Speak emo
5年間のつりビットが見せられるライブです。新しいこともやります。
いくつもの“武器”を持つグループである。
見目鮮やかな正統派アイドルとしての魅力。「釣り」というコンセプトの面白さとそれに本格的に取り組む真摯な姿勢。アイドルファンを越えた層にまで訴求する優れた楽曲。そして、それを華やか且つ味わい深く再現する歌やダンスの技量。さらには、5人のメンバーも“五者五様”の個性を際立たせてきており、グループはいっそう彩り豊かになってきた。
そうした“武器”は、とりわけステージ上で活きてくる。例えば対バンライブやフェスなどでは、“対戦相手”やロケーション、シチュエーションなどに応じて、豊富なレパートリーの中からその場に合ったセットリストを組むことができる。王道アイドルソングで通したり、横揺れグルーヴナンバーを集めたり、「釣り」や「お寿司」などを題材にした“お祭り”ソングで攻めたり、あるいはそれらを混ぜ合わせたり…。たっぷり時間のあるワンマンライブでは、それらをフルコースで“提供”することができ、MCやそれぞれの見せ場などでは5人のメンバーのキャラクターを存分に発揮する。それはいわば「旬の魚の刺身盛り合わせ」あるいは「大将おまかせの豪華にぎり」といったところか。
そんな彼女たちがこの5月にデビュー5周年を迎える。5年のキャリアがありながらも、デビュー当時は小学生だったメンバーもいたゆえに、まだまだフレッシュだ。小中学生~高校生という多感な時期にエンターテインメントの世界で様々な経験を積んだことによる“脂の乗り”と、まだまだ十代(が中心)という“鮮度”が合わさった、まさに“今が旬”だ。
昨年4月に2ndアルバム『Blue Ocean Fishing Cruise』をリリースし、そこに収められたタイトル曲や「渚でラテアート」「Get ready Get a chance」などで“つりビット流アーバンリゾートミュージック”を提示した彼女たち。その後に続いた「1010~とと~」「不思議な旅はつづくのさ」のシングル2曲では、“洗練を維持しつつも原点に立ち返る”という形でまた一段と進化し、さらには、それらのカップリングとなる「’Cause you make me happy」(フィリーソウルを咀嚼したニューミュージック/シティポップ風ナンバー)、「Piece of Cake」(濃厚なファンクビートが聴いたグルーヴチューン)、「ハピハピフィッシングデート」(ラテンやレゲエ/スカが入り混じる多彩なダンストラック)などでは、ますます多様な音楽的実りを見せている。また新たな“武器”を手に入れた印象だ。
そして、5月27日に行われる5周年記念ワンマンライブ「つりビット5th Anniversary Live~Go on 5~」がいよいよ目前に迫ってきた。「つりビットの集大成を見せる」と意気込む彼女たちに、グループの魅力やその音楽観、そして釣りの魅力、さらには5人のチームワークの秘訣など、様々なお話を伺った。
本当に釣りをやっています!(聞間)
――ひと言で、「つりビット」ってどんなグループですか?
長谷川瑞(以下:長谷川):名前は割と異色な感じですけど、やっていることは正統派なのかなって思います。ちゃんとアイドルやっているっていう感じですかね。「つり」が入っているとバラエティー色が強いのかなと思われがちなんですけど、そんなことなくて。いろいろ楽曲もありますし、パフォーマンスとしてもアイドルらしさを忘れずにやっているぞ、っていうことを知って欲しな、と思います。ひと言で表せてない(笑)。
――いえいえ、大丈夫です!
安藤咲桜(以下:安藤):二面性があると思います。
――二面性が?
安藤:はい。「つりビット」っていう名前の通り、「釣り」や「魚」「お寿司」の曲を歌っていて、お寿司屋さんとコラボしたりとか、築地のイベントに出たりとかしながら、アイドルとしても王道なアイドルソングを出して、アイドルフェスに出たりとか、アイドルとしても精一杯活動するっていう…。「釣り」と「アイドル」の二つの面をしっかり打ち出せているので、二面性があるアイドルじゃないかなと思います。
――なるほど。他につけ加えることはありますか?
聞間彩(以下:聞間):なんか、もうすごい表面的なことしか言えない…。
――何でしょう?
聞間:本当に釣りをやっています!
長谷川:アハハ。確かにね。
竹内夏紀(以下:竹内):大事、大事!
