FEATURE

2020.04.02
We=MUKASHIBANASHI

We=MUKASHIBANASHI、ワンマンライブレポート。ふたたび未来に描く夢こそがボクらのモノ!!

  ウイバナことWe=MUKASHIBANASHIが、2月27日(木)に渋谷WOMBを舞台に「#童心理論」と題した初のワンマン公演を行なった。400枚、チケットSOLD OUTで迎えたワンマンライブだったが、この日、彼女たちが目標に掲げていたのは、「当日の実動員300人」。目標を達成したなら「飛●。」、目標が達成できなかった場合は「再度●。」という言葉を彼女たちは示していた。

 SEに合わせ、フロア中から沸き上がるコール。その声へ導かれ、We=MUKASHIBANASHIのメンバーたちが舞台へ姿を現した。この日へ向けた想いを届けようと、4人が歌いだしたのが「The Gift」。曲が始まったのを合図に、フロア中から沸きだす声に拍車がかかる。熱い声援を全身で感じながら、We=MUKASHIBANASHIはここに立てる喜びを歌声とパフォーマンスに乗せぶつけだす。4人とも、ワクワクとした笑顔だ。その笑みを、4人は気持ちを解き放つ楽曲に乗せ届けてゆく。間奏では、フロアに円陣を組んだ語り部(ファン)たちのコールが沸き上がる。We=MUKASHIBANASHIの初ワンマン公演は、仲間たちと熱を感じあいながら晴々と幕を開けた。

 

ウイバナ


  「私たちWe=MUKASHIBANASHIはみんなが遊べる場所を作りたいと思ってきました。今日は最期まで、一緒に子供に戻って遊ぼうね」


 「ロックンロールスニーカー泥まみれ」…メンバーが、語り部たちが、一緒にサビ歌をアカペラで合唱しだす。会場中の人たちが気持ちを一つに「アスファルトの先へ」と歌いだすと同時に、楽曲は熱を抱いて一気に駆けだした。「ロックンロールスニーカー」に乗せメンバーが、語り部たちが肩を組みあい、身体を大きく揺らしだす。躍動するビートに身を預け、思いきり青春の息吹を燃やそうか。4人は仲間たちと、道の先に見据えた夢へ向かい想いを一つに高めだす。この一体感が、心を嬉しく震えさせる。騒いでる間、ステージを観ずに声を張り上げてゆく語り部たちの姿もライブっぽくて良いじゃない。その様へ、気持ちが熱くなる!!
 
 「わたしは小さいときから普通じゃない人になりたいと言ってました。やりたいことはたくさんあっても、なりたいものがわからなくて。でもWe=MUKASHIBANASHIに入って、わたしはそれを見つけることができました。SHIGUMAという存在になる。それがわたしのなりたい姿です。その瞬間を見逃さないでいてください」(SHIGUMA)

  駆けだした「Are You Ready?」へ飛び乗り、4人は躍動的なステージングを披露。気持ちを前へ前へとぶつけながら、突き進む強い意志を4人は歌声へ塗り込んでゆく。信じた夢をつかむまで。いや、その夢をつかめると信じているからこそ、彼女たちは自信を胸に「すべてがボクらのモノ」「絶対に叶える」と歌いかける。
  大きく手を掲げ、メンバーと語り部たちが声を上げ出した。歌ったのが、「君が思うほど弱くはないし 君が思うほど強くもない」だ。情熱的な歌声とパワフルなダンスを、4人は胸を昂らせ楽曲に投影。サビでは、頭上高く掲げた手を互いに空で重ね合わせていた。沸き出す想いへ導かれるように凛々しく歌う姿に触発され、フロア中から途切れぬ絶叫が上がり続ける。「あの扉を開け」と彼女たちは歌いかけてきた。その強い意志に触れ興奮を覚えていたら、どんな環境でさえ4人と一緒に突き進んでいける気持ちになっていた。
  華やかに、でも雄々しさを持って「クリープ」が流れだす。4人も凛々しいステージングを通し、騒ぎたい語り部たちを煽っては熱狂の中へ連れだしてゆく。拳を強く握りしめ一体化したパフォーマンスを描き出す彼女たちの姿や力強い歌声が、気持ちを熱く騒がせる。止まることなく続くステージングに触発され、心の昂りが止まらない!!!!

