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2025.09.05
Empress

最新ミニアルバム『MYGAME』を手にEmpressがワンマン公演で見せた、揺るがない強い意志!!!!

 最新ミニアルバム『MYGAME』を手に、Empressが8月31日に青山RizMでEmpress NEW MINIALBUM RELEASE記念 ONEMAN LIVE「MYGAME」と題したワンマン公演を行った。この日は、ゲストでSiriusも出演。当日の模様を、ここに記したい。


 ピアノの音色も印象的な美しいSEに乗せて、ステージ前を覆った大きな幕にメンバーの姿が次々と映し出される。いおりのドラムカウントを合図に幕が開き、LeAを中心にメンバーたちが声を一つに『Restart~君へ贈る歌~』を歌いだした。どんな状況や環境へ身を置こうと、みずからの気持ちが前を向き続ければ、何度だって新たに始められる。ワンマン公演という場を、彼女たちは新たな始まりの地にし、次の未来へ繋がる新しい物語を描きだそうと、その幕開けに『Restart~君へ贈る歌~』を演奏していた。メンバーらの思いをつかもうと、彼女たちに向けてフロア中からたくさんの手が伸びる。終盤に生まれた、観客たちと一緒にシンガロングしながら一つになった景色も心を嬉しく奮い立てた。
  新たな物語をここから再構築しようと、Empressは激しく勢いよく『Rebuild』をぶち噛ました。雄々しき心の牙を剥きだして襲いかかるメンバーたち。その気迫に負けまいと、フロア中の人たちが拳を振り上げ、声を荒らげる。LeAの煽りに合わせ、観客たちが両隣の人たちと肩を組み合い、身体を折り畳む様が胸アツだ。メンバーはもちろん、観客たちも気持ちを一つに、みんなで限界を超える勢いで気持ちをぶつけあっていた。

 

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  「今日は一瞬一瞬を噛みしめて、みんなで最高のライブを作っていきましょう」と煽るLeAの言葉が嬉しい。その言葉を行動で示すように、『Departure』でも、演奏が始まったとたんにフロア中の人たちが拳を高く突き上げ、声を荒らげだす。みつきとマリーが身体を前後へ揺らしながら演奏をするたびに、フロアにも同じ景色が生まれる。ときに巻き舌になりながら、気迫の漲る声でエモく歌いあげるLeA。歌系ながら、この曲は気持ちを奮い立たせる情熱を聞き手に与えてゆく。
 続く『運命』は、長年Empressのライブにエモーショナルな風を吹かせてきた楽曲。フロントで身体を揺らしながらギターを弾くみつきの姿も印象的だ。この場へ未来へ導く光を差すように、LeA が高らかに歌いあげる。スケールの大きいハードエッジな楽曲を、さらに器の大きな様で歌い奏でるメンバーたち。その姿が、ひと際雄々しさを見せていた。
 活動初期からEmpressのライブを彩り続けてきた曲たちは、まだまだ続く。『ハルジオン』では、胸に秘めた思いを零すようにLeAが歌えば、その思いを花咲かせようと楽器陣が重い音の養分を注ぎ、この場に枯れない熱狂の花を咲かせていた。ミドルメロウな演奏に合わせてフロア中から生まれた大きな手拍子。まだか弱く幼き心で、必死に未来をつかもうとしていたあの頃のEmpressも、今では揺るがない強い意志を持って、この曲を会場中に響かせていた。
  『ブルーライト』も、タイトルは変わったが、活動間もない頃から歌い奏でてきたエモーショナルでメロディアスなハードロックチューン。この曲でも4人は、自信を胸に羽ばたく勇気を漲らせてゆく。フロア中の人たちもLeAの動きに合わせて振り上げた手を翼にし、4人と一緒に輝く光に向かって心を大きく羽ばたかせていた。

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 MCでは、この4人のメンバーになって来月で2年目を迎えることを語っていた。今のメンバーになってのワンマンライブも、今回で3回目になる。ここに集まった仲間たちへ向け、LeAが改めて感謝の想いを述べていた。