長谷川:ネタだと思われがちです(笑)。
聞間:よく「つりビットって名前に入っているけど、本当はやってないでしょ?」みたいなことを言われるんですけど、実際普段からそれぞれで釣りに行ったりとか、あと魚も最初は捌けなかったんですけど、今ではみんな捌けるようになりました。
――皆さん捌けるんですね?
長谷川:はい。三枚おろしに。
――すごいですね。アイドルやめても大丈夫ですよね。
一同:いやいやいや(笑)。
――竹内さんは二級小型船舶操縦士の資格を持ってるんですよね?
竹内:はい、持ってます。
――なんかすごいのが運転できるんですね?
竹内:いや、でもまだそんな大きいのは駄目なんですけど、でも5人とか余裕で乗れるくらいです。
安藤:ちょうどいいんですよ。
――乗ったことありますか?
小西杏優(以下:小西):ないんです、まだ。
聞間:ないですね。乗せて!
安藤:連れてってくれないんです。
聞間:今年の夏!
長谷川:でも、船をまず持ってないですし、船持っていたら、めっちゃ、やばいですよね。
――というか、竹内さん17歳ですよね?
竹内:17です、まだ(笑)。
――ですよね。船を持ってたらちょっとね。
竹内:ですよね。それに4人の命を預かることはちょっとまだできないです(笑)。
聞間:いいよ、いいよ。
安藤:いいよ、投げ出せるよ。
竹内:いいの? でも、そうですね、一応免許持ってます。
――ところで、みなさんにとって釣りの魅力って何ですか?
長谷川:魚を捌けるようになってから、自分が釣った魚を食べるようになったんですけど、やっぱり釣れたての魚ってすごくおいしいんですよ。だから、おなかも満たしてくれるし、あと釣れたときの感動というか、あんな玩具みたいなルアーとかで魚が釣れちゃうのがすごくて。本当に初めて釣った時はすごく感動して。釣れなくても、「次はどうしたら釣れるか」って考えるのが楽しくなってくるので、どんどんはまっていきます。“沼”だなと思います。釣りは。
――釣りのことは詳しくないんですけど、ルアーで釣るんですか? 餌ではなく?
長谷川:餌もルアーも。
安藤:いろんな釣り方があります。
――釣り堀とかそういう所で釣るんですか? それとも、船を出したりして?
長谷川:どっちもやるよね。
安藤:やりますね。手軽なのはやっぱり釣り堀とかですけど、船出して行った方がやっぱり釣果はいいんだよね。
――「釣果」って言うんですね。
安藤:はい。釣果。釣果が上がるので。
――どれだけ釣れるかっていうことですよね?
安藤:はい、そうです。釣りの成果。
――そういう専門用語が自然と出てくるんですね。
一同:いえいえ。
安藤:結構みんな普通に会話しててもポンポン出てきます。
――何かすごいのを釣ったことありますか?
安藤:すごいの? ある?
――何センチの、とか。
小西:そこまでは…。
聞間:私、全然ないな。
長谷川:何センチかな?
竹内:どれくらいだろう?
聞間:今までで一番大きいのってあれじゃない? 何だっけ?
竹内:イナダ?
安藤:イナダだ。 60センチくらいのイナダを釣りました。
――安藤さんが、ですか?
安藤:はい。ミュージックビデオの撮影で。「Go! Go!! Fishing」って曲のミュージックビデオで、みんなで釣りをしてるんですが、そこに映ってます。大きなイナダを釣ってます。
長谷川:大変だったんだよね、あれ。手がね。
安藤:そうそう。電動リールじゃなくて手巻きだったんですけど、巻くとこまで巻いたらもう自分で糸を手繰り寄せなきゃいけなくて。結構重たいので、糸がもう痛いんだよね。
――手袋か何かしてないんですか?
安藤:してた?
小西:ミュージックビデオの撮影だったので、用意していただいた衣装を着ていたので…。私もなんか、引っかけたのは違う人なんですけど(笑)、釣り上げたんですよ、一応。でも、「水中の中で魚が泳いでいるシーンを撮りたいから、ちょっと待ってて」って言われて、ずっと引っ張られて、ずっと待っていて…。魚ってすごいなって思いました。海中なので、すごい動くし。
安藤:必死にね、生きようとして暴れるんだよね。
小西:その後はおいしくいただきました。
――おいしくいただくのは、お刺身が多いですか?
