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2020.03.09

//ネコプラ//

//ネコプラ//ワンマンライブ「Sprinter!! 〜僕らは走る、その先へ。〜」レポート！

渋谷のライブハウス、TSUTAYA O-EASTで、「//ネコプラ//（ネコプラパラレル）」のワンマンライブが開催された。

進化型アイドルユニット「//ネコプラ//」は、2016年12月結成、当時は「NECO PLASTIC（ネコプラスチック）」の名称だったが、「ネコプラ」「ネコプラ∞（ネコプラインフィニティー）」と変遷し、「//ネコプラ//」は4期目となる。

8人となった現体制「//ネコプラ//」初のワンマンライブということで、メンバーはもとより、観客のテンションもかなり上がっていた。

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SE（Overture）が流れ始め、カラフルなライトが舞台を照らしたのち、白黒のフラッシュバックが始まる。そこで、メンバーが登場。今回は舞台前方3か所にスモークがセットされていた、スモーク攻撃でド派手にライブスタート！「奇想天外革命」のイントロが始まると、会場はいつものコールで盛り上がる。ライトがついていきなり発見。新衣裳だ！！近未来のイメージに近いもので、白ベースにそれぞれのメンバーカラーが入っていた。

勢いのままに「AWA AWA HOUR DANCE NIGHT 」が始まる。この曲は日本のお祭りをモチーフにしていて連獅子や和太鼓の振り付けが入っているコミカルな曲だ。「エライヤッチャ！」の掛け声につい反応してしまう人もいるだろう。この流れで3曲目「わっっっっしょい！」へ。盛り上がりつつフォーメンションがくるくる変わるので、メンバーはきっと大変だろう。

続けて「ヒューマンエラー」。歌詞に「抜き足・差し足・忍び足」と入っているだけあって、手裏剣を繰り出すような振り付けが愛らしく、立花と成瀬の末っ子感が出ていた。立て続けに「干支えとせとら」に突入。//ネコプラ//でないと歌えない、ライブには欠かせない曲だ。サビで♪ね・うし・とら・う・たつ・み♪とメンバーがステージを回ると、ファンも円になりフロアで回り出す。サビは何度かあるので、反対回りもする。ステージとファンが一体になる、満足度が非常に高い曲と言っていいだろう。歌詞の「にゃん！」に合わせてメンバーが猫ポーズを取るのも見逃せない。

6曲駆け抜けて最初のMC。碧島が代表でファンに来場のお礼を伝え、それぞれが意気込みを話す。新メンバーの成瀬が、「みんなの応援に恩返しをしたい」と力強く話していた。

ライブが「カルマジガール」で再開。好きな相手を振り向かせたい女の子が波打ち際で遊ぶような振り付けが可愛くて、ファンも力いっぱい声援を送る。そして曲はチャイナ調のイントロ、「今日も世界はアイラブユッ」が始まる。♪言葉が通じなくたっていいさ♪の歌詞があり、中国語や韓国語など、いくつかの外国語が織り込まれた呪文的な不思議な曲だ。そして次はライブ定番の「にゃんだふるらいふ」。それぞれのソロではメンバーへのコールも自然にアツくなる。桧山のダンスの指の動きがしなやかで新発見だった。一瞬メロウになる瞬間の、立花から碧島のソロの流れは聞いていてなんとも心地が良い。次の「初恋リミテッド」のイントロが流れたら、ファンから歓声が上がった。“沸く系”の曲が多い//ネコプラ//の中では大人しめだが、ストーリー性がある王道アイドル曲の人気はやはり高い。

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さて、2回目のMC。「ファンの方に愛されてるなと思うと同時に、時間が経つのが早い、今日が来るのが本当に早かった」としみじみ話す碧島と、「2019年の5月にワンマンライブがあった。入って何か月かくらいだったから、練習がすごく辛かった。今日は“こんなに楽しかったっけ!?”って思ってます」と言う高宮。「デビューしてからまだ4か月なんですけど毎日が楽しくて、ライブでは成長したところを見てもらえばって思います！」と興奮しつつ語る立花。増田は「アイドルが好きなので観客としてO-EASTに何度も来て、隅っこで見てました。ここに立てるのはすごいこと。応援してくれた方と、先輩たちに感謝したいって思いました！」とO-EASTワンマンに対する熱意を素直に伝えてくれた。

そして話は新衣裳へ。これまでのメインビジュアルだった衣裳からさほど遠くない近未来のイメージを残しつつ、セクシーなアプローチもある衣裳だ。スカートがロング丈だがサイドにスリットが入っているので、碧島や世良など大人メンバーの脚線美にも目を奪われる。ブーツは碧島、藍川、増田、桧山が黒、高宮、世良、立花、成瀬の4人が白だった。ブーツの色が違うだけで印象が違って見えて、上品な見栄えでありながらセクシーさも取り入れられているのはまさに新体制になった「//ネコプラ//」が目指す「"COOL"＆"CUTE"」だ。