  言葉のひと言ひと言へ思いを深く込めながら歌いだしたのが、『少年の翼』。歌心を持ったLeAの声を、楽器陣が野太い重量感のある演奏で奮い立てる。太い一つ一つの音と力強いLeAの歌声が、心に力強く羽ばたく勇気を与える。そう、新たなステージへ向けて羽ばたく勇気の翼を‥。
 LeAの力強い歌声を合図に、Empressは感情を強く揺さぶる音を響かせた。彼女たちは『Brand new stage』を飛び立つ力にし、観客たちと一緒に熱狂の翼をはためかせ、ここから輝く未来へ向かって羽ばたいていた。メンバーらへ思いをぶつけるように、フロア中から無数の拳が突き上がる。さぁ、ここから大きな心の翼を広げて、ともに力いっぱい羽ばたこうじゃないか。
  『ビターブレンド』を奏でたとたん、場内中の人たちがLeAと一緒に手にしたタオルを振り回し、騒ぎだす。眩しい青春の息吹を感じる楽曲だ。活動初期に多かった、幼いながらも一生懸命に青春を謳歌してゆく思いを、今は揺るがない自信を抱いた姿にして彼女たちは届けている。だから、歌詞に込めた想いにも強く共鳴していたし、自信に満ちた姿でLeAと観客たちがタオルを振り回していた。
  前半部には、Empressの活動初期の曲を多めに並べてきた。続く、ミドルメロウな歌系曲の『渚』も、そう。この曲をLeAが歌い、みつき・マリー・いおりが演奏をすることで、『渚』に詰め込んだ脆さを抱いた感情にさえも、今では揺るがない芯が貫かれている。フロアでは、大きな円陣を作り、一緒に声を張り上げて飛び跳ねたり、LeAと一緒に左右に大きく手を揺らす景色も誕生。今にも壊れそうな脆さや儚い心を必死に奮い立てていたEmpressも、今は、強い自信を胸に突き進む気高き姿に成長している。それを、新旧の曲を巧みに並べることで観客たちに示していた。

 FullMooNのメンバーらによるEmpressのメンバーの私物プレゼントコーナーを挟み、中盤のブロックへ。

 ドラムのいおりとベースのマリーによる、息のあったファンキーでハード&ダンサブルなセッションがスタート。跳ねた演奏を通して、2人が観客たちの気持ちや身体を横揺れさせる。途中に、いおりのドラムソロやマリーのベースソロを挟み、テクニカルな妙技も交えつつ、2人は身体を揺らす演奏を繰り出していた。
  そこへノイズのように重く歪むギターの音を轟かせて、みつきが登場。そこからは、みつきの持ち味を生かした80年代ハードロック然とした演奏が炸裂。みつきのギターソロも、ときに天空を飛び交い、ときに地上を勢い良く駆けるように音を響かせ、疾走し続けていた。そして‥。

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 いおりのドラムが三拍子のリズムを刻みだす。届けたのが、雅な香りも抱いた、Empress流の和ロックナンバー『花蝶風月』だ。艶やかさも抱いたLeAの歌声が、荒ぶる演奏に乗せて舞い踊るたびに、フロアのあちこちで多くの拳が揺れていた。激しさの中から見えてくる美しく艶やかな調べ。フロアでも手が打ち鳴らされれば、勢いを上げて走りだした演奏に向けて、荒ぶる声と一緒に数多くの拳が突き上がっていた。
  どてっ腹を次々と殴るようにマリーの重厚な音の拳が突き刺さる。『カタルシス』が始まったとたん、場内中から野太い声が張り上がれば、拳が高く、より高く突き上がる。メンバーらもときに身体を揺さぶり、観客たちへ音の牙を剥きだして襲いかかる。この曲で、攻撃的な音を繰り出すマリーのベースプレイを味わえたのも嬉しい。ふたたび、この場に熱狂の風が巻き起こる。荒ぶる声と拳が鳴りやまない場内。そこへ‥。
 いおりの躍動したドラムビートと、スラップを利かせたマリーのベース、激しくドライブしたみつきのハードロックなギターの音が炸裂。『Howling』を通してEmpressは、今の彼女たちの方向性を示したハードロック然とした姿で、観客たちの気持ちを熱く騒がせた。さぁ、もっともっと狂ってしまえとばかりに、雄々しき女豹となった姿で攻撃を仕掛けるメンバーたち。その演奏と姿に触発され、気持ちが雄々しく奮い立つ。
 そこへ美しい歌系の『Days』を持ってくる展開が新鮮だ。今の4人が『Days』を歌い奏でることで、この曲の持つ弱さや脆ささえ、揺るがない自信を持った思いになって胸に響いてきた。少女から大人の女性になったEmpressだからこそ、今の4人は、少女性や青春という儚さに強い鎧を身につけて伝えている。

 

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 ここで、Empressは新曲の『Giving』を披露。「Give me your VOICE Give me your LOVE」と観客たちと声をかけあうのも、この歌を生かす要素になっている。『Giving』、まさに80年代のLAハードロックナンバーだ。荒々しくドライブしたリズム隊の演奏の上で激しくリフを刻む、みつき。ワイルド&ビッチな姿になったLeAが「Give me your VOICE Give me your LOVE」と歌いながら、観客たちと思いを重ね合う。誰もが初見ながら拳を突き上げて騒げば、LeAと「Give me your VOICE Give me your LOVE」と歌声を交わしあっていた。この曲、これからのEmpressのライブに熱情した景色を描いてゆく楽曲になるのは間違いない。
 さぁ、もっともっと熱狂のゲームを繰り広げようか。ここでEmpressは、さらに荒ぶる感情の牙を剥き出して『MYGAME』をぶつけてきた。この曲でのLeAの雄々しく気高い歌声に触れていると、自然に気持ちが奮い立つ。揺るがない自信に満ちた姿で容赦なく攻める、その勇ましさこそが、今のEmpressらしい姿だ。
  続く『Rain』は、LeAとマリーが加入して最初に生まれた楽曲。この曲でも音が轟いたとたん、フロア中から力強く拳が突き上がり、熱情した声が張り上がる。その様を目の当たりにし、大きく身体を揺らし、さらに攻撃的な歌や演奏でメンバーたちが迫る。間奏では、メンバーらと観客たちが激しく身体を折り畳む姿も誕生。沸き立つ感情を剥き出しに襲いかかる楽曲だもの、場内中の人たちが我を忘れて熱狂するのも、当然だ。
 続く『Believe in the way』では、ふたたび眩しい青春の景色を描くように、彼女たちは明るく爽やかに歌い演奏をしていた。眩しい青春の息吹を、仲間たちと一緒に笑顔で分かち合える楽曲も、Empressを形作るうえで欠かせない魅力的な表情だ。青春の熱を覚える曲に触れながら、場内中の人たちが声を上げ、無邪気に飛び跳ねたり、拳を振り上げる。その様も、眩しい青春だ。