小西:そうですね。お刺身が多いですかね。
安藤:新鮮なうちにお刺身にしとこう、みたいな、ね。
――で、ファンの方にはもうお馴染みですが、それぞれに担当の魚がある、と。これってどのように選んだんですか? 好みの魚を選んだとか?
安藤:そうですね。デビューライブを迎えるにあたって「自己紹介をどうするか」って話になった時に、「普通に名前と年齢だけじゃつまらないから何かを入れよう」ってことになったんですよ。あの時は、チャームポイントとかも言ってたよね。「チャームポイントと、いずれ釣りたい魚を言おう」っていうことになって、みんなで決めたんだよね。「じゃあ私これにするー」みたいな、結構軽いノリで決めたんです。なんか歩きながら、「何にする?」「カツオ」「ワカサギ」「アユ」みたいな。彩ちゃんと私がマグロでかぶって、「じゃあ私、カジキマグロにする」って感じで…。
竹内:でも、杏優は一応理由はあるじゃん。
小西:私は名前と一緒なので、一生アユで行こうかなって思っています。
竹内:釣らないってことだよね?
小西:でも、もうアユ釣ったんですけどね(笑)。
――ああ、そうか。「釣りたい魚」ですから、釣っちゃったらホントは変えなきゃいけないんですね?
小西:そうです。釣ったら更新しなくちゃいけなくて。でも私は、なんだかんだ理由をつけてずっとアユで行こうと思っているんです。
――アユにもいろいろ種類があるんでしょうしね。
小西:そうなんですよ。何回かお仕事でアユ釣りに行かせてもらっているので、「プライベートで釣ったら」とか、「何センチ以上のアユを釣ったら」とか、いろいろ考えています。でも、アユは本当においしいし、釣るのもめちゃ楽しいんで。
――川で、ですよね?
小西:川です。川の中ジャブジャブ入って行くんですよ。ちゃんあやとか絶対好きだと思います。
聞間:本当?
小西:結構深いところまで入って行って。もう夏とか行ったら最高に気持ちいいよ。
聞間:水着で泳ぎに行きたいね。
小西:どうぞ(笑)。本当に楽しいんですよ。まだみんなで行ったことがないので…
竹内:やりたい!
長谷川:行ったことな~い!
小西:じゃあ、みんなで行くまで更新しないです(笑)。
一同:なるほど。
安藤:うまいね。
――皆さんで行ったら、じゃあ更新して、小西さんの名前も変わるわけですよね?
小西:そうですね。名前変えれば早いですよね。本名も魚の名前に合わせます(笑)。
――出世魚みたいな感じで、名前も変わっていくみたいな(笑)。
長谷川:小西タラです!みたいな(笑)。
竹内:かわいくないじゃん(笑)。
長谷川:ヤマメとか。
安藤:ヤマメ!?
――ブラックバスとかね。
長谷川:小西ブラックバス(笑)。
聞間:YouTuberみたい(笑)。
小西:瑞ちゃんとかはね、もう更新してるんですよ。
長谷川:うん。変わりました、私は。
小西:釣ったので、変わってます。
――あ、ですよね。
長谷川:最初ワカサギだったんですが、すぐに釣れたんですよ。最初は本当に食べるのが好きでワカサギを選んでいたんですけど、あっさり釣れちゃって。「あ、じゃあ変えます」みたいな感じになって。で、めでたいから釣れたときにうれしいだろうなって思ってタイにして。マダイで。そうんなんです。出世しました。出世???
――なるほど。でも、ワカサギって何かイメージとしては、
長谷川:穴釣りですか?
――あぁ、そうです。
長谷川:最初は穴釣りがやりたかったんですけど、そのときはボートかな?
安藤:ドーム船?
長谷川:ドーム船じゃなかったよ。
聞間:その前にボートで行ったよ。
長谷川:そう、その前にボートで行って、思っていたワカサギ釣りと違うワカサギ釣りをしたんです(笑)。なんか普通にボートから釣り糸を垂らして、釣り上げて。
安藤:じゃあ「穴釣りするまで変えません」って言っちゃえばよかったのにね。
長谷川:やば(笑)。今気付いちゃった(笑)。
つりビット 商品情報
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発売日:2018年3月7日
価格:1,599円(税込)
RPK-1066/1067
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発売日:2018年3月7日
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