 

ウイバナ


 「わたしはこれまで自由に生きてきて、つらいことから逃げてきたんだけど。ときには厳しいことを言ってくださるみなさんがいるこの場所が、わたしはすごく好きです。ときにはつらいこともあるけど、ここ(We=MUKASHIBANASHI)がわたしにとって最期の道であり、頑張れる場所です。これからもいろんなことがあると思うけど゛、これからもこのメンバーと一緒に乗り越えていきたいです」(KAHO)


  今という幸せを噛みしめるように、We=MUKASHIBANASHIは「今という時間=幸せ」を歌唱。4人は、「この先の大きな光を見たいんだ」と歌いかけてきた。彼女たちが進む道の先には、これからもいろんな壁が立ちはだかるだろう。でも、この4人となら、語り部たちと一緒なら、どんな困難だって乗り越えていける。そう強く信じている想いを、彼女たちは「今という時間=幸せ」に乗せ歌いかける。We=MUKASHIBANASHIとして歌う一つ一つの楽曲が、これまでも、これからも4人それぞれの人生という道を照らす光になる。その光の先に求める光景があるのを信じて、We=MUKASHIBANASHIはこれからも歩み続けてゆく。
  楽曲は、輝きを集めるように一気に走り出した。「僕と君の人間讃歌」に乗せ、4人が、語り部たちが肩を組み、何時までも終わることのない青春を分かち合っていた。この瞬間に、この時間に生まれる眩しい青春模様へ触れていると、自分も一緒に青春や人生を謳歌してゆく気持ちになれる。間奏では、ウェーブやジャンプする光景も登場。さぁ、彼女たちと一緒に泣き笑いする日々を感じながら無邪気に騒げ。終盤にはフロアに巨大なサークルが誕生。この物語、とんでもなく胸を熱くさせるじゃない!!


  「わたしの夢はアイドルになること。アイドルになって楽しいこともたくさんあったけど、それ以上に上手く行かないことが多くて、悔しくて、つらくて、一人で悩んで、「アイドルを辞めよう」と思ったときもありました。そんなときに浮かんだのが、みんなの笑顔。そのたびに、自分に出来ることを何でもやりたい気持ちになります。何かをあきらめそうになったとき、叶わない夢があったとき、そんなときに今度は、わたしがみんなへ手を差し伸べられるようになりたいな。また一緒に夢を見てください」(MAKI)


 また何時だって一緒に夢を見ようと約束を交わすように、We=MUKASHIBANASHIは「僕らはまた夢を見る」を歌いだした。「感じた夢叶わなくても また夢を見て欲しいから」と、彼女たちは歌いかけてきた。どんなに夢が砕けても、手が届かなくても構わない。その夢を一緒に見てくれる仲間がいるなら、何度だって夢を見れるし見ればいい。みずからへそう言い聞かせるように「僕らはまた夢を見る」と4人は歌う。その想いは、触れた僕ら自身の心にも強いエールとして響いてきた。僕らが夢や希望を見失っても、この場所に来れば4人が手を差し伸べてくれる。その逆の立場も然り。だから、お互いにライブという場で強く求めあうのだろう。
  力強く拳を振り上げながら、4人は「もし僕が明日死ぬとしたら」と「拝啓、いつかの君に」と歌いだす。力強く掲げた拳は、信じた仲間と途切れない関係や絆を結び合う強い約束の指切りにも思えていた。ここへ集えば、彼女たちと一緒に笑いあえる。何時しか僕らは彼女たちと同じように拳を振り上げ、未来へ向けた歌を分かち合っていた。

