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2020.03.26
lonely planet

lonely planet『都会の寂しい女の子 4夜』ライブレポート

ライブは語りから始まる。手を伸ばすと、今はまだ届かなくて、私も君もこの街で生きていく。「TOKYO DUNGEON NIGHT」強いリズムから始まる。平坦なメロディに淡々と歌詞をのせる。サビに向けて起伏をあらわにしていく様は、都会を彷徨う女の子の外面と内面を写すように表現をする。

 

ロリプラ


筆者は、lonely planetを見るのは昨年(2019年)11月のお披露目公演以来、約4ヶ月ぶりだ。当時は、当然緊張のステージだっただろうが、初々しさの中に新人とは思えないパフォーマンスをしているのをよく覚えている。そして今日、目の前にいる彼女たちのステージは磨きがかかっていた。曲間に何度か入る語りの演出がそうさせているのだろう、舞台の経験者がいることもあるだろう、芝居を見ているようにパフォーマンスをしている。ダンスも技術的にも進歩しておりキレが増していたが、それ以上に歌を体で表現していることに幅ができているように思えた。数をこなしていく中で歌とダンスに集中することができている、特にダンスで強烈に客席に彼女たちの想いを発信しているようだった。

 

ロリプラ


続く「PREVIOUS STAR」は、音数の少ない伴奏にミディアムテンポのリズムが叙情的に響き渡る。テンポラリーにも似た彼女たちのステージでの舞いと、何度となく繰り返されるサビのメロディに彼女たちの胸の中で巡る想いに、胸を締め付けられる。ためてきた想いを大サビで放ち余韻を残して曲の幕は閉じる。タイトルコールとともに「SIGNAL LIGHT」へ。打って変わってEDMなサウンドに。彼女たちの激しい感情を鼓動のようにリズムが刻まれ、歌声は感情をぐっと押さえつけるように表現する。それらが合わさるこの曲からは、女の子たちの声にならない叫びが聞こえてくる。


真夜中を歩く彼女たちのつぶやきのような語りから「PLANET NINE」へ。lonely planet の代名詞とも言えるこの曲は、まさに都会の夜、女の子がひとり、部屋の隅で街の片隅で膝を抱えながら想うようにつぶやくように、歌う。ラップを交えることで、バックライトを浴びるように歌詞の輪郭があらわになる。ただステージにいる彼女たちは悲観はしていない、ただそこに在る女の子になっている。嘆くわけでも絶望するわけでもない、同じように私たちもここにいるよと言うように。

 

ロリプラ


いつか自分が愛せる日が来ますように「WAS LIE」この日、初披露となったこの曲は、今日のセットリストの中で一番激しい曲だった。ユーロビートのサウンドに乗せて奏でられる。寂しさを抱える女の子たちは、"ワズライたい"と繰り返す。どんな形でも、誰かと関わっていたいとしがみつくように。それが激しいリズムに乗せられ彼女たちの感情が波のように届いてくるようだ。歌い終わった後のRinkaが何か憑依された後のような脱力した様子が印象的だった。

 

 


<セットリスト>
01.TOKYO DUNGEON NIGHT
02.PREVIOUS STAR
03.SIGNAL LIGHT
04.PLANET NINE
05.WAS LIE


<インフォメーション>
『都会の寂しい女の子』へ捧ぐ。アイドルユニット lonely planet

公式サイト:
https://www.lonelyplanet-official.com/

・Twitter
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取材・文:もりたはぢめ
取材協力:株式会社センターグローブ

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