FEATURE

2023.05.26
MAZE

「MAZE-BAND SET TWO MAN LIVE 2023」LIVE REPORT

 4thシングル『MADNESS PARADE』feat. アイガゴちゃん(アイリフドーパ)を、5月24日に配信リリース。その日にMAZEは、高田馬場CLUB PHASEを舞台にバンドセットでの公演「MAZE -BAND SET TWO MAN LIVE 2023」を行った。対バン相手にヴィジュアル系バンドのDEXCOREを迎えた当日の模様を、ここにお伝えしたい。

 

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 SEが流れた時点で、気持ちの奥から熱い感情が込み上げる。フロア中から鳴り響くクラップに乗せて演奏陣が。そして、メンバーらが登場。4人とも、最初から臨戦態勢だ。


 
  メンバーのがなり声を合図に、楽曲は一気に駆けだした、グロウルとオートチューンを噛ませた歌声が、渦巻く轟音の上で絡みあう。お立ち台の上から煽るメンバーたちの突き上げる拳に合わせ、フロア中からも数多くの拳が突き上がる。激烈に攻めた表情と、胸をつかむ美メロを巧みに融合。とはいえ楽曲は、重く黒く転調しながら、しなるソリッドな音の絵を次々と描きだす。胸を揺さぶるサビメロに気持ちが嬉しく奮えれば、グロウルする声に身体が騒ぎ続ける。MAZEは、冒頭飾った『IDOL RIOT』から熱い衝撃をぶつけてきた。

 

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  ノイズのような不気味な音が、スーッとフロア中に染み渡る。暗鬱な空気が充満するフロアへ激烈な一撃を喰らわすように、身体を熱く震撼するスクリームが轟き渡る。メンバーらはお立ち台の上からグロウルした声の暴風雨を次々と降らせ、観客たちの心を熱狂の雨で濡らしてゆく。オートチューンを通してとはいえ、高らかにあげるその歌声は、気持ちのストッパーを破壊する嬉しい衝撃を持っていた。いやいや、すでに感情の留め金など、ライブが始まった時点でぶっ壊れていた。途中、フロアには巨大なモッシュピットが誕生。誰もが心を野生に戻し、本能に呼ばれるまま、MAZEがぶつけてきた『Grotesque Creatures』へ導かれるままに暴れ騒いでいた。

 

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3 止まることなく進むMAZEのライブ。「ブチ上げていこうぜ!!」の言葉を合図に、勢いよくしなる音が炸裂。爆裂した轟音の上で、メンバーたちの荒れ狂う声が唸り続ける。MAZEは『ULTIMATE GORILLA BOMBER』をぶちカマしながら、フロア中の人たちの身体を激しく折り畳み、ヘドバンへと導き、理性を次々と吹き飛ばしてゆく。凄まじいブラストビートの上で、今にも観客たちへ襲いかる勢いで、メンバーたちが舞台の上から感情を吐き散らす。楽曲に合わせ、カキーンとバットを振る様も嬉しい見どころだ。ラウドでエクストリームな音の雨が。いや、次々と放たれる音の弾丸が身体を撃ち抜き続ける。それ以上に、沸き立つエナジーを剥きだしでぶつけるメンバーたちの気迫に身体はずっと押されっぱなしだった。

  この空間を暗黒ホラーの世界へと塗りかえるように、MAZEは『THE DESTROYER』をぶつけてきた。これまで以上に爆走する激しい衝撃音を抱いた楽曲だ。ノイズを撒き散らし薄汚れた五線譜の上を爆走する音の中で歌うメンバーたちの声が、楽曲へカラフルな音符の彩りを与えてゆく。カオスな楽曲の中だからこそグロウルも映えれば、何より、メンバーたちのメロウで感情的な歌声が、ひと際カラフルできらびやかさを持って響き渡る。とてもノイジーでハードコアかつグリッターな衝撃が、目の前に広がっていた。「Oi!Oi!」と叫びながらフロア中から突き上がる無数の拳の様も、とても印象的だ。