  「正直、前身ユニットの期間も合わせて3年間もアイドルを続けられるとは思っていませんでした。「ここでストップしなきゃいけないのかな」「ここが終わるときかな」と何度も思いました。「わたしは何時まで夢を追ってていいんだろう」と何度も思いましたし、何度も投げ出したくなりました。でも、みんなの顔を思い出すたびに「もう少し夢を追ってていいのかな」と思えてきました。「どんなにつらいことがあっても明日は楽しくなれる」ことをアイドルという人生を通してわたしは学びました。だからわたしは、「今日を全力で生きたら明日が楽しくなること」を、アイドルとしてみんなに伝え続けていきたいと思っています」(SAKI)

  強い意志と宣言を受けて飛びだしたのが「ボクらの紙ヒコーキ」だ。4人は胸に秘めた願いや願いを歌声に乗せ、フロア中の人たちへ力強く届けだした。ライブという場でお互いが気持ちをさらけだし、一緒に光や熱に変えてゆく。4人は歌の力を信じながら、明日も晴れた気持ちで一歩を踏み出せるようにと歌いだす。終盤には、語り部たちが飛ばす紙ヒコーキが空を舞っていた。

 

 

<この日、会場で公開された映像> Documentary MV - 東京編 -『タイムカプセル』

 

メンバーたちの今の気持ちを伝える映像や、日常を映し出したメイキングやライブ映像、そして本日ここで初公開となったドキュメンタリーMV映像を受け、新衣装に着替えた4人が舞台へ登場。最後にWe=MUKASHIBANASHIは、新曲の「タイムカプセル」を初披露してくれた。胸をときめかせる華やかな楽曲に乗せ、軽快にステップを踏みながら歌う彼女たち。この歌はバラエティ番組『魔女に言われたい夜』とのタイアップも決定。この楽曲が、これからどんな風にWe=MUKASHIBANASHIの未来を輝かせる力になるのか、どんな風に未来の扉を開くのか楽しみだ。

ウイバナ


  アンコールでWe=MUKASHIBANASHIは、これから海外も積極的に攻めてゆく姿勢を表明しようとGREEN DAYの「Basket Case」をカバー。マイクスタンドを前に歌う姿も新鮮だ。メロコアナンバーが、4人の手にかかるとキラキラしたポップパンクチューンに変貌してしまうところも、ご愛嬌。ちょっと照れながら歌う様も、愛らしかった。
  さらにここで、もう一つの新曲を披露。届けた「SweetChildren」は、2STEPを踏みたくなる華やかに弾けたポップロックチューン。4人は「少年のままで」と、ありのままにしか生きれない不器用な青春の生きざまを沸きだす熱情をぶつけるように歌いかけてきた。「ぼくら少年のままで ありのまんま生きるから」と歌うその歌が、気持ちを強く押していた。


  ここで、「SweetChildren」と題したアルバムを発売することを発表。ワンマンライブの動員結果については、チケット自体は400枚売り切ってSold Outさせていたが、実際に会場へ足を運んだ人数は300人に満たなかったことから、「未達成」に。「飛躍」ではなく「再戦」という文字を選ぶ結果となった。そのうえでWe=MUKASHIBANASHIは、3ヶ月後となる5月27日に渋谷WOMBでこの日のリベンジワンマン公演を行うことを発表。またその日5月27日は、SAKIの生誕祭も兼ねた公演として、ここ同会場で「再戦」することになった。そのうえで語った4人の言葉も、以下へ記そう。


  「再戦ということで、わたし、決意したことがあります。わたしはこれまで自分のやりたいことから、自分が傷つくことを理由に逃げていたんですけど。でも、逃げていたら一生終われないなと思って。わたしはWe=MUKASHIBANASHIという場所で、SHIGUMAとして生きていくと決めています。再戦もそうだし、その先も続けていきます。わたしは心からみんなを笑顔にしたいと思っていますし、わたしを観てみんなが笑ってくれたら幸せです。みなさん、これからも応援よろしくお願いします」(SHIGUMA)

