FEATURE

2022.11.01
山口めろん

山口めろん「ジャンプの主人公みたいな人生を歩むのをモットーにしているので、そういう生き方をしようと常に頑張ってます」

アイドルレコメンダー・鎌形剛が、内面やキャラクターが魅力的でもっと世の中に広まって欲しいと思っているアイドル・タレントにインタビューをする連載企画。第3回は、元グループアイドルのメンバーで現在は「メロン」「ピアノ」「音痴」の3つを武器にさまざまなメディアで活躍している、山口めろんさんに話を聞いてきました。


■成り行きでグループアイドルのメンバーに


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――山口さんがアイドル活動を始めたのは大学生のときだったそうですけど、それまでは芸能活動に興味を持っていなかったんですか?

山口めろん 芸能っていうのは頭にまったくなくて、音楽が好きだったので音大に入って音楽にちょっとでも携われるお仕事ができたらいいなとは思ってました。

――小さい頃からピアノとバレエを習っていたそうですけど、両親は芸能人になってほしいと思っていませんでした?

山口めろん そういうのはまったくなかったです。出身が兵庫県の北のほうにある豊岡市というところなんですけれども、神戸から車で2時間半ぐらいかかって、電車も1時間に1本しか通らないような田舎なんですよ(笑)。だから芸能界なんか夢のまた夢というか、まったく考えてなくて。

――地元にいたときから東京に行きたい気持ちはあったんじゃないですか?

山口めろん ありました。その反動で人生で1回ぐらい東京に行ってみたいな、みたいな(笑)。

――山口さんが進学した日本大学芸術学部は有名人の出身者も多いですよね。最初からここに進学しようと決めていたんですか?

山口めろん 日芸の音楽学科ピアノコースでした。高校のときは決めてなくて、直前まで大阪の芸術大学に行こうと思ってたんですよ。でも入学金も払い終えたあとなのに、いきなり東京行きたいって思ってしまって(笑)。家族にワガママ言って、日芸に行かせてもらいました。

――思い切りましたね! それからだんだん芸能に関わるようになるわけですけど、2015年に山口さんが出版した『アイドルだって人間だもん!』(創芸社)によると、ミスコンに友達に誘われて出たことがきっかけだったらしいですね。

山口めろん 友達が「ちょっと人数足りないから出てよ」って言ってくれて面白そうだなと思って。ミスコンっていうキャラでもないので最初出るつもりなかったし、グランプリとかは狙ってなかったんですけど、それがきっかけでテレビのお仕事とかさせてもらっているうちに、「芸能界のお仕事って楽しいな」って思うようになりました。

――本にはその頃「アナウンサーにでもなれたらいいなぁ~」と思っていたと書いてましたよ。

山口めろん なんかミスコン出てアナウンサー行くのが王道ルートみたいな感じじゃないですか(笑)。特に何も考えてなかっただけなんですけど、そのときは田舎から出てきた反動で大学生活がすごい楽しかったんです。何も考えずに毎日過ごしてました。どういう道に行きたいとか考えずに。

――大学時代に所属していた事務所の社長に集められて「今日からアイドルグループを組む」といきなり言われたそうですけど、オーディションを受けたりしたわけではないんですね。

山口めろん そうです。事務所の社長がいきなり女の子を集めて。(アイドルのことを)まったく何も知らない状態だったので、シンプルに楽しそうだなって思いました。

――それまではアイドルへの興味は?

山口めろん モー娘。(モーニング娘。)とかは世代なので好きではあったんですけど、自分がやりたいとかは特に思ってなくて。歌とかダンスもそんなに練習してきたわけじゃないので、いきなり集められたメンバーでホントにやっていけるのかなっていう不安もちょっとありました。

――なんでもそのグループは「水産業の応援」がコンセプトだったそうですね(笑)。

山口めろん そうなんです(笑)。漁業を応援するっていうコンセプトなのに「めろん」を名乗ってて、まったく漁業と関係ないことを好き勝手言っていたので、当時、事務所には怒られてましたね(笑)。

――当時芸名は違いましたけど、ブログなどではその頃から「山口めろん」と名乗っていたみたいですね。

山口めろん はい、ニックネームが「めろんちゃん」みたいな感じでやってました。

――メロンはいつから好きなんですか?

