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2025.11.22
のしげまつ

姉弟デュオ“のしげまつ”は、ワンマン公演で観客たちを無邪気な少年や少女に変えていった。

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 『低気圧ロマンス』のリリース,イベント「名曲レボリューションライブ」へのレギュラー出演など、今年の活動は、すべてこの日に向けて行われてきたと言っても間違いではない。11月16日(日)、のしげまつは、代官山 晴れたら空に豆まいてでバンドを従えた1stワンマン公演「夢色響奏曲」を行った。先に伝えておくと、会場は後ろまで人がぎっしりの状態。2人が目標にしていた理想の形を描きながら、ワンマン公演は幕を閉じた。終始、温かな空気に包まれたこの日の模様を、以下に記したい。

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  バンド演奏を従えたライブは、のしげまつの活動の場を広げていく大きなきっかけになった『低気圧ロマンス』から幕を開けた。流れだした波の音と三線の音色、そこへサンバホイッスルの音が鳴るのを合図に、2人はこの空間に心華やぐトロピカルな歌の風を吹かせた。響香が大きく手を振りながら歌う姿に気持ちを重ねるように、場内でもたくさんの掲げられた手が揺れていた。のしげまつ、いきなり現実を忘れる素敵なパーティーの場へと染め上げた。心地よいサンバのリズムに身も心を任せ、今は、無邪気な少年や少女に戻って楽しみたい。
 奏多の奏でるギターの音が、切れの良いビートに乗って軽やかに駆けだした。2人は『桜トンネル』を通して、少し甘酸っぱい思いを、舞い踊る歌声の花びらにして一人一人の心へ届けてくれた。続く『君の好きなところ』でも2人は晴々とした演奏や美しいハーモニーに乗せ、「好き」という胸弾む思いを真っ直ぐに伝えてくれた。その歌声は、2人から「好き」の告白を受けているようだった。

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 次のブロックは、のしげまつらしい、奏多のアコギの演奏のみを背景に届けるアコースティックなスタイルで披露。ここでは、活動初期の楽曲を届けてくれた。
  "願い"を込め、2人が澄み渡る歌声を重ねた『願い』。動物好きの2人らしい、奏多がリードを担った『猫にならないで』では、響香が猫の鳴き真似も披露。切々とした心模様を、2人の歌声が悲しみを折り重ねるように歌い奏でた『君がいる街』。3曲ともシンプルな演奏だからこそ、掛け合う歌声やハーモニーなど、2人の抑揚した歌声の表情をじっくり味わえたのが嬉しかった。同時に、ギタリスト奏多の卓越したテクニックもさりげなく披露していたことも伝えておきたい。アコギの演奏と2人の歌声のみという形を取ったことで、改めて2人の美しいハーモニーワークをじっくり味わえたのも嬉しかった。

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 『daylight』では、響香がアコギを、奏多がエレキを手にした。言葉の一つ一つを大切に歌い紡ぐ響香の弾き語りからスタート。そこへ、奏多のエレキが哀愁を帯びたクリーントーンの旋律を重ねていった。深く、深く感情を込めて歌う響香の思いに、奏多の演奏が淡い彩りを与えてゆく。

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 次に披露したのが、ペット好きの2人が今年積極的にコラボレートしてきた、ノンケミカルペットケア製品「ペシュマル」のPRソングの『ペシュマルソング』。初見で触れても、すぐに「ペシュマル ペシュマル」と口ずさめる楽曲のように、2人と会場中の人たちが一緒に綺麗な合唱を作りあげていた。アーティストの挑戦機会を創り、ペットと人がより健やかに暮らせる未来を音楽の力で発信していく「ペシュマルソングCFプロジェクト」と題したクラウドファンディングも始まっているので、興味があったら覗いてみてほしい。
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 ここからは、アコギ・フルート・コントラバス(2人の実父)という編成のブロックへ。最初に届けたのが、2人が初めて好きになったカーペンターズの『ジャンバラヤ』。場内中から響き渡る手拍子も演奏に加え、2人は心地よく身体を揺らしながら歌を届けてくれた。
 歌・アコギ・コントラバスのトリオ編成で歌った『会いに行く歌』では、コントラバスの演奏をリードにスタート。親子だからこそ作りだせる温もりを覚える演奏に、心がずっと心地よく浸っていた。
  コントラバス・ピアノ・アコギの編成で奏でたのが、12月18日にリリースの決定した『冬の曲がり角』。音源ではバンドサウンドでエモーショナルに仕上がっているそうだが、ここでは生音の響きを大切に、吐く息白く切ない恋心を零すように、しっとりと思いを響かせていた。

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 終盤には、スピッツ好きの響香のリクエストを受けて、切々とした秋の風を感じるようにピアノとアコギでしっとりと『楓』を歌い奏でれば、ふたたびバンド演奏を従えて、奏多が多大な影響を受けたエリック・クラプトンの『Bad Love』をブルーズな旋律を駆けるように奏で、奏多自身が歌いながらカバー演奏してくれた。

 歌詞に込めた思いのひと言ひと言に深い愛情を込めなから、響香が優しい声で歌った『終わりにしよう』。最後にのしげまつは、煌めいた音の輝きを場内中に降り注いだ『Starting Over』を、みずからの気持ちを鼓舞するように。同時に、この場にいる人たちの心にも勇気や希望の光を差すように、晴れた歌声と演奏にして届けてくれた。2人の歌声と思いを重ねあうように場内中の人たちが響かせた合唱も、胸を晴れ渡らせる素敵な気持ちにしてくれた。

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 アンコールでは、ふたたびバンド演奏に乗せて、淡い恋心を歌った『コイノオト』を2人が儚いハーモニーも描きながら。でも、躍動するバンドの演奏に背中を押してもらうように、愛しい人へ向けて歌声の手を伸ばしていた。本当に素敵なひとときだった。場内中の人たちが笑顔でずっと2人を見つめていたことが、それを示していた。

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PHOTO: 齋藤未央
TEXT:長澤智典 

セットリスト
SE
1.『低気圧ロマンス』
2.『桜トンネル』
3.『君の好きなところ』
MC
4.『願い』
5.『猫にならないで』
6.『君がいる街』
MC
7.『daylight』
MC 
8.『ペシュマルソング』
MC
9.『ジャンバラヤ』/ Carpenters
MC
10.『会いに行く歌』
MC
11.『冬の曲がり角』
MC
12.『楓』/ スピッツ
MC 
13.『Bad Love』/ Eric Clapton
14.『終わりにしよう』
MC
15.『Starting Over』
-ENCORE-
『コイノオト』

【のしげまつSNS】
https://lit.link/Noshigematsu


【のしげまつアフターワンマンLIVE情報】

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『冬の曲がり角』
2025/12/18 (木)下北沢DY CUBE
OPEN 18:30/START 19:00

★前売り券¥3,500
ご予約フォームはこちら
▶︎https://forms.gle/a2YWXSW883UToKKZ8

【次回名レボLIVE情報】

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2025/12/7(日) 四谷Honey Burst
『ペシュマル presents 名曲Revolution LIVE vol.3』
協賛:株式会社日本ワンヘルス

開場18:00 / 開演18:30
TICKET FREE(入場無料)
※入場時、1ドリンク500円のみお支払いいただきます。

☆出演☆
夕季 / 松岡詩恩 / のしげまつ / モリマサヒロ / 土田尚輝

名曲リメイクカバー&オリジナルで 才能を競うガチンコ対バンイベント!

ご予約はこちらから
https://forms.gle/eWRcZ81no1gbiKk96


【ペシュマルソングクラウドファンディングプロジェクト】

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クラファンページはこちらから
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