け込み、白兎と福村はあの頃とはまるで違う努力の跡が見て取れる。ヘアスタイルからイメージチェンジをした青山も、この曲がさらに馴染んでくる。こうして、パフォーマンスもビジュアルも、着実に一歩づつ進化し、常に上を目指そうとしている姿を感じるからこそ、Jewel☆Neigeのライブは見るたびに楽しみが増えていくのだ。

会場にミラーボールライトの雪が降り始めると雰囲気が一転し「Snow Memories」へ。小林から中川へ、ソロパートのバトンを渡す時、互いに涙を浮かべる。ただし、彼女たちはパフォーマンスを全うすることを優先する。最後まで、しっかりやりきることが、この8人でのステージを完璧に見せつけることが、小林へそしてファンへの感謝の表れなんだろう。

 

そして全員がステージから降り、映像が流れる

小林杏実が、オーディションを受けていた頃から、彼女が在籍した2年間を振り返る映像が流れる。

 

2年間、いろんなことがあったけど幸せでした

Jewel☆Neigeにしてくれてありがとう

恩返しはあみビームで

最後にもっと好きになってください

大好き!!

 

とメッセージが流れ、小林が、この日のために用意した卒業衣装で登場。彼女のイメージカラーの赤を基調としたフリルを多くあしらい白のアクセントがキュートだ、ミニスカートのドレスは、小林が好きなピンクとハートとうさぎが散りばめられ、彼女の可愛さをより強調する。

ねーじゅ

ステージ上、階段から登場した彼女は、HoneyWorksの「ファンサ/Mona」を歌唱する。『好きになって!もっと!私を見て!もっと!』と、耳の奥をくすぐるような小林特有の少しかかる声を会場中に響かせる。オープニングのダンスを踊るクールさとは、まったく違うアイドルの振りでキュートさを振りまく。カバー曲、もう1曲はスマイレージ「スキちゃん」だ。ポップなアイドルソングに会場はクラップで応えると、小林も笑顔いっぱいに歌い出す。『やるべきこと尽きないけれど、スキに勝てない!』と歌う姿に返す熱のこもったクラップに、「スキちゃんスキちゃん、みんながスキちゃん!」と自らコールを入れて応える。

 

そして再び7人と合流し「MI☆RA☆I☆へ!!」へ。『今未来を感じて羽ばたくのさ』と全員がステージ中央で円となり向き合いながら、一人づつ手を前に差し出すと、一人一人が小林の未来を感じながら目を合わせ、手を大きく空に向かいあげる。先ほどまでとは違いパフォーマンスに自由度が増した、Jewel☆Neigeのもう一つの魅力の柔軟性が見えてくる。ここからは自分たちも、このステージをより楽しむぞ!と、まずは倉田が小林とユニゾンの際に指ハートを送ったのを合図にしたかのように、メンバーそれぞれが小林の近くに行くたびに、抱きついたり目線を送ったりとそれぞれのカタチで愛情表現をすると、より今日の小林が特別な存在になる。こんなにもステージ上で高揚した彼女を見たことはない、それくらい嬉しさを素直に表現する。「Alice」から「ロケットパラダイス」と、盛り上がる流れで、リズムが心地よく客席のクラップも弾む。

 

ねーじゅ

 

MCを挟み、小林がオーディションの時にも歌ったという「白い雪とマーガレット」へ。Jewel☆Neigeの代表曲のひとつ、何度も何度も歌ったこの曲、今日で歌うのは最後になる。静かに始まる曲の中、ゆっくりと遠くを見上げそっと手をあげる表情は、いつも以上に憂いを帯びるその目には何を想うのだろう。そしてまたクールに「Ice Bird's Eye View」へ。小林のソロパートから始まるが、今日は一段と気持ちがこもる、このパートを引き継ぐ誰かに想いを託すように、この曲も思い出がたくさんあるのだろう。『今の一番大切な事は 後も先にも後悔しないかだろう』と8人が横一線に歌い。涙する。そして感情が加速して、さらなる盛り上がりを誘う。本編ラストは、「Restart」だ。ピアノの前奏に、旅立ちと春を予感させる。前向きな気持ちにさせてくれるこの曲に、ステージ上は、みんな笑顔だ。その中でも、誰よりも楽しそうに歌う小林は、本当に歌がダンスがアイドルが、何よりJewel☆Neigeが大好きなんだと感じさせる。千葉と小林が手を繋ぐと、ここまで表情を崩さなかった千葉も惜しむように涙する。『お互いの涙を拾い合って今日も進んでいく』と歌いながら、8人は、ステージを降りる。

