FEATURE

2020.03.26
純粋カフェ・ラッテ

純粋カフェ・ラッテ 3周年記念2ndワンマンライブ 『追い風フォルテシモ』@新宿ReNY

コンセプトは「笑顔であなたをおもてなし」。見た目・雰囲気・曲調と、まさに「純粋」。そんなアイドルの王道を地でいくユニット「純粋カフェ・ラッテ」のツアーファイナルが新宿ReNYでおこなわれた。そのライブの一部始終をおとどけしたい。

 

純粋カフェ・ラッテ


純ラテメンバーとバリスタとの息の合ったコールが生み出すカフェオレ現象


東京、仙台、大阪、そしてツアーファイナルがここ新宿ReNY。満を持してのアルバムリリースと全国4ヵ所でのツアーは、まぎれもなく結成以来、最大の大勝負。そして、この日は現役看護士でもあるメンバー・桃里れあのリアル誕生日でもある。

純粋カフェ・ラッテは、結成した年からいきなりのTIF出演を決め、2年連続での出演を果たしている。デビューから、わずか3年での新宿ReNY。結成3年目で着実に上り詰めているユニットと言える。ちなみに、純粋カフェ・ラテのファンは「バリスタ」と呼ばれている。

会場を見渡すと、男性ファンの中にちらほらと女性ファンも見受けられる。沸き方もほどよく、ユニットのカラーがよく出ていた。ライブはメンバーだけで作り上げるものではないからだ。

オンタイムでライブはスタート。1曲目にもってきたのはツアータイトルであり、2020年にリリースしたばかりの全国流通盤アルバム『追い風フォルテシモ』より同名の新曲『追い風フォルテシモ』。イントロの切ないピアノのメロが耳に心地よく響き渡る。だが、サビへと向かうにつれ次第に歌声も力強くなり、感情の高まりが伝わってくる。間奏の口上もいまやアイドル界ではお約束となったが、全楽曲振り返ってみると、純ラテにとっては、この曲が初となる口上パートかもしれない。

また、全曲とも振付がよく練られており、歌唱に関してもこの日披露された楽曲は、かわいい印象の曲が多く、それでいて勢いがあり、さわやかな曲が多かった。曲の展開も王道だが、Bメロの淡さ、そして全体的にエモさがふりかけられた感じ。ファンからすればノリやすいに違いない。

2曲目の『BKU』はポップな曲調でわちゃわちゃとしたフォーメーションダンスと、サビの「ドレミファソラシ〜♪」が耳に残る。そして、沸きに沸いたのが3曲目の『純情ジャーニー』。「レッツジャーニー!」ではじまるイントロと、MIXも入り会場一体となる。随所に入る推しコールが入るのも特徴の曲で、2番へ向かう途中でさらにたたみかけるようにコールが入ると、もはや高まりをおさえられない状態。まさにファン参加型といった沸き曲だ。

メンバー自己紹介のMCをはさみ、曲振りで4曲目の『Wake Up!?』へ。この曲はメンバー一人ひとりが歌詞の意味をしっかり汲み取って表情豊に表現していたのが印象的。つづく『ノンストップバス』は、ピアノソロを速弾きで聴かせるパートやメンバーのソロ、落ちサビと聴かせる部分が多い。

 

純粋カフェ・ラッテ


夢が覚めたとき目の前に広がるのはきっとあの日思い描いた景色


ここでスクリーンが登場し、メンバーの今日にかける想いが一人ひとり打ち明けられる。なかでも、現メンバーらを集めてきた森ふうかにとってはこの日にかける想いは強い。前のユニットで経験したがらがらのReNY。その悔しい気持ちもあり、「あの日以来」、新宿ReNYは避けては通れないひとつの目標となった。

6曲目の『イキすぎ!? ハーモニー』は純ラテにはめずらしくカッコいい曲調の曲。つづく『カルミア』『魔法使いになりたい』と立て続けにパフォーマンスし、ライブも中盤に差しかかる。

『魔法使いになりたい』終わりのMCで登場したのがオリコン・デイリー3位を記録した新曲『追い風フォルテシモ』のサウンドプロデュースを手掛けた吉村彰一氏。氏にとっても渾身の出来で、興奮おさえられない様子だった。

そのまま、吉村氏の生のアコギ、メンバー弾き語りによる『大好きなあなたへ』を披露。メンバーそれぞれのソロもあるなかで、アコギ一本での歌唱というのは、ある意味で最も努力が垣間見られる瞬間のひとつと言ってもよいだろう。

 

純粋カフェ・ラッテ

 

つづいて披露したのは、Bメロの「手をあげて!」がリズミカルで耳に残るアップテンポな『Very Star』。筆者的には、最も歌詞にセンスを感じる一曲。また、メンバーの煽りも随所に入り、沸かずにはいられないタオル曲。

ラストでしめくくるのは初披露の最新曲『愛、散々』。昭和歌謡を思わせるタイトルだが、途中、思わず感極まるメンバーも見られるほど、これが胸にぐっとくる良曲なのだ。イントロが山下陽菜莉の感情こもった落ちサビではじまる純ラテ史上最大級のエモ曲。筆者も、サビの「もうたくさんだ、愛、散々だ」の歌詞が未だ脳裏に焼き付いている。

アンコールでは、1曲目に披露した『追い風フォルテシモ』をパフォーマンスし、ツアーファイナルは幕を閉じた。

メンバーにとっての最大の目標はアイドルの聖地でもある中野サンプラザ。『追い風フォルテシモ』の歌詞にもあるように、今日ここにいるファンとともにこのまま夢に向かって駆けて行ってほしい。「夢が夢のままでいいわけはない」のだから。


<PROFILE>
2017年結成。結成年からいきなり2年連続TIF(Tokyo Idol Festival)出演を果たす。コンセプトは「笑顔であなたをおもてなし」。現メンバー7名体制で活動中。

公式HP
https://latteidol.jp/

公式Twitter
https://twitter.com/latte_idol

森ふうか
@fu_ka_mori

石原美沙紀
@misaki_milk

山下陽菜莉
@hinaringo_pi

桃里れあ
@rea_syl

柚月りこ
@riko_yuduki_

明山りせ
@rise_syl

飯田結万
@rise_syl


<INFORMATION>
リリース情報
CD『追い風フォルテシモ』発売中。
メディア出演
TOKYO MX1(9ch)「楽遊のさきどりアイドル塾」(毎月第1木曜日25:40〜26:10)

<セットリスト>
追い風フォルテシモ
DKU
純情ジャーニー
Wake Up!?
ノンストップバス
イキすぎ!? ハーモニー
カルミア
魔法使いになりたい
大好きなあなたへ
Very Star
Departure, orchestra
EN 愛、散々追い風フォルテシモ

 

取材・文◎名原広雄 
写真◎井戸隆明

 

 

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