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山口めろん
 メロンは……、高校の時とかお弁当だったんですけど、フルーツにカットメロンをお母さんが入れてくれたりして、好きだったんですよね。めちゃくちゃ好きっていうほどでもなかったんですけど、ニックネームを「めろんちゃん」にしてから余計愛着が湧いて好きになったって感じです。

――ただ、実際にアイドルとして活動してみると金銭的には大変だったそうで、交通費すら出なかったそうですね。

山口めろん 最初の2年間ぐらいはそうでしたね。すごい大変で、ライブハウスに向かう交通費すら出なくていろいろ苦労しました。

――成り行きでアイドル活動を始めたのに、よく3年半も続けられましたね…!

山口めろん なんかやっぱり、メンバーみんな同じ熱量で頑張ってたんですよ。地元にいた頃はピアノのコンクールとかも個人戦だったので、みんなで何か1つのことをやるみたいなのがあんまりなくて。同世代の女の子が8人集まって何か1つのことに向かって頑張るっていういかにも部活みたいな、そういう経験をしたのが初めてだったし、(私にとって)すごい新鮮な体験だったので、みんなで一緒に本気で頑張ってました。

――じゃあそのグループは人間関係的にも上手くいっていたんじゃないですか?

山口めろん めちゃくちゃこじれたとか大喧嘩したとかそういうのは全くないんですけど、事務所の方針と自分たちの気持ちが合わなくなってきたっていうのはありました。最初はメンバー8人同じところに向かって一緒に頑張ってたんですけど、2年ぐらいやってある程度わかるようになってくると、女優をやりたい子もいればバラエティやりたい、グラビアやりたいっていう、それぞれ自分のやりたいことが出てくるようになって。事務所的にはまずユニットとして売れなきゃダメだからみたいな感じだったので、そこで方向性の違いで全員卒業っていう感じになりました。

――本に書いてあった単語をそのまま使わせてもらいますと、卒業後は半年間くらいニートのような生活をしていたらしいですね。

山口めろん そうですね、次の事務所が決まるまでの期間何もしないのはもったいないって思って、始めたのがエッセイ本の自筆だったんですよ。

――よくそこでエッセイを書こうと思いましたね! もとから書いたりしていたんですか?

山口めろん もともと創作活動が好きで、文章書いたりするのも好きでした。やっぱりアイドル活動中に経験したことってなかなか経験できないことだと思うので、それを無駄にしたくなくて形に残したいなって思ったのがきっかけです。

――書籍化するときも60社の出版社に売り込んだそうですし、行動力がスゴイですね! 昔から行動力あったんですか?

山口めろん そうですね。上京するって決めたのも本当にいきなりだったし、大学も大阪の大学行こうとしてたのに、いきなり「東京行きたい!」って思って自分で東京の大学調べて受験したりって感じだったので、たぶん昔から行動力はあるほうだったんだと思います。


■自称「底辺アイドル」からメジャータレントに


――芸名は『アイドルだって人間だもん!』を出版したときに「山口めろん」に変えたみたいですね。

山口めろん そうですね。前の芸名が使えなくなっちゃったので、本を出すってなったときに「ペンネームどうする?」って言われて、「ニックネームもめろんちゃんだったし、山口めろんでいいや」っていう割と軽い気持ちで決めました(笑)。

――この本の表紙ではまだ頭にメロンが「実って」いないですが、これが実る直前くらいの山口さん?


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↑鎌形が予習のために購入した『アイドルだって人間だもん!』。重要な部分はメロン色の付箋を貼っている


山口めろん そうですね。

――「実らせる」ことってだいぶ勇気がいることだったと思うんですけど、きっかけは何だったんですか?

山口めろん ソロになって初めて入った芸能事務所で最初にいただいたテレビのお仕事が『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』っていう番組だったんですよ。ピアノが一番上手い芸能人を決めるっていう。

――いきなり『TEPPEN』ですか! どうやって決まったんですか?

山口めろん オーディションを受けるときに、当時のマネージャーさんに「(見た目に)インパクトあったほうがいいんじゃない?」って言われて。「メロン好きです」って言ってこの格好で弾いたら「本番もこれで出てください」みたいな感じで決まりました。そしたら割とそれが浸透しちゃって、それからコレで出ることが多くなってしまった感じです(笑)。

――このメロン(頭)はどうやって手に入れたんですか?