 

そして、少しの静寂から、アンコールの手拍子が始まる。

ステージが明るくなり、登場したのは、小林とキーボードのみ。そしてゆっくりと鍵盤を奏で歌い出すのは「Snow Flake Remind」。衣装も「Snow Flake Remind」リリース時のものを着て、少し固くなった声と、たくさんの想いが込められた歌に、はやる気持ちを抑えるように、丁寧に演奏を重ねる。スっと芯の通つつも甘みを感じるその声が、今日はより透き通るように響き渡る。彼女の感情が、声の繊細は機微から伝わってくるようにメロディへ歌を乗せると誰もが聞き惚れる。

 

ねーじゅ

 

歌い終わると、小林がゆっくりと語りだす。

 

「私は、本当にJewel☆Neigeが大好きです。辞めること決めたとき、この居場所を手放すのも怖いし、このまま、ずっとここにいてもいいんじゃないかな、とも思いました。私は、みんなのことを笑顔にする仕事がしたい、それはJewel☆Neigeでもできると思う。でも、私の目指すところが変わってきちゃった。だからJewel☆Neigeのことを嫌いになったりなんかしません。ずっとずっとJewel☆Neigeのことが大好きです。Jewel☆Neigeのことをこうやって応援して、加入2年目のまだまだな私の卒業公演にもこうやって足を運んでくれて、私の友達もJewel☆Neigeの先輩方も、ファンのみんなもこうやって見に来てくれて、私は、幸せ者です。

今日、こうやって公演ができているのは、スタッフさん、マネージャーさん、そして社長、いろんな方のおかげです。何より、ここにいるファンの方や、応援してくれるみんなのおかげです。

私は、愛される人になることをずっと目標にしていました。でも、私は、愛されているのかな?私は愛してもらえる人間なのかな?と、すごく悩んだ時もありました。お手紙やSNSとかで、温かい言葉をかけてもらって、メンバーが卒業することを本当に悲しんでくれて、ずっと自信なかったんだけど、卒業することになって、やっと初めてみなさんに愛されていることがわかりました。ずっと気づかなかったけど、私はちゃんと愛されてました。本当に本当にありがとうございます。

私はこれから、ちょっとみなさんと離れ離れになってしまうけど、また新しい夢を追って頑張っていきます。ずっと私の応援をしてくださいなんて、わがままは言えないけど、これからのJewel☆Neigeを応援してください。よろしくお願いします。ありがとうございました。」(小林杏実)

 

ねーじゅ

 

そして7人を呼び込むと、この日限定のTシャツ衣装で登場。8人でJewel☆Neigeを最後まで楽しんでくださいと歌うは「YELL」。小林は、最後の最後まで、涙をこぼすことなくずっと笑顔で輝いている。それはきっとJewel☆Neigeで培われたプロ意識の表われだろう。それは、アンコールで泣きながら登場した倉田が、歌う時には努めて笑顔でいる姿勢からも伺える。そしてこのJewel☆Neigeらしさは、小林から後輩メンバーへと引き継がれていくだろう。続けてラストは「Jewel」。さあ描こう最高でっかい夢をもう大丈夫どこにいても見てるから、と歌うと倉田が叫ぶ「あみこ、ありがとー!!」とラストのサビは、誰もが涙し、感謝の気持ちがさらにこもったものになり。ライブは終了した。

 

ステージを降りるまで、ずっと笑顔でいた小林の姿に、今日のステージが素晴らしいものだったことを物語っていた。「Jewel☆Neigeの小林杏実でした」と彼女はステージを降りていった。

 


<セットリスト>

CRY FOR ME / TWICE(小林ソロダンス)
超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ!
Snowball Fest
White Trip
Love Addicted / 愛乙女☆DOLLカバー(小林、中川、倉田、青山、千葉)
re+blast
Snow Memories
ファンサ / Mona カバー(小林ソロ)
スキちゃん / スマイレージ カバー(小林ソロ)
MI☆RA☆I☆へ!!
Alice
ロケットパラダイス
白い雪とマーガレット
Ice Bird's Eye View
Restart
-アンコール-
Snow Flake Remind(小林ソロ弾き語り)
YELL
Jewel

写真:Tam
取材・文:もりたはぢめ

 

<インフォメーション>

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