  「こんなにも沢山の人に足を運んでくださったのに、当日300人を達成できなかったのがすごく悔しいんですけど。悔しいと思えるのは、みんなが一生懸命になってくれたからこそ。この悔しい気持ちを忘れずに再チャレンジしたいので、その姿を見届けて欲しいです。わたしはこれからもWe=MUKASHIBANASHIのメンバーとしてここにいたいし、ここでもっと大きな景色をみんなと一緒に観ていきたいと思っています。3ヶ月後、ここに立った姿を観に来てください」(KAHO)
  「300人達成しなかったことはとても悔しいです。でも、この悔しい気持ちを持って5月27日のワンマンライブへ挑みたいなと思います。わたしは一度アイドルを辞めようかと思ったことがあります。夢をあきらめそうになったとき、みんながいてくれたからこそ、またここに立っていられるし、このメンバーがいてくれるからこそ、今のWe=MUKASHIBANASHIや、わたしがいれてると思います。 もっと楽しいことをしていくので、これからも応援してください」(MAKI)

  「わたしも300人達成しなかったことは本当に悔しいです。でも、この悔しい気持ちを持って次の、5月27日のワンマンライブへ挑みたいとも思います。わたしはこのワンマンライブまでの間、自分の命を削ってやってきたかと問われたら、「はい」とは言えません。まだまだ頑張れたのに、頑張りが足りなかったなと思います。正直悔しいけど、達成できなくて良かったなという気持ちもあります。頑張れてないのに、これで達成していたら後悔していたと思う。もう一回挑戦のチャンスをいただけたからこそ、今度は全力で頑張りたいと思います。今のメンバーがWe=MUKASHIBANASHIに人生を賭けると言ってくれているように、わたしも完全燃焼しながら一緒に夢を背負っていこうと思っていますし、次は絶対に達成する気持ちでいるので、これからもWe=MUKASHIBANASHIをよろしくお願いします」(SAKI)


 「今日は間違いなく楽しい場所をみんなでここに作れています」(SAKI)の言葉を受けメンバーとファンたちが熱い気持ちを一つに歌いだした。ふたたび「ロッンクロールスニーカー」の登場だ。先の4人の言葉を通しさらに気持ちを一つに結んだメンバーと語り部たちが、心を裸に想いをぶつけあっていた。「叶えたい夢なら歩みを止めずに人を巻き込め」の歌詞のように、今は、まさにその心境だ。彼女たちは胸に抱えきれない情熱をぶつけ、語り部たちを熱狂の中へ巻き込んでゆく。一緒に夢を追いかける同士として、共に胸を熱くしながら想いを分かちあっていた。


  この日、目標の300人動員には達しなかったが、集まった人たちのパワーは0を一つ足したいくらいに凄まじかった。この熱がもっともっと広がれば、5月27日には300人を越す人たちが渋谷WOMBを埋めつくしている…と、勝手に思い込んでいる。いや、そうしていこうじゃない!!!!

 

取材・文:長澤智典
写真:もりたはぢめ

 


<セットリスト>
「The Gift」
「ロックンロールスニーカー」
「Are You Ready?」
「君が思うほど弱くはないし 君が思うほど強くもない」
「クリープ」
「今という時間=幸せ」
「僕と君の人間讃歌」
「僕らはまた夢を見る」
「拝啓、いつかの君に」
「ボクらの紙ヒコーキ」
「タイムカプセル」
アンコール
「Basket Case」
「SweetChildren」
「ロッンクロールスニーカー」

 

・We=MUKASHIBANASHI(ウイバナ) 

公式サイト
https://www.we-mukashibanashi.com/

Twitter公式アカウント
https://twitter.com/We_BANA

 

●会場で公開された第一弾映像
Documentary MV - 東京編 -
『タイムカプセル』
https://youtu.be/hhzPbLp1xB0

 

●今後公開予定の第二弾映像
Documentary MV - 台北編 -
『SweetChildren』
2020年4月上旬公開予定

 

 

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