山口めろん これはゆるキャラとか被り物を作ってる会社があって、そこでオーダーメイドみたいな感じで作ってもらっていたんですけれども、コロナ禍で倒産してしまって……もうこれがラス1メロンなんですよ。だからもう、これがなくなったら私メロンとして生きていけなくなっちゃう……。

――それは大変……。でも実らせたことによる効果は大きいでしょうね。一度見たらすぐに覚えられますし。


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山口めろん けどメロンで覚えられちゃうから顔を全然覚えられないですね。この姿だと「知ってる」って言ってくれる人も多いんですけど、普通の姿で歩いているときは気づかれることがほとんどないので、全然何も声かけられないです(笑)。

――実ってないと街で声をかけられないんですね。山口さん以外にもいわゆる「被りものアイドル」の方は何人かいますけど、最近減ってきていませんか?

山口めろん いやそうなんですよね。だから私も最近は「収穫」をよくしてます。

――「収穫」…?

山口めろん 半分の帽子タイプのメロンでやったりとか。10月にまた『TEPPEN』に出たんですけど、それはもう「収穫」した状態で出ています。

――イメチェンですね(笑)。初めて『TEPPEN』に出たくらいの頃の山口さんは、ツイートで自分のことを「底辺アイドル」と呼んだりしていたんですけど、当時はどんな状況でしたか?

山口めろん その頃はグループ卒業してまだちょっとフラフラしてた頃だったんですけど、バイトを掛け持ちしながら時々アイドル活動やりつつみたいな感じでしたね。

――本の中に「窓にカーテン代わりにダンボールを貼って大家さんに怒られた」というエピソードがありましたけど、その状態が割と最近まで続いていたみたいですね(笑)。

山口めろん そうですね、割と最近まで続けてて(笑)。自分でいろいろ作ったりするのが好きなので、そういうのが割と嫌いじゃないんですよね。自分のことを「底辺アイドル」とか言ってたんですけど、なんだかんだアイドル時代の自分も好きだったというか、楽しかったなって。

――ソロアイドルにはハートが強い方が多いイメージがあるんですけど、どこかで「底辺」を楽しんでいるみたいなところもあったんですか。

山口めろん そうですね。アイドルグループのときから追い込まれることに慣れていたので、自分はもしかしたらそういう環境にいるほうが頑張れるのかなって思います。

――貧乏生活をしながらも自分で買ったピアノのローンは払い続けていたそうですけど、ピアノだけは手放さなかったんですね。

山口めろん ローン払ってました! 実家から持ってくるのも考えたんですけど、運ぶのにお金がかかるのでとりあえずローンで買おうかなと20万円くらいのを中古で買って、毎月5,000円のローンを組んで、2~3年くらいちょびちょび払ってました(笑)。やっぱり自分のなかでそこは守らなきゃいけないなって思って。

――たぶん家の壁も薄かったと思うんですけど、練習は問題なくできました?

山口めろん マンションって割と壁が薄いんですよね。防音ではないけど楽器OKで、音出してもいいけどお互い我慢しようみたいな、いわゆる「お互い様物件」みたいなマンションに住んでいて。今でも壁が薄いんですけど、だからお互いモロ聞こえなんですよね(笑)。最初は私が弾き語りすると隣から笑い声が聞こえてきたりとか、そういうことはたくさんありました。

――バイト先の人とカラオケに行ったときに初めて自分が音痴だと気づいたそうですけど、それって結構いい大人になってからですよね(笑)。

山口めろん そうなんです、反応が思っていたのと違って。「アイドルってことは歌も上手いんでしょ?」って感じで誘ってもらったんですけど、(歌ったら)変な空気になりました(笑)。

――子供の頃は気づいてなかったんですか。

山口めろん 気づいてなかったですね。合唱コンクールのときも、クラスでピアノが一番上手くてピアノを弾くことが多かったので、なんかすり抜けてきてたんですよ……歌う機会から(笑)。

――なるほど…! 今ではそれが1つの武器になって色んな番組で活躍しているわけですけど、ソロになってから今までで特に思い出に残っているお仕事はありますか?

