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2020.09.16

アイドルオタクのための使えるオタク用語集

日本のアイドルヲタクには、他の界隈にはない独自の文化が存在しています。特に代表的な文化が「ヲタ用語」です。アイドルライブやヲタクのSNSで、意味不明な言葉を聞いたり見たりしたことがある人も多いのでは?

ヲタク用語が分かれば、アイドル現場もっともっと楽しめるようになるかも!

そこで、アイドルがより楽しめるようになるように最新のアイドルに関する基本のドルヲタ用語を紹介。この記事を読めば、アイドルの基本ドルヲタ用語を知ることができる!よりアイドルの世界を堪能できるようになるはず!!

 



イキリ(いきり)

「いきがっている」の略。空気を読まず現場のルールを無視して自分だけ目立とうとしているオタクの様子。イキっている。イキリオタクとも言う。

推し(おし)

「推しメン」とも呼ばれる。自分が応援しているアイドルのこと。

推し被り(おしかぶり)

援しているメンバー(推し)が被ること。「推しが一緒の人と仲良くなりたい」=同担歓迎、「推しが同じ人とは仲良くなれない」=同担拒否、に別れる。

推し変(おしへん)

同グループ内で推しを変えること。堂々と推し変を宣言する場合もあれば、徐々に推し変していく場合もある。
通うグループを変えた場合にも使用される場合もある。

推し増し(おしまし)

推しを増やすこと。同グループ内で使用されることもあるが、他のグループで新たに推しを作る際にも使用される。もちろん、今までの推しも推し続ける。推しを増し続けていくとDDになる。

おまいつ(おまいつ)

「お前、いつもいるな」の略。常に現場にいる人のこと。おまいつ認定されると、ちょっと嬉しい。

会場推し(かいじょうおし)

現場に入らず、会場の前からアイドルを応援すること。現場が被っていたり、チケットを取れなかった時、会場の前まで行って行くことをアピールした場合に使う。

鍵開け(かぎあけ)

特典会において、一番最初に参加すること。誰が鍵開けするのか、意外と駆け引きもあり特典会がなかなか始まらないことも。
特典会の一番最後にいくことは「鍵閉め(かぎしめ)」という。

ガチ恋(がちこい)

アイドルに本気で恋をしてしまった状態。自認する場合もあるが、他人から指摘されるケースも少なくない。ガチ恋
しているアイドルのために、時間を費やし行動してくれるので、ガチ恋が多いアイドルは人気が高いことも多い。こじらせると、同担拒否やヤッカイになりガチなので節度ある行動が必要。
ー複数形「ガチ恋勢」

神対応(かみたいおう)

特に積極的にコミュニケーションを取ってくれること。オタクに興味を持ってくれていたり、以前話した内容を覚えてくれいたりする対応をしてくれると、こう呼ばれる。
ー対義語「塩対応」

枯れる(かれる)

チケットや特典券が完売したこと。CDの購入特典や、チラシなどの配布物が終了した場合にも使われる。

ケチャ(けちゃ)

落ちサビなど、静かになったところで、ステージに向かって大きく手を伸ばす行為。その姿がインドネシアのケチャダンスに似ていることからこう呼ばれている。「捧げ」と言われることもある。昨今では、同時に手拍子を加える、「クラケチャ(クラップケチャ)」「咲きクラ」もある。
ケチャの派生系に、ダッシュケチャ、背面ケチャなどがある。

現場(げんば)

ライブやイベントが開催されている場所。主にライブ会場を指すことが多い。
ー対義語「在宅」

コール(こーる)

曲中の特定の箇所で、決まった掛け声を出すこと。「イエイ」「WOW WOW」などがある。思いっきり声を出すのは気持ちイイ。

コールアンドレスポンス(こーるあんどれすぽんす)

アイドルの声に対して応えること。「みんな元気ー!」「ウォォォー!」のようなやりとりや、曲中にマイクを客席に向けてコールを求める時にも使われる。

古参(こさん)