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 暗黒ホラーな闇を抜けた先に広がっていたのは、マッドなピエロたちが狂乱した宴を催す楽しいイカれた世界。MAZEは最新配信ナンバーの『MADNESS PARADE』を通し、一人一人がモンスターと化し、サイコホラーな宴をこの場に描きだしていった。今宵、この瞬間、ここはダンスパーティーの会場に変貌。メンバーらが,、意識を混濁させる黒い魔法の呪文を叶えるように歌うたびに、気持ちが嬉しく高揚する。メンバーたちも可憐に、華やかにダンスを踊りながらも、内に秘めた狂気の毒牙をギラつかせ、首筋に噛みつくように枝垂れかかる。華やかな表情から一気に漆黒の様へと変わるなど、1曲の中で次々と感情の色を塗り替えながら、4人は見ている人たちの意識を混濁させ、甘い熱狂に溺れさせていった。

 キラキラとした美しい音色が飛び散りだした。沸き立つ熱いビートに乗せ、フロア中からも熱いクラップが鳴りだす。轟音を唸らせ楽曲が一気に炸裂するのに合わせ、フロア中から「Oi!Oi!」と熱情した声が張り上がる。その声へ戦いを挑むように、メンバーらがグロウルをカマせば、巧みに美メロな歌声も組み込みながら,荒ぶる楽曲に華やかでドラマチックな表情を塗りたくる。感情を高揚へと導く『SUPERSONIC』だ。メンバーらの煽りを受け、フロア中の人たちが拳を振り上げ、深く身体を折り畳めば、間奏では、ふたたびフロアの後方に巨大なモッシュピットを作りあげ、儀式を祭り上げるように暴れ騒いでいた。ハートをグサグサと突き刺すメンバーからのメッセージも心を嬉しく沸き立たせる。何時しか大勢の人たちが、心の底から「オーオオオー」と声を張り上げていた。

 MAZEは『GIANT KONG』を通して、フロア中の人たちをその場で大きく跳ねさせた。激しくも身体を揺さぶる演奏と、緩急かつメロウな表情を巧みに付けた歌に魂が揺さぶられ、沸き立つ気持ちを誰もが叫び声や突きあげる拳に変えてメンバーらにぶつけていた。暴れ狂う観客たちを無邪気な笑顔で見つめながら、その場で飛び跳ね歌うメンバーたち。上がり続ける熱狂。

 呪詛のような呟きを合図に、楽曲は激しく,大きく唸り出した。まさに轟音の洗礼と言うべき、これまで以上に腰にズンと響くノイズのような轟音が響き渡る。そして…。

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 最後に『ANIMUS』のSEが流れだしたとたん、フロア中から起きた熱いクラップ。演奏が黒い轟音の雄叫びを上げるのに合わせ、メンバーらがステージの上で絡みながら高揚したキャッチーなメロを響かせる。輝きを放つようにノイズ音の中で響くその歌声は、とても神々しかった。闇と光が交錯するような。美と破の精神が混じり合うその場には、触れた人たちが我を忘れ、興奮や高揚、恍惚に心を染めあげた理想郷のような世界が生まれていた。メンバーらのグロウルに合わせ、フロア中から高く突き上がる拳・拳・拳。荒れ狂う音の上で、闇夜の天使に染まったメンバーらが踊り狂う。終盤には、4人と観客たちが一緒にヘドバンに興じる様も誕生。互いに、剥きだした感情と感情とをぶつけあう。いや、殴りあっていた。観客たちの突き上げる無数の拳は、確かにメンバーらのハートを叩いていた。もちろん観客たちは、彼女たちに何十発もの衝撃のパンチを浴びせられ続けてきたわけだが…。


  この熱狂の続き、次は何時味わおうか。

 

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PHOTO:Yuto Fukada
TEXT:長澤智典


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