山口めろん やっぱり『TEPPEN』で優勝したときですかね~(しみじみ)。グループ解散してずっと反骨精神で頑張ってきたので、優勝したときはすごい嬉しかったですね。「自分1人でもこういうことができたんだ」って。

――見返すことができたわけですね。Twitterのプロフィールには『さんま御殿』の出演も実績として書いていますけど、やっぱり反響ありましたか?

山口めろん 反響ありましたね~。特に地元の人たちからのメッセージがすごくって。出演したときに「兵庫県豊岡市出身です」って言ったんですよ。結構地元愛が強いので、いろんな番組に出るたびに「豊岡市出身です」って言うんですけれども、そういうことを言うたびにTwitterとかで「豊岡のことを言ってくれて嬉しいです!」みたいなコメントがたくさん来ますね!

――YouTubeチャンネル(山口めろんちゃんねる)で「踊る!ヒット賞」を開封する動画を上げてましたけど、あれって本当にあるんですね!

山口めろん ホントにありました! 友達とオンエア観ていたんですけど、収録のときに教えてもらえるわけじゃなくて、最後に「今週のヒット賞は…」って私が出てきたので、「あっ私だ!」ってなりました。すごい嬉しかったので今もピアノの上に飾ってます!


■目指すはジャンプの主人公


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――そんな山口さんは11月2日に2nd シングル『君にメロン』をリリースするわけですけど、ちょうど1年ぶりのリリースになるみたいですね。これはたまたまなんですか?

山口めろん どうなんでしょう……、ディスクユニオンさんからは「また出しましょうよ!」みたいにすごいプッシュしてもらってて、「アーティストでもないのにしょっちゅうCD出すのはさすがにどうなんだろう……」みたいなこともあってちょっと戸惑ってたんですけれども(笑)。ちょうど1年ぐらい経つので、そろそろ出してみたいっていう気持ちもあって出すことになりました。

――昨年リリースされた『めろんちゃんのテーマ』の反響はどうでしたか?

山口めろん オリコンランキングにも入ってたんですけど、オリコンに入るとUSENにも流れたりするじゃないですか? だからUSENに私の歌声がのって、いろんな所で流れてたんですよ。それの反響がすごくて(笑)。脳科学者の茂木健一郎さんが「ラーメン屋でラジオからとんでもない歌声が聞こえてきた。あれは幻だったんだろうか」みたいなツイートしているのを見つけたりしました(笑)。

――たまたま公共の電波で「あの歌」が聴こえてきたらビックリするでしょうね(笑)。

山口めろん USENとかラジオで流してもらうのって、私のことを知ってて好意的に聞くっていうよりは、偶然耳にするわけじゃないですか? だから色んな人が聞いてるんだなってビックリしました。

――新曲の『君にメロン』はどんな曲なんでしょうか?

山口めろん これは自分で作詞作曲した曲で、歌詞にアンデスメロンとかクラウンメロンとか色んな品種のメロンを入れているので、そういう色んなメロンをみんなに覚えてほしいなっていう感じの曲になってます。ほかにも前回なかったミュージックビデオとかもあって、王道アイドルみたいなミュージックビデオを作ってもらったので、それも推しポイントです。

――カップリング曲が山下達郎さんの『クリスマス・イブ』のカバーっていうのもまたスゴイですけど、どうやって決まったんですか?

山口めろん ディスクユニオンさんから山下達郎さんの出版社さんに申請して、カバーを収録できることになりました! 

――もしかしたら本人の耳にも入っているかもしれないと思うとスゴイですね……。

マネージャー (聞きますか?)

――いいんですか? お願いします!

(以下『君にメロン』と『クリスマス・イブ』を聴きながら)

山口めろん これは『君にメロン』の「音痴バージョン」です。で、ボーナストラックにこの音程をすべて直した「メロディ正解バージョン」も入ってます。

――「メロディ正解バージョン」はプロの方が機械の力で音痴を直してくれたっていうことですか。

山口めろん そうなんです。エンジニアさんがこの歌をずっと聞いてたから、「ホントに頭狂いそうになった」って言ってました(笑)。

――自分でCDを聴いているときは音がズレているのがわかるんですよね?