 

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 最後に、Empressはみんなでシンガロングしてゆく『BESTLIFE』を演奏。LeAの声へ導かれるようにフロア中からも一緒に「Wow Oh Oh Oh~」と力強い歌声が響き渡る。4人が剥きだした感情をぶつける楽曲も気持ちを熱く奮い立てるが、『BESTLIFE』のような、メンバーと一緒にタオルを振り回してシンガロングしてゆくエモーショナルな青春パンクナンバーも、楽しさを作りあげる上で欠かせない。いつしかフロアの真ん中に大きなサークルが生まれ、彼女たちの歌や演奏に合わせて観客たちが走りまわる景色も生まれていた。曲中、何度も生まれたタオルを振りながらシンガロングをする景色。ともに声を張り上げ、素直に心を解き放ち、汗まみれになれる。その様が、めちゃめちゃ眩しくて最高だ!!!!

 

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  アンコールの演奏の前にメンバーが今の思いを語りだした。
  「今日のワンマンはわたしが入ってから3回目。この3人と作る音楽がどんどん増えてきたんですけど。そういう曲をワンマンで披露するのが感慨深くて。この4人で作った曲は思い入れがとくに深いよね。最後まで泣かずに、笑顔でいきたいと思います」(マリー)
 「この4人でEmpressが出来ることが本当に幸せだなと思っていて。その気持ちがどんどん大きくなっていくし、これが日常に思えるほど。だけど、それは決して当たり前じゃなくて、大切な時間だと思っています」(いおり)
 「9月でこの4人になって2年になります。Empressにはいろんな運命や分岐点があったけど。いろんな縁や運命があってバンドが出来ているし、ここでギターを演奏できていることが幸せです。これからも一緒に音楽を作っていこうね」(みつき)
 「まだ2年、これからも5年10年と駆け抜けていきたいと思います」(LeA)

 アンコールの最初に届けたのが、LeAがすべての感情をドカッと乗せて歌った『Hiraeth』。重厚なギターの音が響き渡る中、LeAが言葉のひと言ひと言に思いを強く込め、声を高らかに歌いだす。リズム隊も重量感のある演奏で土台を支えれば、みつきも、骨太な音を響かせ、身体を奮わせて歌うLeAの声を力強く支えていた。マイクスタンドを抱え持ち、身体を大きく折り曲げ、魂を奮わせて歌うLeA。その姿や歌声が大きな思いの塊になって、胸に突き刺さった。
 最後にEmpressは、この場に最高の眩しい青春の夏景色を描こうと『晴レノチSummer』を演奏。気持ちを無邪気に解き放つ楽曲と、大きく手を振りながら煽るLeAの歌声に合わせて、場内中の人たちも大きく手を振り、「せーので Jump」の声に合わせて一緒に空高くジャンプしていた。最後に、こんなにも眩しい景色を届けてくれるとは。ほんと、忘れたくない煌めいた夏の思い出をEmpressと一緒に描きあげられたのが嬉しかった。


  さぁ、ここからまたEmpressと一緒に、新しい物語を作っていこうか。

 

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TEXT:長澤智典

アーカイブ放送
Empress NEW MINIALBUM RELEASE記念 ONEMAN LIVE「MY GAME」
視聴期限  2025年9月14日(日) 23:59まで
https://premier.twitcasting.tv/aoyama_rizm/shopcart/367245


ミニアルバム
『MYGAME』
¥2,000(税抜き)
【収録曲】
1.MYGAME
2.Rebuild
3.少年の翼
4.Brand new stage
5.晴レノチSummer

 

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セットリスト
SE 
『Restart~君へ贈る歌~』
『Rebuild』
『Departure』
『運命』
『ハルジオン』
『ブルーライト』
『少年の翼』
『Brand new stage』
『ビターブレンド』
『渚』

プレゼントコーナー

ドラム&ベース リズムセッション
Guitarソロ

『花蝶風月』
『カタルシス』
『Howling』
『Days』
『Giving』
『MYGAME』
『Rain』
『Believe in the way』
『BESTLIFE』

-ENCORE-
『Hiraeth』
『晴レノチSummer』

SNS
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