ライブは新曲「夕焼けライオット」で再開。タイトルからミディアムな曲調かと思っていたら、力強いソウルソングだった。歌詞も♪負けるな♪、♪叫べ　声が枯れるまで♪など、背中を押してくれるようなイメージだ。世良、高宮のシャウトも入っていて、振り付けも拳を掲げるポーズが繰り返し入っている。何か迷いを抱えている人が聞いたら、一歩踏み出してみようと思うのではないだろうか。

続いて「Sprinter!!」。スピード感がひと際目立つこの曲は、サビのところでメンバーがステージ後方から前に飛びだしてくる。ファンも振り付けに合わせて体を前後に揺らすノリやすい曲だ。成瀬の絞り出すような音色のソロがエモくて、彼女のイメージが少し変わった。その後の「Run and Run」も前曲に続き疾走感が心地いい。藍川のダンスのキレが良く、後半の増田ソロから世良にバトンタッチされる流れもとてもカッコいいのだ。この曲はコールが入れやすいのでこれからもライブで人気の高い曲になるだろう。

ライブの〆は「ココロボイス」。碧島が曲前に「ココロボイス」と呟くのがクールだ。ソロを歌うのは碧島、世良、増田の定番だが、フォーメーションの変化がとても激しい中で高宮のステップが軽快なのが印象に残った。ライブも後半でずっと踊っているのに、彼女は必ず前を、ファンを見ていた。

全員で挨拶をしてステージを後にした//ネコプラ//だが、ここで終わるワケがない。ファンの熱烈なアンコールを受けて再びステージへ。

アンコールは8人体制になったお披露目の際に新曲として発表された「Ignite」。サビが高揚感を誘う曲で、この曲からの“叫び”に共鳴するファンは多い。常に“上に向かって”と願う彼女たちのための楽曲だ。

ネコプラ

改めてメンバーからのご挨拶。

碧島「アイドル活動していく中で楽しいことばかりじゃなくて辛いこともたくさんあったんですけど、新体制になって4か月でこんな素敵なお客さんに囲まれて、こんな素敵な未来があると思っていませんでした。1年越しでゆきのとワンマンライブができて本当にうれしいです」

桧山「今日までの4か月間は長かったようで短かったようで、辛いこともあったけどたくさんの人に支えられました。みなさんには感謝しかないです」

藍川「小さい頃からの夢が叶ったのはこの8人のメンバーだったからだし、私の名前をコールしてくれる人がいるからだと思ってます。楽しい日をありがとうございました」

成瀬「私はアイドルになってO-EASTでワンマンライブをするっていうのが夢で、今日叶いました。ホントにホントに幸せな1日をありがとうございました」

立花「ずっとアイドルのオーディションを受け続けて、O-EASTに来たこともあったので、今、このステージに立てているのは、メンバーや家族や、目の前にいる（ファンの）人のお陰だと思ってます！」

世良「アイドル初めて2年半くらいになるんですが、1年前、私はこのステージを一度諦めてしまいました。ずっと後悔が残っていたので、O-EASTに来させてくれてありがとうございます。本当にうれしいです」

高宮「私は加入当初から“人気ない”って言われてたんですけど、でも私は自分のファンの方の優しさを知ってるし、//ネコプラ//のファンの人は“推し”じゃなくてもコールしてくれるんですよ。それがすごい嬉しくて感謝してもしきれないです（涙）」

増田「私は自分が辛かったときにアイドルの写真を見て元気をもらっていた。そして私を見て元気をもらったってメッセージをもらって、緑のサイリウムを振ってくれる方もすごく増えて、すごく幸せです。こんなに幸せな涙を流せる日が来ると思っていませんでした」

初のワンマンライブへの思いを打ち明けた最後にメンバーから送られた曲は「Footsteps」。このタイミングでの応援ソングは泣けてしまうじゃないか。高宮が涙で声が揺れながらもステージを務めようとする姿に胸がアツくなったファンも多かったのではないだろうか。さまざまな思いを抱えてステージに立つ8人、きっとこれまでで一番強い絆を持てているだろう。

ひとまず、次のライブはいつだろうと、ひとつ楽しみが増えたことは間違いない。

＜セットリスト＞
01. SE
02. 奇想天外革命
03. AWA AWA HOUR DANCE NIGHT
04. わっっっっしょい！
05. ヒューマンエラー
06. 干支えとせとら
07. カルマジガール
08. 今日も世界はアイラブユッ
09. にゃんだふるらいふ
10. 初恋リミテッド
11. 夕焼けライオット（新曲）
12. Sprinter!!
13. Run and Run
14. ココロボイス
-アンコール-
15. Ignite
16. Footsteps