山口めろん 歌っているときはわかんないんですけど、こうやって客観的に聴くとわかります。

――私も一応絶対音感あるんですけど、こうはならないような……。

山口めろん ピアノにつられません? ピアノ弾きながらだと余計手につられちゃうというか、頭の中にピアノの音階が思い浮かんでいるので、簡単に言うと頭がこんがらがっちゃうんですよね。

――こういう曲を商品として成立させられる人は世界でも山口さんしかいないかもしれないですね。

山口めろん たぶんそうですね。この世で出てるCDで歌が一番下手だと思います(笑)。

――この「音痴」キャラも「メロン」も「ピアノ」もそうですし、山口さんは今のポジションを長年かけて作りあげていった感じがします。
 

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山口めろん
 そうですね、楽しくやらせてもらってます。アイドルユニットのときはコンセプトとかやることも全部決められてて、特技であるピアノもそんなに披露する機会がなかったんですよ。でも1人になってからは自分で色々やりたいようにやらせてもらえるようになって、今回のCDジャケットとかもセルフプロデュースでデザインして、洋服も自分で作ってイラストも自分で描いてます。

――まるでセルフプロデュースアイドルのようになんでもやっているんですね。

山口めろん たしかに。そっちのほうが向いてるし、創作活動が好きなので、ディスクユニオンさんにはむしろこんなに自由にやらせてもらってありがとうございますという感じですね。

――テレビでお見かけすることは以前からありましたけど、最近は山口さんがどんどんメジャータレントになっている感じがします。

山口めろん ホントですか? メジャー感出てますか?

――SNSの登場人物が違うと思いました。一般的な地下アイドルの場合は共演したアイドルさんがメインですが、山口さんのSNSには”よゐこ”さんも出てきますし”なすなかにし”さんも出てきますし……。

山口めろん 松竹芸能の先輩たちにはすごい感謝してます。今までいた事務所は女の子しかいない事務所だったんですけど、松竹に来たらホントに色んなジャンルの方がたくさんいらっしゃって。
しかも芸人さんって、アイドルと違って自己プロデュースとか自分で何かやる力がすごいじゃないですか? コンセプトとかも与えられないし、自分で全部決めるし、ネタも自分で作るし。そういうのがホントにすごいなって思ってて。私もどちらかというと、事務所に「こうやれ」って言われるよりは自分で考えてやるほうが好きなので、先輩たちには刺激をいただきながら色々がんばってる感じですね。

――山口さんから見て松竹さんはどんなイメージですか?

山口めろん めっちゃアットホームです。芸人さんって上下関係とか厳しいイメージだったんですけれども、松竹は全然そんなことなくて(笑)。先輩っていうよりは親戚のおじちゃんぐらい何でも仲良く話を聞いてくださるというか、話しやすいですね。とにかくみんな優しいなっていうイメージです。

――傍から見ていると今の山口さんは順風満帆に見えるんですけど、本人的にはどう感じています?

山口めろん そうですね~。CDも2枚目を出させてもらったり、オーケストラ(めろんオーケストラ)とかも最近始めさせてもらったんですけど、やりたいことをすごい自由にやらせてもらってますね。やっぱり続けることって楽しくないと厳しいので、楽しく続けられているっていう感じですね。

――今後はどんなことがやりたいですか?

山口めろん やっぱりラジオがやりたくて、私めちゃくちゃラジオ大好きなんですよ。TBSラジオとか『オールナイトニッポン』とか深夜ラジオが特に好きなので、いつか自分のラジオ番組で、誰かと一緒に掛け合いの深夜生放送とかできたらいいなって思ってます。

――Twitterのプロフィールには「目指せラジオスター」とも書いてましたし、「ジャンプの主人公みたいに強くなるため修行してます」とも書いてましたね。

山口めろん あっそうなんですよ! 最近強くなろうと思ってずっと頑張ってて。やっぱり憧れるんですよ。マンガの主人公みたいな人生を歩むっていうのをモットーにしてるので、そういう生き方をしようと常に頑張ってます。

――ジャンプの主人公というとルフィ(モンキー・D・ルフィ)とか悟空(孫悟空)とかですか?