その現場に古くから通っているオタク。そのグループの歴史を知っていることも多く生き字引として存在していることも。新規とも対立することもあるが、みんな仲良くして欲しい。
古参にこだわることを「古参厨」、新規なのに古参のように振舞うことを「古参ぶる」と言う。

サークル(さーくる)

「サークルモッシュ」とも言う。客席でサークル状に広がり円を形成して、中心に向かってモッシュをすること。とても危ない。

最前(さいぜん)

客席の一番前の場所。最前を目指すオタクとそうでないオタクがいる。最前を取りに行くときは、はやる気持ちもあるが危険なので走らないで欲しい。

最前管理(さいぜんかんり)

対バンやフェスなどで、最前エリアを牛耳り、他のオタクたちを排除、選別している行為。過度な最前管理は止めましょう。

在宅(ざいたく)

現場へ赴かずに、SNSや配信、通販などで応援すること。様々な事情で在宅であることも多く、家にいながらでもアイドルを推せるのはいい世の中になったものだ。
ー対義語「現場」

サイリウム(さいりうむ)

光る棒のこと。ペンライトとも言う。狭義では、中にガラス管と薬液が入っていて科学反応で発光させるものを指す。手元で色が変えられるキンブレ(キングブレード)が使用されていることが多い。
メンバーカラーがあるグループではよく見られる。
UO(ウルトラオレンジ)のサイリウムを振るとテンションが上がる。

塩対応(しおたいおう)

冷たい対応を取られること。普段から冷たい対応の場合、オタク全員や特定のオタクだけに冷たい場合でも塩対応と呼ぶ。
マイナスイメージで呼ぶことが多いが、塩対応が好きというオタクもいる。
ー対義語「神対応」

私信(ししん)

特定のオタクに向かって、リアクションや発信をすること。(その方が幸せだから)オタクは推しのツイートは全て私信だと思っていることが多い。

女限(じょげん)

女性限定エリアの略。スタンディングライブで、主に男性ファンが多い現場で、客席の一部を区切って女性のみ入れるエリアのこと。

全通(ぜんつう)

ツアーなど複数に渡るライブやイベントに全て参加すること。全通したことが、一つのステータスになることも。全通特典などもあるツアーもあり、オタクの参加意欲が試されるケースもある。

卒業(そつぎょう)

グループを辞める、またはアイドル活動や芸能活動を辞めること。多くの卒業の場合は、オタクがアイドルを送り出す場が設けられる。卒業の理由は様々であるが、本人が決断したものが大半ではあるのでアイドル
の卒業は、次への門出なので暖かく送り出したいものである。似たような言葉で「脱退」があるが「卒業」と区別される場合もある。

他界(たかい)

オタクを辞めること。特定のグループの現場から去る際にも使用する。

単推し(たんおし)

1人のアイドルを推している状態。他のメンバーやグループには見向きもせずに一途に押しているので、推しが休めば現場には来ない。単推しはガチ恋であることも多い。
ー対義語「箱推し」

ツーステ(つーすて)

「ツーステップ」の略。左右に足をクロスさせながら横ステップを踏む行為。

釣る(つる)

アイドルがオタクに対して、特典会や物販への参加を催促したり、ライブ中のレスを普段と違う対応をしたりする行為。そしてオタクは、いつでも釣られたい。

TO(てぃーおー)

「トップオタク(Top Otaku)」の略。
歴の長さや現場の回数、課金額など様々な要素から、周りから認められてなる場合が多い。特に明確な基準があるわけではないのでTOが複数いる場合もある。

DD(でぃーでぃー)

「誰でも大好き(Daredemo Daisuki)」の頭文字を取った略称。メンバーやグループを幅広く全体的に好きな様子や、推しがたくさんいる状態。
かつては蔑称として使われるケースも多かったが、最近はその傾向は薄れつつある。

ドセン(どせん)

「ドセンター」の略。ステージのちょうど中心に当たる場所。一番前の場所のど真ん中の場合、最前ドセンと言う。

ドルオタ(どるおた)

ドルヲタ。「アイドルオタク」の略。特に他ジャンルのオタクと区別をする場合に使われる。
自称するというよりも、他ジャンルから呼べるケールの方が多い

認知(にんち)