山口めろん そうですそうです。冒険して仲間をたくさん集めて強くなりたいっていうのがあって、自分でも昔、「メロン劇場」っていうそういうマンガを描いたことがあるんですよ。

――それは何歳くらいから描いているんですか?

山口めろん マンガが好きでもう10年近く前から描き続けているんですけど、「メロン劇場」は私の人生のマンガだと思ってて、それの主人公でありたいって思いながら描いてます(笑)。全然これはどこにも公表してないし、あんまり表で言ったことないんですけど、今シーズン3までいってます(笑)。

――それはいつか発表するんですか?

山口めろん いや、これはもう裏設定なので特に発表はしないですね。

――発表しないのに描き続けるなんて、ホントに創作意欲が強いんですね!

山口めろん そうですね、めちゃくちゃ好きです。やっぱり大学が日芸だったから周りがそういう人たちばっかりで、音楽以外にも写真とか舞台芸術とか色んな学科の生徒がいたんですよ。そういう人たちに刺激を受けながら生活してたので、やっぱり自分で創ることがすごい好きです!


INTERVIEW &TEXT:鎌形剛

 

<インフォメーション>


<山口めろん>
兵庫県豊岡市出身。年齢は食べごろ期。3歳からピアノを始める。日本大学芸術学部音楽学科ピアノコース卒業。特技はピアノで絶対音感の持ち主。2018年フジテレビ「芸能界特技王決定戦TEPPEN」ピアノ部門で優勝。
趣味は弾き語り、ラジオを聴くこと、漫画や絵を描くこと、ゲーム。
メロンの名産地として有名な茨城県八千代町の観光大使。

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2022年11月2日に山口めろんの2ndシングル「君にメロン」が発売決定!
表題曲『君にメロン』は、メロンへの愛が溢れた自身書き下ろしの新曲。
そしてカップリングには山下達郎の名曲『クリスマス・イブ』のカバーを収録。
本作はジャケットデザインも自身によるプロデュースで、山口めろんのクリエイティブ溢れる一枚となっている。

CDタイトル:君にメロン  
レーベル:doles U(ディスクユニオン)
価格:税抜 1,364 円(税込 1,500 円)

≪収録曲≫ 
1.君にメロン 
2.クリスマス・イブ 
3.君にメロン(Inst.) 
4.クリスマス・イブ(Inst.) 
5.君にメロン(メロディ正解 Ver.)


山口めろん『君にメロン』

発売記念インストアイベント開催決定!


11/1(火)ディスクユニオンお茶の水駅前店/18:00スタート 
11/2(水)ディスクユニオンROCK in Tokyo (渋谷)/18:00スタート 
11/5(土)タワーレコードららぽーと立川立飛店/第1部13:00~ 第2部15:00~
11/6(日)タワーレコード横浜ビブレ店/18:30スタート 
11/11(金)HMV record shop新宿ALTA/18:30スタート


【ピアノイベント】

「めろんカンタービレ2022」
https://tiget.net/events/210207

【出演】山口めろん
【日時】2022年12月16日(金)19:00 開場/19:30 開演/20:30 終演
【会場】渋谷CLUB ROSSO
〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-29-1渋谷クロスロードビルB1
【チケット価格】
前売り ¥2000(税込)+1ドリンク ¥600(税込)
当日券 ¥3000(税込)+1ドリンク ¥600(税込)

「めろんオーケストラコンサート」
https://teket.jp/5036/17278

【出演】山口めろん率いるオーケストラ
【日時】2022年12月23日(金)開場: 18:30 / 開演: 19:30 / 終演: 21:00
【会場】かなっくホール(横浜市神奈川区民文化センター) ホール
〒221-0044 神奈川県横浜市神奈川区東神奈川1丁目10−1
【チケット価格】
¥2500(税込)


<鎌形剛(かまがたつよし)>

1984年生まれのアイドルレコメンダー。2018年からライブアイドルやグラビアアイドルにインタビューをする仕事をはじめ、これまで「EX大衆」(双葉社)「月刊エンタメ」(徳間書店)「MARQUEE」(マーキー・インコーポレイティド)などの雑誌・ウェブサイトに記事を提供。現在、アイドル系文化人タレントとしてテレビ埼玉『クイーン オブ アイドル's』などに出演中。

鎌形剛

・Twitter
https://twitter.com/hitoigai

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