アイドルから、顔と名前を覚えてもらえること。覚えてもらえたことを「認知がもらえる」。忘れられてしまったことを「認知が切れる」という。

箱推し(はこおし)

グループ全体を推すこと。箱推しは、メンバーが入れ替わってもグループを押し続ける場合も多い。特定の推しがいても、グループ全体も押している状態の場合もこう呼ぶ。
箱推しが多い現場は平和である傾向がある。
ー対義語「単推し」

ピンチケ(ぴんちけ)

ピンクチケットの略。元は、AKB48劇場にて中高生向けに販売されていたピンク色のチケットのこと。当時、ピンクチケットを持っている中高生が常識がなく、マナーが悪かったことから、転じて、現場で素行不良やルールを守らないファンのことを呼ぶ。

フラスタ(ふらすた)

「フラワースタンド」の略。ワンマンライブや生誕祭で、オタクから出される祝い花のこと。様々な趣向を凝らしたフラスタがあり、オタクのセンスが試される。
「フラスタを立てる」と言われる。スタフラと言う場合もある。

振りコピ(ふりこぴ)

「振り付けコピー」の略。オタクがアイドルの振りをマネすること。振りコピをするとアイドルとの一体感が生まれ楽しい。

干す(ほす)

アイドルからの態度がマイナスに急変したこと。または、オタクがアイドルを推さなくなったこと。
現場に行かなくなった場合でも使う。例「あの現場、干したよ」

マサイ(まさい)

直立のまま、その場で連続ジャンプする行為。手すりなどを利用して大きくジャンプする場合もあり、頂点に達した時には手振りや指さしをしてアイドルにアピールする。ライブ中、オタクのテンションが上がった時に発生する場合が多い。マサイが発生すると後方の視界を遮るので禁止する会場やライブもある

MIX(みっくす)

曲のイントロや間奏、アウトロで入る掛け声。「よっしゃいくぞー!ファイアーサイバー!」というように掛け声で始まることが多く。様々なバリエーションが存在する。客席でサークル状になってやる場合もある。MIXをすることを「MIXを打つ」と言い、MIXを打ちたいがために現場に来るひともいるとかいないとか。

無銭(むせん)

「無銭現場」とも言う。無料で参加できるイベントやライブのこと。オタクが好きな言葉。

モッシュ(もっしゅ)

もともとはバンド系ライブで使用している用語。客席からステージ方向へオタクが押し合う状況。圧縮とも言う。マナーのあるモッシュは一体感を感じられるが、最近は無理な押し合いや走ってくる人もおり危険なため禁止をしているところも多い。

リフト(りふと)

「リフトアップ」のこと。ライブ中にオタクがオタクを持ち上げること。体育祭の騎馬戦のイメージ。下が2人以上の場合が多いが、1人で持ち上げることもある。
自己アピールになり、レスももらいやすいが、禁止されている現場もあるので注意が必要。

リリイベ(りりいべ)

「リリースイベント」の略。CDやDVD、写真集などの商品が販売される際に行われるイベント。CDショップなどの店頭で行われることが多く、ライブは無料で観れるので新規ファンも行きやすい現場。

レス(れす)

ライブ中にアイドルから、目が合う、指差しをもらう、または何かしら反応をしてもらう状態。ホールなど大きな会場では、明確にレスをもらえたか判別できない場合もあるが、遠くにいても目が合った(レスをもらえた)と思えば幸せな気分になる。
長い時間目が合っている状態を「爆レス」と言う。

 



まとめ

ここまで、アイドルヲタ用語やライブで使われる用語などを紹介してきました。一見すると意味が分からないアイドルのヲタ用語も、そこにはしっかりと意味があり、意味を知ることで、よりアイドルが楽しめるようになるはずです。

ヲタ用語を知ることで、現場に参加しやすくなったり、ヲタク仲間を作りやすくなったりします。ヲタ用語を積極的に覚えて、アイドルのヲタクライフを心から楽しみましょう!!